2013年07月14日
放火は絶対にいけません!
一昨日、兵庫県の宝塚市役所で、男が火炎瓶を投げて、放火をしたという事件が起こりました。
容疑者の男は、無職63歳。
「腹が立ってやった」 と供述しているそうです。
なんで腹が立ったのか?
「固定資産税の督促状が届いたため、文句を言いに行った」 んですってね。
それで、火炎瓶ですか?
でも、放火は、いけませんって!
だったら自慢じゃありませんが、僕なんて、もう火炎瓶が何本あったって足りませんよ。
だから、この男が 「市役所に文句を言いに行った」 気持ちは、よーーーーく分かります。
現に、僕も何度も行きましたからね。
ここで、みなさんに言っておきたいのは、決して僕は、この火炎瓶男の肩を持っているのではないということ。
ただ、市役所も、けっこうエゲツナイことをすることだけは伝えておきます。
ま、僕の仕事はフリーランスですから、無職と立場はあまり変わりません。
収入は一定ではないし、まったく収入のない月もあります。
それでも税金の催促は、容赦なくやってくるのです。
固定資産税だけではありません。
市県民税、国民健康保険料、国民年金保険料の未納があれば、すぐに督促状が送られてきます。
いったい僕は、今までに何度、市役所に行って、理由を話して、支払いを待ってもらうように掛け合ったか分かりません。
それでも市役所は、さらにアコギな手段を使って、僕たち市民を苦しめてきます。
それは・・・
「差し押さえ」 です。
どこでどうやって調べたのか、僕ら市民の預金高は、すべて把握されています。
突然、銀行から電話がかかってきて、
「あなたの銀行口座は、差し押さえられました」
と、寝耳に水の仕打ちを受けます。
この火炎瓶男も、実は、この預金差し押さえが “怒り” の原因でした。
「おまえたちが差し押さえるから、こういうことになったんや。俺の答えは、これや!」
と叫んで、火炎瓶を投げたといいます。
でもオッチャン、放火はアカンよ!
ヤツラを、ぎゃふんと言わせる方法は、他にいくらでもあるやないの!
(関西弁にしてみました)
確か、何年か前にも、まったく同じような事件が、大阪で起きています。
預金差し押さえに激怒した男が、市役所内で刃物を振り回して逮捕されたことがありました。
ちょうど、その年、僕も市役所の収納課で、トラブルを起こしていました。
「こっちはね、払わないって言ってるんじゃないんだよ。今は払えないって言っているんだよ。それでも払えって言うことはさ、今入っている保険を解約してでも、その金で払えって言うことかい?」
と、職員に詰め寄ると、
「ええ、そうやって払っていただいている方もいます」
と、息子ほど年の離れた若造が、イケシャーシャーと言うのであります。
カーーーーーーーーーーーーーッ!
と、頭に血が上った僕は、その職員の襟元をつかみ、カウンターの中から引っ張り出して、ゲンコツの2、3発もくらわしてやろうかと思ったのですが・・・、
止めました。
だって、となりの窓口で、僕より大声を上げていたオジサンが、警備員2人に両腕をつかまれ、強制退場させられていたのですから。
「わ、わ、分かりました。そうします」
なんとも情けない結末ですが、僕は後日、保険を解約して、その戻ってきたお金で、滞納していた税金すべてを払うことにしました。
納税は国民の義務です。
でもね、本当に払えないときって、あるんですよ。
お役人さん、
どーか、そこんところを察してあげてくださいな。
そうすれば、市役所内で暴れるバカ者は、もう少し減ると思いますよ。
Posted by 小暮 淳 at 12:10│Comments(0)
│つれづれ