2023年04月25日
目からウロコのプロアマ論
プロとアマチュアの違いは何か?
仲間内でも世間でも、たびたび議論となるテーマです。
まず筆頭に、もっともらしく語られるのが 「収入」 です。
その仕事で、食えてるか、食えてないか、です。
まあ、100%食えている人は、“プロ” でいいでしょうね。
でも、いくつもの仕事や肩書を持っている人もいます。
1種では食えなくても、合わせ技で生計を立てている人もいます。
この場合、プロなのか? アマチュアなのか?
また、ボランティア活動など、世のため人のために無償で働いている人もいます。
この人たちは収入が無いからアマチュアなのか?
難しい線引きですね。
必ずしも、収入=プロとは決めつけられないようです。
次に、基準とされるのが、「技術 (テクニック)」 です。
資格や免許が必要な職業は分かりやすいですが、それでも食えない人はいます。
この人は、プロではないのか?
また芸術や音楽など、必ずしもプロのほうかアマチュアよりも技術が上とは限りません。
テクニックは無いけど、聴衆を魅了するミュージシャンは、たくさんいます。
さて、「所詮、プロとアマの違いなんて無いんだよ」 と開き直っていたら、突然、ハンマーで脳天を思いっきりぶん殴られました。
先日の毎日新聞日曜版のコラムです。
心療内科医、海原純子先生の連載 『新・心のサプリ』 を毎週楽しみにしています。
今回のテーマは、ズバリ! 「プロとアマチュア」。
先生は、その違いについて、こんな見解を述べています。
<やっていることに行き詰ったり、自信がなくなったり、否定されたり、活動で不愉快なことが続いたり、うまくいかなくなったりしたとき、「もうやめようかな」 と思ってやめてしまうのはアマチュア、「やめよう」 という考えが浮かばず、「やめる」 という選択肢がないのはプロかもしれないということだ。>
さらに続けています。
<逃げられない状況の中で自分がどうやってそれを乗り切るかという工夫をすることができる。プロはそうやって自分を支えつらさを乗り越えていくのだと思う。>
ポロリ、目からウロコが落ちました。
先生いわく、プロとアマチュアの違いは、経済論でも技術論でもなかったのです。
精神論だったのですね (さすが心療内科医です)。
で、自分も現在の仕事に当てはめてみました。
確かに、ライターという仕事を 「やめたい」 と思ったことは、一度もありません。
それは、好きだから?
それもありますが、一番の理由は 「他にできることがないから」 であります。
今日は、ちょっと難しい話でしたね。
ところで、みなさんは、プロですか? アマチュアですか?
Posted by 小暮 淳 at 11:50│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
フリーランスになって数十年。
いつもギリギリで生計を立ててきました。
辞めないためにはどうしたら良いか、試行錯誤の連続でした。私もプロフェッショナルかな。
いつもギリギリで生計を立ててきました。
辞めないためにはどうしたら良いか、試行錯誤の連続でした。私もプロフェッショナルかな。
Posted by まいちゃ at 2023年04月26日 11:01
まいちゃさんへ
フリーランスで数十年も仕事をなさっているのですから、まいちゃさんは正真正銘のプロです。
一緒に生涯現役を貫きましょう!
ネバーギブアップ!
フリーランスで数十年も仕事をなさっているのですから、まいちゃさんは正真正銘のプロです。
一緒に生涯現役を貫きましょう!
ネバーギブアップ!
Posted by 小暮 淳
at 2023年04月26日 12:53
