2025年04月24日
至福のテイスティング
「ぐんまの地酒大使」 としての任務を日々、遂行しています。
それは、テイスティングです。
先週、「舞風」 が15本、届きました。
「舞風(maikaze)」 とは、群馬県農業技術センター開発の酒造好適米 「舞風」、県産酵母、県の仕込み水を使用した “オール群馬の地酒” のことです。
今年のエントリーは15蔵。
1蔵1本、180ml (1合) を毎日、1本ずつテイスティングするのが、毎年恒例の僕の任務であります。
ただ難しいのは、僕も人の子ですからね。
ごひいきの酒蔵っていうのがあります。
ということは、銘柄を知ると、ついつい高い点数を付けてしまう恐れがあります。
ということで、“目隠しテイスティング” を心がけています。
15本の 「舞風」 は、段ボール箱に入っています。
あらかじめ、すべてのラベルとキャップには目隠しをしておきます。
そして、目をつむったまま段ボール箱に手を入れて、無差別に1本を抜き取ります。
冷酒グラスに注ぎ、まずは一口目の第一印象をメモします。
二口目は、口の中で酒を回し、味と香り、酸味等を吟味します。
でも、まだ、ここでは採点をしません。
酒は呑み続けるうちに、一口目の感想とは異なることがあるからです。
最初は 「辛い」 と思った酒が、杯を重ねるうちに 「程よい酸味」 に変わることもあります。
味覚とは、そんなものです。
僕の場合、「飽きの来ない」 という評価を大切にしています。
で現在、5日間で5蔵5本、5合分のテイスティングをしました。
やっと3分の1が終わったところです。
テイスティング中、手元には 「審査メモ」 と書かれた用紙が置かれています。
左に蔵元の一覧、真ん中は評価覧、右が評価コメント覧になっています。
評価は5段階です。
まず僕は味に対して、「ふつう」 を 「3」 に設定して、「うまい」 と思えば 「4」 以上の採点をします。
さらに、これに 「好み」 を加えます。
最終的には、酒は好みの問題ですからね。
「好き」 と感じたら 「0.5」 ポイント刻みで加点します。
で現在、すでに呑んだ5本の中に、満点 「5」 を評価した酒がありました。
しかも採点後に、ラベルを見てビックリ!
なんと昨年、僕がベストワンに選んだ蔵元の酒だったのです。
う~ん、まだまだ僕の舌は衰えていなかったのですね!
ていうか、この味が 「好み」 なんでしょうね。
残り10日間、至福のテイスティングを味わいたいと思います。
※今年の 「舞風」 出品酒と15蔵のエントリー一覧は、2025年4月20日 「ファンが選ぶ今年の舞風 2025」 を、ご参照ください。
2025年04月20日
ファンが選ぶ今年の舞風 2025
昨日、「群馬の地酒フェスタ」 が、高崎市の 「Gメッセ群馬」 にて開催されました。
今年は昨年の500人を上回る700人の一般来場がありました。
なんでも、締め切りをまたずにチケットは完売したそうです。
よって会場も、昨年の倍のスペースを借りて開催されました。
参加蔵元は19蔵、フード事業者も5社が出店。
3時間の地酒呑み放題という、まさに、のん兵衛による、のん兵衛のための夢の祭典です。
もちろん僕も、のん兵衛として、いえいえ! 「ぐんまの地酒大使」 として参加し、ちゃんと委嘱式では登壇してきました。
今年で28回目を数える 「群馬の地酒フェスタ」 ですが、ただ群馬県内の酒を呑んでもらおうというだけの祭りではありません。
そうです!
今年もオール群馬の酒 「舞風」 が、先日4月18日に解禁となりました。
毎年、この解禁に合わせてフェスタは開催されています。
いわば、新酒のお披露目会も兼ねているわけです。
ちなみに 「舞風(maikaze)」 とは、群馬県農業技術センター開発の酒造好適米 「舞風」、県産酵母、県の仕込み水を使用した酒のことです。
だから、“オール群馬の地酒” なんです。
そして 「舞風」 発売を記念して、フェスタを皮切りに 「群馬 SAKE TSUGU CUP 2025 ~ファンが選ぶ今年の舞風 Our Best」 が、同時スタートしました。
これは、今年の 「舞風」 の出来を競うテイスティングです。
もちろん僕も毎年、参加しています。
今年も解禁日に、「舞風」(180ml)」 の小瓶15本が群馬県酒造協同組合から送られてきました。
これを1日1本、15日かけて試飲し、5段階評価で採点します。
まあ、趣味と実益を兼ねた、とっても楽しい仕事であります。
ちなみに今年のエントリーは、以下の15蔵です。
①町田酒造店 清嘹 純米生酒 舞風 (火入れVar.)
②栁澤酒造 桂川 純米酒 舞風
③聖酒造 かんとうのはな 純米酒 舞風
④柴崎酒造 船尾瀧 特別純米酒 舞風
➄松屋酒造 平井城 純米吟醸 舞風
⑥聖徳銘醸 鳳凰聖徳 純米吟醸原酒 舞風
⑦浅間酒造 秘幻 純米大吟醸 舞風
⑧貴娘酒造 風の詩 純米大吟醸 無濾過原酒
⑨大利根酒造 左大臣 純米吟醸 舞風 「舞」
⑩永井酒造 谷川岳 純米吟醸 舞風
⑪永井本家 利根錦 純米酒 舞風
⑫近藤酒造 赤城山 純米吟醸 舞風
⑬分福酒造 分福 純米吟醸 館林産舞風 五割五分 G2酵母
⑭山川酒造 利根川育ち 純米酒 舞風
⑮島岡酒造 群馬泉 山廃純米 舞風
詳しくはホームページにて、ご確認ください。
2025年03月18日
大蛇みこしの担ぎ手 大募集!
