2019年07月09日
大塚温泉 「金井旅館」④
ぬるくとも 効能あつき 湯の徳は
<大塚温泉を称えて古人の詠める歌>
“源泉風呂” と銘打って、加温した浴槽とは別に冷鉱泉を張った浴槽を除けば、温泉法の温泉(25度以上) を加温せずにメインの浴槽にしている温泉場としては、県内一温度の低い 「ぬる湯」 です。
その温度は、34度!
冬場は、ちょっと厳しいですが、この季節は、何が何でも入りたい温泉です。
群馬県中之条町にある大塚温泉の一軒宿、「金井旅館」 であります。
ということで、ひとっ風呂浴びに行ってきました。
といっても、取材ではありません。
取材の “途中” であります。
それも、クルマで行ったのではありません。
電車とバスを乗り継いで、行ってきました。
というのも、現在、僕は高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) に、『群馬の地酒 ほろ酔い街渡(ガイド)』 という紀行エッセイを連載しています。
この記事のタイトルには、こんな副題が付いています。
“公共交通機関で行く”
もう、お分かりですね。
酒蔵を訪ねて、酒を飲む旅ですから当然、クルマの運転はご法度であります。
ので、毎回、取材へは、バスと電車と徒歩を利用しています。
今回訪ねた中之条町の酒蔵は、大塚温泉とは約1kmしか離れていません。
当然、取材の後に、てくてくと歩いて訪ねたのであります。
「小暮淳さんでは、ありませんか?」
こっそり、湯浴み客を装って、受付を通過しようとしたのですが、女将さんに見つかってしまいました。
「ご無沙汰しています。ご主人は、おりますか?」
すると、
「おお、小暮さんかい! ゆっくり、入ってってくんない!」
と、奥から4代目主人の金井昇さんが顔を出しました。
相変わらず、声が大きくて、元気いっぱいであります。
相変わらず、と言えば、湯の量もハンパありません!
敷地内に自噴する2本の源泉の総湯量は、ナ、ナ、ナント!! 毎分800リットルもあります。
当然、1軒の宿では使いきれません。
ので、テラピア (和名:イズミダイ) の養殖池に利用しています。
こんな田舎の一軒宿なのに、駐車場には車がビッシリと停まっています。
近在の常連客やウワサを聞きつけた温泉ファンが訪れています。
ぬるい湯なので、長時間入れるのがいいのです。
温泉成分が皮膚から浸透しやすいので、血行が良くなり、老廃物や疲労物質が排出されやすくなるのです。
のんびり、ゆったり浸かって、英気を養いました。
「ご主人、女将さん、また来ます!」
湯上がりに、そう別れを告げて、ふたたびバス停のある国道へ向かって、農道を歩き出しました。
Posted by 小暮 淳 at 19:09│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
小暮先生、お久しぶりです。私も金井旅館さんの「ぬる湯」は大好き。最近ちょっとご無沙汰ですが、入浴料金は変わらず300円でしょうか? 夏場のあのぬる湯はたまりませんよね。露天風呂が最高!そして金井さんの温泉は飲泉が出来、帰りはペットボトルに源泉お持ち帰り。効能信ずる者は救われる!? 小暮先生、教えていただければお供しましたのに(笑)。では次回、四万でお会い出来る事を楽しみに。宜しくどうぞ。
Posted by 水上のなべちゃん at 2019年07月10日 04:32
水上のなべちゃんへ
はい、変わらず300円でしたよ!
ぬる湯の宿は、群馬の宝です。
“入って残そう、群馬の温泉”
よろしくお願いします。
今年の四万ライブは、7月27日です。
お待ちしております。
はい、変わらず300円でしたよ!
ぬる湯の宿は、群馬の宝です。
“入って残そう、群馬の温泉”
よろしくお願いします。
今年の四万ライブは、7月27日です。
お待ちしております。
Posted by 小暮 淳
at 2019年07月10日 09:52
