2024年12月31日
大晦日だよ! ゲゲゲのゲ~!
さあ、泣いても笑っても残り14時間を切りました。
♪ ジタバタするなよ 新しい年が来るぜ ♪
やり残したことがあったとしても、それは来年に回しましょう!
今年が良い年だった人も、悪い年だった人も、何もない平凡な年だった人も、みんな今日だけは心のメモリをリセットして、穏やかに年を越そうではありませんか!
思えば今年は、このブログを開設してから15年目を迎えました。
おかげさまで、取材先や講演会場、プライベートの場でも、たくさんの読者から 「ブログ読んでます」 と声をかけていただけるようになりました。
やはり、コツコツと継続することが大切なのですね。
つくづく、そう感じた一年でした。
改めて、読者の皆さまには、厚く御礼申し上げます。
いつもいつも、ありがとうございます。
引き続き、来年もよろしくお願いいたします。
ということで、今年も最後は恒例の、これで締めくくりましょう!
そう、「ゲゲゲの七か条」 こと、故・水木しげる先生の 『幸福の七か条』 (幸せになるための知恵) です。
では、ご唱和お願いいたします。
<第一条>
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
<第二条>
しないではいられないことをし続けなさい。
<第三条>
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
<第四条>
好きの力を信じる。
<第五条>
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
<第六条>
怠け者になりなさい。
<第七条>
目には見えない世界を信じる。
よいお年をお迎えください。
2024年12月29日
3つのアクション
だいぶ年の瀬も押し詰まって参りました。
ここらで今年の総決算をしましょう!
みなさんにとって令和6年、2024年という年は、どんな年でしたか?
考えないでください。
パッと頭に浮かんだ出来事は、なんだったでしょうか?
僕の頭に同時に浮かんだのは、3つの出来事でした。
1つは、2月に出演した野外ライブです。
(2024年1月26日 「テライブ IN 節分会」 参照)
コロナ禍をはさんで4年ぶりに、バンド活動を再開しました。
「じゅん&クァ・パラダイス」
これが僕らのバンド名です。
かれこれ15年以上、活動を続けています。
中心メンバーは4名で活動していますが、舞台によってはゲストプレーヤーを招いたり、踊り子 (女性ダンサー) も参加して、大所帯で移動することもあります。
久しぶりの野外ライブ、大いに歌い、大いに踊りました!
2つ目は、4月に行った静岡県沼津市での墓参りです。
あこがれの歌人、若山牧水の終焉の地を訪ね、墓参りをするのは長年の夢でした。
(2024年4月19日 「あくがれの墓参り」 参照)
夢が叶うと、さらに欲が出てきます。
そして、その欲は創作心を喚起します。
よって導かれるように、僕は若山牧水が愛した群馬の地酒と温泉をめぐる 「令和版 みなかみ紀行」 の取材を始めました。
3つ目は、8月に行った我が人生初の孫との2人旅です。
(2024年8月7日、8日、14日 「K&Gの真夏休み」 参照)
K君は長女の息子、14歳です。
まさか、中学生の孫と温泉2人旅ができるとは思いませんでした。
人生には、自分が想像している以上のサプライズがあるのですね。
運命の神様に、感謝します。
そして、楽しかった~!
孫って、ちょっと不思議な存在です。
息子や娘とは違うんですね。
やっぱ実子に対しては、親として構えてしまうからなんでしょうか?
なかなか親子以上の仲にはなれません。
でも孫は違います。
責任がないからかもしれませんが、いきなり “友だち” になれるんです。
お互い、なんでも話せるから不思議です。
K君、いつもありがとう!
来年の夏も旅に出ようね。
ということで、総決算です。
3つとも、アクションを起こした結果の出来事でした。
考え、悩むことも大切ですが、それだけでは何も起こりません。
まずは動くこと、アクションを起こすことが大事です。
みなさんは今年、どんなアクションを起こしましたか?
まだの人は、今すぐ起こしましょう!
今年はまだ、3日もありますよ。
2024年12月28日
来年も歌います!
僕の講演やセミナーに参加したことのある人なら、ご存じだと思いますが、温泉がテーマの時は講話の最後に、必ず歌を歌います。
曲名は 『GO!GO!温泉パラダイス~湯の国群馬県篇~』 です。
まあ、温泉の取材を始めた20年ほど前に、面白半分で温泉地名をダジャレにして歌詞に盛り込んだコミックソングなんですけどね。
ところがCDにしたところ評判になり、新聞やラジオ、テレビでも取り上げていただき、県内の祭りやイベント会場にもゲストで呼んでもらえるようになりました。
極め付きは、2019年5月にグリーンドーム前橋で開催された 「群馬デスティネーションキャンペーン」 です。
バンドではなく、ソロ歌手としてステージに立ち、なんと! イベントのトリを取りました。
もちろん歌ったのは 『GO!GO!温泉パラダイス~湯の国群馬県篇~』 です。
何がスゴかったかって、ステージ上では、僕のバックダンサーとして群馬県内の温泉旅館の女将さんたち約50人が着物姿で踊ったのであります。
いえいえ、それだけじゃありません。
ぐんまちゃん、湯もみちゃん、石段くんなど、ご当地キャラクターまでもがステージに上がり、大合唱となりました。
ちなみに、その時のスペシャルゲストは、ぐんま大使の中山秀征さんと井森美幸さんでした。
ということで長年、歌って踊れる温泉ライターを目指して活動を続けてきました。
でもね、コロナ禍でパッタリと活動が休止されていたのです。
が、今年2月、4年の沈黙を破って、野外ライブに出演しました。
(2024年1月26日 「テライブ IN 節分会」 参照)
で、なんと! 来年も野外ライブのバンド出演が決定しました!