今日は 「老神温泉大使」 からのお知らせです。
毎年5月、老神温泉 (沼田市) で開催される 「大蛇まつり」。
今年は12年に一度の巳年!
あの、いつもは展示されているだけのギネスに認定された巨大な大蛇みこしが、温泉街を練り歩きます。
その長さ、なんと! 108メートル!
よって、担ぎ手の数も、なななんと! 200人が必要となります。
ということで、老神温泉観光協会では、体力に自信のある担ぎ手を大募集しています。
「我こそは!」 と自信のある人は、ご応募ください。
待ってま~す!
赤城神社例祭 老神温泉 「大蛇まつり」
令和7年5月9日(金)・10日(土)
<大蛇みこし担ぎ手 募集>
●申込期間/令和7年5月2日まで
●申込方法/申込書に必要事項を記入し、身分証明書のコピー (保険加入のため) と一緒に郵便、FAXまたは事務局までお申し込みください。
●当日受付/5月9日(金) 午後1時~利根観光会館ロビー (参加記念のTシャツ、手ぬぐい、木札を進呈)
●集合時間/午後3時30分
●集合場所/老神市営駐車場 (湯之上集会所)
●渡御詳細/午後3時30分~赤城神社にて神事 午後4時~渡御開始
●問い合せ/老神温泉観光協会・大蛇まつり実行委員会 (火曜日定休)
〒378-0322 群馬県沼田市利根町老神607-1
TEL.0278-56-3013 FAX.0278-56-3014
2025年03月13日
第28回 群馬の地酒フェスタ
今日は 「ぐんまの地酒大使」 からのお知らせです。
今年もやって来ます!
のん兵衛の祭典 『第28回 群馬の地酒フェスタ』。
今年は、下記の県内19銘柄の蔵元が参加します。
「赤城山」 近藤酒造 (みどり市)
「巌」 高井 (藤岡市)
「大盃」 牧野酒造 (高崎市)
「桂川」 栁澤酒造 (前橋市)
「かんとうのはな」 聖酒造 (渋川市)
「観音櫻」 岡村合名会社 (高崎市)
「貴娘」 貴娘酒造 (中之条町)
「群馬泉」 島岡酒造 (太田市)
「左大臣」 大利根酒造 (沼田市)
「清嘹」 町田酒造 (前橋市)
「利根川育ち」 山川酒造 (千代田町)
「利根錦」 永井本家 (沼田市)
「秘幻」 浅間酒造 (長野原町)
「船尾瀧」 柴崎酒造 (吉岡町)
「分福」 分福酒造 (館林市)
「鳳凰聖徳」 聖徳銘醸 (甘楽町)
「誉國光」 土田酒造 (川場村)
「水芭蕉」 永井酒造 (川場村)
「流輝」 松屋酒造 (藤岡市)
※五十音順
そして、もちろん今年もオール群馬の地酒 「舞風」 のお披露目会も開催します。
「舞風(Maikaze)」 とは?
酒米や酵母、仕込み水など群馬県産にこだわった地酒です。
群馬県酒造組合では、「舞風」 のおいしさを味わってもらうために、製造する酒造りのルールを定めています。
●酒米は、群馬県産酒造好適米 (オリジナル酒米) 「舞風」 を100%使用すること。
●精米歩合60%以下の 「特定名称酒」 とすること。 (純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒)
●群馬県産の 「酵母」 を使用すること。
これらの基準を満たした日本酒だけが 「舞風」 のシンボルマークを揚げて販売されます。
令和6年産 「舞風」 を使用し、製造した 「オール群馬の地酒」 が4月18日に発売されます。
僕も当日は、「ぐんまの地酒大使」 委嘱式に参加するため会場にいます。
のん兵衛のみなさ~ん、一緒に群馬の地酒を浴びるほど呑みましょうね!
第28回 群馬の地酒フェスタ
●日時/2025年4月19日(土) 16:00~19:00
●会場/Gメッセ群馬 2階 メインホール
●対象/一般、酒販店、飲食店
●定員/先着500名
●料金/一般3,500円 大学生・専門学生2,500円
●申込/「イープラス」 「JRE MALL チケット」、または 「事前申込書」 に必要事項を記入の上FAXまたは郵送にてお申し込みください。
●問合/群馬県酒造協同組合 TEL.027-261-3131
2025年01月17日
おめでとう! 法師温泉
旅行情報誌 『じゃらん』 がレトロ温泉に関する調査を行い、「レトロが魅力の温泉・宿 ベスト10」 を発表しました。
見事、群馬県の法師温泉 「長寿館」 (みなかみ町) がグランプリに輝きました。
おめでとうございます!
