2023年11月14日
僕がランナーをやめた理由
今月、ぐんまマラソン (群馬県民マラソン大会) が盛大に開催されました。
33回目だといいます。
ちょうど30年前のその日、僕は大会に出場する予定でした。
でも当日の朝、会場には向かいませんでした。
突然、走る気が失せてしまったのです。
結果、あの日が人生のターニングポイントとなりました。
きっかけは、暴飲暴食による肥満でした。
当時僕は、会社勤めで、ノルマノルマの毎日。
ストレスを解消するため毎晩、夜の街を飲み歩いていました。
「こんな毎日を断ち切りたい」
友人のすすめもあり、一念発起してダイエットを実施。
手段の1つとして、ジョギングも始めました。
すると……
一年と経たずに、メキメキと成果が出ました。
なんと、10キロ以上もやせたのです。
ところが……
ダイエットは成功したのですが、気が付いたらジョギング欲が止まらなくなっていました。
とにかく、走らなくてはいられないのです。
しかも走り込む距離も、5キロ、10キロと日に日に延びていきます。
ランナーズハイっていうんですか?
走っているとアドレナリンがバンバン出て来て、気持ちがいいんですね。
もう、寝ても覚めても走ることばかり考えるようになりました。
いつしか専門誌を読むようになり、記事まで投稿する始末。
旅行に行けば、早朝にこっそりと旅館やホテルを抜け出して、知らない街を走る楽しみまで覚えてしまいました。
( “ランナーあるある” です)
その頃には、10キロやハーフですがマラソン大会にも出場していました。
ある日突然、その問いかけは、やって来ました。
「なんで走るんだ?」
なんでだろう?
何のためにだろう?
走りながらも考えましたが、なかなか答えが出ません。
30年前の群馬県民マラソン大会の朝。
出かける用意をしている時でした。
天啓のように、心の声が聞こえてきたのです。
“自己満足”
もしかしたら自分は、走ることにより得られる達成感が欲しかっただけなのではないか?
本当にやりたいことができないから、他の達成感とすり替えてるのではないか?
本当にやりたいこととは……
「走っている場合じゃない!」
大会を欠場して、後日、会社に辞表を出しました。
その日以来、僕は走っていません。
Posted by 小暮 淳 at 10:55│Comments(0)
│つれづれ