2022年01月08日
ピクニックに連れてって……
みなさんは、覚えていますか?
レコーダーの中から謎の声が聞こえたという話を?
※(当ブログの12月13日 「謎の声 ピクチー」 参照)
あれは昨年12月、とある朝のこと。
突然、知人の新聞記者、Kさんからの電話で起こされました。
「小暮さん、これを聞いてください!」
Kさんは僕の勧めで、座敷わらしが出るという温泉旅館に泊まりました。
その夜は何事もなく、順調に取材を終えたといいます。
ところが翌日、新聞社に帰り、昨晩の録音を再生してみると……
<だがインタビューの際に使ったICレコーダーを再生したら子どものような可愛い声が一瞬入っていた。意味は分からないが、「ピクニッ……」 と聞こえる。>
(2022年1月4日付 朝日新聞群馬版 「座敷わらし 会えるかな」 より)
さらに記者は、こう記します。
<座敷わらしはいたんだ。怖いというより何だかうれしくなった。「ピクニックに連れてって」 とでも言っていたのだろうか。でも恥ずかしがりやなのかなあ。姿は見せてくれなかった。>
そうか、彼には 「ピクニッ」 って聞こえたんですね。
あの時、僕には 「ピクチー」 と聞こえました。
「ピクチー」 だから意味不明だったのであって、「ピクニック」 と言おうとしていたのであれば、なんとなく意味も通ります。
でも、座敷わらしって、江戸時代の子どもですよね?
ピクニックなんて言葉、知っているんでしょうか?
いえいえ、座敷わらしは何百年もの間に、時代の変化を確実に学習しています。
その証拠に、この宿に居つく座敷わらしは、コーラが好物なんです。
<部屋に帰る途中、飲料水の自動販売機コーナーに寄った。お金を入れると 「僕、コーラ」 と声がするというが、何も聞えなかった。こちらが意識しすぎると、警戒して近寄ってこないのだろうか。>
昨日、またKさんから電話がありました。
もう一度、旅館に泊まってくると言います。
何が何でも座敷わらしに会いたいのだと。
「今回は群馬版でしたけど、次回は全国版に書きます。座敷わらしは、絶対にいますよ!」
僕も過去に数回、その宿に泊まっていますが、まだ一度も座敷わらしには会っていません。
彼に先を越されるのも悔しいですが、同じ謎を追うミステリーハンターとしては、応援したいと思います。
行け行け、K記者!
座敷わらしを捕獲せよ!
Posted by 小暮 淳 at 11:33│Comments(0)
│謎学の旅