会場は昨年と同じですが、日時などの詳細は年明けに公開いたします。
こいつぁ~、春から縁起がええわいの~!
お楽しみに!
2024年12月27日
H納め&納詣で
今年も無事、昨晩、「H納め」 を済ませました。
えっ、また~、毎年言わせないでくださいよ!
「エッチ」 ではありませんって、「エイチ」 です。
そう、僕が足しげく通っている心のユートピア、酒処 「H」 であります。
Hは、店の頭文字です。
「今年もお世話になりました」
と、のれんをくぐれば、
「こちらこそ、お世話になりました」
と、いつものようにママの笑顔が迎えてくれます。
「年内は、いつまでやるの?」
「30日までやるよ」
「頑張るね~」
「貧乏暇なしだもの」
「でもさ、それがいいんだよね。生きてる証拠だから」
「そうそう、生涯現役だからね」
自称、永遠の37歳のママは、今日も元気元気!
まだ夕方の5時前だというのに、「ほら、ジャンちゃんも歌いな! 今年最後だから」 とマイクを渡されました。
ならばと、まだ酔いの浅いうちから常連客らとカラオケ大会の始まり始まり。
僕も今年の締めくくりに、十八番のサザンの曲を熱唱!
ママはカウンターの中で、バブル期のジュリアナよろしく、羽根扇子を広げて、踊りまくっていましたとさ。
ああ、めでたし、めだたし。
今年も笑い転げた一年間でした。
ママ、常連さん、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
ということで、まだ7時台ではありますが、ほろ酔いのまま最終のバスに乗り込みました。
最寄りのバス停に降りて、空を見上げれば、満天の星です。
「あ、確か、あれがオリオン座」
星座オンチの僕でも、オリオン座だけは分かります。
吐く息は白く、長い長い帯を引きます。
「あっ、そうだ! 今年は、まだしてなかったな」
と、ちょっと遠回りをして、我が家の近くの氏神様へ。
そうです、「納詣で」 が、まだでした。
「のうもうで」 とは、僕がフリーランスで仕事をするようになった30年ほど前から行っている年末行事です。
初詣では神様に願い事をしますが、納詣では神様に誓った願い事の達成を報告する儀式です。
今年も願い事は、ほぼ叶っているので、そのお礼を述べました。
今年も余すところ5日です。
悔いのないように全力で駆け抜けましょう!
2024年12月25日
鉄腕アトムと包装紙
Merry Xmas!
突然ですが、クイズです。
「シカ」 を10回、言ってください。
「シカシカシカシカシカシカシカシカシカシカ」
サンタクロースが乗って来るのは?
「トナカイ」
ブッブ―!
正解は 「ソリ」 です。
なーんていう昔懐かしい10回クイズを思い出しました。
今日は、クリスマスです。
みなさんは、どんなクリスマスを過ごしていますか?
なんて、野暮な質問ですかね?
だったら、どんなクリスマスの思い出がありますか?
子どもの頃の思い出なら、鮮明に覚えているのではありませんか?
僕の思い出は、鉄腕アトムの変身セットです。
朝、目が覚めると枕元に大きな包み紙が置いてあり、中からアトムのマスクとベルトが出てきました。
一日中、変身したままで過ごしたことを覚えています。
月日が経って親となり、今度は僕がサンタクロースになりました。
クリスマスの朝、娘が包みを抱えてリビングに降りて来ました。
「サンタさん、来たよ~!」
「おお、良かったね」
「うん」
「で、何をもらったのかな?」
「ゲーム」
「良かったじゃないか! それ欲しかったやつだろ?」
「うん、でも……」
「うれしくないのか?」
「ううん、うれしいよ。でも……」
「でも、なんだい?」
「不思議なんだよね」
「何が?」
「サンタさんて、どこから来るんだっけ?」
「遠い北の国からだよ」
「だよね、でも不思議だな」
「何が?」
「○○書店って、世界中にあるの?」
確かに僕は○○書店で、ゲーム機を買いました。
でもなんで、分かったのでしょうか?
「あっ!」
包装紙です。
包装紙に店名とキャラクターマークが描かれていたのです。
「そうだよ、○○書店って、すごいね~!」
「・・・」
「いや、もしかしたらサンタさん、日本に来てから買ったのかもね。だって、ほら、世界中の子どもたちに配らなくちゃならないだろう。すごい量のおもちゃを一人じゃ持てないよ。だから日本に来てから買ったんだな、きっと、そうだ。うんうん」
と説得してみたものの、娘には腑に落ちなかったようです。
その後、学校で友だちに 「プレゼントは何の包み紙だったか?」 を聞いて回ったそうです。
クリスマスは、悲喜こもごもです。
みなさん、素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
Merry Xmas!
2024年12月24日
「0」 の内訳
先日、人生は 「+-=0」 になると書いたところ、大変反響をいただきました。
みなさん、それぞれの思いで自分の人生を振り返ったようであります。
(2024年12月17日 「人生は0になる」 参照)
たとえば、50代の男性は、こんなことを言いました。
「人生はゼロになる、信じていいですか?」
察するに彼の人生は、今までのところ、あまり恵まれていないようです。
「マイナスの多い人生」 と判断したようです。
ゆえに、「+-=0」 の人生の法則は、彼にとって救いになったようであります。
大丈夫!
