2020年03月18日
キャンセル 0 の宿
<宿泊取りやめ相次ぐ>
<延べ21万人以上 宿泊キャンセル>
数日前の新聞各紙の県内版に、こんな見出しが躍りました。
群馬県は、新型コロナウイルス感染症の観光関連施設への影響について、県内35市町村の旅館やホテルなど441施設の3~5月の宿泊キャンセルが約21万6,000泊あり、損害額は約22億8,000万円におよぶと発表しました。
まさに、東日本大震災以来の “自粛ムード” が蔓延しています。
ところが、あの時とは、ちょっと違う現象も起きています。
先日、県内温泉地に宿泊した友人から、こんな内容のメールが届きました。
「とっても気になったことがあります。私が泊まった旅館は満室ではありませんが、8割位の宿泊客がいました。ところが部屋から見えるホテルや大きな宿の客室の灯りは、ほとんど消えていました。団体のお客さんが来られていないのでしょうか?」
友人が泊まった宿は、客室10部屋という小さな旅館だったようです。
このメールが届いたのと同時期に、友人の言葉を裏付けするような、こんな記事が新聞に掲載されました。
< (宿泊施設の) キャンセルは、安倍晋三首相が各種催しの自粛や一斉休校を要請した2月下旬から急増しているという。(中略) 一方で、個人客が中心の小規模な施設ではキャンセルが発生していない所もあるという。>
これが事実だとすると、“自粛の二極化” が起きているということです。
とても気になり、それとなく僕もリサーチをしてみました。
すると、確かに程度の差こそあれ、宿泊施設によりキャンセルダメージに、はっきりとした差があることが分かりました。
友人が言うように、団体客を対象にしている大きな旅館やホテルほどダメージが大きいということです。
そして新聞記事が報道するように、キャンセルが0(ゼロ) の宿もありました。
昔ながらの家族経営による小さな宿です。
これは個人的な見解ですが、得てして小さな宿のほうが温泉の管理が良く、上質の湯を提供している場合が多いのです。
そして山の中の一軒宿までは、きっとウイルスも来ないのではないでしょうか?
まして温泉の “湯ぢから” により免疫力がアップし、よりウイルス対策にもなるというものです。
ウイルスなんかに、負けるもんか!
自粛になんて、負けてたまるか!
今こそ、日本古来の湯治文化を見直す時です。
Posted by 小暮 淳 at 11:48│Comments(0)
│温泉雑話