2010年02月28日
源泉巡礼記 第40話
今日は月刊「Deli-J」の一斉配布日です。上毛新聞を購読している約35万世帯に配布されているフリーペーパーです。
創刊は2001年の4月ですから、もう9年も前になるんですね。というのも、当時僕は、初代の立ち上げ編集長を任されていました。最初はA4判の情報誌としてスタート、2年後の2003年の夏から、今のタブロイドサイズにスタイルを変えました。翌年、訳あって、僕は退任。
その後、フリーの活動をしながら、月刊「ぷらざ」の編集長を兼務していましたが、それも2年ほどで休刊。そんな僕を見かねたのか、ある日、古巣の㈱でりじぇい社の大橋部長から連絡があり「何か連載をしませんか?」と声をかけてくださいました。そして始まった連載が「源泉巡礼記」です。
早いもので、4年目に入りました。今まで手がけた連載では、一番長いものになりました。
長いということは、それだけたくさんの人に読まれているということで、講演会やセミナーに集まる方の半数以上は「源泉巡礼記」の読者です。「源泉巡礼記」があったから、本の出版もあり、セミナーや講座依頼も来ました。僕が大切にしているライフワーク的な仕事の一つです。
ちなみに、今日配布された3月号掲載の第40話は「亀沢温泉」です。
雨も上がり、日も差してきましたよ。午後から「Deli-J」もって、源泉巡礼に出かけてみてはいかがですか!
創刊は2001年の4月ですから、もう9年も前になるんですね。というのも、当時僕は、初代の立ち上げ編集長を任されていました。最初はA4判の情報誌としてスタート、2年後の2003年の夏から、今のタブロイドサイズにスタイルを変えました。翌年、訳あって、僕は退任。
その後、フリーの活動をしながら、月刊「ぷらざ」の編集長を兼務していましたが、それも2年ほどで休刊。そんな僕を見かねたのか、ある日、古巣の㈱でりじぇい社の大橋部長から連絡があり「何か連載をしませんか?」と声をかけてくださいました。そして始まった連載が「源泉巡礼記」です。
早いもので、4年目に入りました。今まで手がけた連載では、一番長いものになりました。
長いということは、それだけたくさんの人に読まれているということで、講演会やセミナーに集まる方の半数以上は「源泉巡礼記」の読者です。「源泉巡礼記」があったから、本の出版もあり、セミナーや講座依頼も来ました。僕が大切にしているライフワーク的な仕事の一つです。
ちなみに、今日配布された3月号掲載の第40話は「亀沢温泉」です。
雨も上がり、日も差してきましたよ。午後から「Deli-J」もって、源泉巡礼に出かけてみてはいかがですか!
2010年02月27日
半出来温泉「登喜和荘」
僕が顧問を務める「ぐんま温泉倶楽部」の代表・本多輝雄さんから、ときどき電話をいただきます。
午後にかかってくる電話は仕事に関することが多く、午前にもらう電話は決まって温泉のことです。それも「これから○○温泉に行きます」とか「今、○○温泉にいます」という、報告電話。彼は現在、「ぐんま温泉倶楽部」のバイブル(教本)でもある僕の書いた『ぐんまの源泉一軒宿』に載る全50温泉地を制覇中なのであります。
一昨日も「これから半出来温泉へ行って、泊まってきます」との報告がありました。
大概の温泉は仕事で訪れるのが最初の出会いですが、半出来だけはプライベートで訪れたのが最初でした。きっかけは、やはり「はんでき」という、なんともユニークな温泉名に興味をそそわれたからです(温泉名の由来については、拙著を参照ください)。
泉温42.5℃ 加水なし 加温なし 完全放流式の上質な湯が魅力の一軒宿。ぬる湯好きには、たまらない温泉です。
特筆すべきは、難易度A級の混浴露天風呂があること。男女とも素っ裸のまま、庭園の中を歩いて、吾妻川をのぞむ露天風呂へ向かいます。混浴好きな女性の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、このブログのタイトルバックの写真が、半出来温泉の混浴露天風呂です。トリミングされていて背景は写っていませんが、後方に吾妻川にかかる吊り橋が見えます。JR吾妻線の無人駅、袋倉駅から河川敷へ下りて、吊り橋を渡り訪ねる、まさに秘湯です。