ていうか、みなさん納得ですよね。
温泉ファンなら一度は泊まってみたい秘湯の宿です。
創業は明治8(1875)年。
江戸時代の旅籠(はたご)の面影を残す本館、鹿鳴館風の大浴場、そして別館は、国の登録有形文化財に指定されています。
なによりも浴槽直下から湧き出す、足元湧出温泉は全国でも1%未満という 「奇跡の湯」。
温泉好きならば、死ぬまでに一度は体感したい温泉です。
ということで昨年暮れに告知した、僕が運営委員を務める群馬県立歴史博物館友の会主催による出前講座 『温泉ライターと行く 法師温泉』 も、あっという間に予約で満席になるという人気ぶりで、現在、キャンセル待ちの状況です。
(2024年12月23日 「温泉ライターと行く 法師温泉」 参照)
ちなみに2位は山代温泉 古総湯 (石川県)、3位は奥つちゆ 秘湯 川上温泉 (福島県) でした。
まだ未体験の人は、ぜひ 「レトロ温泉グランプリ」 の法師温泉に、いらっしゃ~い!
みなかみ温泉大使からのお知らせでした。
2024年11月15日
宇宙人の忘れ物
中之条町観光大使からのお知らせです。
というか、先日、呑み会で大変盛り上がったテーマなので、ぜひ、紹介します。
突然ですが、「チャツボミゴケ」 って、知っていますか?
漢字では 「茶蕾苔」 と書きます。
コケの一種で、ウロコゴケ目ツボミゴケ科に属します。
なんといっても、このコケの特長は、その自生している環境にあります。
強い酸性の温泉水が流れる場所のみ育ち、世界中にある約1,800種のコケの中で、最も耐酸性の強いコケなんだそうです。
ふつうの生物ならば生きられない環境に自生しているのですから、ほぼエイリアンのような生き物ですね。
日本国内で自生しているのは、群馬県中之条町(旧六合村) と九州熊本の阿蘇だけ。
中之条町には、日本最大級のコロニーが形成されています。
(平成29年2月に国の天然記念物に指定されました)
僕が 「チャチボミゴケ公園」 を取材で訪れたのは、20年以上も前のことです。
当時はまだ公園として整備されていませんでした。
かつての 「群馬鉄山」 という鉱山の採掘跡地だったんです。
特別に許可を得て、敷地内に入った記憶があります。
「穴地獄」
それが当時の名称でした。
露天掘りによる “窪み” に自生するチャツボミゴケが、緑色のビロードの絨毯を敷き詰めたように、あたり一面を覆っている風景は、まるで他の惑星に不時着したよう。
足元を流れる酸性泉の川から立ちのぼる硫化水素臭が、一層、“地獄感” を高めています。
名の由来は、動物が落ちると出られなくなって死ぬからとのことでした。
「あんな地獄の環境でも生きているチャツボミゴケって、地球外生物じゃねぇ?」
「うん、エイリアンだな」
「じゃあ、なんで地球にやって来たんだろ?」
「そりゃ、宇宙人が連れて来たのさ」
「何のために?」
「ペットなんじゃねぇ?」
「そうか! 帰るときに忘れて行ったんだな」
「あれは、宇宙人の忘れ物だったんだ!」
と一同、納得した次第です。
現在は公園として整備され、誰もが散策できるようになりました。
本州唯一、最大規模の “緑の絨毯” が広がる幻想的な宇宙的光景は、息をのむほど美しく、圧巻です。
まだ未体験の人は、一度、「宇宙人の忘れ物」 を目撃してください。
チャツボミゴケ公園
●場所/群馬県中之条町大字入山13-3
●開園/4月~9月 (8:45~15:30) (10月~11月 8:45~15:00)
●休園/12月~4月下旬 (冬季閉園)
●料金/600円 (小学生以下無料)
●問合/チャツボミゴケ公園 TEL.0279-95-5111
2024年11月11日
熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねえ!
<源泉の温度は約62度。加水せずに浴槽へ流し入れているため、もちろん熱い。「熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねえ」 と地元の人が口をそろえて言うくらい、熱い。>
( 『群馬の小さな温泉』 より)
今日は 「みなかみ温泉大使」 からのお知らせです。
湯宿温泉 (みなかみ町) という小さな温泉地を知っていますか?
「ゆやど」 じゃありませんよ!
「ゆじゅく」 と読みます。
ファンからは漫画家、つげ義春が愛した温泉地として、“聖地” となっています。
また、マラソンの瀬古利彦選手が、合宿していた温泉地としても知られています。
えっ?
かなりマニアックだって!?
ですね、まあ、知る人ぞ知る秘湯ということです。
が、国道沿いにあるため “秘湯感” が、まったく無いのが残念なところです。
ところが、その残念なところに目を付けた人たちがいました!
住民有志による団体 「ゆじゅくリノベ」 です。
メンバーは、みんな移住して来た人たちなんですね。
「温泉旅館と飲食店が数軒あるのみで、空き家が目立つ」
「温泉地として気づかずに通り過ぎてしまうほど静か」
という欠点さえも、彼らは忖度なくPRに活用しています。
そして、ウェブサイト 『のぼせる湯宿』 を立ち上げました。
ネーミングが、しびれるじゃありませんか!
「のぼせる」 ですよ。
「熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねぇ!」 という地元の人の声が聞こえてきます。
自虐もまた、これ長所なり。
いえいえ、彼らにはネガティブな要素も、新鮮で魅力的に映るんですね。
実は、このタイトルには 「湯宿の魅力に、のぼせ上ってください」 というメッセージが込められているとか。
記事の内容も、プロのライターを使わずにメンバーが、見たまま、感じたままを飾らない表現で書いているのが、いいですね。
なせ、群馬に移住したのか?
