2020年06月21日
防犯カメラと太陽
防犯カメラ、ドライブレコーダー、スマホ……
こんなにも世の中の可視化が進んでいるのに、一向に “あおり運転” がなくなりません。
先日の埼玉県でのニュースでは、あおり運転の末に、追い越し車線に停車して、ピストルのようなものを後続車に向けたといいます。
また昨年の東名高速道路でのニュースでは、エアガンのようなものを発射したといいます。
なんだか可視化により、よりエスカレートしているようにも見えます。
人が見ていないから犯罪を犯すのではなく、逆に人に見られていることにより犯罪が狂暴化しているようです。
もはや、「カメラに撮られている」 という可視化の事実は、抑制にはならないのでしょうか?
以前、さる弁護士が、こんな話をしていました。
「戦後、日本人は目に見えないものを信じなくなった」
たとえば、“お天道さま” です。
子どもの頃、親や年寄り、近所の大人たちから、
「人が見ていなくてもね、悪いことをすれば、ちゃんと、お天道さまが見ているんだからね」
そう言われたものです。
ある意味、それは、おまわりさんに見つかるよりも、恐ろしいことに思えました。
子ども心に、「太陽が見張っているんなら、悪いことはできない」 と納得したものです。
そして、不思議と 「太陽が見ていなければ、何をやってもいいんだ」 という、ひねくれた考えを持つ子どももいませんでした。
夜になれば “お月さん” が見ているし、曇りや雨の日には、きっと別の “神さま” が見ているのに違いないと……
では、現代人は本当に、目に見えないものを信じなくなってしまったのでしょうか?
僕は、そんなことはないと思います。
たとえば、歓楽街の横丁や路地裏に書かれている鳥居のマークです。
酔っぱらいの立ちション防止のために、昔の人が考えた知恵です。
「鳥居」 = 「神社」 = 「神様」 ですからね。
当然、そんなところで立ちションなんてしたら、バチが当たります。
そこで提案です。
防犯カメラやドライブレコーダーの先に、鳥居のマーク 「⛩」 を付けたらいかがでしょうか?
それでもピストルやエアガンを向けるヤツには、必ずや天罰が下ります!
Posted by 小暮 淳 at 14:12│Comments(0)
│つれづれ