温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2024年03月09日

晴れ、ときどき牧水


 牧水は、群馬で何という地酒を呑んだのだろうか?

 最初は、そんな疑問と好奇心からでした。
 昨年11月、高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 にてスタートした不定期連載 『牧水が愛した群馬の地酒と温泉』。
 副題には ≪令和版 みなかみ紀行≫ と付いています。


 歌人の若山牧水 (1885~1928) は、群馬県を8回訪問して、延べ約60日間滞在しています。
 中でも著書にもなった有名な紀行文が 『みなかみ紀行』 (大正13年初版) です。
 この間、15日滞在して、群馬県内の9つの温泉に入っています。

 しかも牧水は、桁違いの酒豪です。
 毎晩、一升の酒を呑み明かしました。


 自称 “令和の牧水” を名乗る僕としては、その疑問を解き明かさないわけにはいきません。
 どこが “令和の牧水” なのかって?
 はい、群馬の温泉と地酒をこよなく愛しております。

 その証拠に、僕は県内4温泉地の温泉大使と、「ぐんまの地酒大使」 を仰せつかっております。
 ということで、僕が書かずして、誰が書く!?
 という使命感に駆られたのであります。


 前回の第1話では、スタート地点の沼津 (静岡) ~佐久 、軽井沢 (長野県) までの足取りを追いました。
 そして、牧水が呑んだであろう地酒にもたどり着きました。

 ズバリ!
 僕の推理は、武重本家酒造 (佐久市) の 「御園竹(みそのたけ)」 であります。

 『よき酒とひとのいふなる御園竹 われもけふ飲みつよしと思へり』 
 と、牧水自身が詠んでいますから、ほぼほぼ間違いないと思います。


 ということで昨日、第2話の取材に行ってきました。
 牧水は、軽井沢から草軽軽便鉄道に乗って、いよいよ嬬恋 (群馬県) へ。
 そこから草津温泉 (草津町) ~花敷温泉 (中之条町) ~沢渡温泉 (中之条町) ~四万温泉 (中之条町) へと向かいます。

 どの宿に泊まったのか?
 何という銘柄の地酒を呑んだのか?

 その足取りを追いました。


 掲載は4月5日号の予定です。
 乞う、ご期待!
  


Posted by 小暮 淳 at 11:55Comments(0)執筆余談

2024年02月26日

絶対王者の証し


 「まさに灯台下暗し、でした」
 「群馬と温泉、言葉が入れ替わるだけで、こんなにも意味が変わるんですね」

 2月17日に読売新聞群馬版に掲載されたコラム 「レンゲツツジ」 を読んだ方々から、コメントが寄せられています。
 記事に付いた見出しは、「温泉といえば群馬です」。


 僕は文中で、県内外での群馬に対する評価の違いに触れました。
 群馬の人にとって、「群馬といえば温泉」 だが、他県民から見ると 「温泉といえば群馬」 と、とらえていること。

 A=B
 は、必ずしもB=Aではありません。
 でも、もし、逆も真になったら?

 これは最強のコンテンツとなり、絶対王者の証しとなるはずです。


 かつて僕は、この現象を体感しています。
 2000年に四万温泉 (中之条町) で開催された 『探四万展(さがしまてん)』 というシンポジウムです。
 パネリストの一人として参加しました。

 この時、議題に上ったのが 「内から見た四万、外から見た四万」 というテーマでした。
 四万温泉で暮らす人たちは、四万温泉をどう見ているのか?
 また、四万温泉を訪れる人たちは四万温泉をどう見たのか?

 もし双方が、ずれているのであれば、修正しようという試みでした。


 ところが、この時、双方の目は見事に合致しました。
 しかし、そこには解釈の違いがありました。

 “何もないところ”

 前者は、自虐的であり、負い目を感じていました。
 「信号機もコンビニもない」 「不便な田舎の温泉」 だと。

 ところが後者の意見は、違いました。
 「このままの自然を大切にしてほしい」 「不便が四万の良さ」 「地元の人とのふれあいがある」
 そしてアンケートで一番多かったのが、「何もない良さ」 でした。

 言い換えれば四万は、大温泉地のような歓楽施設やコンビニなどがなく、自然と環境を邪魔するものがないから、純粋に湯を楽しめる温泉地だということです。
 だから僕は2011年に出版した 『あなたにも教えたい四万温泉』(上毛新聞社) という著書の帯に、直筆の言葉を載せました。

 ≪何もないとは、なんて素敵なことだろう≫


 その後、四万温泉がマスコミやメディアからも注目され出したことは、みなさんもご存知だと思います。
 だから 「群馬といえば温泉」 が 「温泉といえば群馬」 になった時、絶対王者になれると信じています。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:01Comments(0)執筆余談

2024年02月17日

今日の読売新聞 連載スタート!


 ≪温泉といえば 群馬です≫

 いい見出しが付きました。


 今日の読売新聞群馬版 「Saturday ぐんま」 のページ。
 「レンゲツツジ」 というコーナーに、僕のコラムが載りました。

 連載の初回ということで、今回は自己紹介です。
 「なぜ温泉ライターになったのですか?」
 そんな書き出しから始まります。

 だって世の中に、そんな職業なんて存在しませんものね。
 “温泉ライター” は、仕事のジャンルであって、職業ではありません。
 では、なぜ、そう名乗るようになったのか?

