2021年07月03日
猿ヶ京温泉 「生寿苑」②
「あったこったか なかったこったか
あったこったと話すから あったこったと聞かっさい」
(語り部 口上より)
猿ヶ京温泉 (みなかみ町) には、昔から 「座敷わらし」 の伝説があります。
<昔、旅の夫婦が一夜の宿を借りてから、そこに男の子が現れるようになったそうです。
奥さんが、男の子と遊んであげると、「奥座敷の床下を掘ってください」 と言ったそうです。
言われた通りに夫婦が掘ってみると、そこには大判小判の入った金瓶が埋まっていました。
その後、夫婦はその家で暮らすようになり、座敷わらしに似た可愛い男の子をもうけ、幸せにくらしたそうです。>
(猿ヶ京温泉の民話 『座敷わらしの家』 より)
この夫婦から数えて19代目にあたるのが旅館 「生寿苑」 の主人、生津秀樹さんです。
「小暮さん、お久しぶりです。いつも見ていますよ」
「えっ?」
「トリビア図鑑ですよ!」
2人の会話を聞いていたディレクターが、思わず口をはさんで、
「ありがとうございます!」
聞けば生津さんは、群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 の大ファンなのだといいます。
今までもテレビや新聞など多くのマスコミから 「座敷わらし」 の現れる宿として、取材依頼があったといいますが、すべて断ってきたといいます。
それが今回、テレビカメラが入ることを心よくOKしてくださったのも、ひとえに 「番組のファンだったから」 と言います。
ご主人、ありがとうございます!
昨日は、語り部のシーンからの撮影となりました。
猿ヶ京温泉には、地元の民話を影絵や紙芝居で聞かせる 『民話と紙芝居の家』 という資料館があります。
ここ生寿苑では、定期的に 『民話と紙芝居の家』 から語り部に来てもらい、宿泊客の前で口演を行っています。
※(現在はコロナ禍のため休演中です)
おもちゃやお菓子が山積みにされた畳の部屋。
その前で、表情豊かに語られる愛嬌たっぷりの座敷わらし……
「ハーイ、OKでーす!」
ディレクターが合図を送った途端、照明のライトが 「バシッ!」 と音を立てて消えてしまいました。
ヘッドフォンをはずしながら飛び上がる音声さん。
座敷わらしも、初のテレビ出演に喜んでいるようでした。
さて、座敷わらしは、テレビカメラに映ったのでしょうか?
「あったこったか なかったこったか……」
それは、放送を観てのお楽しみに!
※放送は、7月13日(火) 21:00~です。
僕は、番組のナビゲーターとしてMCを務めます。
Posted by 小暮 淳 at 10:56│Comments(0)
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