2021年08月25日
不要不急なれど必要火急なり
「緊急事態宣言の中、遠路はるばるお集まりいただき、ありがとうございます。ということは、私の話は “不要不急” ではないということですね?」
開口一番、そう告げると、会場からは拍手が起こりました。
昨日、県内某市の公民館にて、『湯の国ぐんま!温泉パラダイス』 というテーマで、2時間にわたる講演を行ってきました。
当日まで、「はたして開催されるのだろうか?」 と、ただただ不安の毎日を過ごしていました。
講演会開催の話は、半年以上前から決まっていましたが、今月になって群馬県に緊急事態宣言が発令されました。
僕はすぐに、担当者に電話を入れました。
すると……
「市の方からは別に中止命令は出ていません。たぶん、このまま開催されると思います」
そう告げられて1週間。
突然、中止の連絡が来るのではないか?という心もとない日々を送っていました。
そして、迎えた当日。
早めに会場に入ると、館長をはじめ、数名の公民館スタッフが、会場づくりに精を出していました。
ソーシャルディスタンスを保ったイスの設置。
そのイスの除菌作業。
消毒液の設置。
部屋の換気。
忘れた人のためのマスクも用意されています。
徹底した対策のもと、講演会が開催されようとしています。
「今日は、よろしくお願いいたします。本当に、やるんですね?」
驚いている僕に担当者は、
「朝から問い合わせ電話が鳴りっぱなしです。すでに10人以上から問い合わせがありました」
「ということは、観客はゼロということは、なさそうですね?」
「いえいえ、予想以上かもしれませんよ!」
緊急事態宣言下とはいえ、講演を開催する以上は、一人でも多くの人に聞いてほしいものです。
開演10分前には用意したイスが埋まり、さらに追加するという嬉しい状況になりました。
午前10時、開演。
冒頭のトークから始まっという次第です。
これで “つかみ” はOK!
あとは、いつも通りに話を進めさせていただきました。
もしかしたら温泉も温泉の話も、世間では不要不急のモノかもしれません。
でも人によっては、今もっとも大切な “必要火急” なコトかもしれないのです。
Posted by 小暮 淳 at 10:01│Comments(0)
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