2025年05月10日
ヘビとムカデの共存
大歓声の中、ついに動き出しました!
太鼓の音と、「ワッショイ」 のかけ声とともに、ニョロニョロと!
ギネス記録を持つ、スーパージャイアントウルトラ大蛇みこしが!
昨日、老神温泉(沼田市)で第61回 「大蛇まつり」 が開催されました。
例年、僕は 「老神温泉大使」 として、赤城神社の例大祭には出席していたんですけどね。
今回は、大使としての任務は欠席して、謎学ライターとして現地からリポートしてきました。
謎学ライター?
はい、僕の造語ではありますが、群馬県内の不思議な出来事を集めては、文章や映像にて表現するライターであります。
で、12年に1度だけ登場する108メートルの大蛇みこしの渡御(とぎょ)の謎を解明するべく、祭りに参加したのであります。
ご存じ、群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 のロケであります。
僕は、この番組のスーパーバイザー(監修人)をしていますが、温泉や謎学がテーマのときだけは、自らがリポーターを買って出ています。
現地から何のリポートをしたのかって?
ですよね、ただ祭りの様子をリポートするだけなら、ニュース番組の報道班の仕事です。
でも、トリビア図鑑ですからね。
ただ現地からリポートするわけにはいきませんって!
で、番組では、2つの謎を解明します。
①いつからヘビのみこしを担ぐようになったのか?
②なぜ神様は入れ替わってしまったのか?
①「大蛇まつり」 は今回で61回目です。
ということは、それ以前は大蛇まつりではありませんでした。
「老神温泉祭り」 です。
さらに昔は 「赤城神社祭り」 でした。
では、なぜ61年前から急に、ヘビのみこしを担ぎだしたのか?
それは昭和38年に老神温泉を襲った、ある災難がきっかけでした。
②赤城山と日光男体山の神戦伝説は、群馬と栃木の両県に残っています。
が、そのほとんどが、日光の神がヘビで、赤城の神がムカデです。
全国的に知られるテレビアニメ 『まんが日本昔ばなし』 でも、日光がヘビで、赤城がムカデでした。
では、なぜ老神温泉に伝わる話だけが、逆なのでしょうか?
いったい、いつ、神様は入れ替わってしまったのか?
それは突然、61年前にヘビのみこしを担ぐようになったことと、関係があるのでしょうか?
実は今回、再三取材を重ねるうちに、新たな真実が浮上しました。
拙著 『ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台』 の取材時には、知り得なかった事実です。
それは、赤城の神と日光の神は、実は争っていなかったのではないか?
共存していた可能性を示唆する “あるモノ” を見つけたのです。
その、あるモノとは?
僕が現地からリポートします。
お楽しみに!
※群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』、「“大蛇まつり” の真相?」 は、6月3日の放送です。
Posted by 小暮 淳 at 12:09│Comments(0)
│テレビ・ラジオ