2023年04月29日
温泉と民話と地酒と
かれこれ15年以上になります。
最初は県の温泉協会からの講師依頼でした。
その数年前から新聞や雑誌で、温泉についてのエッセーやコラムを書いていたからだと思います。
「講演をお願いします」
の依頼に大変、驚いた記憶があります。
だって講演の対象が、温泉アドバイザー向けの研修会だったのですから……。
当の本人が温泉アドバイザーでも、まして温泉ソムリエの資格もない、ただの温泉好きのライターだったのです。
なんだか訳のわからないまま、講演を終了すると、やがて他県の温泉協会からも講師依頼が来るようになりました。
たぶん、業界内で噂が広がったんでしょうね。
やがてカルチャースクールからも講師依頼があり、ついにはラジオの温泉番組のパーソナリティーの話まで舞い込むようになりました。
あれから15年以上の年月が経ちました。
講演会の回数は増える一方で、コロナ前までは年間約30回をこなしていました。
まだ以前ほどには戻りませんが、昨年から徐々に依頼は増えています。
でも、何かが違います。
丸3年間のコロナ期間に、異変が起きました。
それは、講演のテーマです。
以前は、ほぼ温泉でした。
が!
最近は、「温泉以外でお願いします」 というのです。
訊けば、「すでに以前、温泉の講演はしていただいていますので」
とのこと。
要は、自治体にしても企業にしても、2回目、3回目の講演依頼なのです。
「温泉の話は、すでに聴いている人もいるので、ぜひ、別のテーマで」
と頼まれます。
僕は平成30(2018)年に、『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) という本を出版しました。
これにより県内の公民館からは、「ぜひ、地元の民話の話をしてください」 という依頼が増えました。
また翌年(2019)年、「ぐんまの地酒大使」 に就任すると、今度は 「ぜひ、地酒の話をしてください」 との依頼が入るようになりました。
そして今年……。
すでに、いくつか講演を行いましたが、温泉はまだ1回だけです。
さらに現在入っている年内の講演予定は、すべて温泉以外のテーマでの依頼です。
中には、“温泉と民話” “温泉と地酒” という合わせ技の申し出もあります。
まあ、テーマは何であれ、群馬の温泉や民話や地酒に興味を持っていただけることは、大変うれしいことです。
一人でも多くの人に、群馬の魅力を知っていただけるのであれば、僕は労を惜しみません。
東奔西走、県内外どこへでも行きます。
もし読者で、僕の話を聴いてみたいという人がいましたら、最寄りの自治体や公民館にリクエストしてみてください。
願いが届いた暁には、あなたの町まで馳せ参じます!
お会いできる日を、楽しみにしています。
2023年04月28日
「ぐんま温泉インク」 新色登場!
覚えていますか?
昨年6月、群馬の温泉を色で表現した 「ぐんま温泉インク」 が発売されたという話を?
※(当ブログの2022年6月9日 「温泉インク」 参照)
発売元は、県内で文房具店 「ハイノート」 を展開するアサヒ商会 (高崎市)。
同社は 「群馬らしいインクを作ろう」 と、草津・伊香保・水上・四万・万座の5つの温泉地をイメージした5色のインクを開発して、発売しました。
大変売れ行きが好調のようで、このたび第2弾として、下記の3温泉3色が発売されました。
●猿ヶ京 「SARUGAKYO」
赤谷湖の深い色とバンジージャンプで有名な赤い橋を赤フラッシュで表現。
●老神 「OIGAMI」
水墨画のような片品川をイメージしたグリーンブラック。
●尻焼 「SHIRIYAKI」
川風呂のグレーブルーグリーンと火照った肌を表現したピンクラメを配合。
1本 (30ml) 2,200円
その他、県外3県の文具店とコラボした 「温泉インク 旅シリーズ」 も製作。
鬼怒川温泉 (栃木県)、月岡温泉 (新潟県)、修善寺温泉 (静岡県) などを同時発売しました。
さすが、“温泉王国ぐんま” の発想だと思いませんか?
独り占めすることなく、県外の温泉地とコラボするところなんて、王者の風格です。
「ぐんまの温泉インク」 は、同社のオンラインショップまたは県内4店の 「ハイノート」 で購入できます。
今回は、みなかみ温泉大使&老神温泉大使&中之条町観光大使からのお知らせでした。
2023年04月27日
「神玉」 と 「神社かみしばい」
ゴールデンウィークの予定は、すでにお決まりですか?
えっ、何もない?
でも、どこかへ出かけたい?
そんな方に、お勧めします。
「上州神社巡拝」 をしてみませんか?
