2023年04月26日
群馬はカッパ天国
群馬県内には、カッパにまつわる民話や伝説が数多く残されています。
川や沼がある地域には、必ずと言っていいほどカッパの話があります。
ところが調べてみると、地域によってカッパの性格が異なることに気づきます。
ほとんどの話が、人間にいたずらをするカッパが懲らしめられて逃げかえる話なのですが、その後が異なります。
北毛 (群馬北部) のカッパは、改心して、妙薬の作り方などを教える “良いカッパ” が多いのに対して、南・西毛 (群馬南西部) のカッパは、人間を陥れる “悪いカッパ” が多いのです。
いうなれば、北のカッパはアニメになりやすく、チャーミングなイメージ。
でも、南や西のカッパは、かなり悪質で、描くなら劇画タッチのイメージがあります。
僕は、2年前から友人らと紙芝居の制作をしています。
「もし、このカッパの話を紙芝居にするならば……」
そう考えたとき、真っ先に思い浮かべた作家がいます。
栗原俊文氏です。
彼は僕の著書 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) の表紙画を描いてくれたイラストレーターです。
その後、彼の絵は評判になり、県内数カ所の書店にて、著書の販売フェアとともに原画展まで開催されました。
「彼の描くカッパなら、絶対に怖いはず」
そう思い、作画を依頼しました。
今回、玉村町教育委員会の協力を受け、玉村町の国登録有形文化財 「重田家住宅」 にて、街頭紙芝居を開催する運びとなりました。
当日は、玉村町のカッパ伝説をもとに製作した紙芝居を披露いたします。
由緒ある屋敷の中で上演する昭和レトロな街頭紙芝居の世界を、ぜひ、お楽しみください。
『五料のカッパと妙義のカッパ』
文/小暮淳 (フリーライター)
画/栗原俊文 (デザイナー、イラストレーター)
演/石原之壽 (壽ちんどん宣伝社 座長)
「玉村かみしばい」 第2回口演
●日時 2023年5月5日(金・こどもの日)
11時、12時、13時、14時
※屋外開催 (悪天候時は室内)
●会場 重田家住宅 (群馬県佐波郡玉村町小泉)
●入場 投げ銭制 ※ペイペイ可
●協力 玉村町教育委員会
●問合 壽ちんどん宣伝社 TEL.090-8109-0480
※会場では著書の販売をいたします。
Posted by 小暮 淳 at 11:32│Comments(0)
│神社かみしばい