2022年02月19日
光るは親父のハゲ頭
<光るは親父のハゲ頭>
ある日突然、このフレーズが頭をよぎりました。
あれ、これ、何だっけ?
えーと、えーと、確か、子どもの頃に友だちとやった言葉遊び……
でも、これはオチで、この言葉にたどり着くまでに、尻取りのように連想ゲームが延々と続いたような……
始まりは何だっけ?
そうだ!
<いろはに金平糖(こんぺいとう)>
その日は、それだけ分かり、数日が過ぎました。
僕が小学生の時ですから、昭和30~40年代の遊びです。
日々、半世紀以上前の記憶をたどる “昭和謎学の旅” が始まりました。
「いろはに金平糖 金平糖は甘い」
そして、甘いのは砂糖です。
そうです、味からのスタートでした。
でも、それがどのようにして、“ハゲ頭” まで、たどり着くんでしたっけ?
「風が吹けば桶屋が儲かる」 的に、発想を膨らませます。
ただ、断片的ではありますが、いくつかの通過キーワードは思い出しました。
「ホオズキ」 「オナラ」 「バナナ」 「十二階」
この言葉を通過するように連想を続ければ、たどり着けることが分かりました。
「砂糖は白い」
白いのは? ウサギです。
ウサギは跳ねます。
跳ねるのは? カエル?
いや、僕の記憶の中に “カエル” という響きは残っていません。
そーだ! 「ノミ」 です!
そして、「ノミは赤い」。
でも今思うと、ちょっと不思議です。
ノミが跳ぶことは知っていましたが、赤い色をしてたなんて?
誰が考えたのでしょうか?
「赤い」 が出れば、次は 「ホオズキ」 です。
今の子どもは知らないでしょうね。
ホオズキの赤い実の中の種を出して、穴から吹くと、笛のように音が鳴るんです。
だから、「赤いはホオズキ」→「ホオズキは鳴る」→「鳴るはオナラ」 です。
子どもは、オナラとかウンチが大好きです。
当然、続きは、こうなります。
「オナラは臭い」→「臭いはウンチ」
ここまで来れば、記憶のキーワードが使えます。
バナナです!
「ウンチは黄色い」→「黄色いはバナナ」 となります。
さてさて、最大の難関が 「十二階」 です。
確かに、この遊びの中に入っていた言葉なんです。
この謎を解くのに、また数日を要しました。
そして、ついに記憶をつなぎ合わせ、全文を完成させました!
もし、知っている人がいたら、ぜひ一緒に、ご唱和ください。
(メロディーも抑揚もなかったと思います。棒読みで結構です)
いろはに金平糖 金平糖は甘い
甘いは砂糖 砂糖は白い
白いはウサギ ウサギは跳ねる
跳ねるはノミ ノミは赤い
赤いはホオズキ ホオズキは鳴る
鳴るはオナラ オナラは臭い
臭いはウンチ ウンチは黄色い
黄色いはバナナ バナナは高い
高いは十二階 十二階は怖い
怖いはオバケ オバケは消える
消えるは電気 電気は光る
光るは親父のハゲ頭
いかがでしたか?
地域によっては途中が異なると思いますが、スタートの 「いろはに金平糖」 とオチの 「親父のハゲ頭」 は全国共通だと思われます。
ところで、意味不明な言葉の中に、実に昭和がひそんでいることに気づきます。
バナナは高かったんですね。
子どもにとっては、今でいうメロンやマンゴークラスの果物でした。
遠足や風邪をひいた時にしか口に入らない高価なモノだったのです。
だから 「バナナは高い」
で、値段の高さと建物の高さをひっかけたのが、「十二階」 です。
当時、10階以上の建物なんて、地方都市はありませんでしたからね。
でも10階でなく、12階にしたのは、ゴロが良かったからだと思います。
あー、スッキリしました。
数日間かけた僕の “昭和謎学の旅” が終わりました。
Posted by 小暮 淳 at 11:49│Comments(2)
│昭和レトロ
この記事へのコメント
私の時は最初がちょっと違いました。
「三角四角、四角は豆腐。豆腐は白いよ。白いのはウサギ、ウサギは跳ねるよ〜」でしたね。
それと、十二階はゴロがいいだけでなく、浅草の凌雲閣のことだと思います。
「三角四角、四角は豆腐。豆腐は白いよ。白いのはウサギ、ウサギは跳ねるよ〜」でしたね。
それと、十二階はゴロがいいだけでなく、浅草の凌雲閣のことだと思います。
Posted by T課長 at 2022年02月19日 12:49
T課長さんへ
ありがとうございます。
凌雲閣ということは、明治時代にできた言葉遊びだったんですね!
勉強になりました。
ありがとうございます。
凌雲閣ということは、明治時代にできた言葉遊びだったんですね!
勉強になりました。
Posted by 小暮 淳
at 2022年02月19日 14:44