 コラムでは、20~30年前にさかのぼり、雑誌の編集人をしていた頃のエピソードに触れました。


 「群馬といえば温泉」
 長年、僕は、そう言い続けてきました。

 <群馬には温泉以外にもたくさん誇れる特産品や観光名所があることは承知しています。でも都道府県魅力度ランキングでは、依然下位に低迷しています。ならば、いっそのこと 「群馬には温泉しかない」 と言ってしまった方がインパクトが強いのではないか。そんな意味を込めて 「群馬といえば温泉」 と言い続けてきました。> 


 ところが数年前から異変が起きました。
 「温泉といえば群馬」
 という声が聞かれ出したのです。

 これは、どういうことでしょうか?
 興味のある方は、ぜひコラムをお読みください。


 このコラムは、不定期連載です。
 次回掲載日が決まりましたら、お知らせします。
  


Posted by 小暮 淳 at 09:37Comments(8)執筆余談

2024年02月13日

牧水の声を聞いた


 突然、大きな郵便物が届きました。

 送り主は、「利根沼田若山牧水顕彰会」 とあります。
 中身は、すべて牧水に関する資料でした。


 歌人の若山牧水 (1885~1928) は、利根川水源の山や渓谷に魅せられて、たびたび群馬を訪れています。
 中でも有名なのは、大正11(1922)年に10月14日から28日までの15日間、長野~群馬~栃木を旅した 『みなかみ紀行』 です。
 この旅だけでも牧水は、群馬県内の9つの温泉地に立ち寄っています。

 そして、牧水といえば酒をこよなく愛した歌人としても知れています。
 朝に2合、昼に2合、そして夜には6合。
 毎日、一升の酒を欠かさなかったという酒豪ぶりでした。

 それゆえか、温泉を愛し、酒を愛したこの歌人に、僕はとても親近感を覚え、長年、興味をいだき続けています。


 そして、ついには昨年11月より高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 にて、『<みなかみ紀行 令和版> 牧水が愛した群馬の地酒と温泉』 という紀行エッセイの連載を始めました。
 また昨年9月には、高崎市の倉賀野公民館で 『“みなかみ紀行から見る” 牧水が愛した群馬の地酒と温泉』 という演題にて、2時間にわたる講演を行いました。


 たぶん、そんな僕の “牧水愛” が、風の便りに本家本元の利根川上流の水源の町まで届いたんでしょうね。
 送られてきた資料の束には、こんな一文が添えられていました。

 <牧水の声を聞いた数少ない人と感じました>

 ひぇ~!
 なんという殺し文句なんでしょうか!
 そんなことを言われれば、豚も木に登ってしまいますって!


 若山牧水顕彰会のみなさん、ありがとうございます。
 送っていただいた資料は、今後の取材、執筆の参考にさせていただきます。

 そして、これからも牧水同様、群馬の温泉と地酒を愛し続けていきます。

 いつか、みなさんとお会いできる日を楽しみにしています。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:23Comments(4)執筆余談

2024年02月12日

新聞より愛を込めて


 いよいよ今週末より、新聞連載が始まります。

 としか今は言えません。
 某新聞社との規約により、筆者による事前告知は禁止されています。
 でも、みなさんがよく知っている三大新聞の一紙です。


 過去にも僕は、新聞や雑誌、フリーペーパー、ウェブ等で連載をしてきました。
 そのときどきテーマは違っても、温泉や民話などの得意ジャンルにしぼった連載でした。

 でも今回は、ちょっと違います。
 「テーマは何でも結構です。好きなことを書いてください」
 との条件なし。
 完全なる小暮淳個人のエッセイなんですね。

 こんな日が来るなんて……
 と、ライター冥利に尽きる依頼に、ただただ感謝しています。


 思えば、僕は一時も新聞を手放せないほどの “新聞中毒者” です。

 現在、購読している新聞は2紙ですが、出先で必ずもう1紙購入しますので、毎日最低3紙は読んでいます。
 さらに図書館など公共施設へ行けば、他の新聞にも目を通します。

 当然ですが、電車やバスを利用するときも、移動の友は新聞です。
 それほどまでに新聞は、僕の日常にしみついています。


 そんな大好きな新聞に文章が載ることは、夢でもありました。
 「いつか、新聞に連載を書けるようなライターになる」
 それが35年前に、この業界で仕事をするようになってからの目標となりました。

 その目標は、すでに10数年前に達成しているのですが、今回は “テーマ無し” の “自由執筆” です。
 腕が鳴ります。


 初回の掲載は、今週末。
 当日、発表します。
 乞う、ご期待!
   


Posted by 小暮 淳 at 11:49Comments(0)執筆余談

2024年02月05日

おかげさまで14周年


 今月、ブログ開設14周年を迎えました。

 これもひとえに、飽きもせず、懲りもせず、読み続けてくださっている読者様のお陰であります。
 深く深く、御礼を申し上げます。
 いつも、ありがとうございます。


 思えば14年前とは、どんな年だったのでしょうか?

