2022年08月05日
四万ブルーに魅せられて
♪ トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日キレイにしたら
女神様みたいに べっぴんさんになれるんやで ♪
(上村花菜 『トイレの神様』 より)
トイレには “トイレの神様” が、そして、取材には “取材の神様” がいるのです。
今年6月から高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 紙上で連載がスタートした 『ぐんま湯の里ハイク』 。
電車やバスなどの公共交通機関のみを利用して、県内の温泉地を訪ね、周辺の自然を散策し、いい汗をかいたら温泉に入り、湯上がりのビールで喉を潤し、帰りの電車やバスを待つ時間には、ちょっぴり地酒をいただいたりして、群馬の温泉の魅力を200%満喫しようという、贅沢かつ我がままな旅エッセーなのであります。
旅人は、僕とカメラマン1名。
だもの日程は自由に組めます。
公共交通の利用と、相手は自然ですから、気のつかうアポどりもありません。
思い立ったが吉日の勝手旅であります。
が!
1つだけ、どうにもならない相手がいます。
そう、“お天気様” です。
予定を組んでも、いざ出発の日が雨だと、テンションが下がるだけでなく、紙面にベストショットの写真を掲載できません。
ということで、天気予報によっては、急きょ、取材日を変更することもあります。
昨日の予報は、群馬全域に雨マークがつきました。
本来なら取材日を変更するのですが、前日までの予報では “曇り” だったのです。
「どうしますか?」
心配するカメラマン氏に、
「なんとかなるでしょう、僕らには取材の神様がついていると信じましょう!」
ということで、早朝より電車とバスを乗り継いで、名湯・四万温泉へと向かいました。
「勝負は午前中ですね。午後には広い範囲で雨雲がかかってきますから」
と、スマホで雨雲レーダーを確認するカメラマン氏。
「了解! 午前中に奥四万湖を一周しましょう」
《絶景を見るための秘訣は、自然とひとつになることでした》
覚えていますか?
このテレビCM?
女優の吉永小百合さんが、鮮やかなコバルトブルーの湖面でカヌーを漕ぐ、JR東日本 「大人の休日俱楽部」 のCMです。
撮影場所は、四万温泉上流の奥四万湖。
目が覚めるような青い湖水は、「四万ブルー」 と呼ばれています。
なんとも神秘的な色であります。
終点のバス停から、温泉街を歩き出しました。
四万川対岸へ渡り、小泉の滝~大泉の滝をめぐり、ダム壁直下へ。
一気に山道を登り、ダム堤から奥四万湖を一望。
今日も今日とて、掛け値なしの “四万ブルー” が眼下に広がります。
今は日光に照らされていますが、空を見上げれば、あやしい雲が……
「さあ、急ぎましょう!」
「時間との勝負です」
取材の神様、僕らに微笑んでください!
1周4キロ、約1時間の行程です。
そこから温泉街まで、さらに1時間。
神様、あと2時間だけ、ほほ笑み続けてくださいませんか!?
さて、結果は如何に?
無事、下山できたのでしょうか?
温泉には入れたのでしょうか?
湯上りのビールは?
地酒まで、たどり着けたのか?
その報告は、「ちいきしんぶん」 紙上、もしくはHPでご覧ください。
Posted by 小暮 淳 at 12:12│Comments(0)
│取材百景