残りの人生でプラスに転じて、相殺しましょう。
それには、努力も必要です。
さる60代の男性は、面白いことを言いました。
「そんなに良いことも、悪いこともなかったな。ゼロラインの上下を行ったり来たりの平凡な人生なもので」
とは、彼は人生の優等生です!
普通に生きることが、どんなに大変で、どんなに尊いことか!
ぜひ、そのまま可もなし不可もなしの安定飛行を続けてください。
人生の最期は、ぴったりゼロに着地するはずです。
では、僕の人生はどうなのか?
と思い、年代別に査定をしてみました。
まず10代は、徹底的に迷走していましたから当然、マイナスです。
20代は、勇気凛々で自由奔放に生きていたので、プラスです。
30代は、私生活では家族が増えたり、家を持ったりでプラス傾向でしたが、仕事はフリーになったばかりで収入が無く、どん底が続きました。
ので、+-=0 でしょうか。
40代は、ノリノリでしたからプラス。
50代も、イケイケでしたからプラスだったと言いたいところですが、私生活に難がありました。
でも、プラスマイナスで、ややプラスのほうが多かったと思います。
そして現在、我が人生で一番精神的に落ち着いた “安定期” に入っています。
まったくもってマイナス要因は、一つもありませんので、大いにプラスです。
で、総評です。
プラスの時期のほうが多い人生だと思います。
えっ、ていうことは、残りの人生でマイナスに転じちゃうの!?
と、心配になりますが、ご安心ください!
実は、この内訳には、からくりがあるのです。
それは、マイナス貯金の残高です。
これは目には見えませんが、マイナスの経験をプラスに転じた人には、ボーナスポイントが加算されます。
(と、勝手に解釈しています)
ので、「あの時の挫折があったから今があるんだ」 という自負があれば、人生のゼロラインを維持できると信じています。
ということで、みなさんの人生も査定してみてください。
2024年12月23日
温泉ライターと行く 「法師温泉」
今年度も群馬県立歴史博物館 「友の会」 主催による出前講座を開催します。
昨年度は秋の四万温泉でしたが、今年度は秘湯の一軒宿 「法師温泉」 へ行きます。
今回は土曜日開催ということもあり、公募前から予約をいただいています。
一度は訪れたい群馬の秘湯です。
この機会に、ぜひ、全国でも1%未満という大変珍しい足元湧出温泉を体感してください。
僕が講師を務め、車中および現地にて講義いたします。
群馬県立歴史博物館 友の会 令和6年度事業 (県内見学会)
温泉ライターと行く 「法師温泉」
●日時/令和7年2月8日(土)
●コース/群馬の森(東奥駐車場)集合(9:00)~出発(9:10)~前橋駅南口・東横イン前付近(9:30)~みなかみ観光協会~法師温泉「長寿館」(昼食、入浴)~散策~出発(15:00)~群馬の森(16:30)帰着予定。
●講師/小暮 淳 (温泉ライター、友の会運営委員)=車中及び現地で講義
●参加費/会員1万円(バス代、入浴・昼食代込み、参加者には講師著書をプレゼント)
※会員以外は1万2千円(会員になることをおすすめします)
※参加費は車中で徴収します。
●定員/25人(中型バス使用、応募多数の場合は申し込み順)
●締切/令和7年1月24日(金)消印有効
●申込/通常はがきに下記をご記入の上、お申込みください。
※裏面に①見学会名【 法師温泉の旅】②会員番号(会員外は一般と記入)③氏名④住所⑤生年月日(会員以外)⑥電話番号または携帯番号⑦緊急連絡先⑧乗降希望場所(① 群馬の森、②前橋駅南口)
●宛先/群馬県立歴史博物館友の会事務局、〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町992-1
●問合/「友の会」 事務局 TEL.070-2636-0560 (水曜日 14:00~16:00、ショートメール随時)
(企画担当:桑原 TEL.090-1777-4892)
2024年12月22日
相間川温泉 「ふれあい館」⑨
思わず笑っちゃいました。
だって、ド派手なタオルなんですもの!
昨日の続きです。
相間川温泉の一軒宿 「ふれあい館」 での、取材中の出来事です。
オリジナルタオルをいただきました。
オレンジ色に白抜き文字という、斬新なタオルです。
袋に入った状態で、すでに旅館名が分かります。
「このタオル、あの番組じゃ、アウトですね」
と僕。
「そうですね」
と、従業員も笑っていました。
ほら、あの番組ですよ!
タレントの大久保佳代子さんと、お笑いコンビ 「たんぽぽ」 の川村エミコさんが、温泉宿や入浴施設を回って、タオルを集める旅番組です。
ただし、無地のタオルは対象外で、必ず旅館名のロゴが入ったタオルをゲットしなければならないルールです。
折りたたまれた白いタオルを、2人が丁寧にめくりながら広げていき、最後にロゴにたどり着くシーンが、この番組の肝です。
「このタオルじゃ、手渡された時点で、バレバレですね」
「はい(笑)」
では、なぜ、こんな派手なタオルを作ったのか?
その答えは、タオルを広げてみれば分かります。
温泉名、旅館名、住所、電話番号のほかに、こんな言葉が書かれているんです。
<カップラーメン お湯を注いで3分 相間川の温泉(おゆ) 入っても7分 これ以上は “のびる” だけ>
山田く~ん、座布団2ま~い!
と叫びたいくらいの名コピーであります。
このコピーが、浴室や脱衣所に限らず、館内のあらゆるところに貼られています。
それだけ、旅館としては徹底したいことなんですね。
では、なぜか?