 前年の2009年9月に、最初の温泉本 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) が出版されました。
 早くも同11月には第2版が増刷されています。
 きっと、その勢いに乗って、ブログ開設の話が舞い込んで来たんでしょうね。

 その後、同本は増刷を第4版まで重ねましたが、残念ながら現在は絶版となっています。


 ブログ開設の年(2010) には、シリーズ第2弾 『ぐんまの小さな温泉』(上毛新聞社) が出版されました。
 おかげさまで、こちらも売れて、この2冊は群馬の温泉本のバイブルとなりました。
 今でもコアな読者の間では、本の背表紙の色から 「赤本、青本」 などと呼ばれています。

 いずれにせよ、ブログ開設の年は、僕が “温泉ライター” を名乗り出した年だったというわけです。


 月日は流れて、あれよあれよのうちに14年が経ちました。
 やはり僕は、飽きもせず、懲りもせずに、ブログを書き続けています。

 これまでの投稿記事数は、今日の投稿で3,860話となりました。

 ざっと計算してみると、1.3日に1話の割合で書いていることになります。
 “ほぼほぼ毎日” ということです。


 では、なんで、続いているのか?

 その答えは、簡単です。
 楽しいからです。

 書くことが?
 それもありますが、このブログを通じて、たくさんの人たちとの出会いがあるからです。
 もし、ブログを書いていなかったら出会っていなかった人たちの、なんと多いことか!

 講演会やセミナー、サイン会などのイベント会場で、「ブログ、読んでます」 と声をかけてくださる読者が、たくさんいます。 
 本当に、うれしくなります。
 ただただ、感謝です。


 15年目に入りました。
 これからもコツコツと、日々の出来事をつづっていきたいと思います。

 末永く、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:34Comments(6)執筆余談

2024年01月20日

観る、読む、食べる。


 「『福田村事件』 を観ました」
 「『ゴジラ-1.0』 観たよ」
 「『PERFECT DAYS』 観てきました」

 何人もの人から声をかけられました。
 映画の話です。
 そして、すべて僕がブログで触れた映画でした。

 みなさん、このブログを読んで、「小暮が観たんなら、観てみるか!?」 という気になってくれたようです。
 なんだかインフルエンサーになったようで、うれしいですね。

 でも、僕は映画ファンじゃありませんよ。
 全然、詳しくありません。
 ヒマつぶしに、話題の映画を観ているだけです。


 声をかけてくれる読者の話題は、映画だけではありません。
 「○○読みました」 「××食べました」
 と、本や食べ物の話をしてくる人もいます。

 やはりブログで紹介したり、食べておいしかったお店のメニューです。

 そんな時、僕は、
 「えっ、ただブログを読んでいるだけじゃないんだ~!」
 と感心しきり。
 読者って、奥が深いんですね。

 だもの、いい加減なことは書けません。


 ただし、僕は映画ファンではないように、読書家でもグルメでもありません。
 にわか知識による主観でしか書いていませんので、あしからず。
 それでも何か、みなさんのお役に立てているのであれば、これ幸いです。

 これからも日々出合う、観るもの、読むもの、食べるものについて、徒然なるままにつづっていこうと思います。
 お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:59Comments(0)執筆余談

2024年01月13日

連載ヒストリー


 ライターの仕事は、大きく2つの作業に分かれます。
 「取材」 と 「執筆」 です。

 取材は、現地へ行ったり、関係者に会ったり、資料を調べたりと “動” の作業です。
 執筆は、ただひたすらに文章をつむぐ “静” の作業です。
 この真逆の作業が実に心地よくて、何十年と、のめり込んでいます。


 さらに執筆は、依頼内容により大きく3つに分かれます。
 1つは、「寄稿文」。
 特定のテーマで書く、一回こっきりの単発受注です。
 新聞や雑誌の特集などで依頼されることがあります。

 2つめは、「連載」。
 1年、2年とスパンを決めて、同一テーマで依頼されるコラムやエッセイです。
 これらは、のちに書籍化されることもあります。

 3つめは、「書き下ろし」。
 書籍の出版を前提として、期日までに取材して、原稿を収めます。
 制作期間が1~2年と長いため、他の仕事をしながらライフワークとしてこなします。


 で、この中で一番テンションが上がる執筆は、どれかというと、断然、「連載」 です。
 ライターという職業の根幹をなす、メイン (花形) の仕事だと思っています。

 連載を持っているかどうかによって、ライターとしての真価を問われるからです。
 真価とは?
 アイデンティティーです。

 ライターとして、何をテーマに追い求めているのか?
 飲食店でいえば、看板メニューのようなもの。
 だから僕は、常に連載ネタを探して、媒体に対して提案を続けています。


 最初に連載を持ったのは、20年前のこと。
 「月刊ぷらざ」 (ぷらざマガジン社) という生活情報誌に書いた 『源泉ひとりじめ』 (2004年4月~06年9月) という温泉記事でした。

 はい、そうです!
 “初心忘るべからず” という思いを込めて、このブログのタイトルにしました。

 以来、新聞や雑誌に、いくつもの連載を書いてきました。
 その中のいくつかは書籍化され、現在でも書店に並んでいます。


 現在、僕は4本の連載を抱えています。
 内訳は、週刊1本、不定期3本。
 テーマは、パズル、温泉、民話、地酒とバラバラです。

 今年は、これに新聞連載が加わります。
 すでに初回の原稿を入稿しました。
 ただし、新聞社との取り決めがあり、今ここで掲載日を公表することができません。

 ごめんなさい!
 掲載日当日に知らせしますので、突然のサプライズを楽しみに待っていてください。

 
 ということで、今年も新しいことが、てんこ盛りです。
 ライターという職業が天職だと思い、取材と執筆に奔走してまいりますので、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:09Comments(0)執筆余談

