温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2016年09月02日

カッパは七年に一度現れる


 高崎市民のみなさ~ん、こんばんは!
 今日は地域限定のネタで、お送りします。
 本日発行(9月2日号) の 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) は、もう、ご覧になりましたか?

 僕は、このフリーペーパーに2007年から 『民話と伝説の舞台』 という伝奇エッセイを不定期連載しています。
 今回は、その第18話が掲載されました。

 このエッセイは、群馬県内に伝わる民話や伝説の実際の舞台を訪ねて、その真偽を検証するという、バカバカしいテーマを真面目に取材するドキュメントであります。
 過去には、浦島太郎伝説や巨人伝説、幽霊、化け物、妖怪たちを追いかけ、真実を見つけ出してきました。
 そして今回、その存在を暴くために追いかけた伝説とは……?

 カッパです!


 『広辞苑』によればカッパ(河童) とは、<想像上の動物。水陸両性、形は4歳~5歳の子供のようで、顔は虎に似、くちばしはとがり、身にうろこや甲羅があり、毛髪は少なく、頭上に凹みがあって少量の水を容れる。その水のある間は陸上でも力強く、他の動物を水中に引き入れて血を吸う。> とのことですが、これが調べると、いるわいるわ! 県内各地に民話や伝説となってイキイキと生きているのであります。

 ただし、話には共通性があります。
 田畑を荒らしたり、川辺にいる子どもや馬などの家畜を水の中に引きずり込むなどのいたずらをして、最後は人間にこらしめられ、川に逃げ帰るというものです。

 ところが不思議なことに、山間部の温泉地に残る伝説は、まったく異質な結末をたどります。
 湯檜曽温泉(みなかみ町) と猿ヶ京温泉(みなかみ町) のカッパは、傷薬や万病に効く特効薬の製法を伝授します。

 では、なんでカッパは、そんな妙薬の作り方を知っているのでしょうか?
 エッセイでは、その謎を追って、旧六合村(現・中之条町) の代々医者だった旧家を訪ねます。

 そしてカッパが残した「7年に1度現れる」 という謎の言葉の意味とは?

 伝説を追ってみると、意外な事実が見えてくるのです。


 ※「ちいきしんぶん」 は、旧高崎市内の約9割の家庭や事業所に無料配布されています。新規お届け、配布に関する問い合わせは、TEL.027-370-2262 まで。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:34Comments(6)謎学の旅

2016年08月12日

真夏のミステリーツアー


 ふだんは雑文書きのフリーライター、でも温泉好きが高じて温泉ライターとも呼ばれ、そして、あるときはテレビやラジオのコメンテーター、また番組のアドバイザーを名乗り、その陰でオヤジバンドのボーカリストなんかもしちゃいます。
 しかし、その正体は?

 実は、数々の謎や不思議を解き明かす “ミステリーハンター” なのです!


 ということで、ミステリーハンターとしての初仕事をしてきました。
 毎週火曜日の夜9時から群馬テレビで放送されている 『ぐんまトリビア図鑑』。
 僕は、この番組のアドバイザーをしていますが、次回はリポーターとして、みなさんをミステリーの世界へご案内します。

 僕のアシスタントとして一緒に恐怖体験してくれたのは、キャスターの安蒜幸紀さん。
 彼女の恐怖におののく姿は、必見ですぞ!

 番組では、県内のミステリースポットを3ヶ所めぐります。
 ・お化け坂の白い家
 ・あの世とこの世を結ぶ橋
 ・妖怪が眠る墓石

 ご期待ください!



 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●放送日  2016年8月16日(火) 21:00~21:15
 ●番組名  『ぐんまトリビア図鑑』
         第55回 トリビア・ミステリーツアー
 ●出演者  小暮 淳 (ミステリーハンター)
         安蒜幸紀 (キャスター)
   


Posted by 小暮 淳 at 12:32Comments(2)謎学の旅

2016年06月27日

編集長は、どこへ行った?


 今日は朝から晩まで丸一日、群馬テレビの撮影ロケに同行して、群馬県内を東奔西走してきました。

 群馬テレビといえば、僕は4年間、夕方のニュース番組 『ジャスト6』 にコメンテーターとして出演していました。
 その時の肩書きは、「温泉ライター」 です。
 昨年4月から始まった知的バラエティー番組 『ぐんまトリビア図鑑』 では、アドバイザーをしています。
 ここでの肩書きは、「フリーライター」 です。

 で、『ぐんまトリビア図鑑』 には時々、番組にも出演しています。
 そこでの肩書きは、「トリビア博士」。
 という具合に、いつしか色々な顔を持つ、正体不明の色物師になってしまいました。

 で、今回は、さらに新たな肩書きが加わったのであります。
 その名も、「ミステリーハンター」!
 笑ってやってください。なんだ、それ?って!

 本人も今日まで知らなかったのであります。
 台本を見て、ビックリ仰天!
 「ミステリーハンターの小暮淳さんと、県内の不思議スポットをめぐります」
 だなんて……。

 と、いうことで今日は、親子ほど歳の違う安蒜幸紀(あんびる・さき) アナウンサーとともに、県内各地のミステリースポットを訪ねてきました。
 放送日は8月16日の予定ですが、詳しい情報は後日、ブログにて公開いたします。


 ところで、読者のみなさんは、「なんで小暮さんがミステリーハンターなの?」 と疑問を抱かれていることでしょうね。
 発端は10年前まで、さかのぼります。

 前橋市と高崎市の人なら、覚えているかもしれませんね。
 『月刊 ぷらざ』 という生活情報誌があったことを……。
 僕は2006年の廃刊まで、編集長をしていました。
 で、その雑誌に毎回、『編集長がゆく』 というエッセイを書いていました。

 テーマは、ミステリー。
 毎号、文末は必ず <謎学の旅はつづく> という決まり文句で締めくくっていました。

 あれから10年。
 あの時の謎が、今度は映像という表現に姿を変えて、ふたたび読者(視聴者) の元へ届けられることになりました。
 なんて、不思議なことでしょう!
 そして、なんて幸福なことでしょう!

