2021年01月25日
干支は寝たか?
今年の干支は、「丑」 です。
僕は毎年、年賀状には、その年の干支にまつわる 「ことわざ」 や 「四字熟語」 をビッシリと書き込んでいます。
たとえば今年なら、「丑」 の文字を大きく印刷し、その中に、「牛」 に関係する言葉をちりばめています。
牛に引かれて善光寺詣り、牛は牛づれ馬は馬づれ……
牛飲馬食、牛刀割鶏、蝸牛角上……
見た目は、言葉で干支の漢字を書いたような仕上がりです。
ところで、“牛” といえば、この時季、思い出すのは、「赤城の寝牛」 です。
これは、地域限定のミステリーアート!
晩秋から冬にかけて、僕が暮らしている前橋市からのみ鑑賞できる自然が織りなす巨大な芸術です。
群馬県の中央に鎮座する名峰、赤城山。
その赤城山は、いくつもの峰が集まり、1つの山を成しています。
前橋市から見て、一番手前の峰が、鍋割山(なべわりやま)です。
その鍋割山に西日が当たると、東側に影を伸ばします。
頭が出て、角が伸びます。
その影は、短すぎても、長すぎても、牛の姿になりません。
天気の良い、夕方4時頃がベストです。
が、時々刻々と姿を変えるため、完璧な姿を見られるのは、年に数えるほどしかありません。
完成された 「寝牛」 は、見事!
まさに、どっしりとした大きな牛が、横たわった姿に見えます。
地元では、しばしば、どこから見る寝牛の完成度が高いか?が話題になります。
利根川周辺、県庁舎ビルの最上階という人もいれば、JR両毛線の前橋大島駅~駒形駅の間という人もいます。
実は、僕の仕事部屋からも見えるんです。
ただ、今年は、まだ一度も見ていません。
「あっ、そうだった!」
と気づいて見た時には、いつも時すでに遅し……。
ですから、前橋市内に暮らしていても、見たという人は、本当に稀なんですね。
その昔は、農作業を終える目安にしたそうです。
「ほうれ、寝牛が出たぞ。はあ、終わりにするんべえ」
ってね。
Posted by 小暮 淳 at 11:35│Comments(0)
│つれづれ