2023年12月10日

奇祭のゆくえ


 あれは30年前、極寒の1月深夜のこと。
 僕は岩手県水沢市 (現・奥州市) にいました。

 1000年以上前から伝わる黒石寺の 「蘇民祭(そみんさい)」 を取材するためです。


 当時僕は、群馬県内のタウン誌編集者のかたわら、東京に本社を構える某企業の会報誌の記者を兼務していました。
 その会報誌の中の 「日本の奇祭」 というシリーズ記事を担当していました。


 日本三大奇祭の一つ 「蘇民祭」。
 当時はまだ、女人禁制でした。
 それには理由がありました。

 いわゆる “裸祭り” なのです。
 しかも……


 お祓いを済ませた男衆が、続々と境内に集まって来ます。
 全員、ふんどし姿です。
 のはずですが、中には……

 松の木を井桁に組んだ塔に火が放たれると、男衆から一斉に 「オ――!」 という雄叫びのよな奇声が上がりす。
 それが合図となり、男たちは火の燃え盛る井桁の塔を登っていきます。
 (過去には、この炎の中に落ちて、大やけどをする人が何人もいた聞きます)


 炎は、人を興奮させるようです。
 男たちの股間は、見る見るうちに反応していきます。
 そして……

 全裸の男が、てっぺんに立ちました。
 そして、てっぺんにぶら下がる袋を手にしました。
 ここからが 「蘇民袋」 の強奪戦の始まりです。
 これが、五穀豊穣と無病息災を祈る伝統の祭り 「蘇民祭」 なのです。


 井桁を駆け下り、何百人もの裸の男たちが、くんずほぐれつ団子になり、境内を転げまわり、石段を転げ落ちていきます。
 危険なシーンが多ければ多いほど、ギャラリーからは喚声が上がります。

 日の出とともに、ホイッスルが鳴り、ゲームは終了となります。
 その時点で、蘇民袋を握っていた男の村に、その年1年間の五穀豊穣と無病息災が約束されるのです。


 僕は夢中になってカメラのシャッターを切っていましたが、帰社後に現像してみると、ほとんどの写真が掲載NGでした。
 分かりますよね?
 男性自身が映り込んでいる写真ばかりなのですから……

 かろうじて前半に撮った、遠景からの写真を掲載した記憶があります。


 そんな奇祭が来年1月で中止となり、1000年の歴史に幕を下ろすとのニュースが飛び込んで来ました。
 主催者側の高齢化や担い手の人手不足が理由のようであります。
 実際、ピーク時には3,000人もいた参加者が、今年の祭りでは100人あまりだったといいます。

 「蘇民祭」 といえば、平成20(2008)年にポスターが話題になりました。
 ひげ面の男の顔のアップと、ふんどし姿の男たちの裸が 「不快である」 との声が寄せられ、JRの駅構内からポスターが姿を消したというニュースです。

 不快?
 言われてみれば、そうかもしれませんが、これが祭りなのです。
 女人禁制というしきたりも、時代に合わなくなったのかもしれませんね。


 祭りとは、その土地のものです。
 外からとやかく口をはさむものではありません。
 ところが、いつしか奇祭は観光の目玉となってしまったんですね。
 すると、今までのしきたりが現代社会の規範に合わなくなってしまいます。

 昭和から平成へ、平成から令和へ。
 祭りの在り方が変わってしまったようです。


 世知辛い世の中になったと感じるのは、僕だけでしょうか?
   


Posted by 小暮 淳 at 11:51Comments(0)執筆余談

2023年11月30日

夢占いのお告げ


 夢占いのことを書いたからでしょうか?
 突然、吉報が舞い込んできました。


 昨日のブログを投稿した直後でした。
 電話が鳴りました。
 声の主は、某新聞社の編集者を名乗りました。

 「新聞に連載をお願いできますでしょうか?」

 エッセイの執筆依頼でした。


 なぜ、僕に?
 しかも、一流新聞社から直々に?

 話を聞くと、そのエッセイは僕も時々読んでいる人気のコーナーでした。
 過去には、落語家やスポーツ監督など各界の著名な方々が執筆しています。

 「いいんですか?」
 「ぜひ、お願いいたします」

 ということで、ありがたくお受けすることにしました。


 連載開始は年明けから、約2年間とのこと。
 肩書は一応、「温泉ライター」 とのことですが、民話や地酒のことも自由に書いて良いとのこと。
 日常の出来事も盛り込んだ、僕らしい楽しいエッセイにしたいと思います。

 読者の皆さんには、詳細が決まり次第、ご報告いたします。


 それにしても驚きました。
 まさに、これは夢占いのお告げではありませんか!

 <誰かに送りたいメッセージがある>
 <ふだん見せない本音を持っている>
 <意欲的な毎日を過ごしている証拠>
 (昨日のブログ 「老いてますます血気盛ん」 を参照)


 それとも、これも “明石家さんまさんパワー” かな?
  