 編集長は、あれからどこへ行ったのか?
 そう、こうやって今でもミステリーハンターとして、謎学の旅を続けているのでした。
   


Posted by 小暮 淳 at 22:36Comments(3)謎学の旅

2016年06月02日

怪談めっけ


 火曜日午後9時からの群馬テレビ 『ぐんまトリビア図鑑』 は観てますか?

 僕は、この番組のアドバイザーをしていますが、ときどき、「トリビア博士」 という役で出演もしています。
 久々に、その出演が決まったので、今日は番組スタッフとロケハン (ロケーション ハンティング=現場の下見) に行ってきました。


 番組の放送は8月16日。
 そう、お盆なんです。
 お盆といえば、やっぱり怪談話ですよね。

 ということで、県内の怪談スポットを1日かけて巡ってきました。
 M市の “お化けが出るという坂道”
 K町の “地獄へ続いているというお堂”
 A市の “妖怪が封じられているという墓石”

 ロケハンということで、軽い気持ちで同行したのですが……。
 でも、そこは数々のいわく付きの心霊スポットでもあるわけでして……。

 「今の音は何?」 とか、「誰かに見られているような気がする」 とか、「頭が痛くなってきた」 とか、現場はただならぬ気配だったのであります。
 「本当だ、小暮さんの言うとおりだよ。ここは何かいるな」
 と、ディレクターも構成作家も、および腰での取材となりました。

 そーなんです。
 今回の怪談ネタの提供者は、僕なんです!

 本番のロケ(撮影)日は、今月末に決定。
 リポーターの女性とともに 「トリビア博士」 が、みなさんを摩訶不思議な世界へご案内します。

 ぜひ、お楽しみに!
    


Posted by 小暮 淳 at 20:27Comments(2)謎学の旅

2016年04月30日

坂東太郎って誰よ?


 群馬には、海はないけど川がある!

 そう、海なし県に生まれ育った僕らには、川が遊び場だったのだ。
 山の清流で泳いだり、里の小川で釣りをしたり、少年時代はいつも川で遊んでいた。
 なかでも県都に育った “前橋っ子” にとって、川といえば市内中央をとうとうと流れる大河、利根川こそが海に匹敵するウォータースポットでした。

 全長322キロメートル、全国2位。
 流域面積1万6840平方キロメートル、全国1位。
 まさに 『利根は坂東一の川』(上毛かるた) なのであります。

 「坂東」 とは、箱根の山の東の意味で 「関東」 のこと。
 その関東地方で一番大きい川であることから、利根川は別名 「坂東太郎」 とも呼ばれています。
 「太郎」 とは長男のことです。

 ということは、次男も三男もいるのか?
 はい、います。
 でも関東ではありません。

 九州の筑後川が 「筑紫次郎」、四国の吉野川が 「四国三郎」 の名で親しまれています。
 この三兄弟は、その流域面積の広さや景観の素晴らしさから 「日本三大河川」 と称されています。
 でも、長さだけで比べれば日本一は新潟県と長野県にまたがる信濃川(367km) が日本一。
 3位は北海道の石狩川(268km) です。
 こちらも利根川とともに 「日本三大河川」 に数えられています。


 さてさて、なんで今日はこんな話をしたのかというと、僕は昔から利根川に 「坂東太郎」 という人の名前が付いていることに “謎学” を感じていたのです。
 だって、「筑紫次郎」 と 「四国三郎」 は語呂合わせですからね。
 どーても、いいんです。
 元は 「坂東太郎」 ありきですからね。

 では、なんで人の名前なんだろうか?
 もしかしたら、昔々に利根川と深い関わりがあった人がいたんじゃなかろうか?
 って、謎を追いかけて、探しまくっていたのです。

 そ、そ、そしたらーーーーっ!
 いたんですよ!
 坂東太郎さんが!!!!


 ということで今日は、前橋市内を流れる利根川周辺を歩き回り、坂東太郎ゆかりの神社や伝説が残る場所を訪ねてきました。

 そ、そ、そしたら、なんと、太郎さんには弟(坂東次郎) もいたんです!
 ということは、筑紫次郎は弟ではなかった?(名字が違うから九州に養子に出された別の弟かもしれませんが)。

 おもしろいですね。
 伝説を訪ねる謎学の旅って! 
  


Posted by 小暮 淳 at 22:33Comments(0)謎学の旅

2016年02月06日

死んだ博士の呪い


 ♪ 死んだ博士が出てくるかもね
   死んだ博士が出てくるかもね
   本当に出てくるよ 本当に出てくるんだ
   死んだ博士が出てくるかもね ♪


 先日の新年会でのこと。
 ひょんなことから転校生の話になり、僕は小学校3年生の時に転校して行ったO君の話をみんなにしました。

 もう50年近くも昔のことなので、記憶もおぼろなのですが、彼についてはキョーレツな思い出が残っています。
 それが 「死んだ博士」 の唄です。
 気が付くと、いつでもO君は、この唄を歌っていました。

 作者は不明(もしかしたらO君自身なのかもしれません)。
 歌詞は、たったこれだけ。
 メロディーは、単調でお経のようでした。

 たとえば遠足などのバス旅行の車中。
 マイクが回ってくると、ふつうの子は、当時流行っていた歌謡曲を歌いましたが、彼だけは一貫して、この 「死んだ博士」 をたんたんと歌うのでした。
 そして、ついには転校する日にも、彼はあいさつのスピーチ代わりに、この唄を歌って去って行きました。


 「死んだ博士って、誰だろうね?」
 気が付けば、宴席の話題は “死んだ博士” で持ちきりになっていました。
 「世代で言えば、鉄腕アトムが流行っていた頃でしょう?」
 「だったら、お茶の水博士?」
 口々に、推測を始めました。

