2019年09月18日
倉渕川浦温泉 「はまゆう山荘」③
今日は、温泉の謎を解き明かしに行ってきました。
訪ねたのは高崎市(旧倉渕村) の一軒宿、倉渕川浦温泉 「はまゆう山荘」。
一軒宿の山荘と呼ぶには、しょう洒で立派な建物です。
その佇まいは、さながら中世ヨーロッパの古城を思わせる重厚な造りのリゾートホテルです。
それもそのはず、実はこの建物、昭和62年(1987) に神奈川県横須賀市と旧倉渕村が友好都市関係にあつたことから、横須賀市民の休養村として設立されたものです。
だから宿名も横須賀市の市花 “浜木綿(はまゆう)” なのであります。
では、なぜ海辺の大きな市と山奥の小さな村が友好都市関係なのか?
その理由についてを書き出すと長くなりますので、拙著 『新ぐんまの源泉一軒宿』 や 『西上州の薬湯』 等をお読みください。
ということで、オープン当時は温泉宿ではありまでした。
きっかけは平成18年(2006) の高崎市との合併でした。
翌年、念願の温泉掘削となり、2年後の同21年3月より 「倉渕川浦温泉」 としてリニューアルオープンしました。
当時、“群馬に新たに温泉宿が誕生した” というニュースを受けで、すぐさま取材に行った記憶があります。
2009年9月に出版した拙著 『ぐんまの源泉一軒宿』(絶版) にも、<県内でもっとも新しい温泉宿である。> と記述しています。
そして、湯については、こんな表現をしています。
<湧き出た湯は、黄金色した45度の高温泉。>
ところが、あれから10年経った現在、源泉の温度は32度と下がり、湯の色は無色透明になっています。
しかし泉質に変化はありません。
はたして、これはどういうことなのか?
今回の取材によって、思わぬ事実が判明しました。
なぜ、温度が下がってしまったのか?
なぜ、湯の色が消えてしまったのか?
いずれ、何かの機会に報告いたします。
これだから、温泉は楽し!
Posted by 小暮 淳 at 20:48│Comments(0)
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