Posted by 小暮 淳 at 11:14Comments(2)執筆余談

2023年11月18日

『令和版 みなかみ紀行』 連載開始!


 高崎市民のみなさん、こん、にち、は~!(錦鯉風)
 今日は、エリア限定のネタでお送りします。

 『ちいきしんぶん』(ライフケア群栄) の11月17日号は、ご覧になりましたか?
 『ちいきしんぶん』 は、旧高崎市内の約9割の家庭や事務所に無料配布されているフリーペーパーです。


 いよいよ、新連載 『令和版 みなかみ紀行』 がスタートしました。
 僕が長年、大事に温めてきた “牧水ネタ” であります。

 歌人の若山牧水(1885~1928)は、大正11(1922)年10月14日から15日間かけて、長野~群馬~栃木の3県を旅しました。
 その旅程を記した書物が有名な 『みなかみ紀行』 です。
 牧水は群馬県内の9つの温泉地に投宿しています。

 そして牧水が生涯、こよなく愛したものが “酒” です。
 43歳で、この世を去るまで毎日一升の酒を吞み続けました。
 (もちろん死因は肝硬変です)


 では牧水は、群馬県内のどこの温泉地を訪ね、どんな酒を呑んだのでしょうか?

 このシリーズでは、舞台を大正から令和の時代に置き換えて、『みなかみ紀行』 の全行程をたどります。
 もちろん、僕の独断と偏見による “謎解きエッセイ” であります。
 異論や反論は必ず出て来るでしょうが、何でも最初にやったもの勝ち!


 『令和版 みなかみ紀行』 ~牧水が愛した群馬の地酒と温泉~

 シリーズ全8回、不定期に掲載されます。
 第1話は、牧水が静岡県沼津市の自宅を出発してから長野県佐久市、軽井沢町で過ごした3日間を追いました。
 第2話では、いよいよ草軽鉄道に乗って、群馬へと県境越えをします。

 どこの温泉を訪ね、どんな酒を呑んだのでしょうか?
 乞う、ご期待!


 ●問合/ちいきしんぶん TEL.027-370-2262
   


Posted by 小暮 淳 at 10:30Comments(0)執筆余談

2023年09月04日

2,083分の1


 2,083分の1

 これって、何の数字か分かりますか?
 2,083とは、このブログを運営するブログポータルサイト 「グンブロ」 に登録されているブログの数です。
 で、「1」 とは、一番アクセス数が多かったブログのことです。

 と、いうことで今日、このブログ 『小暮淳の源泉ひとりじめ』 が、グンブロの人気ブログランキング第1位になりました!


 ブログ開設から苦節13年7カ月。
 雨の日も風の日も雪の日も猛暑の日も、コツコツと書き続けてきた “飽くなき執着心” へのご褒美だと思っています。
 もちろん、暇で (失礼) 根気強い読者様たちのお陰であることも承知しています。

 長年のご愛読、ありがとうございます。


 過去にも何度か、人気ブログランキングの第1位をいただいたことがありました。
 でも、すべて理由がありました。
 著書の出版やテレビ出演、新聞等で話題になった時です。

 いうなれば、興味本位で検索をして閲覧した “にわか読者” のアクセスにより、数字がアップしただけのことです。
 前回、1位をいただいたのは2021年の12月でした。
 やはり、この時も外的要因がありました。

 TBSラジオの番組で、アナウンサーの安住紳一郎さんが、僕のことを 「師匠」 と呼んだことによる大バズりだったのです。
 数日は続きましたが、翌週には、また元の読者数にもどりました。


 でも今回は違います。
 平々凡々と日々を綴ったブログが続いているだけであります。

 僕の知らないところで、何かが起きているのでしょうか?
 良いことならいいのですが……


 とにかく今日一日だけは、素直に人気ランキング第1位を喜びたいと思います。
 読者の皆さま、いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
 今後とも末永く、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:25Comments(6)執筆余談

2023年08月04日

ほぼほぼ毎日ブログ


 ブログ開設から13年6カ月。
 投稿記事総数3,712話 (今日現在)。

 1.3日に1話のペースでブログを書いてきたことになります。
 ほぼほぼ毎日ということになります。


 「ブログ、読んでます」
 仕事先で、初対面の人に言われることがあります。
 そんな時は、ブログのネタが潤滑油となり、スムーズに話が進みます。

 「毎日、読んでます」
 と、言ってくれる人もいます。
 正確には毎日ではないので、そんなときは、
 「ありがとうございます。“ほぼほぼ毎日” なんですけどね」
 と言葉を返します。

 「よく毎日、ブログを書けますね? 感心します」
 時々、そんなことを言う人がいます。
 “感心” と言われても、ライフワークですからね。
 朝夕の歯磨きや、晩酌のようなものです。
 だから、
 「時々忘れます」
 と応えます。


 どうして僕は、“ほぼほぼ毎日” ブログを書くのか?
 その答えは簡単です。
 ブログを開設するまでは、日記を書いていたからです。

 それも40年間です。


 中学1年生の時の担任が、現代国語の先生でした。
 その担任は、1年の1学期の初日に、クラス全員にノートを配りました。
 「今日から毎日、日記を付けてください」

 「えーーーーー!」
 もちろん、ブーイングの嵐です。
 すると担任は、こう言ったのです。
 「一日一日を大切に生きていたら、書くことが何もない日なんてありません」


 その言葉に突き動かされ、僕らは毎日、日記を提出しました。
 その時のクセが、高校生になっても、社会人になっても、ずーっと抜けなかったということです。

 たぶん、僕がライターという職業に就いたのも、日記を書くクセのお陰だと思います。
 “何もない日なんて無い”
 そう教えてくれた担任に、今でも感謝しています。


 S先生、今でもこうやって “ほぼほぼ毎日” 書いてますよ!
   