国道から車でも行けますが、ぜひ電車で訪ねてみてください。
午後にかかってくる電話は仕事に関することが多く、午前にもらう電話は決まって温泉のことです。それも「これから○○温泉に行きます」とか「今、○○温泉にいます」という、報告電話。彼は現在、「ぐんま温泉倶楽部」のバイブル(教本)でもある僕の書いた『ぐんまの源泉一軒宿』に載る全50温泉地を制覇中なのであります。
一昨日も「これから半出来温泉へ行って、泊まってきます」との報告がありました。
大概の温泉は仕事で訪れるのが最初の出会いですが、半出来だけはプライベートで訪れたのが最初でした。きっかけは、やはり「はんでき」という、なんともユニークな温泉名に興味をそそわれたからです(温泉名の由来については、拙著を参照ください)。
泉温42.5℃ 加水なし 加温なし 完全放流式の上質な湯が魅力の一軒宿。ぬる湯好きには、たまらない温泉です。
特筆すべきは、難易度A級の混浴露天風呂があること。男女とも素っ裸のまま、庭園の中を歩いて、吾妻川をのぞむ露天風呂へ向かいます。混浴好きな女性の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、このブログのタイトルバックの写真が、半出来温泉の混浴露天風呂です。トリミングされていて背景は写っていませんが、後方に吾妻川にかかる吊り橋が見えます。JR吾妻線の無人駅、袋倉駅から河川敷へ下りて、吊り橋を渡り訪ねる、まさに秘湯です。
国道から車でも行けますが、ぜひ電車で訪ねてみてください。
2010年02月26日
NHKカルチャー 4月期講座のご案内
今週から、NHK文化センター前橋教室「春の新講座」の受付が開始しました。僕が講師を務める新講座も開講します。
昨年度の『ぐんまの温泉遺産を訪ねる』に引き続き、講座名も新たに『探訪! ぐんまの源泉一軒宿』となり、群馬県内の秘湯を訪ねます。はい、もうお気づきですね。僕の著書と同タイトルの講座です。NHKも「講師の著書をもとに湯遊しませんか?」なんて宣伝コピーをチラシに入れてます。
前講座の受講生を優先受付したので、バスの空席はあとわずか! お早めにお申し込みください。
4月からの講座予定は、以下の内容です。
・4月27日 猪ノ田温泉(藤岡市)
・5月25日 鹿沢温泉(嬬恋村)
・6月22日 真沢温泉(みなかみ町)
・7月27日 丸沼温泉(片品村)
・8月24日 川古温泉(みなかみ町)
・9月28日 向屋温泉(上野村)
※変更する場合があります。
●申し込み・問い合わせは、電話・ホームページまたは窓口で
NHK文化センター前橋教室 Tel.027-221-1211
昨年度の『ぐんまの温泉遺産を訪ねる』に引き続き、講座名も新たに『探訪! ぐんまの源泉一軒宿』となり、群馬県内の秘湯を訪ねます。はい、もうお気づきですね。僕の著書と同タイトルの講座です。NHKも「講師の著書をもとに湯遊しませんか?」なんて宣伝コピーをチラシに入れてます。
前講座の受講生を優先受付したので、バスの空席はあとわずか! お早めにお申し込みください。
4月からの講座予定は、以下の内容です。
・4月27日 猪ノ田温泉(藤岡市)
・5月25日 鹿沢温泉(嬬恋村)
・6月22日 真沢温泉(みなかみ町)
・7月27日 丸沼温泉(片品村)
・8月24日 川古温泉(みなかみ町)
・9月28日 向屋温泉(上野村)
※変更する場合があります。
●申し込み・問い合わせは、電話・ホームページまたは窓口で
NHK文化センター前橋教室 Tel.027-221-1211
2010年02月25日
老人と温泉
自分が歳をとるということは、親はさらに老いていくということで、子供としては自分の老いの心配よりも、はるかに深刻なのであります。
