2010年06月20日
うのせ温泉 「上越館」
「この先に鉄橋があるでしょう、あの下あたりが“うのせ”ですよ。昔は、カワウがたくさんいたらしいですね」
と、3代目主人の阿部聡一さんが、地名の由来を話してくれました。
うのせ温泉は、正しくは「鵜の瀬」と書きます。
それでもピンとこない人は、「大穴温泉」と言われれば、「ああっ」と思い出す人もいるかもしれませんね。
一時、うのせ温泉は、大穴温泉と呼ばれていたときがありました。
戦前は、鵜の瀬温泉と呼ばれていたのですが、昭和5年にオープンした県内最古のスキー場「大穴スキー場」のネームバリューに便乗して、大手旅行会社が大穴温泉として売り出したのだといいます。
以前、温泉地の長老に話を聞いたことがあるのですが、その人は「ここは、ずーっと鵜の瀬温泉だよ。勝手に大穴って呼び出しただけだ!」と、憤慨していました。
スキーブームも去り、今は温泉名を元にもどし、平仮名で「うのせ」と表記しています。
現在、うのせ温泉には3軒の旅館があります(戦前は5軒あったらしい)。
「上越館」は昭和30年の創業。前身の「山景館」という旅館を、阿部さんの祖父が買い取って屋号を変えて営業をはじめました。
当時の旅館は、現在の場所から少し坂道を下った利根川の端にありました。そして、そこには今、露天風呂があります。
温泉街のない温泉地なのですが、上越館は一軒だけで温泉街をつくっています。
本館を出た道の向かいに離れ家があります。
浴衣を着て、下駄をカランコロンと鳴らすこと約30秒ほどで、直営の甘味処があります。
通り過ぎると、河川敷の方に小屋が見えます。少し下り坂です。
さらにカランコロンと下駄を鳴らすこと、数十秒で露天風呂です。
目の前は利根川。左右に囲いはありますが、前方に遮蔽物は一切なし! 山と川のみ。
「うわ~~っ!」と解放感で、仁王立ちしていたら、ラフティングのボートが……スーっ。
おっと、と、と。あわてて前を隠したけど……、ま、ボートからは遠くて見えなかったでしょうね。
上流に鉄橋が見えます。あのあたりが、阿部さんの言っていた“鵜の瀬”なのですね。
つくづく、やさしい響きの美しい温泉名だと思いました。
と、3代目主人の阿部聡一さんが、地名の由来を話してくれました。
うのせ温泉は、正しくは「鵜の瀬」と書きます。
それでもピンとこない人は、「大穴温泉」と言われれば、「ああっ」と思い出す人もいるかもしれませんね。
一時、うのせ温泉は、大穴温泉と呼ばれていたときがありました。
戦前は、鵜の瀬温泉と呼ばれていたのですが、昭和5年にオープンした県内最古のスキー場「大穴スキー場」のネームバリューに便乗して、大手旅行会社が大穴温泉として売り出したのだといいます。
以前、温泉地の長老に話を聞いたことがあるのですが、その人は「ここは、ずーっと鵜の瀬温泉だよ。勝手に大穴って呼び出しただけだ!」と、憤慨していました。
スキーブームも去り、今は温泉名を元にもどし、平仮名で「うのせ」と表記しています。
現在、うのせ温泉には3軒の旅館があります(戦前は5軒あったらしい)。
「上越館」は昭和30年の創業。前身の「山景館」という旅館を、阿部さんの祖父が買い取って屋号を変えて営業をはじめました。
当時の旅館は、現在の場所から少し坂道を下った利根川の端にありました。そして、そこには今、露天風呂があります。
温泉街のない温泉地なのですが、上越館は一軒だけで温泉街をつくっています。
本館を出た道の向かいに離れ家があります。
浴衣を着て、下駄をカランコロンと鳴らすこと約30秒ほどで、直営の甘味処があります。
通り過ぎると、河川敷の方に小屋が見えます。少し下り坂です。
さらにカランコロンと下駄を鳴らすこと、数十秒で露天風呂です。
目の前は利根川。左右に囲いはありますが、前方に遮蔽物は一切なし! 山と川のみ。
「うわ~~っ!」と解放感で、仁王立ちしていたら、ラフティングのボートが……スーっ。
おっと、と、と。あわてて前を隠したけど……、ま、ボートからは遠くて見えなかったでしょうね。
上流に鉄橋が見えます。あのあたりが、阿部さんの言っていた“鵜の瀬”なのですね。
つくづく、やさしい響きの美しい温泉名だと思いました。
Posted by 小暮 淳 at 18:26│Comments(0)
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