Posted by 小暮 淳 at 10:47Comments(2)執筆余談

2023年06月13日

会いに行けるライター


 「会いに行けるアイドル」 というコンセプトで売り出したのは、アイドルグループのAKB48でした。
 当時は、画期的でした。

 だって昭和の時代、テレビの中のスターやアイドルといえば、雲の上の存在で、遠くから眺めることはできても、会いに行けるなんてことは、絶対にありえませんでしたもの。
 それが、直接会って、握手までしてくれるのですから、ファンにとってはたまりません。


 「そーだ! 僕も会いに行けるライターになろう!」
 と思ったかどうかは記憶にありませんが、僕は他のライターさんたちに比べると、比較的 “会えるライター” だと思います。

 ライター (文筆業) という職業は、出版社や雑誌社、新聞社と打ち合わせをして、取材に出かけて、原稿を仕上げるという地味な仕事です。
 無記名の記事の場合、性別も年齢も分かりません。
 記名記事であっても、プロフィールがなければ、年齢も人となりも不明です。

 いわば、覆面レスラーのような存在なのです。


 「文章は、筆者の顔が見えたほうが、より味わい深い」
 そう思ったのです。
 「よし、バンバン顔を出そう!」
 という発想から、僕の著書 “温泉シリーズ” が始まりました。

 加えて、講演やセミナーを開催。
 テレビ番組のコメンテーターやラジオのパーソナリティーも務めました。
 プライベートでは、バンドのライブ活動、紙芝居の興行なども行っています。
 最近は、温泉ファンやマニアが集まる会合やオフ会などにも、スケジュールが合う限りは出席しています。


 たぶん、嫌いじゃないんでしょうね。
 取材や執筆などの地味な作業も好きだけど、人と会ったり、人前で話すことも好きなんだと思います。
 自分で言うのも変ですが、僕って、根っからの “人たらし” なんですよ。

 「人を笑わせたい」 「人を楽しませたい」 と、いつも思っています。
 そう思っていると、僕と同じアンテナを持っている読者が、会いに来てくれます。


 先日もイベント会場に、古参の読者が訪ねて来てくれました。
 彼女は、14年前に出版され、すでに絶版になっている 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) の初版本からの読者です。
 当時から現在まで、講演やセミナー、サイン会、祝賀会、ライブコンサートなどにも、たびたび参加してくださっています。

 今回も会うなり、プレゼントをいただきました。
 手渡された紙袋の中は……

 取り出して見るまでもなく、ボトルに貼られた黒地に赤い文字が見えています。
 “赤兎馬”
 「せきとば」 です。
 僕の大好物の芋焼酎であります。

 さっそく、その晩にロックでいただきました。
 添えられたメッセージカードには、こんなことが書かれていました。


 ≪Jun jun Love≫
 ≪祈願 ぐんま温泉かるた≫
 ≪C・F 成功!!≫

 Mさん、いつもいつもありがとうございます。
 これからも、“会いに行けるライター” をよろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:49Comments(0)執筆余談

2023年03月25日

おかげさまで3,600話


 昨日の投稿で、このブログの記事総数が3,600話に達しました!
 これもひとえに、辛抱強くお付き合いいただいている読者様のお陰と、感謝申し上げます。

 ブログの開設が2010年2月ですから満13年になります。
 我ながら続いていると、感心しています。
 だって13年と言ったら、オギャーと生まれた赤ん坊が中学生になっている年月ですからね。
 (書いている本人も歳を取るはずです)


 開設当時は、“1日1話” を目指していましたけど、さすがに、それは無理でした。
 取材や出張などもありますからね。
 それでも少しでも自宅に居られるときは極力、パソコンに向かい、ブログを更新するように努めました。

 おかげで、1.3日に1話のペースで今日まで書き続けることができました。


 今日は少し、このブログの “読み方” について話したいと思います。
 まず、記事のカテゴリーは現在、32のテーマ別に分かれています。

 最多は 「つれづれ」 の1,032話です。
 日々の出来事やプライベート話を、つれづれなるままに綴っています。

 2番目に多いのは 「温泉地・旅館」 で、561話。
 温泉ライターとして、新聞や雑誌、著書では書けなかった、こぼれ話などを投稿しています。

 3番目は 「温泉雑話」 の297話。
 こちらは温泉にまつわるエピソードやうんちなど、温泉全般について述べています。

 4番目と5番目は、「著書関連」 225話と 「執筆余談」 193話。
 このカテゴリーでは、ライターという仕事についてや著書に関係した話がまとめられています。

 ぜひ、他のカテゴリーも気になる項目があったらクリックしてみてください。


 13年間の過去記事も、すべて読むことができます。
 読みたい年の月をクリックしてください。
 1カ月分の記事が、すべて表示されます。
 (ブログ内検索で、キーワードを入れて過去記事を探すこともできます)

