2022年05月18日
わずか6%の奇跡
「いやあ、『ガラケー3兄弟』 は、面白かったな~ 」
さる会社の社長さんとの雑談の中で、不意に話題をふられました。
以前、このブログで書いたガラケー携帯にこだわる3人の男たちの話です。
(2022年4月30日 「ガラケー3兄弟」 参照)
「3人が3人ともなんて。そんな偶然があるんですね。しかも3人とも、お忙しい仕事をしているのに。何か共通項があるんですかね?」
現在、日本のスマホ保有率は94%だそうです。
ということは、100人のうち6人はガラケーもしくは無携帯ということになります。
なのに30数年ぶりに会った年齢も職業も違う3人が、よりによって3人ともガラケーで、しかも色は黒という偶然。
社長さんが不思議に思うのも無理はありません。
何か3人に共通項はあるのでしょうか?
まず年齢はバラバラです。
40代、50代、60代。
職業も、まったく異なります。
小売業、飲食業、文筆業。
そんな3人が、30数年の空白の時を経て、再会しました。
もし3人に共通する部分があるとすれば、それは2つ。
1つは、30数年前に同じ職場にいたこと。
もう1つは、その後の職業と規模は違っても、3人とも事業主であるということ。
どうも社長さんは、この “事業主” というところに興味を抱いたようです。
同じ経営者として、スマホを持たずに仕事をしていることへの興味です。
「確かに、無ければ無いで、やっていけるんですよね。今の人たちはスマホがクセになってしまってるんですね。正直、できれば私も持ちたくありませんもの」
そう言って社長は、笑いました。
でも、なんだがおかしな話ですね。
世の中にスマホが登場した時は、スマホが話題になり、今度はガラケーが消え出したら保有者が絶滅危惧種のような目で見られます。
ま、何を持っていようと、どう生きようと、どうでもいい事なんですけどね。
要は、“らしく生きる” ことじゃないんですかね。
その結果、たまたま3人は、スマホというツールを拒否しただけのことだと思います。
でも悲しいかな、「ガラケー3兄弟」 が存在するのも、あと数年です。
次に3人が会うときには、3人ともスマホを持っていることでしょうね。
それが、時代というものです。
Posted by 小暮 淳 at 10:09│Comments(0)
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