2023年05月23日
人間 VS カッパ
「さて、孫兵衛さんは、無事にカッパの魔の手から逃げることができたのでしょうか? それとも、カッパに喰われてしまったのか? この続きは、次回のお楽しみ~!」
紙芝居師の見事な口上に、会場はドッと沸きました。
今月5日、佐波郡玉村町の国登録有形文化財 「重田家住宅」 で開催された街頭紙芝居での一場面です。
僕らは2年前から群馬県内の民話や伝説を紙芝居にして、上演する活動を続けています。
今回の玉村町を舞台にした 「ご当地紙芝居」 は、こんな話です。
『五料のカッパと妙義のカッパ』
文/小暮 淳 (フリーライター)
画/栗原俊文 (イラストレーター、デザイナー)
演/石原之壽 (壽ちんどん宣伝社・座長)
孫兵衛さんという村人が、田んぼで一人、せっせと田植えをしていました。
すると、見かけたことのない若者がやって来て、こう言いました。
「おらにも田植えをやらせてくんろ」
孫兵衛さんも忙しくて、猫の手も借りたいくらいだったので、
「ありがてえ、さっそく手伝ってくんろ」
と言って、その若者に田植えを手伝ってもらうことにしました。
二人は、横にならんで、苗を植えていましたが、なんだか若者の様子がおかしいのです。
時々、孫兵衛さんのすきを見ては、孫兵衛さんの尻のあたりに手を出しては、ひっこめるのです。
孫兵衛さんも最初は「おかしなヤツだな」と思っていましたが、やがて、ハッと気づきました。
<こいつは、カッパだな>
なぜかというと、カッパは人間の内臓を好んで食べるからです。
それも尻の穴から手を入れて、内臓を引っ張り出してしまうと聞いていました。
<さあ、どうしよう?>
孫兵衛さんは、カッパに食われては大変と、内心ビクビクしていました。
さて、結末はいかに!?
ぜひ、続きは、次回7月17日に玉村八幡宮で開催される街頭紙芝居にて、ご覧ください。
※(日時の詳細は、当ブログの2023年5月20日 「夏だ! まんじゅうろう祭り」 を参照)
Posted by 小暮 淳 at 12:22│Comments(0)
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