僕の両親は前橋市内の実家で、ふたり暮らし。ともに80歳をとうに過ぎていて、お袋は元気なのですが、親父は足腰が弱り、耳も遠く、多少痴呆ぎみで、老老介護の日々を送っています。
「とうさんが、お風呂に入りたがらなくてね」 と、顔を出すたびにお袋が嘆いていたので、たまには親孝行をしてみるかと、親父を温泉へ連れ出すことにしました。
今日は朝からポカポカ陽気。これなら年寄りも風邪を引かないだろうと、親父とお袋を迎えに行き、一路、高崎観音山温泉「錦山荘」へ。
先日、支配人さんからいただいた入浴招待券が、こんなにも早く役立つとは思いませんでした。
車中では、親父の若い頃の記憶がポンポンとよみがえります。「戦時中、烏川で演習をした」とは、初耳でした。
観音山は、晩年にバードウォッチングで何度も訪れている森です。すらすらとと野鳥の名前が飛び出しました。お袋も、うれしそうです。
やせ細った親父の腕を取って、浴室へ。
運良く他に客はいません。親子で貸し切り、源泉ふたりじめです。
背中をゴシゴシ、頭をジャブジャブ、昔した親不孝を洗い流すように洗いました。
小さい背中です。いつから親父はこんなにも、小さく細くなってしまったのでしょう。
昔は、僕なんかより大きくて、強くて、おっかなくて、話すらできなかった頃もあったに……。
気が付いたら、僕が父親で、親父が子供のような会話になっていました。
「ほら、手をあげて!」「うん」「目を絶対開けるなよ!」「わかった」「はい、終わり。さあ立って!」「あいよ」「足元すべるから、ゆっくりね!」「だいじょうぶ」
ああ、情けない。どっちが情けないのか分らないけど、情けない。
湯舟のなかで、思わず親父の肩をギュッと抱きしめてしまいました。
あと何年、あと何回、こうやって親子で温泉に来れるのだろうかと……
実家へ送り届けて、別れぎわ。
「温泉、気持ちよかったかい?」と僕。
「温泉行ったのか? 誰と?」と親父。
「オレだよ、オレとだよ! また行こうな」と僕。
返事がない。もう、違うことに気をとられている。
でも僕が部屋を出るとき、小さな声だったけど 「ありがとう」 という親父の声が聞こえたような気がした。
あわてて振り返ったけど、親父の目線はテレビに向けられていた。
ま、いいさ。親孝行なんて、所詮、自己満足よ。
なんでもいいから親父、長生きしろよな。温泉、連れてってやっからよ!
2010年02月24日
今朝の上毛新聞
昨日の講演会の記事が、もう新聞に載っていました。カメラを持った記者さんが、会場内をちょろちょろしていたのには気づいていましたが、まさかあんなにもアップで写真を撮られていたなんて……。
僕の活動を新聞記事にしていただくのは、大変うれしいことなのですが、掲載されるたびに老けていく自分を見るのが、最近はちょいとツライですね。ま、歳も歳なので仕方がないのですが、免許証の書き換え時も、同じような寂寥感を感じます。
こうなったら開き直って、ちょいワルおやじならぬ、「ちょいヤルおやじ」になって、もう少し目立ったことをやりますか!
そういえば先日、県庁内を歩いていたら、見知らぬ婦人から「小暮さんじゃありませんか?」と声をかけられました。どうも僕の読者のようでした。それにしても、よく分りましたね。露出しているといっても、温泉に入っている写真はいつも小さな横顔ばかりですよ。こんなことは初めてなので、本当にびっくりしました。
今日は朝から「新聞見ました」というメールが、たくさん入って来ています。なかには中学時代の同級生からのメールもありました。みんな、ありがとう! 次回のクラス会は、温泉で決まりだね。
僕の活動を新聞記事にしていただくのは、大変うれしいことなのですが、掲載されるたびに老けていく自分を見るのが、最近はちょいとツライですね。ま、歳も歳なので仕方がないのですが、免許証の書き換え時も、同じような寂寥感を感じます。
こうなったら開き直って、ちょいワルおやじならぬ、「ちょいヤルおやじ」になって、もう少し目立ったことをやりますか!