「上州神社巡拝」 とは、群馬県内7つの神社をめぐり、7つの 「神玉」 を集めることです。
古来、大願成就を祈念した神社の巡拝です。
7つの神社で7つの 「神玉」 を求め、すべて揃うと願いが叶うというもの。
初穂料 500円
専用ケースもあり、すべて集めると “七社巡拝の証” として、証明書が授与されます。
「神玉」 は、下記の7社でお求めになれます。
①榛名神社 (沼田市榛名町)
②貴船神社 (みどり市大間々町)
③前橋東照宮 (前橋市大手町)
④伊勢崎神社 (伊勢崎市本町)
➄富士浅間神社 (藤岡市藤岡)
⑥中之嶽神社 (甘楽郡下仁田町)
⑦進雄神社 (高崎市柴崎町)
7社の1つ、伊勢崎神社では、毎月 「神社かみしばい」 が開催されています。
5月口演は、ゴールデンウイーク最終日に開催します。
地元の民話を題材にしたオリジナル紙芝居の上演を行っています。
ぜひ、「神玉」 をお求めになった帰りに、お立ち寄りください。
スタッフ一同、お待ちしております。
「神社かみしばい」 5月口演
●日時 2023年5月6日(土)、7日(日)
10時、11時、12時、13時
※屋外開催 (悪天候時は室内)
●会場 伊勢崎神社 境内 (群馬県伊勢崎市本町21-1)
●入場 投げ銭制 ※ペイペイ可
●問合 壽ちんどん宣伝社 TEL.090-8109-0480
☆小暮は7日のみ在社いたします。
会場では著書の販売をいたします (温泉本各種入荷)。
2023年04月26日
群馬はカッパ天国
群馬県内には、カッパにまつわる民話や伝説が数多く残されています。
川や沼がある地域には、必ずと言っていいほどカッパの話があります。
ところが調べてみると、地域によってカッパの性格が異なることに気づきます。
ほとんどの話が、人間にいたずらをするカッパが懲らしめられて逃げかえる話なのですが、その後が異なります。
北毛 (群馬北部) のカッパは、改心して、妙薬の作り方などを教える “良いカッパ” が多いのに対して、南・西毛 (群馬南西部) のカッパは、人間を陥れる “悪いカッパ” が多いのです。
いうなれば、北のカッパはアニメになりやすく、チャーミングなイメージ。
でも、南や西のカッパは、かなり悪質で、描くなら劇画タッチのイメージがあります。
僕は、2年前から友人らと紙芝居の制作をしています。
「もし、このカッパの話を紙芝居にするならば……」
そう考えたとき、真っ先に思い浮かべた作家がいます。
栗原俊文氏です。
彼は僕の著書 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん) の表紙画を描いてくれたイラストレーターです。
その後、彼の絵は評判になり、県内数カ所の書店にて、著書の販売フェアとともに原画展まで開催されました。
「彼の描くカッパなら、絶対に怖いはず」
そう思い、作画を依頼しました。
今回、玉村町教育委員会の協力を受け、玉村町の国登録有形文化財 「重田家住宅」 にて、街頭紙芝居を開催する運びとなりました。
当日は、玉村町のカッパ伝説をもとに製作した紙芝居を披露いたします。
由緒ある屋敷の中で上演する昭和レトロな街頭紙芝居の世界を、ぜひ、お楽しみください。
『五料のカッパと妙義のカッパ』
文/小暮淳 (フリーライター)
画/栗原俊文 (デザイナー、イラストレーター)
演/石原之壽 (壽ちんどん宣伝社 座長)
「玉村かみしばい」 第2回口演
●日時 2023年5月5日(金・こどもの日)
11時、12時、13時、14時
※屋外開催 (悪天候時は室内)
●会場 重田家住宅 (群馬県佐波郡玉村町小泉)
●入場 投げ銭制 ※ペイペイ可
●協力 玉村町教育委員会
●問合 壽ちんどん宣伝社 TEL.090-8109-0480
※会場では著書の販売をいたします。
2023年04月25日
目からウロコのプロアマ論
プロとアマチュアの違いは何か?
仲間内でも世間でも、たびたび議論となるテーマです。
まず筆頭に、もっともらしく語られるのが 「収入」 です。
その仕事で、食えてるか、食えてないか、です。
まあ、100%食えている人は、“プロ” でいいでしょうね。
でも、いくつもの仕事や肩書を持っている人もいます。
1種では食えなくても、合わせ技で生計を立てている人もいます。
この場合、プロなのか? アマチュアなのか?
また、ボランティア活動など、世のため人のために無償で働いている人もいます。
この人たちは収入が無いからアマチュアなのか?
難しい線引きですね。
必ずしも、収入=プロとは決めつけられないようです。
次に、基準とされるのが、「技術 (テクニック)」 です。
資格や免許が必要な職業は分かりやすいですが、それでも食えない人はいます。
この人は、プロではないのか?
また芸術や音楽など、必ずしもプロのほうかアマチュアよりも技術が上とは限りません。
テクニックは無いけど、聴衆を魅了するミュージシャンは、たくさんいます。
さて、「所詮、プロとアマの違いなんて無いんだよ」 と開き直っていたら、突然、ハンマーで脳天を思いっきりぶん殴られました。
先日の毎日新聞日曜版のコラムです。
心療内科医、海原純子先生の連載 『新・心のサプリ』 を毎週楽しみにしています。
今回のテーマは、ズバリ! 「プロとアマチュア」。
先生は、その違いについて、こんな見解を述べています。
<やっていることに行き詰ったり、自信がなくなったり、否定されたり、活動で不愉快なことが続いたり、うまくいかなくなったりしたとき、「もうやめようかな」 と思ってやめてしまうのはアマチュア、「やめよう」 という考えが浮かばず、「やめる」 という選択肢がないのはプロかもしれないということだ。>
さらに続けています。
<逃げられない状況の中で自分がどうやってそれを乗り切るかという工夫をすることができる。プロはそうやって自分を支えつらさを乗り越えていくのだと思う。>
ポロリ、目からウロコが落ちました。
先生いわく、プロとアマチュアの違いは、経済論でも技術論でもなかったのです。
精神論だったのですね (さすが心療内科医です)。
で、自分も現在の仕事に当てはめてみました。
確かに、ライターという仕事を 「やめたい」 と思ったことは、一度もありません。
それは、好きだから?
それもありますが、一番の理由は 「他にできることがないから」 であります。
今日は、ちょっと難しい話でしたね。
ところで、みなさんは、プロですか? アマチュアですか?
2023年04月23日
チャンコロリンは忘れた頃にやって来る!
先日の講演会場にて。
「先生には以前、一度お会いしたことがあります」
講演終了後、著書を購入してくださった方から話しかけられました。
恰幅のいい、スキンヘッドの中年男性です。
「取材を受け、一緒にテレビに出演しました」
「……?」
記憶をたどってみますが、思い出せません。
ところが次のひと言で、この男性が誰か、瞬時に思い出しました。
「チャンコロリン石で……」
「ああ、あの時の住職ですか!」
チャンコロリンとは、“妖怪チャンコロリン” のことです。
今から約200年ほど昔のこと。
中山道の宿場町で栄えた安中で、夜な夜な草木も眠る丑三つ時になると、「チャンコロリン、チャンコロリン」 と音を立てて大きな石が街道を転がるため、人々は雨戸を閉ざし、恐ろしさに震えていました。
旅人も気味悪がって、安中宿に泊まらなくなってしまったため、安中藩の侍が、刀や槍、弓矢、鉄砲で立ち向かったのですが、一向に効果はありませんでした。
困り果てた町人たちは、大泉寺の和尚の法力にすがりました。
和尚が転がる石に向かって法を唱えると、さしもの妖怪も寺の台座の上で動かなくなったといいます。
※(詳しくは拙著 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』 参照)
も、も、もしかして~!