 「お茶の水博士ではないと思うよ。だって……」
 僕は忘れかけていた記憶をしぼり出すように、もう1つの事実を告げました。
 「この唄には、フリがあるんだよ」

 そうなんです。
 O君は唄を歌う時、必ずするポーズがありました。
 両手にこぶしを握り、それを重ねて、アゴに付けるのです。
 たぶん、これはアゴヒゲを意味しているものと思われます。

 「だったら、天馬博士だよ!」
 「天馬博士?」
 「そう、アトムを作った生みの親だよ」
 「お茶の水博士が作ったんじゃないんだ?」
 「お茶の水博士は、育ての親だよ」
 なーんてね、侃々諤々(かんかんがくがく) と謎解きの討論会が始まってしまったのであります。


 数日後、同席していた友人からメールが届きました。
 <ふとした瞬間に思い出して、無限ループにはまり抜け出すのに難儀してます>

 実は僕もあの日以来、なにかの瞬間に「死んだ博士」 がやって来て、頭の中をグルグルと駆け回り出すのであります。
 もしかしたら、これは、博士の呪いなのかもしれませんね。

 と、いうことで、もし 「死んだ博士」 について何か知っている人がいたら、ぜひ、ご一報ください。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:52Comments(0)謎学の旅

2016年01月28日

夜の会議室


 火曜日、午後9時~といえば?
 そう、『ぐんまトリビア図鑑』(群馬テレビ) ですよね!
 みなさん、ご覧になってますか?
 僕は、この番組のアドバイザーをしています。

 おかげさまで昨年4月の放送開始以来、とても評判が良く、順調に回を重ねています。
 これも、ひとえに視聴者およびスポンサーのおかげと、スタッフになり代わり、お礼を申し上げます。
 ありがとうございます。


 さて、いよいよ今年の4月からは放送2年目に突入します。
 昨日は年4回、3ヶ月に1度行われている構成会議があり、TV局へ。
 ディレクターや構成作家など9人のスタッフが集まり、僕も末席をけがしてきました。

 時間はたっぷり3時間。
 途中10分間の休憩をはさんだだけで、4月~6月分(計10回) の放送内容を選出しました。

 一般の会社で会議というと、とても堅苦しく、退屈な場というイメージがありますが、この会議は違います。
 楽しいんです!
 毎回、制作部長のN氏の司会のもと、完全なるフリートークで進行します。
 もちろん、あらかじめ各々が腹案を用意していますが、時に話はテーマから脱線していきます。
 が、その脱線した先に、新たなトリビアが待っていたりするのです。

 僕はアドバイザーですから、意見を求められれば、1つ1つの案件に助言をし、知っているニュースソースがあれば加味します。
 とにかくみなさん、群馬の事を大変良く調べていて、物知りなんですね。
 楽しいだけではなく、とても勉強になります。


 ところが今回は、10回放送分のうち9回まで決まったところでタイムリミット!
 「では、時間が来てしまったので、続きは “夜の会議室” で行うということで、移動してください」
 とN氏。
 “夜の会議室” とは、もちろん酒席のことです。

 昨日は今年最初の会議だったので、そのまま新年会ということになりました。
 会場となった第2会議室(居酒屋) には、番組に出演しているレポーター役のアナウンサー3人も加わって、さらに賑やかで華やかな会議となりました。


 今までに僕は、雑誌や本、音楽を作る楽しさは経験してきましたが、昨年からは番組を作る楽しさを味わっています。
 やっぱり、モノを作るって楽しいですね。
 そんな楽しいスタッフが作っている、面白くてタメになる番組 『ぐんまトリビア図鑑』 を、今年もよろしくお願いいたします。



      ぐんまトリビア図鑑

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●放送日  毎週火曜日 21:00~21:15(最終火曜日を除く)
 ●再放送  土曜日 10:30~10:45 翌月曜日 12:30~12:45
    


Posted by 小暮 淳 at 18:50Comments(2)謎学の旅

2015年11月07日

トリビア会議


 毎週火曜日、夜9時放送の群馬テレビ 『ぐんまトリビア図鑑』 は、ご覧になっていますか?
 僕は、この番組のアドバイザーをしています。

 おかげさまで、開始から7ヶ月が経ち、今週で第24回の放送となりました。
 これもひとえに、視聴者とスポンサーのおかげと、この場をお借りしてお礼を申し上げます。

 先月、番組の取材風景が新聞に記事として紹介されました。
 また視聴率も好調のようで、スタッフ一同、さらに熱く盛り上がっています。


 と、いうことで昨晩は、3ヶ月に一度行われる番組の構成会議が開かれました。
 ディレクターや放送作家など8名が集まり、侃々諤々(かんかんがくがく) と意見を交わしたのであります。

 テーマは、歴史、文化、風土、食にわたるまで幅広く、思い思いがとっておきのトリビアネタを出し合いました。
 白熱すること、休憩も入れずに3時間半!
 無事、来年1月~3月分(計10本) の番組内容を決めることができました。

 さて、来年は、どんなトリビアが飛び出すのか!?
 ご期待ください。

 と、その前に、まだ今年の放送が残っていました。
 11月のトリビアは、次の通りです。
 ぜひ、ご覧ください。


 ・第25回 11月10日放送 「高崎を潤す幻の水路」
 ・第26回 11月17日放送 「赤土からの光・岩宿遺跡?」


     『ぐんまトリビア図鑑』

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●放送日  毎週火曜日(最終火曜日を除く)
          21:00~21:15  
 ●再放送  土曜日10:30~10:45 翌月曜日12:30~12:45
  


Posted by 小暮 淳 at 12:05Comments(0)謎学の旅

2015年10月17日

復活!MDB


 高崎市民のみなさーん、こんばんは!
 今日は、地域限定でお送りします。

 みなさんのご家庭には、「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄発行) が届きましたでしょうか?
 「ちいきしんぶん」 は、創刊30周年を迎える全国でも屈指の老舗フリーペーパーです。
 旧高崎市内の約9割の家庭や事業所に無料で配布されています。

 で、このフリーペーパーに、かつて僕は2007年11月~2013年12月までの6年間にわたり、ドキュメントエッセーを連載していました。
 タイトルは 『民話と伝説の舞台』。略して 「MDB」。
 (ちょっとDAIGO風に言ってみました。ウィッシュ!)

