2021年10月17日
角大師は実在した人物だった!
ずーっと、ずーっと、気になってはいたんです。
それが昨年からコロナ禍の自粛生活で、運動不足解消を兼ねて散歩をするようになったら、さらにさらに目に付くようになり、ますます気になってしまいました。
それは、時々見かける民家の玄関に貼られている “お札” です。
いろいろな図案がありますが、圧倒的に多いのは、鬼のような角があり、悪魔のような恰好をした全身黒づくめのガリガリにやせた妖怪のような姿です。
それらを一軒一軒、つぶさに見比べると、微妙に図案が異なっていたりするんですね。
なんじゃ、コレ?
なんのお札なんだ?
またまた、僕の謎学の旅が始まりました。
調べてみると、コレ、「角大師(つのだいし)」 という天台宗のお寺で檀家に配られている魔除けのお札でした。
だったら、コロナ退散に効果があるじゃないの?
感染者が減少しているとはいっても、依然マスク着用の生活が続いています。
「アマビエ」 でも 「ヨゲンノトリ」 でも退散させることができなかった疫病を、ぜひ、この角大師様に退治していただこうじゃありませんか!
ということで、僕は僕が番組のリポーターを務める群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 という番組で、徹底取材することにしました。
昔々、疫病が流行っていた平安時代のある夜のこと。
比叡山の高層、良源のもとに疫病神が現れました。
良源は疫病神に向かい 「ここから入れ」 と、左手の小指を差し出しました。
するとすぐさま高熱を発し、耐え難い苦痛を感じましたが、良源が法力を使い右指を弾くと、疫病神は退散し、傷みが和らいだといいます。
疫病の苦しみを知った良源は、即座に鏡の前で禅定に入りました。
弟子に、これから現れる自分の姿を筆で写すように命じると、鏡に映る良源の姿は、角が生え、骨と皮ばかりの鬼の姿に変わっていきました。
「一刻も早く、この姿を版木に刻んで刷り、人々に配り、戸口に貼るように伝えなさい」
と良源は命じました。
お札を貼ると疫病をはじめとする一切の厄災が寄り付かなくなったといいます。
以後、このお札を 「角大師」 とあがめ、毎年新しいお札を戸口に貼るようになりました。
<天台宗群馬教区のパンフレット 「疫病退散」 より >
取材をすると、良源の法力による数々の奇跡に触れることができました。
信じるか、信じないかは、あなた次第です!
番組では良源の歴史と、千年以上も日本の戸口に貼られ続けられている 「角大師」 のお札の効力についても探ります。
乞う、ご期待!
『ぐんま!トリビア図鑑』
#264 「コロナ退散! 角大師のお札」
●放送局 群馬テレビ (地デジ3ch)
●放送日 2021年11月2日(火) 21:00~21:15
●再放送 11月6日(土) 10:30~ 11月8日(月) 12:30~
Posted by 小暮 淳 at 11:41│Comments(0)
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