あの妖怪チャンコロリンが、法力が解けて200年の眠りからよみがえったのではないか?
そのことを知らせに住職は、わざわざ僕の講演会場まで来てくれたのではないか?
あの時、妖怪チャンコロリンを法力により台座の上に封じ込めたのは、大泉寺十三代目住職の獅絃(しげん)和尚でした。
もし今また、妖怪チャンコロリンが暴れ出したら?
同じ法力を使えるのは、今僕の目の前にいる二十四代目の現住職しかいません!
「お願いします! チャンコロリンを鎮めてください。さもないと安中の町は壊滅してしまいます。いや、その被害は群馬全域に広がるかもしれないのです。お願いします! あなたの法力にすがるしかないのです」
と、ここで僕は妄想から現実へ戻りました。
「今日は、いいお話をありがとうございました」
そう住職は言って、会場を出て行かれました。
ふぅーーーーーっ!
と長い溜息を一つ。
よかった、何事もなくて。
でも油断は禁物です。
いつなんどき妖怪チャンコロリンは、目を覚ますか分かりません。
チャンコロリンは、我々人間が忘れた頃にやって来ます。
2023年04月22日
ファンが選ぶ今年の舞風
これだから一度やったら “大使” は辞められません!
今週、群馬県酒造協同組合より、「ぐんまの地酒大使」 の委嘱状と一緒に、段ボール箱が届きました。
「ムフフフフ……」
中身の察しはついています。
日本酒です!
でも、ただの日本酒ではありません。
地酒です!
しかも、ただの地酒ではありません。
オール群馬の地酒 「舞風」 であります!
「舞風(Maikaze)」 とは?
酒米や酵母、仕込み水など群馬県産にこだわった地酒です。
群馬県酒造組合では、「舞風」 のおいしさを味わってもらうために、製造する酒造りのルールを定めています。
●酒米は、群馬県産酒造好適米 (オリジナル酒米) 「舞風」 を100%使用すること。
●精米歩合60%以下の 「特定名称酒」 とすること。 (純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒)
●群馬県産の 「酵母」 を使用すること。
これらの基準を満たした日本酒だけが 「舞風」 のシンボルマークを揚げて販売されます。
現在、群馬県内15蔵が 「舞風」 を造っています。
と、いうことは!
段ボール箱の中身は?
イエ~イ!
15蔵すべての 「舞風」 商品サンプル瓶 (300ml) だったので~す!
「やった~、やった~」
と、段ボール箱を開けた瞬間に、小躍りしてしまいましたとさ(笑)
15本の酒瓶と一緒に、審査用紙も入っていました。
オール群馬の 「舞風」
群馬 SAKE TSUGU CUP 2023
ファンが選ぶ今年の舞風 Our Best
そして、出品酒のエントリー酒蔵と商品名の一覧が記載されていました。
①町田酒造店 清嘹 純米生酒 舞風 (火入れVar.)
②栁澤酒造 桂川 純米酒 舞風
③聖酒造 かんとうのはな 純米吟醸 舞風
④柴崎酒造 船尾瀧 特別純米酒 舞風
➄松屋酒造 平井城 超辛純米吟醸 舞風
⑥聖徳銘醸 鳳凰聖徳 純米吟醸原酒 舞風
⑦浅間酒造 秘幻 純米大吟醸 舞風
⑧貴娘酒造 風の詩 純米大吟醸 無濾過原酒
⑨大利根酒造 左大臣 純米吟醸 舞風 「舞」
⑩永井酒造 谷川岳 純米吟醸 舞風
⑪永井本家 利根錦 純米酒 舞風
⑫近藤酒造 赤城山 純米吟醸 舞風
⑬分福酒造 分福 純米吟醸 館林産舞風 五割五分 KAZE酵母
⑭山川酒造 利根川育ち 純米酒 舞風
⑮島岡酒造 群馬泉 山廃純米 舞風
う~ん、毎日1本呑んでも採点するのに、15日もかかりますぞ!
きゃ~!(うれしい悲鳴)
現在、5本を審査しました。
毎晩1本ずつ、審査ができる至福のひと時を過ごしています。
じっくり味わいながら、採点 (5段階評価) およびコメントを記入しています。
う~ん、やっぱり知らず知らずのうちに、笑みがこぼれてしまいます(ニンマリ)。
2023年04月21日
天国への講演 ~YouTube 配信中~
昨日、講演をしてきました。
でも、ただの講演ではありません。
追悼講演でした。
2003~05年、僕らは愛知県の三河湾に浮かぶ離島へ通いました。
“僕ら” とは、僕とカメラマンの大河原義弘さんです。
ともに吉田拓郎ファンの2人は仕事以外でも意気投合し、1979年夏に開催された伝説の 「篠島アイランドコンサート」 の舞台である 「篠島」 へ2年間通い、ウェブマガジンでの連載や国内4カ所でフォト&エッセイ展を開きました。
※(当ブログのカテゴリー 「島人たちの唄」 参照)
しかし、その後、彼は病に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。
享年48、若すぎる旅立ちでした。
あれから14年。
当時、まだ中学生だった彼の子どもたちは父の跡を継ぎ、母親を助けながら、彼の残したスタジオを守り通してきました。
そして、このたび 「STUDIO EGG 高崎」 として、リニューアルオープンするとの連絡をいただきました。
ついては、プレオープンの初日に講演の依頼を受け、昨日、無事に追悼講演の大役を果たしてまいりました。
さすが、最新技術を完備した撮影スタジオです。
昨日の講演の様子は配信され、YouTubeにて閲覧・視聴することが可能です。
いつもの講演では聴けない、離島での生活なども話しています。
お時間に余裕がありましたら、ご覧ください。
【STUDIO EGG 高崎】 オープン記念イベント
講演:小暮 淳 『群馬は温泉パラダイス』
https://www.youtube.com/watch?v=R73T52PjQWk
2023年04月19日
サラスポンダの壁
♪ サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ
サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ
オドラオ オドラポンダオ オドラポンダ レッセッセ
オセポセオ ♪
日本全国の 『サラスポンダ』 ファンのみなさん、お待たせしました!