 たくさんの読者に惜しまれながら休載しましたが、あれから2年……。
 あの伝説のMDBが、帰ってきました~!

 と、いうことで、今週の金曜日(10月16日) 発行の 「ちいきしんぶん」 の一面に 『民話と伝説の舞台』 が復活しました。
 もう、ご覧になりましたか?

 今回の伝説は、吾妻郡高山村にある2つの森にまつわる摩訶不思議な出来事です。
 森の名は 「添うが森」 と 「添わずが森」。
 なんて奇妙なネーミングなんでしょうね。

 その2つの森には、それぞれ石宮が祀られています。
 互いに願い事を叶えてくれるのですが、その願い事というのが真逆なんです。
 そして、運命を分ける2つの森には、恐ろしくも悲しい伝説が残されていました。

 はてさて、どんな伝説かを知りたい人は、ぜひ 「ちいきしんぶん」 をお読みください。


 ●配布および入手に関するお問合せは下記まで。
   ライフケア群栄㈱ TEL.027-370-2262
   


Posted by 小暮 淳 at 23:30Comments(0)謎学の旅

2015年08月24日

トリビア博士


 「ブルーバック」 って知っていますか?

 テレビ局などの専門用語で、合成を用いる映像素材を撮影する際に、青い布などの背景を用いる技術のことです(「クロマキー」ともいう)。
 そう、『YOUは何しに日本へ』(テレビ東京) で、いつもバナナマンがやっているやつです。

 今日、僕はこのブルーバック撮影をしてきました。


 今年の4月から毎週火曜日(最終火曜日を除く) の午後9時~、群馬テレビで放映されている 『ぐんまトリビア図鑑』。
 僕は、この番組の監修とアドバイザーをしています。
 いつもは番組のエンディングロールに、名前が出るだけなんですけどね。
 このたび、番組出演もすることになりました。

 で、その役どころは?

 それが、番組の質問に答える 「トリビア博士」 という役なんですよ。

 今日撮影されたのは、9月15日放送予定の 「高崎版ロミオとジュリエット(仮)」 の収録です。
 高崎市内を流れる烏川に伝わる 「佐野の舟橋」 という民話の謎解きドキュメントです。
 もちろん、ネタの提供者は僕であります。

 と、いうことで、アドバイザー自らが 「トリビア博士」 となって、謎を解くことになりました。


 撮影は、ものの30分で無事に終了!
 さて、どんな映像になっているのでしょうか?
 来月15日の放送日が、今からとても楽しみです。


       『ぐんまトリビア図鑑』

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●放送日  毎週火曜日(最終火曜日を除く) 21:00~21:15
 ●再放送  土曜日 10:30~10:45 翌月曜日 12:30~12:45
   


Posted by 小暮 淳 at 18:02Comments(4)謎学の旅

2015年07月19日

ウナギを食べないって本当?!


 台風が去り、梅雨が明けて、連日の猛暑日が返って来ました。
 夏バテは、していませんか?

 日本人は、なぜか夏バテ防止にウナギを食べるんですね(僕は食べませんけど)。
 今週の金曜日は 「土用の丑の日」 ということなので、今日は “うなぎ” ネタでお送りします。


 今年の4月から群馬テレビでスタートした、新番組 『ぐんまトリビア図鑑』 は観てますか?
 僕は第1回から、この番組のアドバイザーおよび監修を務めています。

 以前、といっても5年も前のことですから、新しい読者は記憶にないかもしれませんが、このブログでも “ウナギを食べない人たちがいる” という記事を書いたことがありました。
 ※(2010年8月4日の 「謎学の旅② ウナギを食べない住民」 参照)
 その後も僕は、ウナギを食べない群馬県民を取材して、情報誌等に記事を発表してきました。
 ※(当ブログ 「お気に入り」 の 「民話と伝説の舞台」 参照)


 で、このたび、いよいよ、この “ウナギを食べない人たち” が、テレビに登場します!

 前橋市の 「鰻池」 や、高崎市の 「御神池」 のウナギにまつわるおどろおどろしい伝説や平成の現代でも、そのタタリを恐れる住民たちの今を、カメラが追います。

 土用の丑の日に、ウナギを食べる人も食べない人も、このトリビアは必見ですぞ!


        『ぐんまトリビア図鑑』

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch) 
 ●放送日  毎週火曜日 21:00~21:15(最終火曜日を除く)
 ●再放送  土曜日 10:30~/翌月曜日 12:30~
 ※第13回 「ウナギを食べないって本当?!」 は、7月21日の放送です。
          


Posted by 小暮 淳 at 22:13Comments(2)謎学の旅

2015年05月01日

トリビアを探せ!


 毎週火曜日21:00~21:15 (最終火曜日を除く)、群馬テレビで放送している 『ぐんまトリビア図鑑』 は、ご覧になっていますか?
 えっ、観てないの!
 だったら来週から、ぜひチェックしてくださいね。

 僕がアドバイザーと監修をしている番組だからいうわけじゃありませんけど、放送開始から1ヶ月、すでに3話が放送されましたが、とっても評判がいいんですよ!
 視聴者はもちろんのこと、スポンサーやテレビ関係者の間でも 「面白い!」 「知らなかった!」 「ためになる」 と称賛の声をいただいております。

 と、いうことで昨晩は、『ぐんまトリビア図鑑』 の構成会議が行われ、僕もネタの提供とご意見番として参加してきました。
 じっくりと3時間半かけて、7月~9月のテーマと内容を決定してきましたよ。


 あー、楽しかった!

