2010年06月02日
湯宿温泉 「湯本館」
湯宿(ゆじゅく)温泉に行った際には、かならず顔を出してご挨拶をするのが「湯本館」です。
何度も取材でお世話になり、昨年はNHKの温泉講座でも“泉源”を見学するために立ち寄りました。
屋号を見て分かるとおり、湯宿温泉の湯元であります。
開湯1200年。現在、湯宿温泉には6軒の宿がありますが、すべてはここ湯本館から歴史が始まりました。
昨今、源泉の湧出地というものは、コンクリート壁に囲まれていて、なかなか温泉が湧出する姿というものを一般の人は見られなくなっています。ところが、湯本館の裏庭には2つの源泉池があり、1200年経った今でも、ふつふつと湯が湧いています。その温度たるや61.5度。竹籠の中で、温泉玉子がいい具合に茹で上がっています。
湧き出した湯は、裏庭からそのまま浴槽へ。加水も加温もなし! しかも混浴!
浴室へ入るのに勇気が必要、湯舟には入るのには覚悟が必要です。まず、そのままの温度で入れる一見客はいません。
でも地元民たちは「熱くって、いい湯だったよ」と、声をかけて帰ります。
湯宿温泉には4つの共同湯がありますが、これまたどこも熱い。とてもじゃないが、一番湯には入れません。
地元民が入ったあとに、つづけて入るのが、入浴のコツです。
「熱い、と言われるので、なるべく湯を絞り込んでいるんですがね。でもあまり絞り込み過ぎると、湯がにごってしまうんですよ。にごれば、すぐに常連さんに怒られてしまいますからね。『熱くて、きれいな湯じゃなけりゃ、湯宿の湯じゃねぇ!』て」
湯本館の21(?)代目主人の岡田作太夫さんは、そう話してくれました。
※21代目というのは「たぶん」だそうです。あまりに歴史が古過ぎて、正確なことは分からないとのことでした。
何度も取材でお世話になり、昨年はNHKの温泉講座でも“泉源”を見学するために立ち寄りました。
屋号を見て分かるとおり、湯宿温泉の湯元であります。
開湯1200年。現在、湯宿温泉には6軒の宿がありますが、すべてはここ湯本館から歴史が始まりました。
昨今、源泉の湧出地というものは、コンクリート壁に囲まれていて、なかなか温泉が湧出する姿というものを一般の人は見られなくなっています。ところが、湯本館の裏庭には2つの源泉池があり、1200年経った今でも、ふつふつと湯が湧いています。その温度たるや61.5度。竹籠の中で、温泉玉子がいい具合に茹で上がっています。
湧き出した湯は、裏庭からそのまま浴槽へ。加水も加温もなし! しかも混浴!
浴室へ入るのに勇気が必要、湯舟には入るのには覚悟が必要です。まず、そのままの温度で入れる一見客はいません。
でも地元民たちは「熱くって、いい湯だったよ」と、声をかけて帰ります。
湯宿温泉には4つの共同湯がありますが、これまたどこも熱い。とてもじゃないが、一番湯には入れません。
地元民が入ったあとに、つづけて入るのが、入浴のコツです。
「熱い、と言われるので、なるべく湯を絞り込んでいるんですがね。でもあまり絞り込み過ぎると、湯がにごってしまうんですよ。にごれば、すぐに常連さんに怒られてしまいますからね。『熱くて、きれいな湯じゃなけりゃ、湯宿の湯じゃねぇ!』て」
湯本館の21(?)代目主人の岡田作太夫さんは、そう話してくれました。
※21代目というのは「たぶん」だそうです。あまりに歴史が古過ぎて、正確なことは分からないとのことでした。
Posted by 小暮 淳 at 12:26│Comments(0)
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