2023年07月07日
なぜ今、民話なのか?
先日の会合でのこと。
初めてお会いする男性から声をかけられました。
「小暮さんって、あの民話の小暮さんですか?」
この会合では、僕は “温泉ライター” の肩書で出席しています。
なのに、この男性は、あえて “民話の” と訊ねてきたのです。
聞けば、僕の読者でした。
しかも、温泉ではなく、民話の。
昨年、紀伊國屋書店 (前橋市) で開催された僕の 「著書フェア」 にも来てくださったようで、その時、初めて “温泉の本” も書いていることを知ったそうです。
昨日は、こんな電話がありました。
「○○公民館の××さんから紹介を受けました、△△公民館の□□と申します。ぜひ、うちでも講演をしていただきたいのですが?」
県内の公民館同士で連絡網があるらしく、講演を行った公民館から紹介された新たな公民館から依頼が来ることは、珍しくありません。
よくあることなので、もちろん快諾しました。
ところが、いつもと違ったのは、この先でした。
「お受けいたします。で、講演のテーマは、温泉でよろしいでしょうか?」
「ええ、ああ……。できましたら民話でお願いしたいのでが……」
「民話?」
「はい、□□さんから先生の民話の話が、大変面白いと聞いたものですから」
最近は、温泉よりも民話をテーマにした講演が増えているのは事実です。
でも、それは一度、温泉の話をしたことのある会場からの依頼です。
3回目の依頼を受ける場合は、地酒の話をしています。
ということで、初めての会場からの依頼は、十中八九が “温泉” であります。
なのに今回の△△公民館は、初回でありながら “民話” を希望してきたのです。
もちろん、お受けしましたが、なんだか不思議な気持ちになりました。
民話の話が、面白い?
確かに温泉に比べると、創作の部分が多くなるのが民話や伝説の話です。
カッパや天狗や座敷わらしなど、妖怪や幽霊の話も飛び出します。
また、物語がありますから、村人などになりきって、演じることもできます。
きっと、そんな奇想天外な創り話が “面白い” と思われているのかもしれませんね。
<99%のウソと1%のマコト>
<舞台があるかぎり謎は解ける>
これは、演題に付いているサブコピーです。
講演では、僕がまず、民話や伝説、言い伝え、迷信などの例を話します。
果たして、この話は、何を伝えようとしているのでしょうか?
今度は、会場のみなさんが考える番です。
さあ、一緒に謎を解いてみましょう!
となります。
やっぱり、なんだか面白そうですね。
まあ、民話でも温泉でも地酒でも、なんでも結構。
必要とあらば、どこへでも馳せ参じまする。
お電話、お待ちしていま~す!
Posted by 小暮 淳 at 12:35│Comments(0)
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