 こんなとき僕は、本当に心底から 「仕事って楽しい」 って思うんですよ。
 だって僕の本業は、ライターですからね。
 それなのにテレビ番組の構成にたずさわれるなんて、面白いと思いませんか!?

 サラリーマンを辞めて、フリーランスの仕事に就いて良かったと思うのは、こんな時なんですね。


 僕は約20年前に、雑誌の編集者を辞めて、ライターになりました。
 ですから職業は、一般的には文筆業であります。
 新聞社や雑誌社、広告代理店、デザイン会社など、依頼があれば何でも取材をして記事を書きました。

 人生の転機は、約15年前。
 前々から興味を持っていた温泉をテーマに雑誌の連載を始めたのがきっかけとなり、本が出版されるようになりました。
 おかげさまで今月中旬に出版される新刊で、シリーズ7冊目となります。

 そして、夢中になって温泉を追いかけていたら、いつしかまわりから温泉のスペシャリストのように言われ、気がついたら講演やセミナー、講座などの講師を頼まれるようになっていたのです。

 で、そんな活動を続けていたら、テレビやラジオなどのメディアから声がかかるよになり、コメンテーターやパーソナリティーをやることになったのであります。

 う~ん、なんだかとっても不思議ですね。人生って!
 必ずしも自分が行きたい方向に進むのではなくて、まわりの誰かが決めてくれているようであります。

 まさに、自分は何ができるのか? 何をするのか?は、自分内のトリビア探しなんですね。

 でも、これだけは、ハッキリしています。
 常に、“新しいこと” に挑戦していないと、次なるトリビアは訪れないということです。

 さて、今年は、どんなトリビアに出合えるのか、それも楽しみであります。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:36Comments(0)謎学の旅

2015年04月12日

トリビアの反響


 7日に放送された群馬テレビの新番組 『ぐんまトリビア図鑑』 は、ご覧になりましたか?

 えっ、見なかった?
 そんな人は、明日の再放送をご覧ください。
 ※(再放送は土曜日の10:30~、月曜日の12:30~)

 第1回の 「富岡製糸場を支えた知られざる遺産」 は、だいぶ反響があり、放送直後からたくさんのメールをいただきました。
 「なかなかいいミニ番組です」「家族も面白そうと一緒に見ました」「群馬に住んでいても知らないことが、まだまだたくさんありそう」「次回も楽しみです」 などなど。

 アドバイザーとして監修を務めている僕としても、うれしい限りです。
 いや、正直のところ、こんなにも反響が良いとは思いませんでした。


 さて、次回のトリビアは?

 「日本で最初は富岡製糸場ではなかった!」 という、とんでもないタブーな謎を追います。
 あの世界遺産にも国宝にも登録された富岡製糸場。
 「上毛かるた」にも、“日本で最初の” と読まれていますよね。
 でも、国内第1号は違ったんです!

 このあたり、僕の大好きな 「上毛かるた」 のいじりネタであります。
 下仁田ねぎ同様、「上毛かるた」 には謎がいっぱいあるんです。
 今後、1つずつ解明していきたいと思います。
 ※(下仁田ねぎの謎については、上毛新聞社発行の 『下仁田ねぎの本』 をご覧ください。詳しく書きました)

 と、いうことで14日の第2回も、お楽しみください。
 『ぐんまトリビア図鑑』 は、毎週火曜日 21:00~21:15の放送です。
   


Posted by 小暮 淳 at 20:35Comments(0)謎学の旅

2015年04月06日

新番組、明日スタート!


 僕は長年、群馬テレビのニュース番組でコメンテーターをしていますが、このたび番組の制作に参加することになりました。
 と言っても、ネタの提供と監修という立場ですので、番組には出演しませんので、あしからず。

 で、その番組が、いよいよ明日からスタートします。
 タイトルは、『ぐんまトリビア図鑑』。
 う~ん、いかにも僕が好きそうなテーマだと思いませんか!

 いわゆる、知っていそうで知らない、群馬の謎学の旅であります。
 歴史、伝統、風土、自然、そして人生……
 地域の埋もれた記憶を再発見します。

 第1回目の放送は、「富岡製糸場を支えたもうひとつの遺産」 と題して、昨年、世界遺産に登録された富岡製糸場にまつわるナゾを追いかけます。

 高崎の観音山丘陵にあるボタ山と、製糸場の関係は?
 繭を運んだ旧上野鉄道とは?
 下仁田ネギの普及に製糸場が欠かせなかったわけは?
 などなど、とっておきのトリビアを紹介します。

 もちろんシリーズでは、温泉にまつわるトリビアも登場しますよ。
 明日7日、夜9時スタートです!
 ぜひ、ご期待ください!


    『ぐんまトリビア図鑑』

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●放送日  毎週火曜日 21:00~21:15
         ※(最終火曜日を除く)
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Posted by 小暮 淳 at 21:37Comments(0)謎学の旅

2010年12月25日

謎学の旅⑮ 「夜遊びが過ぎた地蔵さん」


 おかしな地蔵さんが、いたものです。

 館林市木戸町に、光明山常薬寺というお寺があります。
 境内には2階建ての鐘楼堂、かやぶきの阿弥陀堂、宝暦4年(1754)建立の銅板ぶき本堂があり、幽玄壮大な雰囲気に包まれています。

 が、その光景の中で、ひと際異彩を放っている地蔵さんがいます。

 山門をくぐり抜けると、まるで通せんぼをするように立ちはだかる地蔵さんの名は、「やきもち地蔵尊」。
 台座の上で、片ひざを立てた粋なお姿で、柔和なお顔をしているが、なんと彼は捕らわれの身なのだ。
 頑丈な木の柵に囲まれて、身動きができずにいるのです。

 なぜ?