なぜ、それも湯宿温泉なのか?
これからも彼らの “外からの目” と “内からの目” に注目したいと思います。
2024年09月29日
やっぱ、山廃でしょ!
<今日の上毛新聞に群馬泉の記事がありましたね。群馬泉ファンとしては、うれしい限りです。>
一昨日、酒好きの “呑み友” からメールが届きました。
そーなんです!
快挙であります!
「やったー!」 と自分のことのように、僕も小躍りして喜びました。
新聞によりますと、香港で開催されたアジア最大級の日本酒コンクール 『ORIENTAL SAKE AWARDS (オリエンタルサケアワード)』 で、島村酒造 (太田市) の 「群馬泉 超特選純米」 が、純米酒の旨味濃醇(うまみのうじゅん)の部門でチャンピオン酒に選ばれました。
群馬県の日本酒がチャンピオン酒になるのは初めてです。
同アワードの開催は今年で3回目。
全9部門に143蔵から503点が出品され、各部門の金賞に33点が選出され、その中から 「群馬泉」 がチャンピオン酒に輝きました。
新聞記事には、チャンピオン酒を手にした6代目の島岡利宣社長の写真が掲載されていました。
島岡さんとは、過去に2度ほどお会いしています。
最初は10年ほど前、日本酒の本を出版する企画があり、編集者とともに打ち合わせに伺いました。
その時、うれしいことに島岡さんは温泉ファンであり、僕の著書を持っていることを知りました。
2度目は3年前、酒蔵をめぐる新聞記事の取材で訪ねました。
そのとき、島岡さんから並々ならぬ酒造りへの情熱とこだわりを聞くことができました。
チャンピオン酒になった部門は、米と米こうじのみで作られた純米酒を審査します。
この部門で、蔵付きの天然乳酸菌と自然の力を巧みに利用して酵母を育てる日本古来の伝統的な製法 「山廃酛(やまはいもと)」 にこだわった同蔵の日本酒がチャンピオンになったことは、酒好きとしては本当に喜ばしいことであります。
山廃酛とは、「生酛(きもと)系山廃造り」 のこと。
山廃とは、 「山卸(やまおろし)廃止」 の略です。
昔ながらの自然の力を活用した酵母 「生酛(きもと)」 で造る伝統製法の中で、米をすりつぶす山卸という工程を省いた独特な醸造です。
乳酸菌を人工的に添加する 「速醸(そくじょう)」 が主流の現代でも、あえて多くの手間と時間、経験と技術が必要な手法にこだわり続ける同蔵ならではの醸造が、今回の栄光へとつながりました。
苦労は報われるということですね。
島岡社長、おめでとうございます。
なんて書いていたら、無性に群馬泉が呑みたくなってしまいました。
「群馬泉 超特選純米」
直営店や県内の酒販店などで販売しているそうです。
ちなみに一升3,410円、四合1,727円。
今晩は、いつもの酒より、ちょっぴり奮発して受賞を祝いますかね。
2024年06月18日
A I よ、酒を吞んだことがあるんか?
おいおい、本当か?
そんなこと、あんたにできるの?
と、思わずツッコミを入れたくなるような記事が、数日前の地元紙に載っていました。
≪○○屋、“ソムリエ” 導入≫
≪AIが日本酒選び助言≫
県内のデパートが和洋酒売り場で、日本酒ソムリエAI (人工知能) を導入したといいます。
その理由は?
日本酒の買い物客から 「ラベルやパッケージを見てもどれを選んでいいか分からない」 といった意見が寄せられていたためらしい。
確かに、初めて見る蔵元や銘柄の酒は、ラベルを見ただけでは味が分かりません。
だから、そんな時は、店員さんに聞いていたはずです。
でも、今の人手不足のご時世です。
ついに、こんなところにも “A I 様” が登場いたしました。
新聞記事によれば、先日の 「父の日」 を前に設置されたようです。
装置には店内で扱う50種類の日本酒情報が登録されており、「気分」 「味わい」 「ギフト」 のいずれかを選択します。
「気分」 では 「気合を入れたい」 「癒やされたい」など、「味わい」 では 「すっきり」 「熟成感」 など各6種類の言葉から選ぶと、回答してくれるようです。
「ギフト」 は、もう少し複雑です。
贈りたい相手をイメージし、「穏やか」 「頑固」 といった26種類の中から最大3つの言葉を選ぶと、AIが、ズバリ! 日本酒3本セットを説明付きで紹介してくれるとのことです。
ほほ~、なんだか便利ですね。
一度、利用してみようかなぁ……
なんて一瞬、思ってみたのですが、いえいえ、何かがおかしいのです。
そもそも、根本的に何かが間違っているのです。
僕は、「群馬の地酒大使」 であります。
だから、あえて、A I にモノ申します!
A I よ、あんた、酒を呑んだことがあるんかい!?
2024年06月04日
グランプリは 「鳳凰聖徳」
2024 群馬 SAKE TSUGU CUP
「ファンが選ぶ今年の舞風 Our Best」 が発表されました!
「舞風」 とは?