謎のオランダ民謡 (定かではない) を歌える年代が判明しました。
ちょうど1週間前、このブログで 『サラスポンダ』 について書いたところ、方々で反響がありました。
「知ってる」 「知らない」 論争が勃発!
『サラスポンダ』 を歌える世代の境界線は、どこなのか?
※(当ブログの2023年4月12日 「1960の壁」 参照)
ブログでは、1960年生まれまでが歌える世代なのではないか?
という仮説を立てました。
ところが!
コメント欄に、<1961年生まれでも知っています。壁を1年ずらしてください> との書き込みがありました。
これはもう、検証してみなくてはなりません。
ということで、1週間かけて、現在60歳前後の友人知人、呑み屋の客を対象にアンケート調査した結果、ほぼほぼ核心に迫ることができました。
それでは発表いたします!
『サラスポンダ』 を歌える世代の壁は?
ダダダダダダダダ……(ドラムロール)
1961 (昭和36年) 生まれ~1962 (昭和37年) 生まれ
あくまでも僕の周りだけのアンケート結果ですので、異論・反論を大いにお待ちしています。
でも、なんで61年生まれの人は歌えて、62年生まれの人は歌えないのでしょうか?
小学校低学年の音楽の授業で習った記憶がありますから、その壁は1970年頃になります。
「万国博覧会」 の開催と、何か関係があるのでしょうか?
消えた 『サラスポンダ』 の謎を追え!
さらに調査を続けます。
2023年04月18日
便利が心地よいとは限らない
このところ、仕事関係者に会うと、必ずと言っていいほど話題に出るのが 「チャットGPT」 についてです。
確かに、急にテレビのニュースやワイドショーでも取り上げるようになりました。
「チャットGPT」 とは?
いまだにケータイはガラケーを使っているデジタルオンチの僕には、何が何だか訳が分かりませんが、なんでも対話型のA I (人工知能) とのことです。
今までのA I と、どこが違うのかといえば、大量のデータから学習を行い、人間に近い自然な文章を作ることができるそうです。
もし、それが本当なら、大変だ~!
(と、一応、あわてて見せています)
僕のようなライターをはじめ、新聞や雑誌、出版など、文筆や編集に関わる人たちの仕事が無くなってしまうぞ~!
(と、驚いたふりをしています)
でもね、僕は静観しています。
だって、これって、“便利” になるってことでしょう?
世の中が便利になれば、助かる人もいれば、手を抜く人もいるわけですから、良いこと、悪いこと、清濁併せ吞むだけのことです。
電子レンジが、いい例です。
料理時間が短縮されて、便利になりました。
だからって、100%電子レンジで料理している人は稀です。
フライパンも鍋もトースターもオーブンも、ちゃんと使い分けているじゃないですか!
ましてプロの料理人ならなおのこと。
客にチンしたものなんて出しません。
食材の吟味から下ごしらえ、手間のかけた調理をして、器に盛ります。
僕らライターも同じです。
A I ほどの膨大なデータは持ち合わせていませんが、それらを補うだけの経験と実績があります。
そして何よりも読み手のことを考えて、文章を作成します。
料理人と同じです。
「おいしかったよ」 の代わりに、「面白かったよ」 の言葉が欲しいから……。
世の中が便利になるたびに、僕は30年前に聞いたオヤジの言葉を思い出します。
建築家のアニキが、実家を建て替えたときのことです。
アニキは、実験的に仕事では造れない理想の家を建てました。
すると建築雑誌でも話題となり、ついには東京のテレビ局までやって来ました。
「さて、この家には、あるものがありません。それは何でしょうか?」
リポーターがスタジオのゲストたちに問いかけます。
答えは、玄関です。
アニキは、誰もが自由に中庭に入って来れる、中国の四合院という建築スタイルを真似た玄関のない家を造ったのです。
要は、1階と2階の各部屋は独立していて、部屋から部屋への移動は必ず一度、靴を履いて屋外に出なければなりません。
もちろん、トイレや風呂場も同様です。
雨が降ったら雨に濡れ、風が吹いたら風に吹かれる。
その代わり、日の光を浴び、月と星を仰ぎます。
アニキいわく、“花鳥風月の家” とのことでした。
テレビ番組の中で、同居するオヤジがインタビューを受けました。
リポーターの 「不便ではないですか?」 の問いに、オヤジは言いました。
「不便だけど不快ではありません」
逆も真なり、だと思います。
便利が人間にとって、必ずしも心地よいとは限らないのです。
チャットGPT!
上等じゃねーか!
かかって来いや~!!!
2023年04月17日
おばさんとおばあさんの端境期
20代の頃、本屋でアルバイトをしていました。
といっても、店員ではありません。
会社や学校に書籍を納品する配送係でした。
さる中学校の図書館へ納品に出かけたときのこと。
校庭内にワゴン車で乗り入れ、車から降りると、ちょうど足元にコロコロとテニスボールが転がって来ました。
僕は、それを拾い、コートで手を振る少年に投げ返してやりました。
すると少年は、こう言ったのです。
「おじさん、ありがとう!」
ガッビ~ン!
お、お、おじさんだ~?
俺はまだ20代だぞ!