 こんな伝説が残っています。


 実は、この男地蔵さん、ここより500メートル北にいる女地蔵に恋をしてしまい、夜な夜な矢場川の土手を伝って、会いに行くようになってしまったのです。
 この夜遊びに手を焼いた住職や寺の世話人たちが、二度と会い行けないようにと、地蔵さんの周囲に頑丈な柵を作り、外出を阻止してしまいました。

 それ以来、夜遊びをしなくなったので、団子や焼き餅をあげて供養したとのことです。


 なかなか、切ない話であります。
 同じ男として気持ちは分かりますが、この地蔵さんは独身のご様子。
 不倫をしていたわけではないのですから、好きにさせてやれば良いと思うのですがね。
 それとも、地蔵界では、地蔵同士の恋愛は、ご法度なのでしょうか?

 いずれにせよ、気になるのは、お相手の女地蔵であります。
 彼が、それほどまでに夢中になるのですから、よっぽどイイ女なのでしょうな。

 と、いうことで、この目で確かめに行きました。


 栃木県境を流れる矢場川沿いにある深諦寺にいる女地蔵さんの名は、「日限り地蔵尊」。
 別名、「エロ地蔵」とも呼ばれている地蔵界のプレイガールであります。

 でも、この地蔵さんは、どんな恋の病でも、日を限ってお願いすると、必ず願い事が叶うといわれているのです。
 まさに、現代で言う “パワースポット” であります。

 どれどれ……
 お顔を拝見……

 と、覗き込むと。
 あれれれー?

 社の中には、2体の石仏が鎮座していらっしゃるではありませんか!
 どちらの方も上品なお顔立ちの美人ではあるが……

 もしかしたら、三角関係のもつれ?

 やきもちを焼いたのは、女地蔵のほうだったのか?

 確かに男地蔵さん、なかなかのイケメンであります。
 かなりのドンファンだったのでしょうな。
 捕らわれの身も、仕方ないか!


 謎学の旅はつづく。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:53Comments(2)謎学の旅

2010年11月29日

謎学の旅⑭ 「食用生物 “天狗の麦飯”」


 その謎学の旅は、知人が言ったひと言から始まりました。

 「昔、嬬恋村で、土を食べたことがある」

 この後、いくら彼を追及しても、そこはどこだったのか? それは何だったのか? 誰に食べさせられたのか? 彼はまったく覚えていなかったのです。

 あの日から、僕は独自の調査をつづけて、ついに “食べれる土” を探し当てたのです。
 ところが、その調査の結果は、はるかに僕の予想を超えていました。
 さらに、僕を好奇心のるつぼへと陥れたのです。

 実は、その土は、土ではなく、土によく似た「食用生物」だったのです。


 世界に類例のない、この日本特有の生物の名は、『天狗の麦飯』。
 体長1~2mm、名前のとおりツブツブ状の生物で、麦飯に似ているという。

 名前の由来は、飢饉(ききん)により、腹をすかせた村人のために、天狗がこの食用生物を配って、飢えをしのいだという伝説からきているようです。
 これは、ぜひ一度、食してみたい究極のグルメであります。


 某月某日、ついに、その日がきました。
 願っていると、チャンスは突然に現れるものです。
 どんなチャンスが訪れたかは、詳しくかけません。絶滅の危機にある生物であるため、関係者は盗掘・乱掘を恐れているからです。

 仮にKさんとしましょう。
 その人と、群馬県と長野県境にある湯の丸高原で、待ち合わせました。

 あいさつも早々に、リフトに乗り込み、湯の丸山を目指します。
 山頂駅からは、「つつじ平」を群馬県側へ入り、約30分ほど歩きました。
 ここまで来ると、もう登山コースからはずれているため、観光客や登山者は、人っ子一人いません。

 ツツジの群生の先に、突然、賽(さい)の河原のような草木の生えない、こんもりとした地表が見えました。


 『天狗の麦飯』 は古来より、「飯粒」「味噌土」などの異名があり、本州中部の戸隠山・黒姫山・浅間山などの火山性高地に分布し、長野県では天然記念物に指定されている非常に貴重な生物です。
 しかし、この不思議な生物は、群馬県内でも発見されています。
 Kさんによれば、角間山南斜面と嬬恋村内の河川敷、そしてここ湯の丸山山中に自生が確認されているとのことです。


 Kさんが石をどかして、木の枝で地面をほじくると、黄褐色の土が出てきました。
 そして、「どうぞ、食べてみてください」と、僕の手のひらの上に謎の生物をのせました。

 コイツの正体は藍藻類で、食べても人体には無害だと聞いていますが、かなり勇気のいる食事です。
 指でつまんでみるとやわらかく、クニュッとつぶれます。

 うわぁぁ、気も持ち悪りー!

 いざ、覚悟! 口の中へ放り込む。

 ムッ? 