米・酵母・水すべてが県産の “オール群馬の地酒” のこと。
今年は県内15の蔵元が4月の解禁日に新酒を一斉発売しました。
群馬県酒造組合では、この 「舞風」 新酒のファンによる投票結果を発表しました。
(エントリーと審査の詳細は、2024年4月26日 「群馬 SAKE TSUGU CUP 2024」 を参照)
結果、下記のとおりです。
グランプリ 「鳳凰聖徳(ほうおうせいとく)」 聖徳銘醸 (甘楽町)
準グランプリ 「清嘹(せいりょう)」 町田酒造店 (前橋市)
準グランプリ 「船尾瀧(ふなおだき)」 柴崎酒造 (吉岡町)
みなさんの予想は、どうでしたか?
実は、僕の審査結果と、ほぼほぼ一致していました。
審査は5段階評価で採点します。
僕は 「まあまあ」 が3、「おいしい」 が4、「好き」 を5で採点しました。
ただし、同点の場合は、0.5のプラスマイナスを加点して、優劣の差を付けました。
で、僕も前評判通り、「鳳凰聖徳」 に4.5を付けています。
「清嘹」 は4、「船尾瀧」 は3.5でした。
では、個人的に1位だったのは、どの酒なのか?
発表します!
僕が、満点の5を付けた今年の 「舞風」 は……
「利根錦(とねにしき)」 永井本家 (沼田市)
口当たりが、まろやかで、芳醇かつ甘みと酸味のバランスが絶妙でした。
あくまでも、僕の嗜好による採点です。
ぜひ、あなたも今年の 「舞風」 の味比べをしてみてください。
2024年05月12日
幻のスーパーウルトラジャイアント大蛇
昨日の地元紙の一面に、大きくカラー写真で掲載されました。
老神温泉 (沼田市利根町) で開催された 「大蛇まつり」 の記事です。
写真には、全長約20メートルの白蛇みこし2基を担ぐ、はっぴ姿の子どもたちが写っています。
「大蛇まつり」 は、5月10日・11日に開催されました。
昨日、僕も老神温泉大使として、赤城神社例祭に出席してきました。
神事には、関係者を始め、議員や市町村長方が臨席しました。
僕も末席ながら、ご指名を受けましたので、ひと言ご挨拶をさせていただきました。
スピーチでは、今週14日(火) 21時~群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 で放送される老神温泉の話題に触れました。
番組では、老神温泉観光協会長の萩原忠和さんと共に “老神温泉の謎” を追います。
その協会長が、こんなあいさつをしました。
「いよいよ来年は、12年に1度の巳年がやってきます。この祭りが終わったら、すぐに準備にかかりたいと思います」
この意味、わかりますか?
老神温泉へ行ったことのある人なら分かりますよね。
観光会館前の朝市広場に展示されている 「大蛇みこし」 のことです。
全長108.22メートル 重量2.0トン
「最も長い祭り用の蛇」 として、ギネス世界記録に認定されています。
このみこしが祭りに登場するのは 「巳年」 だけなんです。
だから12年に1度しか動きません。
それが、来年なんです。
毎年登場しているのは、子どもみこしの白蛇と、全長25メートルの若衆みこしです。
この若衆みこしが、来年は4倍以上の超巨大な “スーパーウルトラジャイアント大蛇” に変身するのです。
担ぎ手も300人以上が必要となるため、警備体制も含め、1年前から準備を始めなくてはなりません。
今からワクワクします!
だって僕は12年前、その祭りに参加した経験があるんですもの!
いつもの祭りも勇壮だけど、そのスケールがハンパないって!
しかも練り歩きながら、一升瓶をラッパ呑みするんですぜ!
いゃ~、来年が今から待ち遠しい!
みなさ~ん、来年の 「大蛇まつり」 は必見ですよ。
いや、“必験” です!
2024年05月07日
15分の10 ~至福の審査~
<なぜ酒をのむかと云えば、なぜ生きながらえるかと同じことであるらしい>
坂口安吾
1日1本、まじめに、かつ厳粛に酒を吞んでいます。
僕は 「ぐんまの地酒大使」 としして、オール群馬の酒 「舞風」 のテイスティング審査を依頼されているのです。
(詳しくは2024年4月26日の 「群馬SAKE TSUGU CUP 2024」 参照)
手元に届いたのは、群馬県内の15蔵から、今年の「舞風」 (180ml) が15本。
これを1日1本ずつ飲酒しながら採点しています。
評価は5段階。
上位5銘柄、「My Best 5」 を選定します。
昨晩、やっと10本目の評価を終えました。
審査方法は、以下の通りです。
①段ボール箱に入った15本の中から、毎回無差別に1本を引き出します。
②この場合、銘柄が分からないように、ラベルは隠してあります。
やはり、僕も人間だもの。
ごひいきの蔵元というのがあるので、ラベルを見てしまうと、ついつい査定が甘くなってしまいます。
なので、ラベルは隠しています。
③まずは、小さな紙コップに少しだけ注ぎます。
④口に含み、第一印象をメモします。
たとえば 「酸味あり」、「辛い」、「水っぽい」 など。
➄コップの半分まで酒を注ぎ、ふだんのペースで口に運びます。
ここで評価が変わる酒が、いくつもあります。
第一印象を覆して、グッと呑みやすく、自分好みの味に変わることもたびたび。
不思議なものですね。
これがテイスティングの難しさです。
呑み方によって、味が変わってしまうのです。
⑥1本を呑み切った時点で、5段階の評価を採点します。
現在のところ 「5」 は1本、「4」 が4本、「3」 が 5本です。
ただし、5段階だとアバウト過ぎるので、さらに僕は 「0.5」 の+-を加点しています。
これが最終ジャッジの際に、目安となります。
残りは5本!
