2019年10月26日
謎を解く館
新たな謎に、出合ってしまいました。
寝ても覚めても、毎日毎日、頭の中は、その事でいっぱいです。
なんでだろう? どうしてだろう?
ネットで検索しても、確信に触れた記述はありません。
あったとしても、歴史的背景も学術的解説もない、素人が書き込んだ情報ばかりです。
昔に比べたら、だいぶ世の中は便利になりましたが、まだまだネットでは用が足りません。
こんな時、僕は図書館へ足を運びます。
県立か市立か?
調べる内容によって使い分けていますが、すでに探していた本が、県立では “貸出中” ということが分かっていましたから、迷わず市立へ直行しました。
※(家に居ながらにして、在庫の確認ができるネットは便利ですね)
まずはロビーの検索機で、キーワードを入力します。
すると、出るわ!出るわ!
何ページにもわたって、関連図書が表示されました。
1冊1冊プリントして、書架を探していたら、日が暮れても終わりそうにありません。
こんなときは、神様仏様、司書様に頼るしかありません。
さすが、本のプロは違います。
お医者さん同様に、僕から探したい本の情報を聞き出します。
まさに、問診です。
「○○の××について調べてるんですけど……」
若い女性司書さんが、素早く、端末機のキーボードを叩いてくれます。
「できれば、それに付随する△△についても知りたいんです」
途端、キーボードを打つ手が止まりました。
すると隣で聞いていた年配の女性司書さんが、
「こちらでも調べてみますね」
と言ったと思うと、
「ありました! どうですか?」
とモニターの画面を、クルリと回転させて、こちら側に向けてくれました。
「はい、そうです! これです!」
と、やや興奮気味に返事をする僕。
「プリントしてください。探してみますから」
と言えば、
「いえ、置かれている場所がバラバラなので、持ってきますよ」
と言い終わらないうちに席を立ち、スタスタと歩き出しました。
すぐに、僕も後を追いました。
結局、求めていた本は、すべて別の部屋の書架にあったのです。
図書一般、郷土資料室、書庫、禁帯出区分の4ヵ所です。
禁帯出区分の本は、借りることができないので、その場で閲覧し、必要な箇所だけコピーをとりました。
それにしても本のプロとはいえ、迅速な動きは見事です。
餅は餅屋、蛇の道はヘビであります。
図書館なくして、今の僕の仕事は成り立ちません。
司書様に、感謝であります。
秋深し……、必ず我は謎を解き明かすなり。
Posted by 小暮 淳 at 19:34│Comments(0)
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