2025年04月23日
赤天狗 黒天狗
群馬県民は、“天狗” と聞けば、迦葉山(かしょうざん)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
天狗伝説で有名な沼田市の霊山です。
過去に僕は、「なぜ沼田は “天狗の町” になったのか?」 というタイトルで、本にまとめました。
(拙著 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』 に収録)
でもね、何も天狗伝説は、沼田市だけではありません。
日本全国、もちろん群馬県全域に残されています。
天狗山、天狗岩、天狗松、天狗の○○……
地図や観光マップを見れば、いたるところに点在しています。
また温泉地には、天狗が湯を止めたり、子どもをさらうなどの悪事をはたらく伝説が多々あります。
その場合、ほとんどの伝説に登場する天狗は、顔が赤くて、鼻が高い、「鼻高天狗」 です。
まあ、天狗といえば、その風貌ですよね。
でも、天狗には、もう一種類(?)、いるじゃありませんか!?
そうです!
顔のとがった、くちばしを持つ、黒い 「烏(カラス)天狗」 です。
別名、「木の葉天狗」 ともいいます。
前々から僕は、この烏天狗が気になっていたんです。
で、調べてみると、赤い天狗よりも黒い天狗のほうが、歴史が古いことが分かりました。
赤い天狗は、近世になってからキャラクターが確立され、ブームになったようです。
だったら黒い天狗がルーツなのか?
この疑問を追って僕は、また “謎学の旅” に出ました。
訪ねたのは、県内某所。
その町にはシンボルとして、大きな烏天狗の銅像が立っています。
しかも、近くには天狗山もあり、天狗を祀った神社もありました。
うん?
天狗って、神様なんだ。
妖怪じゃないんだ!
黒い天狗の棲む町を徹底調査したいと思います。
謎学の旅は、つづく。
Posted by 小暮 淳 at 10:51│Comments(2)
│謎学の旅
この記事へのコメント
ふと思ったんですが。このブログ、いっさい写真を使わずに、人気ランク1位ってすごくないですか。例えば「赤天狗 黒天狗」にしても写真掲載したらもっと印象深いけど……。でも『NO PHOT』の黒の並びがかっこいいし、何より、文章で勝負してるってのがいいのかな。
Posted by まいちゃ at 2025年04月23日 23:48
まいちゃさんへ
よく訊かれる質問です。
写真を撮るのは、カメラマンの仕事です。
文章を書くのは、ライターの仕事です。
ただ、それだけの理由です。
よく訊かれる質問です。
写真を撮るのは、カメラマンの仕事です。
文章を書くのは、ライターの仕事です。
ただ、それだけの理由です。
Posted by 小暮 淳
at 2025年04月24日 00:18