 砂を噛んでるようなジャリジャリとした味気なさ……。

 決して、おいしいものではありません。
 が、確かに、飢えだけは、しのげそうですね。


 ティッシュペーパーにくるんで持って帰りましたが、数日後に開いてみたら、パサパサに乾燥していて、ただの砂になっていました。 


 謎学の旅はつづく。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:20Comments(4)謎学の旅

2010年11月12日

謎学の旅⑬ 「十石犬を追え!」(下)

 「今井さん、“沈みのある目” って言ったよね?」

 僕は、犬好きのカメラマンに問いかけた。

 「ああ、“明るい目” に対して “暗い目” とは言わなかった。沈みのある目、か……」

 僕らは、今井さんの車にはぐれまいと、必死に後を追った。
 下仁田町から南牧村へ。湯ノ沢トンネルを抜ければ、そこからが上野村です。

 車は、国道沿いの家の前で、停まりました。
 庭先に犬がつながれています。安中で見た十石犬に比べると、小柄でやさしい顔をしている。
 名前は「ちび」、6ヵ月のメス。

 「母親が小さかったからね、この子も体が小さい。交配は無理だろうな」

 今井さんが、ひとり言のように言った。


 上野村で十石犬の保存活動をしている今井さんは、十石犬の血を受け継いだ犬たちを交配させ、本来の十石犬の姿を取りもどそうとしています。
 数年前までは、「一銃一犬」の狩りにも出かけていました。
 代々そうやって、十石犬を猟犬として育て、その血を絶やすまいと守り続けてきたのです。

 「十石犬は、“人に良く、(獲)物に強く” と言われ、人間には従順だけど、クマなどの獲物には一日中でも追回し、オヤジ(猟師)が射止めるまで戦う」

 これが純血種の十石犬の姿だ。

 現在、今井さんの献身的な交配により、血を受け継いだ十石犬が、村内に20頭ほどいます。
 でも、そのすべてが本来の十石犬の特徴と本能を持ち合わせているわけではありません。

 「本当の十石犬は、クサビを打ったような目をしている」

 そう言って、今井さんは、「コロ」という名の犬に会わせてくれました。
 14歳になる老犬ですが、確かに今まで見てきた十石犬とは、かもし出すオーラが違います。 
 胸が厚く、クマのような体型をしています。

 目は、まさにクサビの形!

 見つめていると吸い込まれてしまいそうな、深い沼のような目……
 これが、今井さんの言う「沈みのある目」なのだ。

 年老いたコロに代わって、現在は今井さん宅の若い「ゴロー」が、最も純血種に近い十石犬として、交配を行っています。


 「十石犬にあらざれば、柴犬にあらず」 

 今井さんの言葉が、上野村を後にした僕らを、いつまでも追いかけて来ました。



 ※記事内容は2006年5月の取材時のものです。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:11Comments(0)謎学の旅

2010年11月09日

謎学の旅⑫ 「十石犬を追え!」(上)

 僕の犬嫌いは、仲間内ではつとに有名です。
 大型犬はもってのほか、チワワやマルチーズだって、触れなかったのです。

 そんな我が家に4年前、家長の僕の許可なく(家内と娘の策略)、突然、チワワのマロ君がやって来ました。それも、家の中で飼うという(チワワですから当然ですが)。これはもう、生きた心地がしませんでしたよ。

 でも、一緒にいると、だんだんと情ががうつるんですかね。気が付いたら、僕が散歩までさせていました。今では、家族の中で、一番心を許せる友になっています。
 が、依然として、他の犬はダメです。マロ君のみ平気になりましたが、相変わらず犬はニガテです。

 そんな僕が唯一、眺めるのが好きな犬がいます。柴犬です。
 自分でも理由は分からないのですが、なんとも牧歌的な味わいがあり、見ていると心が和むんですね(もちろん、触ることはできませんが)。

 で、その柴犬のルーツともいえる土着犬の血筋を受け継ぐ犬が、今も群馬県の上野村にいるというのです。
 その名は、十石犬(じっこくいぬ)。

 昭和30年代に絶滅したと思われていた、幻の日本犬です!


 十石犬は中型犬で、毛色は柴色と黒色の2種類。
 人間には従順だが、クマやイノシシなどの獲物には、勇猛果敢に立ち向かう気迫があり、古くはマタギ犬(猟犬)として使われていた犬です。

 昭和のはじめ、群馬県上野村と長野県佐久町の県境にある十石峠付近で、「すごい犬を見た!」という噂が広まりました。
 昭和3年、日本犬保存会の初代会長である斉藤弘吉氏が、地元の猟師から譲り受け、東京へ持ち帰った犬に「十石号」と命名。この犬の写真が当時、新聞や雑誌に紹介され、その素朴な風貌と自然な味わいの深さから “柴犬の最高峰” と称され、柴犬の名を一躍世に知らしめることになりました。

 「ああ、十石犬に会いたい!」
 知れば知るほど会いたくなる。
 犬嫌いの僕が、十石犬とたわむれる夢を見たくらいです。

 ところが願いとは、念じていると不思議と叶うものなんですね。
 仕事で上野村役場の人と会う機会がありました。
 すかさず十石犬の話を切り出すと、詳しい人を紹介してくれると言うではありませんか!
 さっそく僕は犬好きのカメラマンを連れて、上野村を訪ねることにしました。


 某月某日。
 十石犬保存会会長の今井興雄さんが、待ち合わせ場所に指定してきたのは、上野村ではなく、意外にも安中市でした。

 コンビニエンスストアで合流。
 あいさつもそこそこに、言われるままに付いて行くと、住宅街の一軒のお宅へ入って行きました。

 「おおおぉぉぉー、いる~!」
 いきなり車から飛び降り、シャッターを切り出すカメラマン氏。
 僕には、ただの柴犬に見えますが、彼は 「目が違う! 骨格が違う! 毛質が違う!」 と、興奮しています。


 「コイツは、まだ目が明るい。
  本来の十石犬は、もっと目に沈みがあるんだ。
  さあ、行くよ。ついておいで」

 今井さんは、そう言うと、車に乗り込んでしまった。

 僕らは、十石犬の故郷、上野村へと向かった。


 <つづく>
   


Posted by 小暮 淳 at 18:12Comments(2)謎学の旅

2010年10月22日

謎学の旅⑪ 「キュウリを食べない人」

 以前、雑誌に 『前橋にウナギを食べない住民がいた!』 と題した記事を書いたところ、読者からの「驚いた」という便りが、たくさん編集室に届きました。(※「謎学の旅」②参照)

