2023年07月27日
僕はどう生きてきたか
人生100年時代、といわれます。
「そんなには生きられないよ」 と思いつつも、現実味を帯びてきました。
だって、僕の両親も90歳以上生きましたもの。
下手すると僕は、それ以上生きてしまうかもしれません。
思えば、すでに長い長い人生の3分の2を生きてしまいました。
還暦を過ぎたあたりからでしょうか、無性に人生を振り返るクセがつきました。
今までの人生は間違っていなかったのか?
このままで良いのか?
まだ出来ることはあるのか……と。
最近、富に思い出す言葉があります。
それは10代の頃、オヤジに口酸っぱく言われた言葉です。
「人生は何をするかではなく、どう生きるかだ」
僕が、この言葉の重さを知るのは、もっともっと先のことです。
若き僕は、夢を追いかけることに懸命で、“何かを残す” ことだけに気を取られていました。
これは後から知ったことですが、オヤジのこの言葉は、思想家・内村鑑三の受け売りだったんですね。
『人生、何を成したかより、どう生きるか』 という著書がありました。
そして、この言葉の意味を還暦過ぎた今、つくづく噛みしめています
たとえ、お金を残しても有効に使われなければ、何の意味もありません。
絵画や書物や音楽も同じことです。
作ることに意味があるのではなく、そこに作者の生きる姿勢があるからこそ、人々に感動を与えるのだと思います。
人生の残り3分の1を、どう生きるか?
目下の僕の課題であります。
ということで、オヤジの言葉とタイトルが似ているというだけで、宮崎駿監督の最新作 『君たちはどう生きるか』 を観てきました。
まだ観てない人もいるでしょうから、ここでは内容については触れません。
感想だけを述べさせていただきます。
ひと言、賛否両論に分かれる映画だと思います。
ジブリファンと、そうでない人で見方が変わると思いました。
僕は、そうでない人なので、ちょっぴり難解でした。
ファンタジーではなく、もう少し説教くさい哲学的なものを期待していたようです。
でも、いくつか腑に落ちない箇所がありましたので、もう一度、観てみたいと思います。
宮崎監督、これが最後だなんて言わないで、死ぬまで映画を作り続けてくださいな!
Posted by 小暮 淳 at 11:54│Comments(2)
│シネマライフ
この記事へのコメント
お疲れ様です。「風立ちぬ」か「紅の豚」両方ジブリ作品ですが、「紅の豚」が圧倒的に良かったです。
今回はギャンブル感があって今も、迷ってます。
今回はギャンブル感があって今も、迷ってます。
Posted by ぎっちゃん
at 2023年07月27日 15:19

ぎっちゃんさんへ
毎度、ご閲覧いただき、ありがとうございます。
「風立ちぬ」 「紅の豚」 好きとは、僕と感性が似ていますね。
だとすると、最新作は 「千と千尋の神隠し」 寄りかもしれませんね。
ぜひ、ご自分の眼で確かめてみてください。
毎度、ご閲覧いただき、ありがとうございます。
「風立ちぬ」 「紅の豚」 好きとは、僕と感性が似ていますね。
だとすると、最新作は 「千と千尋の神隠し」 寄りかもしれませんね。
ぜひ、ご自分の眼で確かめてみてください。
Posted by 小暮 淳
at 2023年07月27日 23:58