その時のショックは忘れられません。
後々考えてみれば、遠目だったし、作業用のジャンパーを着ていたし、書店名の書かれた車に乗っていたし……
その少年だって、とっさの判断だったのだろうし、“許す” ことにしました。
世間では、一般的に何歳から 「おじさん」 「おばさん」 と呼ぶのでしょうか?
さるニュースサイト調べでは、一番多かったのが男女共に41~45歳でした。
まあ、妥当な線じゃないですかね。
でも、これって個人差がありますよね?
子どもがいる人は、もう少し若い頃から 「おじさん」 「おばさん」 を認識していると思います。
僕もそうでした。
PTA役員や子ども会長なんかしてましたからね。
我が子の同級生や近所の子どもたちからは 「おっちゃん」 「おじちゃん」と呼ばれていましたもの。
先日、新聞の読者投稿欄に、気になる質問を見つけました。
投稿主は50代後半の女性。
30代の娘から 「おばさんは60歳までで、そのあとは若作りしても、おばさんではない。年寄りだ」 と言われたそうです。
その女性は 「私の中では、おばあさんは70歳からなのですが、どう思われますか?」 と問いかけていました。
これまた個人差がありそうな質問です。
しかも、微妙に異なるキーワードも出てきました。
「年寄り」 と 「おばあさん」 です。
これに 「シニア」 が加わると、ますます複雑になってきます。
ということで、調べてみました。
2021年に某健康食品会社がリサーチしたアンケート結果です。
それによると平均年齢は、次のような結果になりました。
●シニア=61.6歳
●おじいさん・おばあさん=69.0歳
●お年寄り=73.1歳
いかがですか?
これまた妥当な数値に思えますよね。
ただし、シニアからお年寄りまでの間に10歳以上の開きがあります。
ここがグレーゾーン、いわば端境期(はざかいき)といえそうです。
平均寿命が60歳にも満たなかった昭和の時代に比べたら、飛躍的に日本人の寿命は延びています。
当時は60歳でも十分に老人(お年寄り)でしたが、今は10歳以上も若返ったことになります。
いやいや、まだまだ延びますよ!
次の調査の時には、お年寄りは80歳を超えているんじゃないですかね。
2023年04月16日
小暮のアニキ
おったまげ~~~!!!!
読者のみなさんは、覚えていらっしゃいますか?
以前、友人に誘われて、年甲斐もなくライブハウスへ行った話を?
※(当ブログの2023年1月29日 「吟遊詩人の夜」 参照)
その時の友人の “推し” が、シンガーソングライターの西山正規さんでした。
まあ、彼も僕と似たか寄ったかの年季の入ったオジサンなんですけどね。
ただ、パワーが半端ない人なんです。
エレキギター一本で、暴れまわる(?)狂犬のような迫力に、一発ノックアウトを喰らってしまいました。
その時の様子を書いたのが、上記の 「吟遊詩人の夜」 というブログでした。
そ、そ、そしたらーーーーッ!
なんと、西山さん本人が、ブログを読んでくださっていたんですね。
そして、まるで逆指名のように、今度は僕のことを本人のブログに書いてくださいました。
タイトルは、「小暮のアニキ」。
たった一度、ライブで会っただけなのに、僕はもう、西山さんの “兄貴分” になっていました。
しかも彼は、僕のことをブログで事細かに分析しています。
ブログのトップには、僕の入浴&飲酒をしている写真が貼り付けてあります。
キャプションは、≪いきなり小暮アニキのセクシーショット!≫。
そして、分析が始まります。
まずは、「小暮淳」 という名前について……
≪芸能人のよう≫ ≪昭和のアニメヒーローのよう≫ ≪濁音の多い名前にあこがれる≫ ≪濁音の多い人は、尖っていて、ヤバくて、カッコいい≫
さらに彼の分析は続きます。
「温泉ライター」 という肩書きについて……
≪子どもの頃のみんなのあこがれの職業≫ で ≪①カーレーサー、②宇宙飛行士、③温泉ライター≫ だと言います(そんなバカな!)。
さらに、ここからは彼の妄想が進みます。
<小暮淳は、みなし児と生まれ、少年特別養護施設で育ち、犯罪に手を染め少年院へ。そこで慰問に来た寅さんから全国の温泉情報を仕入れる。シャバに出てからは、悪いヤツらを片っぱしからやっつけ、世のため人のために生きる。重い病 (白血病か骨肉腫) に倒れるが、群馬の温泉の効能で奇跡的に回復して、温泉ライターになった。>
とのことです。
最後に、彼は僕のことを、こう記しています。
≪この世にめったに存在しない人≫
(おいおい、オレはツチノコかイエティか?)
ということで僕は今月、東京まで彼のライブを聴きに行ってきま~す!
●ブログ 「西山正規の赤いブギー!」 小暮のアニキ
https://ameblo.jp/nishiyamamasaki/entry-12798641929.html?frm_src=favoritemail
2023年04月15日
W神様降臨
芸人には “笑いの神様” が、役者には “舞台の神様” が、作家には “文章の神様” がいて、時より降りてきて、本人の実力以上の力を発揮してくださるとのことです。
僕らライターにも、“取材の神様” が存在します。
取材現場は、筋書きのない一発勝負です。
当日の天候から始まり、渋滞や交通機関のトラブル、人との出会い……
常に “運” の善し悪しが、付いて回ります。
昨年6月から高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) でスタートした不定期連載の 『ぐんま湯の里ハイク』。
この連載は、群馬県内の温泉地を電車やバスで訪ね、周辺を歩き回り、温泉に入り、地元の酒を呑むというウォーキングエッセイです。
あえて公共交通機関を利用するのは、もちろん、湯上りに酒を呑むことが最大の目的だからです。
「いい汗」 → 「温泉」 → 「飲酒」
これがセットになってこそ、旅の醍醐味というものです。
昨日はシリーズ第5弾の取材で、川原湯温泉 (長野原町) へ行ってきました。
ご存知、川原湯温泉は一度ダム湖底に沈み、令和になって新生・川原湯温泉として復活した温泉地です。
僕は旧温泉地時代から現地に入り、激動の温泉地移転を取材してきました。
でも今までは、すべて車での移動だったんですね。
今回、初めて、移転新設後のJR吾妻線 「川原湯温泉」 駅に降り立ちました。
きれいで立派な駅舎でしたが、無人駅でした。
ここが今回のスタート地点。
同行のカロラマン氏と2人、山の中腹の代替地へ移転した新しい温泉地周辺を半日かけて歩き回りました。
川原湯温泉駅 → 川原湯神社 → 不動の滝 → 道の駅 → 八ッ場(やんば)大橋 → 温泉街と、2020年春に完成した 「八ッ場あがつま湖」 を周遊しました。
で、最後はお約束の入浴です。
共同浴場 「王湯」 でフィニッシュ!
