2024年09月05日
ピンできるチン
「先生、老後はまかせてください」
「老後?」
「はい、私が先生を介護します」
一昨日、「弟子の会」 の会合に出席してきました。
とは言っても、ただの呑み会であります。
8年前、僕の講座や講演に参加した読者たちが集まり、「温泉の話をしながら酒を呑もう!」 ということになり、2カ月に1回、こうして飲み屋に集まっているのです。
彼ら彼女らは僕のことを、勝手に 「先生」 とか 「師匠」 とか呼ぶものだから、いつしか 「弟子の会」 と名付けられました。
会員の一人、Kさん (女性) は現在、介護師の資格を取るべく猛勉強中であります。
「先生、安心してください。最期までお世話しますから」
とかなんとか言われ、
「おいおい、大げさな……」
と言葉をかわしたのですが、よくよく考えてみたら他人ごとではないような気がしてきました。
だって僕のオヤジは、亡くなるまでの10年間は認知症を患っていましたからね。
介護する身の大変さは、重々承知しています。
もし、自分にその時が来たら……と思うと、ゾッとします。
できるものなら、まわりに迷惑をかける前に、ピンピンコロリとあの世に旅立ちたいものです。
でも昔は、そう僕が子どもの頃には、まわりに認知症の老人なんていなかったような気がします。
なんで現代は、こんなにも認知症の老人が増えたんでしょうか?
これは素人考えなのですが、肉体の寿命が延びているのに対して、脳の寿命が追い付かなくなっているからではないでしょうか?
まれに100歳過ぎてもボケてない人がいますが、それは異例中の異例のような気がします。
肉体と脳がともに長生きしてこそ、本当の意味の “長寿社会” だと思うのです。
「下の世話もしてくれるの?」
「もちろんです。先生のオムツを交換してさしあげますわ」
「もしかして、ピンされちゃったりして(笑)」
僕が親指と中指で輪を作り、はじく真似をしました。
するとKさんは、
「ピンできるといいですけどね(笑)」
人差し指をフニャリと曲げてみせました。
そうか、脳より肉体の方が先に老いることもあるのですね。
今から鍛錬を続け、ピンできるような肉体を維持しようと思います。
Kさん、待っててくださいね。
※今日は珍しく下ネタでしたね。読者のほとんどは昭和世代でしょうから、どうか寛容に読み流してくださいませ。
Posted by 小暮 淳 at 12:19│Comments(4)
│酔眼日記
この記事へのコメント
「珍しく」?
そ、そ、そうですよねえ(笑)
そ、そ、そうですよねえ(笑)
Posted by T課長 at 2024年09月06日 09:01
T課長さんへ
えっ、そ、そ、そうですよ(笑)
たまにはいいかと思って書きました。
これからも、たまには書きますので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
えっ、そ、そ、そうですよ(笑)
たまにはいいかと思って書きました。
これからも、たまには書きますので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳
at 2024年09月06日 22:19

ははは!と大笑いしてから
人ごとじゃないぞ、と冷静になりました。
人ごとじゃないぞ、と冷静になりました。
Posted by まいちゃ at 2024年09月07日 22:47
まいちゃさんへ
介護されるときは見栄を張らずに、ありのまま、されるがままに従いましょう。
これ、老いの心得です。
介護されるときは見栄を張らずに、ありのまま、されるがままに従いましょう。
これ、老いの心得です。
Posted by 小暮 淳
at 2024年09月08日 11:25