そういえば先日、県庁内を歩いていたら、見知らぬ婦人から「小暮さんじゃありませんか?」と声をかけられました。どうも僕の読者のようでした。それにしても、よく分りましたね。露出しているといっても、温泉に入っている写真はいつも小さな横顔ばかりですよ。こんなことは初めてなので、本当にびっくりしました。
今日は朝から「新聞見ました」というメールが、たくさん入って来ています。なかには中学時代の同級生からのメールもありました。みんな、ありがとう! 次回のクラス会は、温泉で決まりだね。
2010年02月23日
講演会が無事に終わりました。
一昨日の夜、突然、襲ってきた嘔吐下痢症! ひと晩で13回もトイレへ駆け込む始末。昨日も一日中、仕事にならず、不安の中で迎えた今日の講演会……。なんとか熱も下がり、腹の調子も治まり、それでも胃痛と脱力感を抱えて、会場の前橋サンダーソンホテルへ。
今年最初の講演会は、上毛新聞社主催の「群馬女性懇話会」2月例会での90分間スピーチ。始まってしまえば、いつもの調子で、大好きな温泉話を思いっきり話すことができました。今日の聴講者は、さすが女性経営者たちだけあり、メモを取りながら、熱心に話を聞いていました。
講演後の本の販売&サイン会でも、たくさんの方に買っていただき、「楽しかった」との声をかけてくださいました。うれしいですね。こんなとき、「ああ、この仕事をしていて良かった!」と素直に感じます。
すでに源泉本を持っている方もいて、そんな方は僕の他の著書を買っていってくれました。講演会をやっていて、良かったと思うのは、過去に出版した本が、今でも売れることです。古い本は書店でも売っていませんし、ネットでもなかなか注文が入らないので、在庫が減らなくて困っていたのです。ベストセラー本を書かせてくれた、温泉さまさまです。感謝しています。
ということで、なんとか無事に講演会が終わりました。が、ひとつだけ残念だったことがあります。
事業局長さんたちとの会食の席で、ほとんど料理に手がつけられなかったことです。刺身も天ぷらも豚しゃぶも、大好物なのに……。
ぜひ、また呼んでください。今度は体調を整えて、必ず完食しますから!
今年最初の講演会は、上毛新聞社主催の「群馬女性懇話会」2月例会での90分間スピーチ。始まってしまえば、いつもの調子で、大好きな温泉話を思いっきり話すことができました。今日の聴講者は、さすが女性経営者たちだけあり、メモを取りながら、熱心に話を聞いていました。
講演後の本の販売&サイン会でも、たくさんの方に買っていただき、「楽しかった」との声をかけてくださいました。うれしいですね。こんなとき、「ああ、この仕事をしていて良かった!」と素直に感じます。
すでに源泉本を持っている方もいて、そんな方は僕の他の著書を買っていってくれました。講演会をやっていて、良かったと思うのは、過去に出版した本が、今でも売れることです。古い本は書店でも売っていませんし、ネットでもなかなか注文が入らないので、在庫が減らなくて困っていたのです。ベストセラー本を書かせてくれた、温泉さまさまです。感謝しています。
ということで、なんとか無事に講演会が終わりました。が、ひとつだけ残念だったことがあります。
事業局長さんたちとの会食の席で、ほとんど料理に手がつけられなかったことです。刺身も天ぷらも豚しゃぶも、大好物なのに……。
ぜひ、また呼んでください。今度は体調を整えて、必ず完食しますから!
2010年02月22日
絲山秋子さん、ありがとうございます。
先日、エフエム群馬の番組で、芥川賞作家の絲山秋子さんが、僕の書いた『ぐんまの源泉一軒宿』を紹介してくださいました。オンエアーは聴けなかったのですが、後日、出版元の上毛新聞社を通して、エフエム群馬から録音したCDが送られてきました。
絲山さんが、隔週木曜日に出演している「おしゃべりカフェ」というコーナーで、「おすすめ本」として5分ほど語っていました。
かなり群馬の温泉にも詳しいようで、「川古温泉がお気に入り」と言ってましたね。また、楽しい本の使い方として「行ってみたい温泉に付箋を貼って、親しい方へプレゼントしたら」との提案もしてくださっていました。ありがとうございます。うれしいですね。
絲山さんは、群馬に惚れ込んで、群馬に移住して仕事をしている作家さんです。もしかしすると、群馬県民より群馬の温泉の魅力を知っているのかもしれません。混浴がお好きなようなので、いつかどこかの温泉で、バッタリお会いするかも! 芥川賞作家と混浴なんて、夢のようです。
以前から絲山さんの本は何冊か読んでいましたが、ますますファンになってしまいました。
