2020年10月22日
百害あっても一利あり
先週、ラジオを聴いていたらゲストコメンテーターの男性が、こんなことを言っていました。
「今朝、突然、差し歯が抜けましてね。ヤバイ!と思ったんですけど、マスクがあったおかげで助かりました。コロナ禍になって、初めてのいい事ですよ」
へー、そんな人がいるんだ。
これも “コロナの効用” のうちかもしれないね。
なーんて、対岸の火事として聞き流していたのですが……
今週の月曜日、対岸から火の粉が飛び散って来ました。
ガリッ! (本当は、ポリッくらい)
食事の途中に、突然、前歯が半分、欠けてしまいました。
ヤバッと思い、洗面所に駆け込み、鏡の中の自分に笑いかけました。
「ほほう、こんなもんか。大きく口を開けなければ、そんなに目立たないな。よし、これなら大したことはない」
と、きびすを返した瞬間、
ああああああああああ~!
「明日は講演じゃないか! 今から歯医者に予約を入れても間に合わないぞ!」
と、再び、あわてふためいた時でした。
あの、ラジオの中のコメンテーターの声が、天恵のように舞い降りてきたのであります。
<あわてるでない。今はコロナ禍じゃ。マスクがあるではないか>
ということで、難なく講演は終了しました。
聴講者はもちろんのこと、会場の担当者にも一切、前歯が欠けていることを知られることはありませんでした。
マスクに感謝!
きっと世の中には、マスクにまつわる悲喜こもごものエピソードが生まれていることでしょうね。
女性は口紅を付けなくなったり、男性はヒゲを剃らなくなったり、“口を隠す” ことによる弊害は多々ありそうですが、とりあえず僕の場合、良いほうへ転びました。
「コロナは百害あっても一利あり」 であります。
Posted by 小暮 淳 at 11:40│Comments(0)
│つれづれ