2020年04月26日
チロとチャッピー
♪ 歩こう 歩こう わたしは元気
歩くの大好き どんどん行こう ♪
コロナ自粛による蟄居(ちっきょ)生活が続いています。
今の楽しみは、1日1回の “散歩タイム” であります。
夕方、そっと家を抜け出して、1時間~1時間半のウォーキングをしています。
我が家は市街地の南のはずれ、田園地帯の中の小さな住宅地にあります。
だから、ものの5分も歩けば、あぜ道や小川のほとりに出ます。
僕は、この、のどかな一帯がお気に入りで、25年前に移り住んだ理由も、この環境でした。
特に今の季節、最高のウォーキングが楽しめます。
ナノハナ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポ、ハルジオン、ホトケノザ、シロツメクサ、オオジシバリ、カラスノエンドウ、ノゲシ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、トウダイグサ……
色とりどりの野花が、百花繚乱です。
なかでも小川の土手は一面、ショカッサイ(諸葛菜) の淡い紅紫色のじゅうたんに覆われています。
ショカッサイは別名、ムラサキハナナともハナダイコンとも呼ばれる中国原産の1~2年草で、江戸時代に栽培された外来種です。
「諸葛菜」 とは中国名で、戦後全国に広がり、野生化しました。
繁殖力が強く、群生するため、圧巻の景観を作り出します。
僕は、この花を見ると 「春だなぁ」 と感じるため、勝手に “春告花” と名付けています。
散歩の途中で、毎日合う “ともだち” もできました。
「チロ」 と 「チャッピー」 です。
今どき珍しく、小川の土手沿いの家で、屋外で飼われている番犬です。
小道をはさんだ2軒つづいて、犬小屋が立っています。
それも敷地からはずれた、道端でクサリにつながれています。
2匹とも、中型の雑種です。
最初に出合うのが、白毛の 「チロ」 です。
最初のうちは僕が通ると、必ず吠えていたのですが、最近は薄目を開けて、「ああ いつもの人ね」 と確認すると、また目を閉じてしまいます。
次に合うのが、茶毛の 「チャッピー」 です。
とっても、おとなしくて吠えたのを見たことがありませんが、なぜか小屋には <猛犬注意> という札が貼られています。
チロもチャッピーも、本当の名前は知りません。
毎日、話しかけるのに、便宜上、僕が勝手に仮の名前を付けました。
だから、たぶん本人(犬)たちは、僕が話しかけるたびに、「名前、違うんだけどな……」 と困惑していることでしょうね。
それでも僕は、毎日元気に、
「やあ、チロ、こんにちは!」 「チャッピー、いい天気だね!」
と、話しかけています。
いったい、いつまで、こんな “ひとり遊び” の毎日が続くのでしょうか?
Posted by 小暮 淳 at 12:49│Comments(0)
│つれづれ