温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム―塩化物強温泉。
古代の海水が地下に長い間閉じ込められて凝縮されているため、高濃度の塩分を含んでいます。
しかも、加えて鉄分の含有量も多いため、浴槽の湯は黄褐色ににごっています。
温泉ファンなら、分かりますよね。
塩分と鉄分を多く含む湯は、体感温度を低く感じる傾向があります。
そのため、ついつい長湯になり、湯あたりを起こしやすいのです。
以前は、入浴中に具合が悪くなる客が続出したそうです。
が、このキャッチコピーを張り出してからは、激減したといいます。
入浴マナーが徹底されたということです。
で、鉄分の多い、にごり湯にタオルが浸かっても、汚れが目立たないという理由からタオル地がオレンジになりました。
もちろん僕も、7分間入浴に徹してきましたよ。
これから行かれる人は、ぜひ、“7分ルール” を守ってくださいね。
真冬でも十分に温まる湯です。
2024年12月21日
「そうまがわ」 ではありません
面白い仕事の依頼がありました。
それは 「無料送迎バス」 の体験ルポです。
いゃ~、知りませんでした!
団体なら送迎してくれる旅館があることは知ってましたが、毎週、定時に駅から発着する送迎バスがあるとは初耳でした。
しかも2名からOK! (1名の場合は要相談)。
ということで、高崎駅から送迎バスに乗り込み、相間川(あいまがわ) 温泉 (高崎市) へ行ってきました。
1泊2日のバス旅です。
で、利用して思いました。
これって、すっごく便利です。
だって、自分で車を運転する必要がないんですよ。
しかも、乗り継ぎもありません。
旅館の玄関まで、ノンストップ走行です。
これならば、初めて当地を訪ねる地理に不慣れな人でも、迷わず旅館まで行くことができます。
実際、県外者の利用が多いようです。
とりあえず高崎駅まで来れば、旅館まで連れてってくれるのですからね。
それと、もっとも利用者が多いのは、高齢者です。
運転免許返納後でも、気軽に温泉地へ行けるのだから、ありがたい。
これ、他人ごとではありませんって。
明日は我が身となる重大問題であります。
そして、何よりも旅の道中の景色を存分に堪能できるのが最高です!
だって自分で運転していたら、そんな余裕はありませんもの。
たぶん、みなさんも一度体験すると、ハマると思います。
閑話休題
で、ここから今日の本題です。
相間川温泉へは、取材で何度も何度も行っている僕ですが、今回、ある発見をしました。
「えっ! なんで?」
と、目を疑いました。
「いつから、そんなことになっちゃったの?」
というのも、旅館へ着くまでに見かける道路端の案内看板が、すべて “ひらがな” になっていたのです。
確か、以前は 「相間川温泉」 と漢字でした。
それが全部 「あいまがわ温泉」 になっているのです。
僕的には、なんか間が抜けた感じがするんですけどね。
(実際 「間」 が抜けています)
でも、なんでなんでしょうか?
宿に着いてから訊いてみました。
すると、意外な真相が!
なんでも、タレントの出川哲朗さんがテレビのロケで、近くを通りかかったときのこと。
(例のバイクで充電しながら旅をする番組です)
「相間川温泉」 の看板を見て、「そうまがわ温泉」 と読んだそうです。
確かに、地元の人でないと、「あいまがわ」 と正しく読める人は少ないかもしれませんね。
ということで、テレビ番組の放送がきっかけで、ひらがな表記にして、ちゃんと読んでもらい、名前を覚えてもらうことにしたそうです。
ただし、あくまでも名前を覚えてもらうための、ひらがな表記であり、正しくは 「相間川」 であります。
そんな、表記トリビアから始まった1泊2日の 「無料送迎バスの旅」。
どんな旅だったのかは、いずれエッセイにして発表いたします。
2024年12月18日
1.5倍の休日
昨日は久しぶりのオフ日でした。
「さて、どう過ごそうか?」 と前日から考えあぐねていました。
といっても無趣味の僕です。
スポーツやレジャーに出かけることはありません。
まあ、定番は読書をするか、酒を呑むくらいです。
ということで、午前は読書にいそしみ、午後からは呑みに出ることにしました。
「いや待てよ、その前に風呂に行こう!」
変形性膝関節症を患って以来、毎週、医者通いを続けています。
治療の成果もあり、痛みも消え、難なく歩行できるようになりました。
でもね、寒い日は時々、ズキズキとヒザが痛むのですよ。
痛むヒザは、温めるのが一番です。
ということで、呑みに出かける前に、風呂に入ることにしました。
いつもだと、車でひとっ走りして、シニア割引が使え、料金が格安の日帰り温泉に向かうのですが、残念なことに、この施設は現在、長期のメンテナンス工事中で、休館なのです。
「少し遠出をして、別の入浴施設を探すか?」
とも思ったのですが、入浴後は、すぐに酒が呑みたくなる性分です。
車での移動は、ご法度です。
で!
ひらめいた、ヒラメイタ、ヒラメがいたーーー!!!
バスがあるじゃないか!
行きつけの酒処 「H」 行きのバスは、その手前で、日帰り温泉施設の前を通過するのです。
「決めた! 善は急げ!」
と、いつもより1時間早いバスに乗り込みました。
う~ん、やっぱ、市内循環バスはいい!