 また新着記事を、すぐに読みたいという方は、「読者登録」 してください。
 僕が記事をアップすると、お知らせメールが届きます。


 以上、ブログの “読み方” でした。
 今後とも、ご愛読いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 
  


Posted by 小暮 淳 at 11:35Comments(2)執筆余談

2023年02月13日

あの湯をもう一度


 「『あの湯をもう一度』 を番組で紹介しても、よろしいですか?」

 みなさんは、覚えているでしょうか?
 昨年暮れに、ラジオパーソナリティーという女性から連絡をもらった話を?
 (当ブログの2022年12月30日 「こいつぁ~、暮れから縁起がいいわい!」 参照)

 先日、その方から再度、詳しい内容の電話をいただきました。


 「『あの湯をもう一度』 って、ちいきしんぶんのですか?」
 「はい、1月20日号に載っている記事です」

 『あの湯をもう一度』 とは、高崎市内で10万部発行されているフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 に連載している 『小暮淳のはつらつ温泉』 というコラムの中のシリーズです。
 昨年の11月からスタートしました。


 群馬県内には、約100の温泉地 (宿泊施設のある温泉) があると、一般には公表されています。
 しかし実際は、もう、そんなには存在していません。
 休業中も含めれば、90カ所を割っていると思います。

 それは、なぜか?


 僕は2009年9月に、『ぐんまの源泉一軒宿』 (上毛新聞社) という著書を出版しました。
 文字通り、たった一軒で源泉と温泉地名を守り続けている温泉宿です。

 ところが、この5年後に僕は急きょ、『新ぐんまの源泉一軒宿』 (同) という本を出版しました。
 “した” というより “せざるを得なかった” というほうが、正しいのですが……


 実は前著は5年間で、4回の増刷がされました。
 が、「5回目の増刷をするかどうか?」 で、議論がされました。
 その理由は、掲載されている50軒の宿のうち、5軒がすでに廃業、もしくは休業してしまっていたのです。

 「情報としては、正しくない」
 というのが出版元の考えでした。
 「なので、改訂版を出しましょう」
 との提案に、僕は、
 「だったら、すべての宿を取材し直します」
 と、再度、1年間かけて全宿をまわりました。

 それが、2014年4月に出版された 『新ぐんまの源泉一軒宿』 でした。


 あれから9年……
 コアな読者は気づいているでしょうが、この本に掲載されている宿のうち8軒が、すでに廃業もしくは休業中なのであります。
 そのほとんどが、経営者の高齢化と後継者不在によるもです。

 「行こうと思っていたら、やってませんでした」
 そんな読者からの声を聞く回数が増えました。
 「どんな宿だったのですか?」
 「どんな湯だったのですか?」
 そんな声に応えるべく、また、復活を願って、シリーズ 『あの湯をもう一度』 の連載を始めました。


 パーソナリティーの言う1月20日号に掲載された温泉は、旧六合(くに)村にあった湯の平温泉 「松泉閣」 (中之条町) です。
群馬県内で唯一、車では行けない温泉旅館でした。

 でも、なぜ、パーソナリティーは、ローカル紙のこんなマニアックな記事に、目を止めてくれたのでしょうか?
 訊ねてみると、
 「私の妹が高崎市に住んでいるんです。それで小暮さんの記事を送ってくれました」

 なるほど!
 どこで誰が読んでくれているか、分からないものですね。


 “入って残そう! 群馬の温泉”

 僕の書いた記事が、温泉を守る一助になれば幸いです。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:57Comments(2)執筆余談

2023年02月11日

記録更新! 連載23年


 うっかりしてましたが、今週、記録を更新していました。


 高崎市民のみなさん、こんにちは!
 高崎の生活情報紙 「タカタイ (高崎タイムス)」 (上毛新聞社) は、お読みになっていますか?
 毎週、「熟語パズル」 を出題している “スタジオJ” こと、小暮淳であります。
 (スタジオJは僕の屋号です)

 今週 (2月10日号) の掲載で、パズル連載満23周年を迎えました。


 23年ですよ!
 ちょっと、凄いと思いませんか?

 初回が2000年2月6日号でした。
 週刊紙ですから、毎週掲載されています。
 パズルの内容は、隔週で 「二字熟語クイズ」 と 「四字熟語クイズ」 を交互に出題しています。

 いったい23年間に、いくつのパズルを作ったのだろうか?
 と数えてみました。
 すると……

 な、な、なんと! 今週号で1,052回!

 作者本人も、ビックリです。
 これって、ギネスもんじゃありませんか?
 (たぶん、上には上がいるんでしょうね)


 ということで来週から24年目に突入します。
 次は2,000回を目指します!
 と言いたいところですが、計算してみると……

 2,000回に達するのは19年後なのですね。
 (生きているかなぁ~?)
 生きていて、連載が打ち切られていなかったら、その時は、ご報告いたします。


 “継続は力なり”
 何事もコツコツと、1つずつ丁寧に、ですね。

 高崎市民のみなさん、今後とも末永く、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 13:42Comments(0)執筆余談

2023年02月05日

ブログに、だまされるな!