絲山さんが、隔週木曜日に出演している「おしゃべりカフェ」というコーナーで、「おすすめ本」として5分ほど語っていました。
かなり群馬の温泉にも詳しいようで、「川古温泉がお気に入り」と言ってましたね。また、楽しい本の使い方として「行ってみたい温泉に付箋を貼って、親しい方へプレゼントしたら」との提案もしてくださっていました。ありがとうございます。うれしいですね。
絲山さんは、群馬に惚れ込んで、群馬に移住して仕事をしている作家さんです。もしかしすると、群馬県民より群馬の温泉の魅力を知っているのかもしれません。混浴がお好きなようなので、いつかどこかの温泉で、バッタリお会いするかも! 芥川賞作家と混浴なんて、夢のようです。
以前から絲山さんの本は何冊か読んでいましたが、ますますファンになってしまいました。
2010年02月21日
月夜野温泉 みねの湯「つきよの館」
プロのクリエイティブ集団「プロジェクトK」の新年会が「つきよの館」であり、出席してきました。
「プロジェクトK」は4年前に、県内外のクリエイターやアーティストら18名により結成されたネットワークです。毎月、例会を開催していますが、秋の総会と冬の新年会は、メンバーが一堂に会し、酒を飲み交わす一大イベントです。
昨日の出席者は、デザイナー3名、ライター2名、カメラマン1名、建築家1名、サインアーティスト1名、アートディレクター1名、書家1名の計10名でした。
「つきよの館」は、月夜野盆地を見下ろす三峰山の中腹に建つ、一軒宿の温泉です。以前、雑誌や本に「分りづらくて、迷う」と書いたことがあったが、案の定、メンバーの何名かが道に迷い、ケータイにて誘導する騒ぎとなった。古いナビや地図には載らない、秘湯の宿。でもそこが隠れ家的で、気に入っています。一度たどり着いてしまえば次からは、ふるさとへ帰るような躍る心が、迷うことなくナビしてくれるのだから。
年に何度も訪れている、僕の大好きな宿の1つです。
お気に入りは、絶景を望む全面ガラス張りの内風呂。正面に味城山から大峰山、吾妻耶山へ続く尾根筋、眼下には棚田と鎮守の杜が広がります。僕はここからの景色を「トトロの森」と名づけています。今にもネコバスが、走り抜けそうなのですよ。
年間約100ヶ所の温泉を巡っていますが、そのほとんどが取材です。仕事以外で温泉に入れるのは、年に何回もありません。昨夜ばかりは、気の置けない仲間たちと、のんびりゆったり湯に浸かってきました。
昨晩の月夜野は、雪。なのに月も出ている幻想的な夜でした。雪見風呂と月見風呂を同時に味わえるなんて、なんて贅沢な夜だったのでしょうか。仕事でないというのが、一番の自分へのご褒美になりました。
「プロジェクトK」は4年前に、県内外のクリエイターやアーティストら18名により結成されたネットワークです。毎月、例会を開催していますが、秋の総会と冬の新年会は、メンバーが一堂に会し、酒を飲み交わす一大イベントです。
昨日の出席者は、デザイナー3名、ライター2名、カメラマン1名、建築家1名、サインアーティスト1名、アートディレクター1名、書家1名の計10名でした。
「つきよの館」は、月夜野盆地を見下ろす三峰山の中腹に建つ、一軒宿の温泉です。以前、雑誌や本に「分りづらくて、迷う」と書いたことがあったが、案の定、メンバーの何名かが道に迷い、ケータイにて誘導する騒ぎとなった。古いナビや地図には載らない、秘湯の宿。でもそこが隠れ家的で、気に入っています。一度たどり着いてしまえば次からは、ふるさとへ帰るような躍る心が、迷うことなくナビしてくれるのだから。
年に何度も訪れている、僕の大好きな宿の1つです。
お気に入りは、絶景を望む全面ガラス張りの内風呂。正面に味城山から大峰山、吾妻耶山へ続く尾根筋、眼下には棚田と鎮守の杜が広がります。僕はここからの景色を「トトロの森」と名づけています。今にもネコバスが、走り抜けそうなのですよ。
年間約100ヶ所の温泉を巡っていますが、そのほとんどが取材です。仕事以外で温泉に入れるのは、年に何回もありません。昨夜ばかりは、気の置けない仲間たちと、のんびりゆったり湯に浸かってきました。
昨晩の月夜野は、雪。なのに月も出ている幻想的な夜でした。雪見風呂と月見風呂を同時に味わえるなんて、なんて贅沢な夜だったのでしょうか。仕事でないというのが、一番の自分へのご褒美になりました。
2010年02月19日
倉渕川浦温泉「はまゆう山荘」
