2023年01月31日
裸の大将と埴輪風呂
「はい、『みなかみ18湯』 の一つ、上牧(かみもく)温泉にやって来ました! (中略) ここ上牧温泉は、“裸の大将” で知られる放浪の画家・山下清が何度も訪れた温泉なんです。今回は、そんな上牧温泉と山下清の深~い関係に迫ります!」
「はい!」
「オーケー?」
「ん~、……もう一回、行きましょう」
「えっ、……ええ、何回でもやりますけど……」
午前8時、マイナス7℃。
寒風吹きすさぶ、利根川上流に架かる橋の上。
足元には積雪、欄干は真っ白く凍結しています。
手はこごえ、口が開かず、ろれつが回りません。
「はーい、オーケーです。次のシーンに移動しま~す」
若いディレクターが元気いっぱいに、声を張り上げます。
「まだ屋外なの?」
「はい、次は橋のたもで旅館を眺めながらのコメントをお願いします」
この後の入浴シーンの撮影だけが、心のよりどころであります。
群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』。
僕は、この番組のスーパーバイザー (監修人) をしています。
が、時々、リポーターにも借り出されます。
昨年からスタートしたシリーズ 「温泉王国ぐんま」 では、県内の温泉地を訪ね、その温泉にまつわる様々なトリビアを紹介しています。
今回は、みなかみ町の上牧温泉 「辰巳館」 に行ってきました。
辰巳館といえば、「上牧温泉は知らなくても辰巳館は知っている」 と言われるほどの人気旅館であります。
人気の秘密は、“三つの温もり” にあります。
温泉のぬくもり、人のぬくもり、炭火の温もり。
炭火とは、「いろり献残焼(けんざんやき)」 のこと。
山の幸を炭火で焼きながら食べる名物料理です。
でも今回のトリビアでは、山下清と埴輪の謎に迫ります。
“日本のゴッホ” とまで賞された山下清が、なぜ何度も上牧温泉を訪れたのか?
残していった作品とは?
そして、なぜ、館内いたるとこに埴輪が展示されているのか?
湯舟の中に巨大な埴輪が鎮座している 「埴輪風呂」 が造られた経緯とは?
前回、“モッコリ星人” の異名をいただいた温泉ライターが、今回も全裸で体当たりのリポートをいたします。
ご期待ください!
※『ぐんま!トリビア図鑑』 温泉王国ぐんま vol.3 は、2月14日(火) 21時~の放送です。
Posted by 小暮 淳 at 11:10│Comments(0)
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