あと5日間、至福の審査をつづけます。
あ~、のん兵衛に生まれてきて良かった~!!
2024年05月05日
「大蛇まつり」 においでよ!
今年も老神温泉 (沼田市利根町) の最大行事であります 「大蛇まつり」 が開催されます。
昨年、コロナ禍を経て、4年ぶりに開催されました。
今年も全長30メートルの大蛇みこしが、温泉街をねり歩きます。
この 「大蛇まつり」 は赤城神社の例祭で、祭りの由来は伝説に基づいています。
その昔、赤城山の神 (ヘビ) と日光男体山の神 (ムカデ) が戦ったおり、傷ついた赤城山の神が、この地で矢を地面に突き立てると、湯が湧き出したといいます。
その湯につかり傷を癒やした赤城山の神は、陣を立て直し、日光の神を追い返したことから 「追い神」 → 「老神」 と呼ぶようになったといわれています。
もちろん、僕も 「老神温泉大使」 として神事に参加します。
大蛇みこしの渡御巡行は、事前申し込みにて一般参加ができます。
〈担ぎ手参加募集〉
●宿泊参加の方=宿へお申し込みください。
●日帰り参加の方=老神温泉観光協会へ電話またはメールでお申し込みください。
第57回 老神温泉 赤城神社例祭 「大蛇まつり」
●宵祭り 令和6年5月10日(金)
11:00~12:00 赤城神社神事 (関係者のみ)
12:00~15:00 御神湯守の儀 (各旅館、ホテルにて関係者のみ)
15:00~16:30 子供神輿渡御 (雨天中止/利根町在住の子ども)
18:30~22:00 若衆蛇神輿渡御 (雨天決行/参加は要申込)
●本祭り 令和6年5月11日(土)
10:30~12:00 赤城神社神事 (関係者のみ)
12:00~15:00 御神湯守の儀 (各旅館、ホテルにて関係者のみ)
13:00~15:00 子供神輿渡御 (雨天中止/利根町在住の子ども)
18:30~22:00 若衆蛇神輿渡御 (雨天決行/参加は要申込)
●問い合わせ・申し込み
老神温泉観光協会 TEL.0278-56-3013
メール oigami@mail.wind.ne.jp
2024年04月26日
群馬 SAKE TSUGU CUP 2024
♪ 4月は 「舞風」 で酒が呑めるぞ 酒が酒が呑めるぞ 酒が呑めるぞ ♪
ということで、今年もやって来ました!
オール群馬の地酒 「舞風」
群馬 SAKE TSUGU CUP 2024
ファンが選ぶ今年の舞風 Our Best
何のことかって?
「舞風(maikaze) 」 とは、群馬県農業技術センター開発の酒造好適米 「舞風」 と県産酵母、県の仕込み水を使用した酒のことです。
だから、“オール群馬の地酒” なんです。
先日、Gメッセ群馬で開催された 「第27回 群馬の地酒フェスタ」 の会場にて、今年の 「舞風」 が解禁されましたが、当日は500人以上の人出があり、てんやわんやの状況でした。
端から呑んだつもりでしたが、途中から味が分からなくなってしまいました。
時間制限内に量を呑むことだけ考えていたため、味見どころではありませんでした。
でも、ご安心ください!
僕は 「ぐんまの地酒大使」 ですからね。
今年も審査員を仰せつかっております。
だから昨日、ドーンと宅急便にて、段ボール箱が届きました。
送り主は、もちろん、群馬県酒造協同組合です。
そして中身は?
なんと、今年の 「舞風」 (180ml) が全15本セット!
これだから大使は辞められません。
今年のエントリーは、以下の15蔵です。
①町田酒造店 清嘹 純米生酒 舞風 (火入れVar.)
②栁澤酒造 桂川 純米酒 舞風
③聖酒造 かんとうのはな 純米酒 舞風
④柴崎酒造 船尾瀧 特別純米酒 舞風
➄松屋酒造 平井城 純米吟醸 舞風
⑥聖徳銘醸 鳳凰聖徳 純米吟醸原酒 舞風
⑦浅間酒造 秘幻 純米大吟醸 舞風
⑧貴娘酒造 風の詩 純米大吟醸 無濾過原酒
⑨大利根酒造 左大臣 純米吟醸 舞風 「舞」
⑩永井酒造 谷川岳 純米吟醸 舞風
⑪永井本家 利根錦 純米酒 舞風
⑫近藤酒造 赤城山 純米吟醸 舞風
⑬分福酒造 分福 純米吟醸 館林産舞風 五割五分 G2酵母
⑭山川酒造 利根川育ち 純米酒 舞風
⑮島岡酒造 群馬泉 山廃純米 舞風
いゃ~、今年も揃いに揃いましたね。
1日1本呑んでも、すべて採点するのに15日間もかかるのですよ。
キャー!(うれしい悲鳴)
では、いよいよ今晩より、今年の 「舞風」 の審査に入ります。
どの酒蔵の 「舞風」 が My Best になるのか?
ワクワクしています。
2024年04月20日
今年の 「舞風」 は、ちょっと違う!
「舞風(Maikaze)」 とは?
