2022年11月18日
宝川温泉 「汪泉閣」⑧
「これが男性用の “湯浴み着” です。時代の流れで、混浴のスタイルも変わりました」
「ハイ、OKです!」
晩秋の大露天風呂。
紅葉は美しいけど、とにかく寒い!
ふるえながら、腰巻のような湯浴み着一枚で、ディレクターの 「OK」 を何度も待ちました。
群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 の新シリーズ 「温泉王国ぐんま」 のロケで、宝川温泉 (みなかみ町) の一軒宿 「汪泉閣」 へ行って来ました。
冒頭のセリフは、番組のエンディングシーンです。
この後、僕は露天風呂に入り、カメラに向かって、手を振りました。
温泉ロケでは、よくあるシーンですが、違和感が残りました。
なぜなら僕は今まで、著書でも新聞、雑誌、もちろんテレビでも、全裸で撮影に臨んで来ました。
なぜなら、「ウソのないように」 という思いからです。
近年ありがちな、≪撮影のためタオルを使用しています≫ というテロップだけは、避けたいからです。
でも、時代は変わりました。
もう、テロップもお断りもいりません。
堂々と “湯浴み着” を着て、入浴すればいいのですから……
宝川温泉は昭和の時代、クマと入浴できる温泉としてマスコミに取り上げられ、全国的に話題となりました。
平成以降は、天下一の露天風呂として売り出し、コロナ前まではインバウンドが奏功して、外国人観光客でにぎわっていました。
ところが時代は、思わぬ盲点を露呈しました。
クマとの入浴はもちろん、クマ園自体の撤去。
そして、宝川温泉の一番の売りであったはずの全裸での混浴にも、コンプライアンスの手が伸びました。
(女性は2016年~、男性は2019年~、湯浴み着の着用が義務付けられました)
日本固有の文化が薄れていく風景に、杞憂と寂莫を感じながら撮影を終了しました。
※『ぐんま」トリビア図鑑』 #308 「みなかみ18湯 いで湯発見伝説」 は、12月6日(火) 21:00~の放送です。
Posted by 小暮 淳 at 09:19│Comments(4)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
私も反対派とまでは行きませんが入浴は
何も身につけたくない方なので
湯浴み着強制になってからは行っておりません。マナーやモラルの問題が大きいでしょうが残念な事ですよね。ただその方が安心という方もいるでしょうし。
ただ熊鍋は食べたいな(^_-)
何も身につけたくない方なので
湯浴み着強制になってからは行っておりません。マナーやモラルの問題が大きいでしょうが残念な事ですよね。ただその方が安心という方もいるでしょうし。
ただ熊鍋は食べたいな(^_-)
Posted by みわっち at 2022年11月18日 15:07
みわっちさんへ
混浴は、もはや絶滅危惧温泉です。
いずれ無くなってしまうかもしれません。
残念ですが、時代が許さないんでしょうね。
混浴は、もはや絶滅危惧温泉です。
いずれ無くなってしまうかもしれません。
残念ですが、時代が許さないんでしょうね。
Posted by 小暮 淳
at 2022年11月18日 20:53

ご来町ありがとうございました。放送楽しみにしています。
Posted by タカトシ at 2022年11月22日 12:19
タカトシさんへ
これはこれは、観光協会さま!
この度は、来月開催されるサミットの情報をプレス配信してくださったそうで、ありがとうございます。
「みなかみ18湯」 を全国に知らしめましょう!
これはこれは、観光協会さま!
この度は、来月開催されるサミットの情報をプレス配信してくださったそうで、ありがとうございます。
「みなかみ18湯」 を全国に知らしめましょう!
Posted by 小暮 淳
at 2022年11月22日 23:11