のはずだったのですが、ここで、まさかのハプニングが起こりました。
ここには売店がありません。
しかも自動販売機の商品は、すべてノンアルコールです。
「このままでは旅が完成しませんね」
と僕。
「周辺に呑み屋はないし、食堂も閉まってました」
とカメラマン氏。
「途中に酒屋が一軒ありましたね。あそこまで歩いて戻りますか?」
「でも、あの酒屋も開いてたかどうか?」
と問答をしているときでした。
話を聞いていた浴場の従業員が、
「駅の隣に地ビールが呑める所がありますよ」
とのこと。
「おおおおおーーーー!!」
と喜んだのも束の間、電話で確かめてもらうと、開いていて地ビールは呑めるというが、「“つまみ” がない」 と言います。
「う~ん、つまみ無しですか……」
「どうします? 酒屋まで行って、開いていたら乾き物でも仕入れてから行きますか?」
湯上りに、浴場の入り口前で思案していると……
ツカツカツカと、一人の男性が近づいてきました。
なんとなく見覚えのある男性です。
「小暮さんですか? ご無沙汰しています」
なんと、彼は、旧川原湯温泉で営業していた旅館のご主人でした。
現在は代替地で、介護施設やカフェギャラリーの経営をしているとのこと。
しかも、先ほど従業員が電話した地ビールが呑めるキャンプ&バーベキュー場 「NOA」 の運営にもかかわっているらしく、知らせを聞いて、すっ飛んで来てくれたようです。
「よく僕が、ここに居ることが分かりましたね?」
「ええ、温泉街で、小暮さんに似た人を見かけたものですから」
「で、来てくれたの?」
「もしかしたら、つまみを探している客って、小暮さんじゃないかと思いまして(笑)」
す、すごい!
温泉地を徘徊している男 → 小暮に似ている → 湯上りに酒とつまみを探している客 → それは小暮淳だ!
という推理だったわけですね。
「今から私が、つまみを届けますから店に行っていてください」
ご主人は、そう告げ、あわてて自宅へと戻って行きました。
店は、湖を見下ろすビュースポット。
目の前には、併設されている醸造所で造られた地ビールが並んでいます。
しかも、届けられたつまみは、今日採れたてのコゴミとゼンマイと山ウドです。
なんと贅沢な!
奇跡としか、言いようがありません。
「取材の神様が降りて来ましたね」
とカメラマン氏。
だから僕は、こう付け加えました。
「だけじゃない。温泉の神様までが降りて来たよ」
W神様降臨!
これだからライターは、やめられません。
2023年04月13日
失恋のすすめ
「まったく、今の若者はさ、まともに失恋もできねんだからな」
「失恋こそ、青春最大の宝物なのにね」
「もったいないよな、せっかくの挫折なのに」
「まったくだ、失恋が人生のバネになるのにね」
酸いも甘いも知り尽くした、くたびれたオヤジ同士の呑み屋トークであります。
この2人、いったい何について言い合っているのかといえば、またしても起きてしまったストーカー殺人事件についてです。
さる10日、名古屋市南区の名古屋鉄道本笠寺駅構内で、同市在住の18歳の女性がホームの待合室で、ナイフのような刃物で刺殺されました。
発見される数分前、容疑者とみられる女性の元交際相手が、ホームからから急行列車に飛び込んで死亡したという事件です。
なんだか最近、この手の無理心中的、ストーカー殺人が多いと思いませんか?
しかも、この2人、SNSで知り合い、交際もまだ数カ月だったといいます。
まあ、我々の青春時代と比べるのも、なんですが、すべてが安易で短絡的に思えてしまいます。
だって、ただの “失恋” じゃないですか?
なんで、「失恋=殺人」 なんですかね。
分かりません。
僕も過去には人並みに失恋をしてきましたが、一度だって相手の女性を 「殺したい」 とか 「死んじまえ」 なんて思ったことはありませんよ。
逆に、「幸せになってほしい」 とさえ思ったものです。
確かに、フラれた直後は、カーっと頭に血も上りました。
でも、やがて、その感情は、挫折感へと変わったものです。
「自分に魅力がないからフラれたんだ」 と。
そして、復讐が始まります。
「今に見てろよ!」 ってね。
これが前述のオヤジたちが話していた “人生のバネ” になるわけです。
僕の場合、10~20代はミュージシャンを気取って生きていましたからね。
「いつか、武道館のチケットを送り付けてやる~!」
って、息巻いたものです。
結局、その夢は叶わなかったわけですが、殺人鬼にもストーカーにもなることなく、大人の階段を無事に(?)上ることができました。
今は、あの時、僕をフッてくれた先見の明があった女性たちに、ただただ感謝しかありません。
「ゲームが、いけないんじゃないの?」
「すぐ人を殺しちゃうんだってね」
「昔は、そんなゲームなかったよな?」
「ないない、サイコロふるボードゲームだもの」
とかなんとか結局、オヤジたちは、その後 “昭和は良かった” 話に花が咲いてしまうのでした。
若者よ、失恋は青春の勲章だぞ!