酒米や酵母、仕込み水など群馬県産にこだわった地酒です。
群馬県酒造組合では、「舞風」 のおいしさを味わってもらうために、製造する酒造りのルールを定めています。
●酒米は、群馬県産酒造好適米 (オリジナル酒米) 「舞風」 を100%使用すること。
●精米歩合60%以下の 「特定名称酒」 とすること。 (純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒)
●群馬県産の 「酵母」 を使用すること。
これらの基準を満たした日本酒だけが 「舞風」 のシンボルマークを揚げて販売されます。
昨晩、群馬県酒造協同組合主催による 『群馬の地酒フェスタ』 が開催されました。
会場は、高崎市の 「Gメッセ群馬」。
最初は300人の定員を見込んでみましたが、5年ぶりの開催とあって、当日は500人の参加者がありました。
大きな会場も、すし詰め状態!
その誰もがオリジナル猪口(ちょこ)を片手に、出店する蔵元のブースをめぐります。
その熱気と活気に、僕も負けじとばかりに呑み続けました。
僕の席は、ステージ前の招待席です。
そう!
僕は、「ぐんまの地酒大使」 なんです。
えっ、なんで、お前なんかが大使をやってるのかって?
ただの酒呑みなんですけどね……
なんででしょうね?
自分でも理由は、よく分かりません。
好きな酒を呑んで、蔵元をまわり、記事を書いていたら、ある日突然、任命されてしまいました。
だから酒については、そんなに詳しくはないんです。
詳しくはないけど、呑むのは好きです。
好きこそものの上手なれ、です。
また、類は友を呼びますから、僕のまわりには、超絶に詳しい酒呑み連中が寄ってくるわけです。
会場では、酒販店や飲食店の経営者、ソムリエ資格を持つ人、日本酒学の講師などなど、プロの酒呑みたちと3時間にわたり、酒談議に花を咲かせてきました。
で、酒呑みのプロが、口をそろえて言うことにゃ、どうも、今年の 「舞風」 は出来が違うらしい!
近年にない、仕上がりの良さだと絶賛しきりでした。
(正直、僕には違いが分かりませんでしたが……)
ということで、まだ未体験の方は、ぜひ、群馬の米と酵母で作った舞風ブランドを、お試しください。
五臓六腑に染みわたる美味しさは、僕が保証します。
『オール群馬の地酒』 「舞風」 一覧
➀清嘹 純米 舞風 町田酒造店 (前橋市)
②桂川 純米 舞風 栁澤酒造 (前橋市)
③かんとうのはな 純米 舞風 聖酒造 (渋川市)
④榛名山 純米大吟醸 舞風 牧野酒造 (高崎市)
➄船尾滝 特別純米 舞風 柴崎酒造 (吉岡町)
⑥平井城 純米吟醸 舞風 松屋酒造 (藤岡市)
⑦鳳凰聖徳 純米吟醸 舞風 聖徳酒造 (甘楽町)
⑧秘幻 純米大吟醸 舞風 浅間酒造 (長野原町)
⑨風の詩 純米大吟醸 舞風 貴娘酒造 (中之条町)
➉左大臣 純米吟醸 舞風 大利根酒造 (沼田市)
⑪谷川岳 純米吟醸 舞風 永井酒造 (川場村)
⑫利根錦 純米 舞風 永井本家 (沼田市)
⑬赤城山 純米吟醸 舞風 近藤酒造 (みどり市)
⑭分福 純米吟醸 舞風 分福酒造 (館林市)
⑮利根川育ち 純米 舞風 山川酒造 (千代田町)
⑯群馬泉 純米 舞風 島岡酒造 (太田市)
2024年02月23日
小松姫が導いた 「びっくりひな飾り」
7,000体余りのひな人形を一堂に展示する老神温泉 (沼田市) の 「びっくりひな飾り」。
今年で11回目を迎えました。
みなさんは、見たことがありますか?
僕は 「老神温泉大使」 として、何度か式典に出席させていただきました。
では、なぜ、老神温泉で 「びっくりひな飾り」 が開催されるようになったのでしょうか?
それには、こんないきさつがありました。
第1回が開催された平成26(2014)年に、埼玉県の鴻巣市から500体のひな人形が寄贈されたことに始まります。
すでに鴻巣市は、「日本一のピラミッド型ひな壇」 があることで知られていました。
実は、鴻巣市と沼田市には、意外な共通点があったのです。
それは、小松姫でした。
沼田城の初代城主・真田信幸の奥方、小松姫は、元和6(1620)年に鴻巣の地で亡くなりました。
そして小松姫の遺骸は、鴻巣市と沼田市と上田市 (長野県) の寺に分骨されました。
いわば、この 「びっくりひな飾り」 は、小松姫が縁で開催されたイベントなのです。
まだ見たことのない人は、ぜひ一度、その圧巻なひな壇 (幅18m、高さ3.8m) と、ひな飾り (約7,000体) を間近に感じてください。
第11回 「老神温泉 びっくりひな飾り
●期間 2024年2月17日(土)~3月24日(日)
●会場 沼田市利根観光会館 (メイン会場)
●開館 午前9時30分~午後4時 (最終日は正午)
●入場 運営協力金 100円
●問合 老神温泉観光協会 TEL.0278-56-3013
2024年01月31日
吞兵衛大国ぐんま
今日は、「ぐんまの地酒大使」 から緊急報告があります。
やっぱり、群馬県民は、吞兵衛だった!
という調査結果が、届きました。
総務省の家計調査を基に群馬経済研究所が調査したところ、群馬県 (前橋市) の一世帯当たりの日本酒への支出額が全国4位であること分かりました。
「日本酒」 への年間支出額は7,772円 (2022年)。
これは、福島市、仙台市、金沢市に次いで多いそうです。
でも、ちょっと待ってくださいよ!
