2020年06月03日
老神温泉 「楽善荘」②
「ありがとうございます。お知り合いの方が、泊りに来てくださいました」
突然、老神温泉(沼田市) の 「湯元 楽善荘」 の女将さんから電話がありました。
本当に、お久しぶりです。
老神温泉には約15軒の宿がありますが、知る人ぞ知る老神ファン御用達の小さな宿です。
ご夫婦だけで商っているため、全室素泊まりのみ!
でも屋号に “湯元” と付いているだけあり、湯は絶品!
もちろん、加水なし、加温なし、完全放流式です。
だから僕は、取材等で温泉地に入り込む際は、時々、利用させていただいています。
「知り合い?」
「はい、○○様です」
○○さんが老神温泉へ行かれることは、事前にメールをいただいていましたが、決して僕は 「楽善荘」 の名を出して、薦めたわけではありません。
○○さんが、自分で選んだ宿です。
女将さんから 「ありがとうございます」 なんて、礼を言われる筋合いはありません。
そう答えると、こんな話もしてくれました。
「小暮さんのご近所という方が、泊りに来られたこともありましたよ」
「近所?」
「ええ、小暮さんは、よく散歩をしていると言ってましたから……」
「はあ……、では近所の方ですね」
僕には、思い当たる節がありません。
「小暮さんの読者だとも、言っていました」
「はあ……」
ますます分からなくなってきました。
町内に、僕の仕事を知っている、マニアックな温泉好きがいたのですね。
もちろん、僕には、散歩の途中で町内の人と、楽善荘の話をした記憶はありません。
いずれにしても、お二方とも、大の温泉好きで、僕の本を読んでいて、あまたとある群馬県内の温泉地と温泉旅館の中から、老神温泉の楽善荘を選んだということです。
僕の本を、そこまで読み込めるとは、かなりの温泉通であります。
「コロナの影響は、いかがですか?」
「ええ、大きな宿は、今月いっぱい休むようですよ」
「今年は大蛇まつり(5月) も中止になってしまいましたものね」
「本当にね、さみしい限りです」
女将さん、必ずまた、行きますからね。
それまで、ご主人と仲良く、元気でいてくださいね!
Posted by 小暮 淳 at 11:48│Comments(0)
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