2013年06月28日
元気に死ぬべぇ
先日、テレビを観ていたら、とっても元気なおばあさんが出ていました。
御歳、90歳。
なのに、全力で走ったり、猛スピードで自転車を漕いだり、はたまた木登りまでしてしまいます。
ただただ、感心しながら観ていました。
そして、一言・・・
ウ・ラ・ヤ・マ・シ・イ
だって、このおばあさんは、僕のオヤジより2歳も年上ですよ。
それに引き換え、うちのじいさんは、走ることも、自転車に乗ることも、まして木登りなんて、とーんでもございません。
さらにオヤジより4歳年下のオフクロにいたっては、かなり体力が衰弱していますからね。
走ったら、即、あの世へ逝ってしまいそうです。
う~ん、やっぱりスゴイ!
きっと、あのおばあさんは、死ぬその日まで、元気いっぱいなんでしょうね。
うらやましい限りであります。
僕の知り合いに、永澤徹さんという、これまた元気なおっさんがいます。
赤城山麓で 「ルンズ・ファーム」 という、ぶどう園を経営しています。
最近は、温泉を掘り当てて、「天地の湯」 なんて日帰り温泉施設なんかもやっている人です。
永澤さんは、その昔、『元気で死ぬべぇ』(みにむ) という本を出版しました。
群馬の人じゃないんですけどね、なぜか上州弁を使います。
彼は、この本の 「まえがき」 に、こんなことを書いています。
<一日生きることは、一日老いること。そして死にちかづくこと。
けれど、一日成長することでもあり、思い出をつかみかさねてゆくことでもある。
精一杯生きた日は悪い夢は見ない、と聞いたことがあります。
人生さいごの永遠の眠りも、きっと同じなのでしょう。>
本書では、どうすれば死ぬまで元気でいられるのか?を、彼独自の視点でつづっています。
当然、介護の問題にも触れていますが、彼は介護の要らない “死に方” を提案しています。
<「昨日までお健やかでしたのに……」
という言葉におくられて、爽やかに逝く。
天から戴いた寿命の、最期の最期のときまで、その生涯を元気一杯で生命を燃焼し尽くせる自分でありたい。>
と。
そして、巻末の 「あとがき」 では、こう締めくくっています。
<元気に死ぬということは、元気に土に還るということ。
生あるものはすべて、やがて土として還る。
人もまた同じ。
元気に死んだ肉体は、元気で健康な土として甦る。
(中略)
「健康」 の究極の目的は、元気に土に還る。この一点ではないか。>
そう、言い切っています。
「死ぬまで元気でいる」 のではなく、「死ぬときも元気に死んでいく」 ことが最大の幸せなんだと・・・
今日は金曜日。
実家のオフクロが、デイサービスへ出かける日です。
ふだんは両親の面倒を看てくれている兄ですが、そもそも仕事も家族も東京にある人ですから、時々は東京へもどります。
そう、今日は 「おじいさんといっしょ」 の日でありました。
いつものように、一緒に散歩へ行って、一緒に昼食をとって、一緒に昼寝をしてきました。
上を見たらキリがありませんって。
でも、走れないけど、歩けます。
自転車には乗れないけど、バスには乗れます。
木には登れないけれど、階段は昇れます。
かなりボケてるので、100点満点はやれないけれど、それでも80点はあげられる元気なおじいさんです。
じいさん、このまま元気に死ぬべぇ!
Posted by 小暮 淳 at 21:41│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
こんばんは。
朝って30日の四万温泉ライブ楽しみにしていたのですが、主人が「四万温泉と伊香保温泉は行きたくない!楽しみがない!伊香保は坂道で疲れるし、四万は回転寿司がないから・・・・・」と意味不明な理由から行けなくなってしまいました。
積善館宿泊もキャンセル(涙)
御年79歳。日に日に子供に戻るのかワガママ爺さんになっていくのかわかりませんが、小暮さんの介護話を笑って読んでいた私自身に降りかかってくるとは。
元気なので、物忘れ外来にも受診出来ずにいます。ただ本人も悩んでいるようで手帳に今日の出来事を書いたり、カレンダーにチェックしたり、ペットのセキセイインコの鳥かごに名前を書いたり努力はしているようです。100歳以上生きるために自分で考えたヘンテコメニュー。野菜も肉も魚も取らないメニューで栄養偏っているので、外食が多くなり出費も多くなりました。けれども一緒に出掛けることが好きらしくご機嫌になります。70年前のことを、今朝の出来事のように話す主人。「早苗、今日行ったところはどこだっけ?」「これは、どうやって食べるの?」など頼られるのも最近は悪くないかなぁ~と思うのです。私はfacebookで主人との珍生活投稿で気晴らししています。私、明日の昼間に「しげちゃん、このまま元気に死ぬべぇね!」と声をかけたいと思います。
朝って30日の四万温泉ライブ楽しみにしていたのですが、主人が「四万温泉と伊香保温泉は行きたくない!楽しみがない!伊香保は坂道で疲れるし、四万は回転寿司がないから・・・・・」と意味不明な理由から行けなくなってしまいました。
積善館宿泊もキャンセル(涙)
御年79歳。日に日に子供に戻るのかワガママ爺さんになっていくのかわかりませんが、小暮さんの介護話を笑って読んでいた私自身に降りかかってくるとは。
元気なので、物忘れ外来にも受診出来ずにいます。ただ本人も悩んでいるようで手帳に今日の出来事を書いたり、カレンダーにチェックしたり、ペットのセキセイインコの鳥かごに名前を書いたり努力はしているようです。100歳以上生きるために自分で考えたヘンテコメニュー。野菜も肉も魚も取らないメニューで栄養偏っているので、外食が多くなり出費も多くなりました。けれども一緒に出掛けることが好きらしくご機嫌になります。70年前のことを、今朝の出来事のように話す主人。「早苗、今日行ったところはどこだっけ?」「これは、どうやって食べるの?」など頼られるのも最近は悪くないかなぁ~と思うのです。私はfacebookで主人との珍生活投稿で気晴らししています。私、明日の昼間に「しげちゃん、このまま元気に死ぬべぇね!」と声をかけたいと思います。
Posted by 草津っ娘? at 2013年06月28日 22:23
草津っ娘?さんへ
それは残念ですね。
では、伊香保温泉と四万温泉以外でライブをやるときには、ぜひ、お越しください。
草津っ娘?さんのお気持ち、よーく分かります。
がんばらないで、楽しみながらやりましょうね!
それは残念ですね。
では、伊香保温泉と四万温泉以外でライブをやるときには、ぜひ、お越しください。
草津っ娘?さんのお気持ち、よーく分かります。
がんばらないで、楽しみながらやりましょうね!
Posted by 小暮 at 2013年06月29日 10:49