記憶力の良い読者なら覚えていると思いますが、僕は以前このブログで、前橋市が全国47都道府県庁所在地の一世帯当たりの清酒の年間支出額が、日本一になったニュースを取り上げましたよね!?
(2022年4月21日 「ノンデル係数 日本一!」 参照)
あの時の年間支出額は、8,852円 (2020年)。
ちなみに、2位は秋田市、3位は熊本市でした。
支出額は1,000円以上もダウン。
順位も1位から4位と落ちています。
これって、どういうことでしょうか?
察するに、前回の調査はコロナ禍だったので、「家呑み」 が多かったのでは。
ところが今回は、コロナ禍も回復傾向にあり、「外呑み」 が増えた結果、順位を落としたのではないか。
群馬は、車社会です。
圧倒的に 「家呑み」 派の県民が多いということです。
それでも4位でからね!
胸を張って、吞兵衛県民であることを自慢して、いいと思います。
呑んで残そう、群馬の地酒!
“地産地飲” に、ご協力ください。
2024年01月11日
なぜ 「みなかみ」 は 「18湯」 なのか?
群馬県から依頼があり、群馬県観光公式サイトに寄稿しました。
依頼内容は、下記のようなものでした。
「『みなかみ18湯』 という言葉に、まだ県民でも馴染みのない人が多いようです。そこで、みなかみ温泉大使であり、『みなかみ18湯』 の名付け親である小暮さんに書いてほしいのですが」
名付け親?
そもそも 『みなかみ18湯』 という言葉は、著書のタイトルで、僕の造語です。
命名を頼まれて付けた名前ではではありません。
僕は著書のタイトルの使用を許可しただけのことです。
ま、それでも名付け親には違いありません。
ということは、名付け親は親も同然
我が子を世に出した責任を取ることにしました。
「みなかみ18湯」 とは、なんぞや?
その疑問に答える文章が、県のサイトにアップされましたので、ぜひ、ご覧ください。
●群馬県観光公式サイト 「心にググっと観光群馬」
~県内最大の温泉郷 「みなかみ18湯」~
https://gunma-kanko.jp/features/68
2023年12月28日
祝! NYWSC金賞
「赤城山」
なんて読むでしょうか?
山名は 「あかぎやま」、酒名は 「あかぎさん」 です。
ということで、今日は 「ぐんまの地酒大使」 からの嬉しいお知らせです。
近藤酒造 (みどり市) の 「遠心分離搾り純米大吟醸 黒檜(くろび) 赤城山」 が、アメリカで開催された酒類品評会 「ニューヨーク・ワールド・ワイン&スピリッツ・コンペティション (NYWSC)」 で栄えある金賞に輝きました。
おめでとうございます!
あまり日本酒では聞きなれない言葉ですが、“遠心分離搾り” って知ってましたか?
実は僕、2年前に取材で近藤酒造を訪ねたときに、この遠心分離機なる機械を見せてもらいました。
まあ、見た目は、身の丈ほどの銀色に輝く、ふつうの円筒状のタンクなんですけどね。
これが、かなりの優れものなんです。
しかも県内初の画期的な技術でした。
本来は圧力をかけて、布でろ過する工程を、1分間に約3,000回転という遠心力で酒と粕に分離してしまうのです。
搾りに無理な圧力がかからないため、雑味のない高品質の酒が造れるとのことでした。
もちろん僕は、この 「遠心分離搾り」 の純米大吟醸をいただいてきました。
鼻腔をくすぐる芳醇な香り、口に含んだ時のまろやかな旨み。
それでいてキレがあり、品と華がある洗練された味わいがありました。
あのとき呑んだ酒が、海を渡り、遠い異国の地でも評価されたのですね。
まさに群馬の誇りであります。
まだの人は、ぜひ一度 「遠心分離搾り」 を味わってみてください。
2023年12月14日
大使に大麻は似合わない
驚いた!
テレビのニュースを見ていたら突然、画面に自分の名前が映し出されました。
<小暮 淳>
「なんで?」 って、思いますよね。
「何か犯罪に手を染めたのか?」 って。
でもね、犯罪に手を染めたのは僕じゃなかったんですよ。
俳優の村杉蝉之介容疑者(58)でした。
大麻などの規制薬物を譲り受けたとして、麻薬特例法違反の疑いで12月11日に逮捕されました。
村杉容疑者といえば、NHKの朝ドラなどにも出演した個性派の俳優です。
僕は彼の名バイプレーヤーぶりが大好きでした。
それだけに、今回の報道は大変残念です。
で、なんで、村杉容疑者の逮捕を報道するニュース番組に、僕の名前が出たのかって?
実は、僕も彼も中之条町観光大使なんです。
しかも、彼は僕が温泉大使を務める四万温泉の出身。
いつかは、お会いして、酒を酌み交わしながら、じっくりと話せると思っていたのに……(クヤシイです!)
逮捕報道を受け、すでに中之条町はホームページの観光大使一覧から村杉容疑者の項目を削除しています。
で、その削除したホームページの画面が、ニュース番組で流れたというわけです。
映し出された観光大使一覧の中に、僕の名前がありました。
思わぬニュースの思わぬ画面で、自分の名前を見つけたショックって、分かります?
好きな俳優さんだっただけに、このショックは、しばらく続きそうです。