昨日に引き続き、「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄)の取材で、旧倉渕村の「はまゆう山荘」へ行って来ました。開口一番、「昨年は、大変お世話になりました」と副支配人の塚越育法さんに、お礼の先を越されてしまいました。昨年は、春に本の取材と秋に雑誌の取材で、お邪魔しました。塚越さんはお忙しい方なのに、いつもきちんと資料を用意してくれて、無理な取材にも快く応じてくれ、大変感謝しています。
「倉渕川浦温泉」と言っても、まだまだ分らない人が多いようですね。必ず「はまゆう山荘って、温泉だったの?」とか「以前は温泉じゃなかったの?」と、聞き返す人がほとんどです。
昨年の3月に温泉宿としてリニューアルした、群馬県内で一番新しい一軒宿の温泉地(宿泊施設のある)です。掘り当てた湯は、黄金色した45度の高温泉。泉質は、西上州では珍しいナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。三種混合の湯といわれ、成分が濃いわりには欲感がやさしいのが特徴です。源泉で顔を洗うと、皮膚がやわらかくなり、モチモチっとした肌になると、早くも女性客に評判です。
宿の名に、浜木綿(はまゆう)という海辺の植物の名前が付いているのかというと、旧倉渕村と横須賀市が友好都市関係にあったため、昭和62年に横須賀市民休養村として設立されたからです。なぜ友好都市を結んだのかといえば、かの小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)つながりです。
現在は高崎市なので、横須賀市民と高崎市民には、宿泊・入浴ともに割引があります(そもそも安いのに)。
まさに高崎の奥座敷です。高崎市民の方は、大いに活用してください。
「倉渕川浦温泉」と言っても、まだまだ分らない人が多いようですね。必ず「はまゆう山荘って、温泉だったの?」とか「以前は温泉じゃなかったの?」と、聞き返す人がほとんどです。
昨年の3月に温泉宿としてリニューアルした、群馬県内で一番新しい一軒宿の温泉地(宿泊施設のある)です。掘り当てた湯は、黄金色した45度の高温泉。泉質は、西上州では珍しいナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。三種混合の湯といわれ、成分が濃いわりには欲感がやさしいのが特徴です。源泉で顔を洗うと、皮膚がやわらかくなり、モチモチっとした肌になると、早くも女性客に評判です。
宿の名に、浜木綿(はまゆう)という海辺の植物の名前が付いているのかというと、旧倉渕村と横須賀市が友好都市関係にあったため、昭和62年に横須賀市民休養村として設立されたからです。なぜ友好都市を結んだのかといえば、かの小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)つながりです。
現在は高崎市なので、横須賀市民と高崎市民には、宿泊・入浴ともに割引があります(そもそも安いのに)。
まさに高崎の奥座敷です。高崎市民の方は、大いに活用してください。
2010年02月18日
高崎観音山温泉「錦山荘」
支配人が替わったとのことで、「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄)の取材を兼ねて、「錦山荘」へ挨拶に行って来ました。榛名や倉渕と合併するまでは、高崎市内唯一の温泉地(宿泊施設のある温泉)でした。宿の創業は昭和4年、それ以前は「清水(きよみず)鉱泉」と呼ばれる共同浴場があり、たいへん賑わっていたといいます。
あまり知られていませんが、母屋には創業当時をしのぶ、客室が残されています。「桜の間」には桜を、「竹の間」には竹を、「楓の間」には楓を、「桐の間」には桐の銘木を使った長押(なげし)や回り縁、網代(あじろ)天井など、日本建築の粋を極めた内装美には、80年という歴史の重みを感じます。
その明媚な風光と品格から「高崎の奥座敷」呼ばれ、新渡戸稲造や犬養毅など、当時の政治家や実業家たちに利用されていました。
こんな身近なところに、歴史と文化の香り高き老舗温泉旅館があるなんて。やっぱり湯の国群馬は、素晴らしい!
あまり知られていませんが、母屋には創業当時をしのぶ、客室が残されています。「桜の間」には桜を、「竹の間」には竹を、「楓の間」には楓を、「桐の間」には桐の銘木を使った長押(なげし)や回り縁、網代(あじろ)天井など、日本建築の粋を極めた内装美には、80年という歴史の重みを感じます。
その明媚な風光と品格から「高崎の奥座敷」呼ばれ、新渡戸稲造や犬養毅など、当時の政治家や実業家たちに利用されていました。
こんな身近なところに、歴史と文化の香り高き老舗温泉旅館があるなんて。やっぱり湯の国群馬は、素晴らしい!
