2025年03月11日
沼田で呑んだ酒は?
現在、僕は県内6つの “大使” に任命されています。
内訳は、「温泉大使」 が4カ所、「観光大使」 が1カ所、それと 「地酒大使」 です。
なぜ?
と問われれば、察するに、僕が温泉好きで、酒が好きだからだと思います。
それも、群馬限定です。
歴史上の偉人で、群馬の温泉と酒を愛した人がいます。
歌人の若山牧水 (1885~1928) です。
群馬を8回も旅しています。
もっとも長く旅をしたのが大正11年10月でした。
ご存じ、『みなかみ紀行』 です。
僕は長年、温泉と酒の大先輩である牧水氏の軌跡を追い続けています。
ついに昨年は、終焉の地を訪ね、墓参りをする夢を叶えました。
(2024年4月19日 「あくがれの墓参り」 参照)
で、令和の時代に 『みなかみ紀行』 の全行程をたどってみたいと思ったわけです。
題して、「令和版 みなかみ紀行 牧水が愛した群馬の地酒と温泉」。
不定期ながら2023年11月から高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 にて、連載が始まりました。
『みなかみ紀行』 を忠実に再現するため、牧水が大正11年10月14日未明に、静岡県沼津市の自宅で目覚めるシーンから始めました。
現在までに、下記の4話が連載されています。
第1話 沼津~佐久~軽井沢
第2話 嬬恋~草津~六合
第3話 花敷~沢渡~四万
第4話 渋川~沼田~法師
ということで昨日、第5話の取材に行ってきました。
前回、牧水は沼田から法師温泉までの約9里 (約36キロ) を1日で歩き通しました。
実に健脚です。
が、さしもの牧水も長旅の疲れが出たようで、復路は途中、湯宿温泉で1泊します。
そして翌日、また沼田に帰ってきました。
牧水は、沼田で2軒の旅館に投宿しています。
行きは 「鳴滝館」、帰りは 「青池屋」 です。
すでに現存はしていませんが、跡地なら分かります。
ということは、一番近い酒蔵を探し出すことで、その晩に牧水が呑んだ酒が分かるかもしれません。
はたして牧水は、何という酒蔵の何という酒を呑んだのでしょうか?
牧水ファンとしては、気になるところです。
そして、その酒蔵が判明しました!
大正11年当時、2つの旅館から最も近い場所にあった酒蔵とは?
僕はカメラマンとともに、“あくがれ” の酒を追って、川場村へと飛びました。
※(あくがれ=憧れ)
なぜ、僕は川場村へ向かったのでしょうか?
その真相は、4月4日発行の 「ちいきしんぶん」 紙上にて掲載されます。
乞う、ご期待!
Posted by 小暮 淳 at 11:20│Comments(0)
│取材百景