2017年06月10日
牧水~あくがれのみなかみ
読者のみなさんは、覚えていらっしゃいますか?
昨秋、法師温泉を訪ねたときに、若山牧水にそっくりな人に出会った話を……。
※(当ブログの2016年10月25日「法師温泉 長寿館⑦」参照)
そうなんです。
あれから8ヵ月が経ちまして、ついに映画 『牧水~あくがれのみなかみ』 が完成し、上映会がスタートしたのであります。
今週、僕は、あこがれの牧水様に会いに、上映会場である前橋文学館へ行って来ました。
この映画は、歌人・若山牧水の長編紀行 「みなかみ紀行」 をベースに制作されています。
大正11年(1922) 10月14日、牧水は沼津の自宅を出発し、長野県佐久~小諸~軽井沢を経て、17日の夜に群馬県嬬恋村に入ります。
その後、草津温泉~花敷温泉~暮坂峠を越えて、沢渡温泉~四万温泉、中之条~渋川~沼田を経由して、法師温泉~笹の湯温泉(現・猿ヶ京)~湯宿温泉~老神温泉~白根温泉を経て、丸沼、菅沼を抜け、28日に金精峠を越えて日光へと向かいます。
「あくがれ」 とは、体から魂が抜けるような居ても立ってもいられない激しい衝動のこと。
「みなかみ」 とは、川の上流、源流のこと。
約1時間の小編映画ではありますが、牧水の歌への熱い想いが伝わってきました。
何よりも見終わったときに、酒が飲みたくなりますよ。
湯と酒と歌を愛した牧水の旅へ、あなたも出かけてみてください。
今後の県内上映日程
●6月16日(金) 高崎市ティギャラリーコアホール 19時~
●7月14日(金) 渋川市民文化会館小ホール 19時~
全席自由 1,200円(高校生以下半額)
※問い合わせ (株)シネマプロ TEL.027-325-4125
けふもまた こころの鉦を うち鳴らし
うち鳴らしつつ あくがれて行く 牧水
Posted by 小暮 淳 at 11:25│Comments(0)
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