どこまで乗っても100円というのが、財布にやさしいし、見知った景色の中をクルクルと回りながら走るのも楽しい。
平日の真昼間。
風呂に入り、マッサージ機にかかり、体はポカポカ、心はリフレッシュ。
そのままの流れで、のれんをくぐりました。
「よっ、ジュンちゃん! 久しぶり」
まだ午後の4時だというのに、カウンターには常連客がいます。
しかも、徳利と猪口が置かれています。
「もう、日本酒ですか?」
「こう寒いと熱燗からでしょ。ジュンちゃんも、どう?」
「いや、僕はとりあえずビールで!」
だって湯上りだもの、“とりあえず” をいただきたい。
「カンパーイ!」
いつもの休日だけど、なんだか1.5倍は得をしたような一日でした。
2024年12月17日
人生は 「0」 になる
良いことがあると、I 先生を思い出します。
逆に悪いことがあった時も、I 先生を思い出します。
I 先生は、高校2年の担任でした。
I 先生は翌年、転任して行きました。
なのに卒業式には、わざわざ来てくださいました。
元教え子を見送りに来てくれたのです。
「ジュン、おめでとう!」
会場の出口で、先生に声をかけられました。
そして、驚いている僕に、こんなことを言いました。
「ジュンにとって、この3年間は苦痛だったかもしれないが、これからの人生に、自分を活かせる場所が必ずあるから、がんばれ!」
僕は、クラス1の落ちこぼれだったのです。
何をしたいのか、何になりたいのか分からず、なのに勉強もせず、だからといってグレることもなく、ただただ親や教師に反発をし続けただけの3年間でした。
卒業から15年経った、ある日のこと。
僕は雑誌記者として、某ゴルフ場へ取材に出かけました。
アマチュア大会の優勝者インタビューです。
なんと、その優勝者が I 先生だったのです。
「ビックリしたな~! ジュンか!?」
「はい、お久しぶりです。相変わらず先生は、お元気ですね」
思えば、I 先生は体育の教師でした。
インタビューの後、僕と先生は少し雑談をしました。
先生は僕が雑誌の記者をしていることに、大変驚き、そして、とっても喜んでくれました。
「な、あの時、言ったろ!? お前を活かせる人生が必ずあるって!」
でも、その時は、まだ記者を続けるかは考えていなかったので、先生の言葉は聞き流していました。
まさか、その後、独立してフリーのライターになるとは……
先生の予言通り、今の仕事が天職となったのです。
雑談の中で、先生は、こんなことをおっしゃいました。
「人生はな、良いことと悪いことは、半々なんだ。良いことがあれば悪いこともあり、悪いことがあれば良いこともある。どちらかだけが一生続くことなんてないんだ。人生は、+- (プラスマイナス) =0 (ゼロ) になるようにできている。そう、神様が決めたんだ」
その時は、まだ先生が僕に何を言いたかったのかは分かりませんでした。
あれから、さらに30年が経ちました。
風の便りで、まだ先生は、お元気だと聞きました。
“人生は 「0」 になる”
この言葉が、何度も僕を勇気づけ、人生の背中を押してくれました。
I 先生、ありがとうございます。
いつまでも、お元気でいてください。
2024年12月16日
もしかして、それって緊急かも?
「蚊に刺された」 「歯が痛い」 「便秘がつらい」
これ、なんのことだか分かりますか?
みんな、119番通報して救急車を呼んだ理由です。
近年、こんな緊急性の低い理由での救急車の出動が増加しているといいます。
そのため一部地域では、緊急性のない出動の場合、有料化の実施を始めました。
多いのは、かすり傷や腰痛だそうです。
中にはケガや病気ではなく、「家の鍵を落とした」 とか 「タクシーがつかまらない」 といったトンチンカンな通報もあるといいます。
これでは、有料化も仕方ないのでは……
と納得してしまいますが、ちょっと待ってください!
本当に、緊急性がない事案なのでしょうか?
ということで、調べてみました。
まず、「蚊に刺された」 ですが、 なんと! 世界では蚊に刺されたことによる死者が年間約83万人もいるんですね。
マラリアです。
日本では滅多にあり得ないことですが、分かりません。
今後、温暖化の急上昇により日本でも蚊に刺されて死亡するケースが、発生するかもしれません。
次に 「歯が痛い」 ですが、これは死亡に至るケースが十分にあり得ます。
虫歯菌が全身に回ると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、死に至ります。
で、「便秘がつらい」 ですが、死に至ったケースが、まったく無いわけではありません。
ただし、1日や2日の便秘では、死なないそうです。
実際のケースでは、20代の女性が長期間の便秘により体内に大量の便をため過ぎて、腸閉塞を起こして死亡しています。
その時の便の量は、なんと! 6.7kgもあったそうです。
ということで、一概に “緊急性がない” では片づけられない場合もあります。
万が一、ということもありますので緊急と思われた時は、まずは救急車を呼んで、軽症だった場合は、安心料として料金をお支払いしたらいかがですかね。
いずれにせよ、タクシー代わりは、絶対にいけません!
2024年12月15日
前頭葉をお大事に!