2010年02月17日
上牧温泉「辰巳館」
昨年の秋、上毛新聞社から出版した拙著『ぐんまの源泉一軒宿』の売れ行きが、予想以上に好評のようで、早くも第2弾の出版が決まりました。今回のテーマは、一軒宿を除く県内の小さな温泉地。すでに先月から取材が始まっています。
昨日から泊り込みで、上牧温泉へ行って来ました。辰巳館は、JR「小さな旅」や月刊「Deli-J」などの取材のほか、プライベートでもたびたびお世話になっている宿です。今回は、本の出版ということで、快く取材を受けてくれることになりました。
とは言っても、何度も訪ねているので、のんびり湯に入り、社長さんと食事をしながら話をすることにしました。肉や野菜を炭火で焼いていただく宿の名物「いろり献残焼(けんさんやき)」に舌鼓を打ち、地酒を差しつ差されつ、ほろ酔い談義……。実は何を隠そう、4代目主人の深津卓也さんと僕は、遠い親戚筋にあたり、子供の頃に遊んだこともある幼なじみなのです。ということで、取材に関する話は一切出ず、終始昔話に花が咲いて、気がつけば深夜! 空いた冷酒のビンも数知れず……。
社長! 昨晩は、ごちそうさまでした。
源泉本の第2弾は、今年9月に発売予定です。ご期待ください。
昨日から泊り込みで、上牧温泉へ行って来ました。辰巳館は、JR「小さな旅」や月刊「Deli-J」などの取材のほか、プライベートでもたびたびお世話になっている宿です。今回は、本の出版ということで、快く取材を受けてくれることになりました。
とは言っても、何度も訪ねているので、のんびり湯に入り、社長さんと食事をしながら話をすることにしました。肉や野菜を炭火で焼いていただく宿の名物「いろり献残焼(けんさんやき)」に舌鼓を打ち、地酒を差しつ差されつ、ほろ酔い談義……。実は何を隠そう、4代目主人の深津卓也さんと僕は、遠い親戚筋にあたり、子供の頃に遊んだこともある幼なじみなのです。ということで、取材に関する話は一切出ず、終始昔話に花が咲いて、気がつけば深夜! 空いた冷酒のビンも数知れず……。
社長! 昨晩は、ごちそうさまでした。
源泉本の第2弾は、今年9月に発売予定です。ご期待ください。
2010年02月16日
ぐんま温泉倶楽部
ライフプラン21が運営する「ぐんま温泉倶楽部」の顧問をしています。
群馬の魅力ある温泉を普段着で楽しむために、昨年10月に発足した温泉好きの集まりです。
発足のきっかけは、代表を務める本多輝雄氏との出会いから。氏は以前から僕の読者だったということで、知人を介してお会いしました。温泉好き同士、会うなり意気投合! その後会うたびに、温泉談義に花を咲かせました。氏のネットワーク力を借りて、僕の講演会も何度か開いていただきました。
そんなふたりが満を持して立ち上げたのが「ぐんま温泉倶楽部」です。メンバー登録は無料。温泉には各自自由に行くこと。など、かなりイージーなクラブですが、ちゃんと運営規定もあります。
●第一条 目的
当クラブは、源泉を守り、温泉施設等提供している方に感謝し「群馬の温泉を楽しむ・群馬の温泉を学ぶ」ことを目的に活動する。(以下、省略)
ライフプラン21とは…
人生設計とビジネス支援の専門家ネットワーク。あらゆる困りごとに対応するため、ファイナンシャルプランナーや弁護士、税理士、社労士、行政書士など約650名で活動しています。
「ぐんま温泉倶楽部」に興味のある方は、下記アドレスへ。
http://blog.goo.ne.jp/lp21
群馬の魅力ある温泉を普段着で楽しむために、昨年10月に発足した温泉好きの集まりです。
発足のきっかけは、代表を務める本多輝雄氏との出会いから。氏は以前から僕の読者だったということで、知人を介してお会いしました。温泉好き同士、会うなり意気投合! その後会うたびに、温泉談義に花を咲かせました。氏のネットワーク力を借りて、僕の講演会も何度か開いていただきました。
そんなふたりが満を持して立ち上げたのが「ぐんま温泉倶楽部」です。メンバー登録は無料。温泉には各自自由に行くこと。など、かなりイージーなクラブですが、ちゃんと運営規定もあります。
●第一条 目的
当クラブは、源泉を守り、温泉施設等提供している方に感謝し「群馬の温泉を楽しむ・群馬の温泉を学ぶ」ことを目的に活動する。(以下、省略)