ジャンジャン恋をして、バンバンフラれるがいい!
そうすれば打たれ強くなって、失恋への免疫もできる。
また新しい恋ができるじゃないか!
2023年04月12日
1960の壁
最初は、何気なく口ずさんだ 『鳥の唄』 という童謡でした。
♪ ハトとトンビとヤマドリとキジと カリガネとウグイスが一緒に鳴けば
ククピン ククピン ピンカラショーケン ソーリャーケンケン……
すると、カウンターの中のママも一緒に、口ずさみ出しました。
「なに、それ?」
「聴いたことない!」
「昭和の歌っぽ~い」
他の客らが、口々に反応しました。
久々に、酒処 「H」 に愉快な仲間が集まりました。
カウンター席は、この日も満員です。
「だったら、これは知ってる?」
と僕が歌い出したのが、『サラスポンダ』 というオランダ民謡でした。
♪ サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ
サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ
オドラオ オドラポンダオ オドラポンダ レッセッセ
オセポセオ ♪
すると、隣の男性も口ずさみ、なんとカウンターの中のママは腰に手を当てて、コサックダンスよろしく踊り出しました。
「なに、それ?」
「知らな~い!」
「フォークダンス?」
その他の客は、笑い転げています。
でも、この日の客は、みんな同世代のはず。
いや、微妙に違う……
50代半ば~60代後半?
なのに、2つの曲を 「知っている人」 と 「知らない人」 に分かれました。
「おい、境界線はどこだ?」
ということになり、たどってみると、「知っている人」 と 「知らない人」 の境目は、昭和35(1960)年より前に生まれた人と、後に生まれた人に分かれました。
1960年以降に、何が起きたのか?
「サラスポンダ」 という不思議な響きを持つ言葉の意味とは?
愉快な仲間たちは、笑い転げながらも昭和35年以前に生まれた諸先輩たちから手ほどきを受け、歌詞を覚え、しまいには、みんな一緒に歌い、踊ったとさ。
めでたし、めでたし。
※(歌については、当ブログの2015年10月11日 「サラスポンダ」 を参照)
2023年04月11日
大使再任
一通の大きな封筒が届きました。
差出人は、中之条町役場であります。
封筒の中には、委嘱状が入っていました。
委嘱状
小暮 淳 様
中之条町観光大使に委嘱します
委嘱期間 令和五年四月一日から令和七年三月三十一日まで
令和五年四月一日
中之条町長 外丸 茂樹
僕の観光大使の再任が決まりました。
4期目の就任となります。
微力ではありますが、これからも大使として 「花と湯の町 なかのじょう」 を全国にアピールしていく所存であります。
まずは、再任最初の宣伝は、これ!
今年も、いよいよ 「チャツボミゴケ公園」 が開園します。
チャツボミゴケとは?
漢字では 「茶蕾苔」 と書きます。
苔の一種で、ウロコゴケ目ツボミゴケ科に属します。
なんといっても、この苔の特長は、その自生している環境にあります。
強い酸性の温泉水が流れる場所のみ育ち、世界中にある約1,800種の苔の中で、最も耐酸性の強い苔なんだそうです。
日本国内で自生しているのは、群馬県中之条町(旧六合村) と九州熊本の阿蘇だけ。
中之条町では、“本州最大規模の自生地” とPRしています。
(平成29年2月に国の天然記念物に指定されました)
ぜひ、本州唯一、最大規模の “緑の絨毯” が広がる幻想的な風景を一度、ご覧ください。
●場所/群馬県中之条町大字入山13-3
●開園/4月26日~11月末
●時間/4月~9月 8:45~15:30 10月~11月 8:45~15:00
●料金/600円 (小学生以下無料)
●問合/中之条町六合支所 六合振興課 TEL.0279-95-3111
2023年04月10日
ラジオから届いた言の葉プレゼント
読者のみなさんは、覚えていますか?
昨年暮れ、突然、フリーのアナウンサーを名乗る女性から電話をもらった話を?
※(当ブログの2022年12月30日 「こいつぁ~、暮れから縁起がいいわい!」 参照)
彼女の名前は、藤弓真千さん。
群馬県在住のフリーナレーターです。
主に、小説やエッセイなどの朗読 (リーディング) をされている方です。
あれから3カ月。
彼女とは何度か電話とメールで、やり取りをしました。
そして、ついに今月から彼女の番組で、僕の本の朗読が始まりました。
インターネットラジオ放送局 「ゆめのたね」
東日本第1チャンネルの 『喜ばせ屋の言の葉レシピ』
毎週月曜日 9:00~9:30 (第2・4は再放送)
今回、朗読してくださったのは、『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』 (ちいきしんぶん) の中から、「まえがき」 と 「木部姫伝説」 の一部でした。
いゃ~、不思議なものです!
自分の文章を知らない人の声で聴くと、なんだか自分で書いた文章ではないような気持ちになります。
でも、思ったよりも案外、心地いいんですよ。
いつもは目で読んでいる文章を、耳で聴いてみると、まるで別物です。
きっと、読み手のテクニックなんでしょうね。
僕の稚拙な文章が、大作家先生の名著のように聴こえてきますもの。
藤弓真千さん、ありがとうござます。
今後ともよろしくお願いいたします。
2023年04月08日
『ぐんま温泉かるた』 CFスタート!
大変長らく、お待たせいたしました~!!!
構想7年、企画2年、制作を発表してから半年……。
僕が代表理事を務めるNPO法人 「湯治乃邑(くに)」 の活動の一環である 『ぐんま温泉かるた』 の制作が、やっとスタートしました!