≪前頭葉とは、哺乳類の脳の一部で、大脳半球の前部に存在する。哺乳動物の中では、高等なものほど、この部分が発達している。「意欲」「創造」「実行」 をつかさどる器官であることから “脳の司令塔” などと呼ばれている。≫
久々に、レジ前でキレている男性に遭遇しました。
コンビニに入ると、大きな怒鳴り声が聞こえました。
レジ前では、初老の男性が怒り心頭の様子。
「オレが先だったの!」
「申し訳ありません」
カウンターの中の若い女性店員が、平謝りしています。
「なに、笑ってんだよ!」
「笑っていません」
「笑ったよ! そういう態度が気に入らないんだよ!」
「申し訳ありません」
もう堂々めぐりであります。
店員が謝れば謝るほど、気に入らないようであります。
そこへ店長らしき男性が登場。
スッと、男性客の前へ入り込みました。
「な、な、なんだよ!」
「ここの責任者です (とでも言ったのでしょうか?)」
声は聞き取れませんでしたが、店長らしき人は、毅然とした態度で女性店員と男性客の間に立ち、完全に暴言をブロックしています。
思わず僕は、「カッコイイーー! よっ、店長!」 と心の中でエールを送っていました。
その後、間もなくして、初老の男性客は店から出て行きました。
スーパーやコンビニで女性店員に難癖をつけ、怒鳴っているのって、ほとんどが男性です。
しかも決まって、60~70代の初老です。
(あまり80歳以上の高齢男性は見かけません)
これって、前頭葉の問題なんですってね。
老化により、前頭葉が委縮してしまっている証拠なんですって。
そもそも日本人は、この前頭葉が発達した人が少ない人種らしいですよ。
それは社会構造にあるらしいです。
集団行動が得意で、人と同じことが美徳と考えられているため、人と違った新しいことをすると、“異分子” ととらえられ、「前例がない」 ことを理由に、出る杭は打たれてしまうからのようです。
さらに年齢を重ねると、その傾向は顕著になり、前頭葉の機能は、さらに低下するとのこと。
ゆえに感情のストッパーが効かなくなり、“怒鳴る” “キレる” といった老害を招きやすくなるようです。
「意欲」 → 「創造」 → 「実行」
これらは一連の流れです。
このホップ、ステップ、ジャンプの流れを止めることなく、歳を重ねていきたいと、つくづく思いました。
みなさ~ん、前頭葉をお大事に!
2024年12月14日
今年の漢字は 「書」
今年も漢字一字で世相を表す 「今年の漢字」 が発表されました。
「金」 でした。
なんだか、多くありません?
オリンピックが開催された年に 「金」 だなんて。
確か、前回の東京オリンピックの年も 「金」 でしたよね。
これで5回目だそうです。
でも、これ、主催者の日本漢字能力検定協会誰が、独断で決めているのかと思っていましたが、そうじゃないんですってね。
ちゃんと一般公募で決まった漢字だそうです。
理由はオリンピックの金メダル獲得が多かったでしょうが、他には大谷翔平選手の値千金の活躍、佐渡金山の世界遺産登録なんていうのもあるらしいです。
良いことばかりではありません。
政治の裏金問題や円安などの物価高騰、金目当ての闇バイトなども理由に挙げられていました。
まあ、令和6年という年は、良いも悪いも 「金」 に振り回された一年だったということでしょうか?
さて、僕も毎年恒例の 「今年の漢字」 を発表したいと思います。
はい、今年の漢字は、「書」 であります。
意欲的に本を読んだ年でもあり、文章を書いた年でもありました。
まず2月から読売新聞の群馬版で、エッセイの連載が始まりました。
次いで、5月からは高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」 にて、『ちょこっと小耳に』 というコラム連載がスタート。
また4月からは毎月、エフエム群馬のニュース番組 「news ONE」 の中で、温泉話をするようになりました。
この原稿も書いています。
ということで今年は、よく書いた一年だったと思います。
さて、今年も余すところ17日です。
みなさんは、どんな一年間でしたか?
悔いは残っていませんか?
泣いても笑っても、3週間後には新しい年がやって来ます。
胸を張って、新年を迎えましょうね!
2024年12月13日
猿ヶ京温泉 「旅籠 しんでん」 ~農園から届く山の幸~
過日、新聞の片隅に小さな記事を見つけました。
<しんでんや旅館 破産開始を決定>
「もしや」 と思い記事を読むと、やはり、そうでした。
猿ヶ京温泉 (みなかみ町) の 「旅籠 しんでん」 でした。
2012年9月、僕は 『みなかみ18湯』 の上巻を出版しました。
この本では、水上温泉 (みなかみ町) の11軒の宿と、猿ヶ京温泉の23軒の宿を取材しました。
「旅籠 しんでん」 のページは、こんな書き出しです。
<猿ヶ京は奥が深い温泉地である。「湯の町」 と呼ばれる中心地と国道をはさんだ赤谷湖岸のエリア、旧三国街道沿いの 「民宿通り」 に大きく分かれるが、さらに枝道を入り込んだ場所にも、あたかも一軒宿のようにポツンとたたずむ旅館がある。国道から離れ、一本道を山へ向かって上りつめた先に 「しんでん」 はある。>
「家族だけでやっている宿ですから特別なことはできませんが、その分、心を込めた手作り料理で、お客様をお迎えしています」
と、女将から話を聞いた日が、ありありと思い浮かびます。
宿の自慢は、自家農園から届く山の幸。
野菜や山菜はもちろん、米までも自給自足による田舎料理です。
僕は湯上りに、地元猿ヶ京産のそぱ粉を使用した、打ちたてのそばをいただきました。
残念でなりません。
新聞には、コロナ禍で利用客が大幅に減少したことと、設備投資のための借入金の返済負担が理由として記されていましたが……。
今年だけでも、いったい何軒の温泉宿が閉館してしまったのか?