 「もっと、お若い方だと思っていました」

 仕事や講演等で、はじめて会う人から、そう言われることがあります。
 ん?
 何を根拠に、そう思ったのだろうか?

 話を聞くと、どうも、この人たちは、僕のブログを読んでいることが分かりました。
 はは~ん、そういうことだったのですね。
 そのたびに僕は、納得するのでした。


 昨日、このブログが開設13年を迎えたことを書きました。
 ということは、ブログに掲載されているタイトルバックおよびプロフィール写真は、13年以上前に撮影されたものです。
 開設当時のまま13年間、ほったらかしになっています。

 なぜか?
 はい、変更しようにも根っからアナログ人間の僕は、変更の仕方が分からないからです。


 そもそも13年前、当時のブログ運営会社の社長さんに無理やり説得され、しぶしぶ書き出したブログなのであります。
 よって開設は、おんぶにだっこ状態でした。
 だから、このフォーマットは、すべて、その方に作っていただいたものです。

 ということで13年間、ブログの中の僕は黒髪のまま、歳を取っていません。


 現在の僕は、全白髪であります。
 当然ですが、シワやシミも増えました。

 だもの、このブログ写真のイメージで、今の僕に会えば、玉手箱を開けた浦島太郎とのご対面となります。
 あくまでも写真は “イメージ” ですので、ご了承ください。


 ちなみに長女が運営するツイッターにも、若い頃の僕の写真が掲載されています。
 が、こんな注意書きが添えられています。

 <画像は黒髪ですが、現在は白髪です!>


 みなさん、ブログには、だまされないようにしてくださいね。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:27Comments(2)執筆余談

2023年02月04日

ブログ開設13周年


 昨日、ブログを書こうとログインすると、
 「ブログ開設13周年」
 の文字が表示されました。

 13年!
 ほほう、もう、そんなに続いているのか……
 と、我ながら感心してしまいました。

 これもひとえに、読者様に支えられてきたおかげと、感謝申し上げます。
 いつも、ありがとうございます。


 思い起こせば、このブログの開設は2010年2月であります。
 前年に僕は、『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) という “群馬の温泉シリーズ” の第1弾を出版しました。
 おかげさまでベストセラーとなり、その勢いでブログを開設したことを覚えています。

 開設したこの年の秋、第2弾となる 『群馬の小さな温泉』 を出版。
 その後、シリーズは9冊をかぞえ、そのほか里山や民話などの本を含めると、13年間で計10冊の本を世に出したことになります。
 その都度、取材や執筆の様子をブログに、したためてきたわけですから、ある意味、ブログは僕にとっては “人生の記録” であり、読者にとっては “裏話” や “こぼれ話” ということになります。


 ちなみに、昨日現在のブログデータの内訳を報告します。
 カテゴリー数、32項目。
 投稿記事数、3,559話。
 アクセス数、約1,275,000回。

 カテゴリーの内訳は、最多は日々の出来事をつづった 「つれづれ」 で1,016話。
 2番目に多かったのは、「温泉地・旅館」 で561話。
 以下、「温泉雑話」 295話、「著書関連」 224話、「執筆余談」 189話とつづきます。


 さてさて、いったい、いつまで続けるのかは、本人にも分かりませんが、命あるかぎり書き続けたいと思っておりますので、読者様もお付き合いくださいませ。
 どちらかの命が果てるまで、今後もよろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 11:44Comments(2)執筆余談

2022年11月24日

おかげさまで3,500話


 「継続は力なり」 って、本当でしょうか?

 昨日、このブログの投稿回数が3,500話に達しました。
 これもひとえに、日々ご愛読いただいている読者様のおかげと、心より御礼申し上げます。

 いつもいつも、ありがとうございます。


 ブログの開設が2010年2月ですから、12年9ヶ月も続いていることになります。
 ざっと換算してみると、約1.3日に1話の割合で投稿していることになります。
 そう考えると、よく毎日、「そんな時間があるな~」 と、我ながら暇人の自分に感心してしまいます。
 (でも、その間に10冊の著書を出版しているんですよね)

 では、なぜ、僕は、ブログを書く時間を捻出できるのか?
 考えてみました。

 たぶん、それは “クセ” が付いているんですね。
 それも12年前に付いたクセではありません。
 52年前から付いているクセです。
 そう、中学1年生の時の担任から毎日、日記の提出を強制的にさせられたのであります。
 そのクセが大人になっても抜けずに、寝る前に必ず日記を付けていました。

 さすがに今は日記を書いていませんが、それがブログに替わったというだけのことです。


 でも、日記とブログって違いますよね。
 日記は、他人に読まれないことが前提で書いています。
 でもブログは、読まれることが前提で書いています。

 いわばブログは、エッセイやコラムに近いと思います。


 そう考えると職業柄、いやらしい計算が頭をよぎります。
 今まで書いたブログを書籍として出版すると……

 えーと、1話が見開き2ページとして、7,000ページ。
 単行本の平均ページ数が300ページとすれば……
 ひぇ~!
 20冊以上も出版できるじゃありませんか~!

 なーんて、秋の夜長に、捕まえてもいないタヌキの皮の枚数を数えてしまいました。


 たとえ継続が、自分の力になっていなくとも、このブログが読んでくれた誰かの力になっていたら幸いです。
 今後とも末永く、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:03Comments(2)執筆余談