2022年11月21日
霊感なんてないはずなのに
テレビ番組の制作には、「ロケ日」 と 「ロケハン日」 があります。
ロケ日は、屋外撮影の本番日のこと。
ロケハン日は、その下見取材日のことです。
ですから番組スタッフは、同じ現場に2度、足を踏み入れることになります。
その2度ともに、異変が起こりました。
番組のスーパーバイザーであり、リポーターでもある僕は、今回、ロケ&ロケハンの両日に同行しました。
県北部の山腹に建つ古刹を訪ねました。
まずロケハン日では、寺院の境内に入った途端、僕は強烈な腹痛に襲われました。
“下り龍” という突然の下痢です。
本堂に着くなり、トイレに駆け込みました。
住職との打ち合わせに、参加できるような状況ではありません。
ディレクターと放送作家に任せて、しばらくトイレの中で、うなっていました。
痛みも治まり、トイレから出てくると、すっかり打ち合わせは終わっていました。
「あの部屋、なんかありますね」
「やっぱり、感じた?」
「僕は寒くて、震えが止まりませんでしたよ」
車の中での、ディレクターと放送作家の会話です。
僕は、意味が分からず後部座席で聞いていました。
そして、数週間後。
ロケ本番日。
今度は大型のバンに乗り込み、カメラマンや音声さんも一緒です。
「やだな~、あの部屋に入るの」
ディレクターが、一人ごちました。
「霊感とかあるの?」
訊けば、「まったくない」 と言います。
「小暮さんは、ありますか?」
「いや、俺もない……はず」
と言ったものの、その昔、一度だけ幽霊らしきものを見たことがあります。
(当ブログの2011年8月12日 「首のないボーイ」 参照)
が、後にも先にも人生で、それ一回こっ切りです。
だから霊感は、ないと思います。
がーーーーーっ!!!!
渋るディレクターの後をついて、その部屋に近づいた途端、またもや体に異変が起こりました。
その部屋とは、本堂から続く、お位牌堂でした。
四方の壁に、何百というお位牌が並んだ部屋の正面に、この寺の歴世和尚の木像が鎮座されています。
お堂へ続く、渡り廊下を渡り始めた途端、
「あっ、イタタタタタターーーーー‼」
突然、左脚のふくらはぎと足の指が同時に、つりました。
と思ったら、廊下を渡り終える前に、右脚のふくらはぎと足の指までもが、痙攣(けいれん)するようにピクピクと、つり始めたのです。
僕は、その場でしゃがみ込み、ディレクターに伝えました。
「ダメだ! 両足がつった! 俺は本堂で休んでいるよ」
幸いにも、お位牌堂では木像の撮影だけで、僕の出番はありませんでした。
その後、しばらく僕は足を引きずっていましたが、不思議なことに境内を出た途端、何もなかったように痛みは消えていました。
「あそこ、何かあるんですかね?」
と不安そうなディレクター。
「そりゃ~、何かあるでしょう。温泉を発見して、湯の道を切り開いたほどの高僧が祀られているお堂だからね」
「確かに……」
オンエアの時、何かが映り込んでいなければ、いいんですけど……
※群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 の放送は、12月6日(火) です。
Posted by 小暮 淳 at 10:56│Comments(3)
│つれづれ
この記事へのコメント
昔は、見えていたことも
今は、声がきこえる位(笑)
今は、声がきこえる位(笑)
Posted by ぴー at 2022年11月22日 18:05
ぴーさんへ
お久しぶりです。
お元気でしたか?
ぜひ、サミットや講演等、イベントにもご参加ください。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
お久しぶりです。
お元気でしたか?
ぜひ、サミットや講演等、イベントにもご参加ください。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
Posted by 小暮 淳 at 2022年11月22日 23:14
寄る年なみに
いい感じに体がポンコツ状態になりまして、修理しながら生きてます。
仕事も二刀流で、全く余裕のない生活が3年ほど続きました。
また、ぜひ、お会いできる日を楽しみにしております。
いい感じに体がポンコツ状態になりまして、修理しながら生きてます。
仕事も二刀流で、全く余裕のない生活が3年ほど続きました。
また、ぜひ、お会いできる日を楽しみにしております。
Posted by ぴー at 2022年11月23日 13:33