旅館経営者の苦労が、ひしひしと伝わる記事でした。
入って残そう! 群馬の温泉
2024年12月12日
緑なき島
ここに一冊の写真集があります。
『軍艦島 海上産業都市に住む』 岩波書店
写真/伊藤千行 文/阿久井喜孝
発行は1995年2月。
約30年前に購入しました。
今年10月からTBS系テレビドラマ 『海に眠るダイヤモンド』 が始まりました。
舞台は昭和30年代の長崎県端島。
通称、軍艦島です。
世界遺産にもなっているので、誰もが、その奇怪な島の形には見覚えがあると思います。
僕も、そうでした。
「あっ、知っている」
くらいなものです。
でも……
ドラマの視聴回を重ねるほど、デジャヴュ (慨視体験) のような感覚がよみがえってくるのです。
「あれ? もしかして……」
そう思い、我が家の小さな書庫へ。
1時間かけて、引っ張り出してきたのが、この写真集です。
本の帯には、こう書かれています。
<初めて見る 「軍艦島」 の暮らし>
<高度経済成長の直前、日本の西端の超高密度空間に 生活の熱気と産業の力強さが溢れていた。>
端島は海底炭鉱です。
最初は小さな岩礁でしたが、鉱区の拡張とともに埋め立てをくりり返し、護岸が拡張されました。
長さ約480メートル、幅約160メートル、面積約6.3ヘクタールの人工島に成長します。
明治23(1890)年開山、昭和49(1974)年閉山。
84年間、石炭を掘り続けました。
人口は昭和30年代のピーク時には、5,300人を超えたといいます。
“世界一の人口密集地” と呼ばれました。
なぜ30年前、僕は、この本を買ったのでしょうか?
理由は覚えていませんが、今、ページをめくるとワクワク感が止まりません。
白黒写真の中から小さな人工島で暮らす、活気ある生活の声が聞こえてきます。
コンクリートのアパートが立ち並び、狭い路地と階段を人々は行き交います。
スーパーも映画館も銭湯も床屋も食堂も、なんでもあります。
居酒屋やバーだってありました。
まるで島全体が大きなコンビニのよう。
小さな未来都市です。
戦中戦後を乗り越えた高度成済成長前の活気ある日本の姿があります。
不思議なのはページをめくっていると、ワクワク感の先に物悲しさを覚えるのは、なぜなのでしょうか?
ページを閉じたとき、一本の映画を観終わったような充足感と寂寥感がありました。
※ 『緑なき島』 は、端島を舞台にした映画のタイトルです。
2024年12月11日
「アチョー!」 の一撃
決して平凡ではないけれど、あまり起伏のない人生だと思います。
たぶん、嫌なことから逃げて、好きなことだけをして生きてきたからだと思います。
と、彼らに会って、つくづく思いました。
昨晩、高校の同級生4人が、居酒屋に集まりました。
ひょんなきっかけから一人と再会し、彼を通じて、また一人と再会。
「だったらKを誘って、4人で会おうよ」
ということになったのです。
みなさん、立派な大人(ジジイ)になっていました。
でも、みんな、まだ現役です。
誰からともなく、高校卒業後の人生の報告をしだしました。
仕事を何回も変わった人、離婚をして再婚をした人、大病をして会社を辞めた人……
僕にしてみれば、想像を絶する波瀾万丈の人生です。
「みんな、凄いな~。よく、いじけずに生きてきたな~」 って。
僕だったら、そんな目に遭ったら、やり直せないかもしれません。
「ジュンはどうなのよ? 勤めって、したことないの?」
そう言われて、高校以後の人生を簡単に話しました。
そして、話しながら思ったんです。
「俺の人生って、紆余曲折はしているけど、彼らのように悩み苦しんではないな。みんな偉いな~」 と。
僕の生き方が、一番不真面目に思えました。
K君とは高校卒業以来、一度も会っていませんから48年ぶりの再会です。
彼と、二人っきりになった時でした。
「あの時は、ごめん」
突然、僕に謝ったのです。
「?」
「ほら、俺がブルース・リーの真似をしていてさ」
「!」
忘れていた遠い記憶が、よみがえって来ました。
体育の授業中のことです。
K君がブルース・リーの真似をして、「アチャー!」 と叫びながら回し蹴りをした足が、僕の顔面に当たってしまったのです。
「本当に悪かった」
「いやいや、全然、痛くなかったし」
「でも、出血がすごかったよな」
「ああ」
思い出しました。
唇が切れて、すごい出血で、僕は保健室の先生に連れられて、救急病院へ運ばれたのでした。
「3針縫った」
「3針!?」
「たぶん……」
「ごめん」
そういった彼の目が、昔のK君のままだったので、笑ってしまいました。
つられて彼も笑いました。
「呑もうか」
「おお」
そう言って、僕らは席に戻りました。
今でも、あの若き日の 「アチョー!」 という怪鳥音が聞こえます。
青春でした。
2024年12月10日
須賀りす 「作品展示販売&読み語りの会」
ただただ、感心します。
あの華奢な体躯で、このバイタリティーは、いったい、どこからやって来るのでしょうか?
長年、絵本や紙芝居の共作者として、お世話になっている画家の須賀りすさんが、今年3回目の個展を開きます。
年3回って、凄くありませんか!?