ライフプラン21とは…
人生設計とビジネス支援の専門家ネットワーク。あらゆる困りごとに対応するため、ファイナンシャルプランナーや弁護士、税理士、社労士、行政書士など約650名で活動しています。
「ぐんま温泉倶楽部」に興味のある方は、下記アドレスへ。
http://blog.goo.ne.jp/lp21
2010年02月15日
藤岡温泉「藤岡温泉ホテル」
月刊Deli-J(でりじぇい)に連載中の温泉探訪エッセー「源泉巡礼記」の取材で、藤岡温泉へ行って来ました。年配の方には、「ひの谷温泉」と言ったほうが分りやすいかもしれません。かく言う僕も、今日、支配人に温泉の歴史を聞いて、初めて藤岡温泉の前身が「ひの谷温泉」だったことを知りました。
早いもので「源泉巡礼記」の連載も4年目に入り、今回で第41話になります。いつまで続くのかは、でりじぇいさんの都合次第ですが、ネタには当分困りません。県内には90以上の温泉地がありますから。この連載も、群馬の人に「群馬には、こんなにも素晴らしい温泉があるんだよ」と教えてあげたくて始めた企画です。1つでも多くの温泉地を紹介できるよう、毎月、カメラマンと県内を飛び回っています。
ちなみに藤岡温泉の記事は、Deli-J4月号に掲載されます。
早いもので「源泉巡礼記」の連載も4年目に入り、今回で第41話になります。いつまで続くのかは、でりじぇいさんの都合次第ですが、ネタには当分困りません。県内には90以上の温泉地がありますから。この連載も、群馬の人に「群馬には、こんなにも素晴らしい温泉があるんだよ」と教えてあげたくて始めた企画です。1つでも多くの温泉地を紹介できるよう、毎月、カメラマンと県内を飛び回っています。
ちなみに藤岡温泉の記事は、Deli-J4月号に掲載されます。
2010年02月14日
群馬女性懇話会で講演します。
ここ数年、企業や自治体から「温泉の話をしてほしい」との依頼が増えました。浅い知識ながら、何かお役に立てるならばと、経験談をお話しています。
今月23日に、今年最初の講演会が予定されています。上毛新聞社主催による「群馬女性懇話会」2月例会の講師として、90分ほど講演します。
◎日時 平成22年2月23日(火) 12:30~
◎場所 前橋サンダーソンホテル
◎演目 「湯の国群馬は温泉パラダイス」
「群馬女性懇話会」は、群馬県内の女性経営者を主体に構成する会員組織です。
入会申し込み・問い合わせは、上毛新聞社事業局内 群馬女性懇話会事務局まで。TEL.027-254-9979
今月23日に、今年最初の講演会が予定されています。上毛新聞社主催による「群馬女性懇話会」2月例会の講師として、90分ほど講演します。
◎日時 平成22年2月23日(火) 12:30~
◎場所 前橋サンダーソンホテル
◎演目 「湯の国群馬は温泉パラダイス」
「群馬女性懇話会」は、群馬県内の女性経営者を主体に構成する会員組織です。
入会申し込み・問い合わせは、上毛新聞社事業局内 群馬女性懇話会事務局まで。TEL.027-254-9979
2010年02月13日
新講座が開講しました。
昨年から毎月開講しているNHK文化センター前橋教室の温泉講座(21年度は終了。22年度は4月より開講)に続いて、今月よりヨークカルチャーセンター前橋にて、新講座『ぐんま温泉探訪』が開講しました。
2月10日の第1回は浅間隠温泉郷の「薬師温泉」へ行って来ました。。ちなみに次回3月3日は「四万温泉」、4月14日「法師温泉」、5月19日「上牧温泉」を予定しています。毎回、前橋駅より貸切バスで巡り、道中、僕が温泉の話をしています。まだ定員に多少の空席があるようです。随時、入会可。詳しくは、ヨークカルチャーセンター前橋までお問い合わせください。TEL.027-223-5121です。
2月10日の第1回は浅間隠温泉郷の「薬師温泉」へ行って来ました。。ちなみに次回3月3日は「四万温泉」、4月14日「法師温泉」、5月19日「上牧温泉」を予定しています。毎回、前橋駅より貸切バスで巡り、道中、僕が温泉の話をしています。まだ定員に多少の空席があるようです。随時、入会可。詳しくは、ヨークカルチャーセンター前橋までお問い合わせください。TEL.027-223-5121です。