2021年05月02日
ウィズエイジングは難しい
<先生の写真が若い(笑)>
こんなメールが届きました。
送信主は、僕が講師を務める温泉講座の、かつての教え子です。
彼女は、宿泊先の温泉旅館に置かれていた僕の著書を見て、思わずメールを送ってくれたようであります。
察するに、その著書は 『西上州の薬湯』(上毛新聞社)。
2016年5月に出版された本ですから、5年前になります。
僕の著書をご覧になった人なら、ご存じだと思いますが、プロフィール写真以外にも全編にわたり、僕の “入浴写真” が満載されています。
「おやじの裸なんて、見たくねーよ!」
という批判の声に一切、耳を傾けず、独断と偏見にて掲載しています。
ということで、取材当時の僕の姿が、まるでアルバムを開くように見て取れます。
「たかが5年で?」
と思われるかもしれませんが、今、この本を開くと、湯舟に入っている僕の頭髪は、“真っ黒” なんです!
そう、まだ 「毛染め」 というアンチエイジングをしていた頃なんですね。
確かに髪の毛の色1つで、実際の年齢より若く見えます。
その翌年、僕は 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) という著書を出版します。
この本の中では、「ゴマ塩頭」 と 「白髪頭」 の僕が、混然と掲載されています。
ということは、2016~17年がアンチエイジングとウィズエイジングの過渡期だったわけですね。
ウィズエイジングとは、老いを肯定して、ありのままの自分で生きること。
僕の場合、その生き方に目覚め、まず最初に実行したのが、“毛染めを止める” ということでした。
その昔、といっても10数年前のことです。
僕は、40代で温泉のセミナーや講座の講師になりました。
とある自治体が主催するバスツアーの温泉講座の講師に招かれたときのことです。
集合時間に一番乗りしてしまった僕がバスに乗り込もうとすると、
「ちょっとちょっと、まだ講師の先生が来ていないので、それまでは外で待っていてください」
と運転手に止められてしまいました。
「あ、あの……、私が講師なんですけど」
と言ったときの運転手の驚きようはありません。
「えっ、すみません。温泉の先生と聞いていたので、もっと年配の方かと思っていました」
無理もありませんよね。
すでに僕は40代の後半でしたが、ロン毛の黒髪でしたから、年齢よりもだいぶ若く見られたのだと思います。
“温泉の講師” という肩書には、不釣り合いの外見だったのでしょう。
これは最近のことです。
さる熱烈なブログの読者から、知人を介して、「会いたい」 との連絡をいただきました。
そして、会った時のその人の第一声は、
「もっと、お若い人かと思いました。ブログのお写真と、だいぶ違うので」
ですよねぇーーーー!!!
ごめんなさいね、ブログの写真は、ブログを開設した2010年より、さらに以前に撮った写真なんですよ。
更新するのが面倒くさくて、そのままになってまーーーす!m(__)m
ということで、“年相応に生きる” ことに、戸惑っています。
ウィズエイジングって、難しいですね。
Posted by 小暮 淳 at 12:15│Comments(0)
│つれづれ