まだ彼女の作品を観たことがない人は、ぜひ、この機会に一度、その果てしない情熱に触れてみてください。
アクリル画の小サイズ作品のほか、オリジナルグッズ (てぬぐい、トートバッグ、ポストカードなど) の販売もします。
須賀りす 作品展示販売会
●会期/2024年12月12日(木)~18日(水) 12:00~17:00
●会場/多目的スペース 「わをん」 (前橋市上小出町3-20-10)
●入場/無料 (読み語りの会は有料)
●問合/わをん TEL.080-5051-9354
※留守電になった場合はメッセージを残してください。
<同時開催> 読み語りの会
●日時/2024年12月14日(土) 16:00~ 15日(日) 15:00~
●会場/多目的スペース 「わをん」
●入場/500円 (飲み物・お菓子付き)
●演目/太宰治・作 『葉桜と魔笛』 (約40分)
●出演/須賀りす
※会場には駐車場がありませんので、近隣のパーキングをご利用ください。
または、お問い合わせください。
2024年12月09日
まだバナナが高級だったころ
「結構毛だらけ、猫灰だらけ、寺のまわりは墓だらけ!」
威勢のいい口上と、軽妙な話術。
バチンバチンと机を棒でたたく音が境内に、鳴り響きました。
一昨日と昨日の2日間、伊勢崎市と玉村町の神社境内にて、「昭和レトロ縁日」 と銘打ったイベントが開催されました。
これは、3年前から定期的に開いている街頭紙芝居のスペシャルバージョンです。
ゲストにチンドン屋など大道芸人らを招き、昔懐かしい “昭和の縁日” が再現されました。
今回のスペシャルゲストは、“日本一のバナナ売り芸人” 「楽し家舘助」 師匠!
みなさんは、「バナナのたたき売り」 って知っていますか?
昭和30年代には、決まって縁日と言えば出ていた定番中の定番の大道芸です。
僕は子どもの頃、見ていました。
ただし、その頃は、バナナは高級品で、庶民には高根の花。
年に一度の遠足か、風邪を引いた時くらいにしか、口にしたことはありません。
そんなバナナが、縁日では房で売られていました。
今の価格で、ウン千円~ウン万円だったと思います。
だから、親に連れられ見ていても、「買ってほしい」 なんてことは、口が裂けても言えなかったのです。
高度成長期以降、台湾バナナから価格の安いフィリピンバナナが輸入されるようになり、庶民の口にも入るようになりました。
するとバナナは、主役の座から降ろされ、珍しくもありがたくもない果物になってしまいました。
そんな波乱万丈なバナナに、令和の現代にスポットライトを当て続けているのが、舘助(かんすけ)師匠であります。
会場は2日間とも超満員。
各回とも、立ち見客で人の壁ができました。
「え~、500円から、400円! 300円!」
「ハイ!」
「売った!」
言葉も返さない無人精算機での買い物が主流となりつつある令和の時代に、この売り手と買い手の駆け引きは、なんとも温かい光景であります。
「おい、ちょっと待て! こっちへ来い!」
帰ろうとした客は、師匠に呼び止められます。
「お前、いくつだ?」
「15歳です」
「中学生か?」
「はい」
「だったら学生割引がきく」
そう言って、百円玉を返します。
これが人情です!
売り手と買い手のキャッチボールこそが、昭和の醍醐味なんですね。
積まれたバナナの山は、見る見るうちに売りさばかれていきました。
その光景は、高度成長にわく昭和の商店街を見ているよう。
懐かしさはノスタルジーじゃないんですね。
このワクワク、ドキドキ感は、まるでテーマパークです。
これからも僕らは、“昭和” というテーマパークを探し続けていきたいと思います。
勘助師匠、大変お疲れさまでした。
また群馬に、バナナを売りに来てくださいね!
2024年12月06日
「塩」 の字が付く温泉地
まったくもって、時の過ぎるのは早いものです。
1カ月なんて、あっという間であります。
もう来週は、オンエア日なんですね。
今年4月から毎月、僕はエフエム群馬のニュース番組で、温泉の話をしています。
毎回、時季に応じたテーマを決めて、群馬県内の温泉を紹介をしています。
さて、今月のテーマは?
日中は小春日和が続いていますが、それでも朝夕は、だいぶ冷え込んできました。
寒くなると恋しくなるのが、温泉です。
でも、せっかく温泉で温まっても、湯冷めをしたのでは元も子もありません。
ということで、今回は湯冷めをしにくい、体が温まる温泉について、お話しします。
温泉の中には、「あたまりの湯」 「熱の湯」 なんて呼ばれている泉質があります。
塩化物泉 (食塩泉) です。
読んで字のごとく、塩分を多く含んでいる温泉です。
塩分を含んでいる温泉は、殺菌力があり、昔から切り傷や皮膚病に効能があるといわれています。
また、もう一つの特徴として、保温効果があります。
塩分効果により、入浴中は深部体温が上昇し、発汗作用を高めます。
しかし入浴後は、肌に付いた塩分が毛穴をふさぐため、逆に発汗を防いでくれるからです。
そのため長時間、湯冷めをしない温泉といわれています。
でも、どの温泉が 「塩化物泉」 だか分かりませんよね?
ご安心ください!
ちゃんと名前に 「塩」 の字が付く温泉地が、県内にはいくつもあります。
また、現在の温泉地名に 「塩」 の字が付いていなくても、旧名を知れば分かります。
そんな昔は 「塩」 の字が付いていた温泉地トリビアも、紹介します。
題して、『冬にあたたまる “塩” の付く温泉』。
お聴き逃しなく!
■放送日 12月11日(水) 18:37 頃~
■放送局 FM GUNMA (86.3MHz)
■番組名 『news ONE』 月~水 18:00~18:55
■出演者 岡部哲彦 (アナウンサー)、小暮 淳 (温泉ライター)