2022年12月23日
言葉のプレゼント
いくつになっても、プレゼントをもらうと、うれしいものです。
こんな僕にもサンタクロースが、ひと足先に素敵なプレゼントを届けてくれました。
かれこれ15年前から僕は講演やセミナー、講座に呼ばれ、温泉の話をしています。
その規模は十数名の公民館や会議室から会館のホールまで、実に様々です。
コロナ前までは年に30回を超える依頼がありましたが、コロナ禍は半分ほどになりました。
「先生の話が好評でしたので、またお願いします」
との主催者側からのオファーはありますが、はたして本当に喜んでもらえたのかどうか? という生の声は、なかなか僕までは聞こえてきません。
でも、4年に一度だけ、受講者の声が届くのです。
前橋市が中央公民館で開催している 「明寿大学」。
いわゆる満60歳以上を対象にした高齢者向け生涯学習の一環で、1学年100人で1年生から4年生までが在籍しています。
僕は12年前から4年に一度、ここの講師をしています。
今年で4回目となりました。
今年はコロナ禍ということもあり、講座は2学年ずつ (200名) に分けて2回開催されました。
“大学” と銘打っているだけあり、受講生は大変勉強熱心です。
講話中におしゃべりをする人はいません。
みんな真剣に僕の話を聴きながら、メモを取っています。
だからなのでしょうね。
終了後に、感想文を提出しているようであります。
先日、その一部が僕のもとへ届きました。
すべて直筆です。
<資料を拝見しながら小暮先生の講座を学習させていただき、ぼーっと温泉に行っていた事に反省……です。>
<最後に講師が話された 「お湯の数だけ歴史があり、宿の数だけ物語がある。100年以上歴史のある自然湧出泉には、薬師様が祀られ、湯守がいる」 という言葉に大変興味を持ちました。もう一度群馬の温泉を見直してみたいです。>
という講座の内容に触れたものもれば、僕自身について書かれたものもありました。
<小暮淳さんは温泉についてもとても有名ですが、私は 『ぐんまの里山てくてく歩き』(注1) という本を持っていて、孫たちと山に登ったり温泉を楽しんだり、以前よりしていました。>
<『ぐんま!トリビア図鑑』(注2) を時々拝見しています。いつも小暮先生の名前が出ているので、今回の講座を楽しみにしていました。>
※(注1) 2011年1月に上毛新聞社より出版。
※(注2) 僕がスーパーバイザーを務める群馬テレビの番組。
こんなコメントもあり、笑ってしまいました。
<名前は有名で、いろいろな所で聞くので、どんな方なのか一度お目にかかりたいと以前より思っていました。お会いしてみると、フォークソング時代の若者が、そのまま大人になったような方で、うれしくなりました。>
ハハハハ(笑)
しっかり見抜かれていましたね。
講座の最後に、歌を歌ったからですかね?
ま、そんな講師は他にいないかもしれませんね。
中には歌の歌詞の中に <私の実家の温泉の名前がのっていて、たくさんある温泉の中から小さな温泉ですが、ちゃんと入っていて、うれしかった> という人もいました。
歌を聴いて <祖母や母の姿が目に浮かび、なつかしく思いました> とのことです。
約400名の受講生のみなさん、そして公民館職員のみなさん、素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございました。
物をもらうよりも数倍も価値ある “言葉のプレゼント” が届きました。
この言葉たちを励みに、これからも講演活動を続けていきたいと思います。
また、どこかでお会いしましょう!
Posted by 小暮 淳 at 16:59│Comments(0)
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