2020年03月30日
脱・アンチエイジング
「死ぬまでに1回でも多くSEXをするんだ」
と豪語する60代の男性がいます。
その人は、退職金を注ぎ込んで、まめに風俗通いをしています。
一方、最近、「死ぬ前にもう一度、燃えるようなSEXがしたい」 と願う70代の男性が主人公の小説を読みました。
三浦しをん著 『木暮荘物語』 (祥伝社文庫)
築ウン十年、全6室のボロアパート 「木暮荘(こぐれそう)」。
このアパートの大家が、木暮老人です。
彼は、ある日、余命いくばくの親友を見舞います。
その時、親友が病床で言ったひと言が、彼の毎日を変えてしまいます。
「かあちゃんにSEXを断られた」
親友は、病院から一時帰宅した晩のことを話しました。
そして1ヶ月後、親友は亡くなりました。
葬儀の晩、彼は妻に、それとなく訊きます。
「俺がもし、SEXしたいと言ったら、おまえどうする?」
当然、返事は 「いやですよぉ」
それを機に、彼は無性にSEXがしたくなります。
「死ぬ前に、もう一度だけ」
しかし、風俗で満たすのでは、彼のプライドが許しません。
目標は、あくまでも “燃えるようなSEX” なのですから……
続きが気になる方は、ぜひ一読を!
で、僕は思いました。
男性の性欲は、女性の美へのあこがれに似ていると。
老いることへの恐怖が誘発するアンチエイジングなのだと。
死ぬまでに “1回でも多く” も “一度だけ” も、回数の差こそあれ、老いていく自分を否定したい気持ちには変わりありません。
えっ、僕ですか?
僕は……、ええ……、あのう……、
白髪染めをやめた数年前からアンチエイジングは、卒業しました。
脱・アンチエイジング!
ありのままで生きます。
Posted by 小暮 淳 at 11:42│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
マロパパ先生
脱アンチエイジング!のことを、「ウィズエイジング」とか「ナイスエイジング」とか
さいきん呼ぶらしいです(=^・^=)
自分らしく齢を重ねていけたら、すてきですね! (^^♪
脱アンチエイジング!のことを、「ウィズエイジング」とか「ナイスエイジング」とか
さいきん呼ぶらしいです(=^・^=)
自分らしく齢を重ねていけたら、すてきですね! (^^♪
Posted by ムク at 2020年03月30日 15:14
ムクさんへ
“自分らしく” というのが、ムズカシイ!
ただ老いるのであれば、ただの汚いジジイとババアであります。
カッコイイ老い方、知っていたら教えてください。
“自分らしく” というのが、ムズカシイ!
ただ老いるのであれば、ただの汚いジジイとババアであります。
カッコイイ老い方、知っていたら教えてください。
Posted by 小暮 淳
at 2020年03月31日 11:25