 なかには「私も生まれてから一度もウナギを食べたことがありません」という、片貝神社の氏子の方からのハガキも何通かありました。
 ところが、僕が文末に「キュウリを食べない住民がいるだって?」と思わせぶりなことを書いて締めくくってしまったものだから、翌月になって、「キュウリを食べない人はどうした?」「続きを楽しみにしていたのに」といったお叱りのハガキとメールが届いたのも事実でした。

 僕だって、ずーっと気になっていたんです。
 だって、あの時出会った老人が残した言葉……
 「この辺じゃ、ウナギを食わんらしいね。うちの方じゃ、キュウリを食わんけどね」

 そして、さらに老人は言葉を続けた。
 「昔、村を守ってくれていたお侍さんが、キュウリのトゲで目をケガしてね。それ以来、キュウリを食わんようになったんだよ」


 あれから半年、ひょんなことから、僕はキュウリの話に出合いました。
 京都の人は、祇園祭の期間中は、キュウリを食べないというのです。
 これは、八坂神社の神紋がキュウリに似ていることに由来しているらしい。
 調べてみると、「木瓜(もっこう)」 という神紋は、確かにキュウリの切り口(断面)に似ているんです。

 なぜ、そんな神紋になったかといういわれについては、須佐之男命(すさのおのみこと)が、キュウリの上に降臨したという伝説が残っているます。
 また、キュウリを食べない習慣は、京都の八坂神社と関係のある全国の神社周辺でも見られるとのこと。

 これだー!
 とばかりに、僕は前橋市内の地図を広げて、老人の告げた地域周辺に八坂神社がないかと探しました。
 すると……

 あったのです!


 ちょうど時は、正月でした。
 僕は元日の初詣をかねて、前橋市文京町4丁目にある八坂神社を訪ねてみました。

 元日に行ったのは正解だったようです。たくさんの氏子たちが、社務所にいました。
 さっそく、神紋とキュウリの話を聞いてみると、氏子の一人が祭半纏(まつりばんてん)を見せてくれました。

 おおおぉぉぉ~~~!
 まさしく、キュウリの断面図のような木瓜紋がついているではありませんか!
 でも僕が知りたいのは、木瓜紋のことではなく、住民はキュウリを食べるのか、食べないのか、その真実です。

 「確かに今でもキュウリを食べない人はいるよ。でも、ほとんどの人は食べてるな」

 僕は無理をお願いして、今でもキュウリを食べない氏子を紹介してもらいました。
 でも、訪ねてみると寝たきりの老人で、残念ながら直接話を聞くことはできませんでした。
 息子さんの話では、「父はキュウリを食べない人です。でも、ただ単にキュウリが嫌いなだけなのかもしれません」とのことだった。


 あと何年かすると、キュウリを食べない人は完全にいなくなってしまい、この風習も消えてなくなってしまうのかもしれませんね。


 謎学の旅はつづく。
  


Posted by 小暮 淳 at 16:17Comments(0)謎学の旅

2010年10月12日

謎学の旅⑩ 「幻のガラメキ温泉」(下)

 行く手をさえぎる沢で、立ち往生をしていると、後方から颯爽(さっそう)とマウンテンバイクに乗ったおっちゃんがやって来ました。

 「ガラメキ、行くの?」

 埼玉から来たという男性は、そう僕に声をかけると「では、お先に」と、難なく沢を渡って行ってしまいました。

 世の中には変わった人もいるものだ、と感心して後姿を見送りましたが、思えば我もその一人である。
 負けてなるものか!

 沢を良く見れば、上流の方に、先人により木の橋が渡されているではないか。
 こちらは徒歩なれど、おっちゃん(僕とあまり歳は変わらないと思います)に遅れをとるまいと、必死で後を追いました。

 ゲートから、かれこれ1時間。地図を見れば、ゴールは近い。


 最終関門の三叉路に出ました。
 3本の道のいずれかの選択です。確率は3分の1。
 ……が、あたりをよーく見渡し、慎重に判断をすれば、左の道の木の枝に、これまた先人の残した赤いテープを発見!

 間違いない! こっちだ!

 一気に急な坂道を、息を切らして登りつめると、前方に見覚えのあるマウンテンバイクが止めてあります。
 ついに、幻の温泉に、たどり着いたのです!


 でもそこは、何の変哲もない、ただの沢でした。
 でも、上流にヒューム管が埋まっていて、その傍らに、さっきのおっちゃんが座っています。

 「よっ、お先に湯をもらったよ。沢の水が入り込んで、泉温は24℃とぬるめだが、さっぱりするぞ!」

 なぬ? このおっちゃんはもうすでに、ひと風呂浴びたのか?
 タダ者ではない、と見た。

 ならば、我も負けじとばかり、素っ裸になり、ヒューム管の中へ……

 ヌ、ヌ、ヌル~イ! が、足底からプクプクと、気泡とともに天然温泉の湧出を感じます。


 ガラメキとは、「我楽目嬉」と表記するらしいが、定かではありません。
 発見は、2世紀末とされていますが、これも定かではありません。

 明治時代には3軒の旅館があったようですが、昭和21年、旧日本陸軍の相馬ヶ原演習場を米軍が接収し、旅館は強制立ち退きを命じられたといいます。

 そして、地図からもその名が消えた今、 秘湯中の超秘湯として、全国の野湯マニアの聖地となっています。



 ●源泉名 : ガラメキ温泉
 ●湧出地 : 群馬県北群馬郡榛東村鷹ノ巣山中
 ●湧出量 : 不明 (自然湧出)
 ●泉  温 : 約30℃ (湧出地の噴き出し口)
 ●泉  質 : 単純温泉とも硫黄泉とも炭酸水素塩泉とも……不明
 ●効  能 : やけど、皮膚病に特効あり
 ●施  設 : 直径約70cm、深さ約150cmのヒューム管のみ
 ●料  金 : 無料 (ただし、体力と勇気が必要)


 謎学の旅はつづく。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:34Comments(0)謎学の旅