2019年12月31日
原点回帰 ~平成から令和へ~
思えば今年は、平成から令和へと改元された大きな時代の節目の年でした。
ついつい目先のことばかりに振り回され続けた1年だったので、世の中のことに無頓着になっていたような気がします。
それでも今年は、時代の節目を感じる大きな出来事が、たくさんありました。
なんといっても度重なる台風の上陸で、全国で甚大な被害が出ました。
また高齢者ドライバーによる相次ぐ死亡事故。
SNSを利用した誘拐事件の多発。
両親や親の交際相手から暴力を受けて、犠牲となる幼い命。
京都では、アニメスタジオが放火され、未来ある多くの若い命が失われました。
かんぽ生命の不正、ゆがむ長期政権、国会議員の逮捕など、この国の行く末が危ぶまれるニュースが多い中、国民が歓喜した出来事といえば、アジア初開催のラグビー・ワールドカップでの日本チームの大活躍です。
「ワンチーム」 は、今年の流行語大賞にもなりました。
そんな中、僕が最も注目したニュースがありました。
それは、コンビニエンスストアの時短営業です。
ついに、“24時間神話” の魔法が解けたようです。
日本で最初にコンビニが誕生したのが昭和48年(1973) ですから、魔法の効力は半世紀と持たなかったことになります。
なぜ、このニュースに敏感に反応するのかといえば、僕はかつてコンビニの店員をしていたことがあるからです。
今から36年前のことです。
それも群馬県初のコンビニチェーンです(セブンイレブンではありません)。
まだ 「コンビニ」 という略語すらない時代のことです(新聞記事等は、CVSと略していました)。
そして消費者には、なかなか “24時間営業” という人知を超えた労働時間を信じてもらえない時代でした。
※(当時のエピソード等は、当ブログの2019年4月6日 「街は眠りたい」 を参照ください)
人間は、便利を1つ手に入れると、大切なものを1つ手放すといいます。
人間が人間らしく生きていられた時代が、なつかしく思えてきたのかもしれませんね。
今なら、まだ間に合うと……
令和は、“原点回帰” の時代なのかもしれません。
今年も一年間、お付き合いいただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年、素敵お正月をお迎えください。
令和元年 大晦日
Posted by 小暮 淳 at 12:57│Comments(0)
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