2024年01月14日
鴨が葱を背負って来た!
「そば派」 か 「うどん派」 かと問われれば、完全なる 「うどん派」 です。
だって、“小麦の国の人” だもの!
たぶん群馬県民は、ほぼほぼ、うどん好きだと思います。
焼きまんじゅうに、おっきりこみ、すいとん、もんじゃ焼き……
生まれてからずーっと小麦の味に慣れ親しんでいますから、小麦の味には “うるさい” のです。
「やっぱ、ばっちゃんが、ぶった(打った) うどんが、いっちゃ、うんめー」
ということになります。
一方、生まれてこの方、“そば” に馴染みのない群馬県民は、たいがいが “そばオンチ” であります。
不味いそばは分かるけど、美味いそばは分かりません。
だから知らないそば屋に入ると、無難なうどんを注文してしまうというのも “県民あるある” だと思います。
御多分に漏れず、僕もそんな県民の代表です。
ですから年がら年中、うどんは食べていますが、そばは年に1度か2度。
だって、そばの味が分からないのだから仕方ありません。
そんな僕が、今、そばにハマっています。
それも有名そば店のそばではなく、なんと! 某外食チェーン店のそばです。
きっかけは、昨年の大晦日のこと。
昼に買い物に出たついでに、昼めしをとることにしました。
なんでもいいんです。
特別食べたいものなんてありません。
街道筋に、某外食チェーンを発見!
「ここで、いいや」
程度の選択で入りました。
入口に大きくポスターが貼られています。
“鴨そば”
「ほほう、鴨そばね。年に一度、大晦日くらい、そばを食うか」
と注文。
そして出て来た鴨そばは、イメージ通りの品でした。
カモ肉が数枚と刻みネギ、それと小さな油揚げがパラパラ……
見た目からして、そば屋のそれとは違います。
なんとなく、チープな感じ。
でも、しょうがないですよね。
そば屋で食べたら、たぶん倍の値段がすると思います。
でも、ここはリーズナブルな外食チェーン店。
しかも、そば専門ではありません。
メインは丼物です。
そばは、この時季だけの期間限定メニューなのです。
だもの期待はしていません。
が、一口すすって、驚きました。
「うまい! うそだろ?」
麺は歯ごたえがあり、しっかり汁がからんでいます。
なにより、その汁がうまい!
ちょっぴり甘めで、ダシもきいている。
「へー、この値段で、この味なら、そばという選択もありだな」
そう思いながら店を出ました。
異変は、年明けに起こりました。
無性に、あの鴨そばが食べたくなったのです。
口の中で、あの汁の味と麺の感触が、よみがえってきます。
ということで、今度は鴨そば目当てで、わざわざ店へ足を運びました。
すると!
ビックリしました!
僕以外の他の客も、鴨そばを食べているじゃありませんかーーー!!!
レジで店員に声をかけました。
「鴨そば、人気なの?」
「ええ、僕も大好きで、いつも食べてます。カモの脂がうまいですよね」
と、バイトらしきお兄さん。
「でも、これ期間限定なんでしょ?」
「そうなんですよ。残念ながら冬だけの限定メニューなんです」
「一年中、食べられるようにしてよ」
「あ、……はい」
「はい」 と言っても、このお兄さんはバイトさんです。
権限はないことは知ってますが、僕はうれしいのです。
そばオンチの僕が、「うまい」 と思ったそばを他の客らも注文していて、さらに店員までもがファンだったということ。
もしかして、このそば、本当においしいのかもしれませんよ。
そば通のみなさん、ぜひ、評価をお寄せください。
Posted by 小暮 淳 at 13:03│Comments(0)
│つれづれ