このたびCAMPFIRE様のご協力をいただき、クラウドファンディング (CF) を開設することができました。
これもひとえに、群馬県内の温泉関係者および温泉ファン、また我々の活動を支援してくださっているたくさんの方々のお力添えの賜物です。
感謝して、お礼を申し上げます。
※(詳しくは、当ブログの2022年9月16日 「『ぐんま温泉かるた』 CF開設について」 を参照)
まずは、『ぐんま温泉かるた』 で検索をしてみてください。
そして、もし、趣旨に賛同していただけるようでしたらCFに、ご参加ください。
期間は2023年6月23日23時59分までです。
目標額に達した暁には、今年中にかるたが完成いたします。
44枚の札が、すべて温泉という日本初のかるた制作に挑戦中です!
しかも、群馬の温泉限定のかるたです。
“かるた県” 群馬、“おんせん県” 群馬ならではの、唯一無二の 『ぐんま温泉かるた』 です。
ぜひ、みなさん、ご支援、ご協力をお願いいたします。
NPO法人 「湯治乃邑」 代表理事 小暮淳
2023年04月07日
貧乏でも子どもは育つ
僕のオヤジは大正生まれで、8人兄弟姉妹でした。
僕は戦後の昭和生まれで、2人兄弟です。
すでに “団塊の世代” をピークに、少子化は始まっていたことになります。
昨年 (2022年)、我が国の出生数が80万人を割り、ますます人口減少に拍車がかかっています。
出生率 (1人の女性が生涯に出産する子どもの平均) は、1.39人。
世界で215位という少子化大国になっています。
これに対して岸田政権は、「異次元の少子化対策」 を発表。
各地の自治体でも、あの手この手と 「子育て支援策」 を打ち出しています。
たとえば、ある自治体では、高校生までの医療費の無料化、中学生の給食費の無料化など……
でも、これって、結局は金のバラマキですよね?
お金は無いより、あったほうがいいけれど、根本的な解決策にはならないように思います。
だって昭和の、今より貧しかった時代のほうが、出生率が高かったわけでしょう?
お金があれば出生率が上がるという発想って、間違ってませんかね?
ちょっと、昭和の時代と令和の今を比べてみましょう。
僕らの子どもの頃は、商売をしている家を除けば、一家で働いているのはお父さんだけでした。
ほとんどのお母さんは、専業主婦でした。
僕のオフクロも専業主婦でした。
だからって、決して裕福だったわけじゃありません。
時々、封筒貼りや造花づくりのような内職をしている姿を見かけましたもの。
それに比べ、今は夫婦共働きは、当たり前の世の中です。
昔より、経済的には裕福になっているはずです。
なのに少子化が、進んでいます。
だからお金の問題じゃないと思うんです。
一方で、気になるのが未成年の自殺数です。
年々上がり、ついに日本は世界ワースト1の自殺大国のレッテルを貼られてしまいました。
いかがです?
豊かになっても出生率が上がらず、せっかく生まれてきた子どもたちが、自ら死を選ぶ国って、おかしいと思いませんか?
この国は、何がどう変わってしまったんでしょうね?
専門家ではないので、僕に真相は分かりません。
ただ、なんとなくですが、“夢のない国” を感じるんです。
“心の貧困化” が進んでいるような気がします。
『あしたのジョー』 や 『巨人の星』 が流行った時代には、貧しさの中にも “夢を見る力” がありました。
誰もが、「いつか」 を夢見ていたし、「なんとかなる」 というお気楽な雰囲気もありました。
お金 “が” ないのではなく、お金 “は” なかった時代。
でも、お金以外の豊かなものが、身の回りにはたくさんあったんですよね。
自然とか、人情とか……
今度の日曜日は、統一地方選の投票日です。
子どもたちの未来を真剣に考えている人に、一票を投じたいと思います。
2023年04月06日
アルハラ or ノミニケ
「アルハラ」 って、ご存知ですか?
“アルコールハラスメント” の略だといいます。
いわゆる、お酒を呑みたくないのに、または、呑めないのに、強制的に会社の上司が部下を呑み会に誘うことです。
昭和~平成前期の昔は、そんなの当たり前だったんですけどね。
時代は変わったようです。
コロナ禍に大手飲料メーカーが行った、呑み会に関するアンケートによれば、収束後に復活させたいことの1位は 「花見」 だったといいます。
一方、「ないままでいい」 の1位は 「取引先との接待」、2位が 「会社の呑み会」 だったといいます。
今の時代からすれば、1位も2位も昭和の悪しき慣習の名残だとも言えます。
さてさて、僕の場合、ほんの数年ではありますが、その昔、勤め人をした経験があります。
当然、会社の忘年会や新年会、新入社員の歓迎会など、強制的な呑み会を経験しています。
また、酒の好きな上司でしたから週一の頻度で夜の街へと、くり出していました。
当時、これらの慣習のことは、「ノミ(呑み)ュニケーション」 と呼ばれ、上司にとっては大切な部下とのコミュニケーションの場だったのです。
まあ、僕の場合、根っからの酒好きですからね。
上司のおごりで、タダで酒が呑めるのですから、苦痛に感じることはありませんでした。
苦痛どころか、“ノミュニケーション” の言葉通り、酒が潤滑油となり、会社では言えないことが言え、呑み会の席で出たアイデアが、そのまま採用されたことも多々ありました。
その後、僕はフリーになりましたが、編集や出版などの打ち合わせを、あえて “呑み屋” でやることがあります。
構成や制作などの緻密さを求められる会議は、しらふのほうが良いですが、発想が求められる企画モノの場合は、断然、酒の力を借ります。
酒呑みには、“お酒の神様” が付いているんですね。
楽しく、おいしく酒を呑むと、神様が降臨してくださるのです。
「いいね、その発想!」
「ええ、今、降りてきました」
という具合です。
まあ、すべて吞兵衛の勝手で都合のいい解釈ではあります。
でも、お酒の呑めない人や、嫌な上司や苦手な取引先との呑み会に行きたくない人の気持ちは、よーく分かります。
いっくら酒の好きな僕だって、くだらない人間たちからの誘いは断りますもの。
アルハラなのか?
ノミニケなのか?
それって、たぶん、、相手しだいで変わるんじゃないですかね。