2015年04月30日
昭和の歌が聴こえる
2週間ほど前、ライブハウスを経営する友人からメールが届きました。
<来たる4月29日 「昭和の日」、夜7時から 『昭和珍歌謡会』 を開催します。秘蔵レコードをネタに、無理矢理○○する企画です。多少の忍耐が必要です。C級アイドルやソノシートも参戦予定。レコードの持ち込みもOK。入場料なし。ドリンクオーダーのみ。よかったら、どうぞ。>
彼は、中学校の同級生です。
頭脳明晰で、学年トップクラスの秀才。
なのにガリ勉ではなく、スポーツも万能!
ま、僕とは真逆のタイプなんですけどね~。なぜか、仲が良かったのです。
ご多分にもれず、県内トップの進学高校から国立大学へ進み、国家公務員という絵に描いたようなエリートコースを歩んだわけです。
これまた、僕とは真逆な人生です。でもなぜか、大人になってからも仲が良かったのです。
ところが、が、が!
そんな彼が、何を血迷ったか、50歳を目の前にして突然、ドロップアウトしてしまったのです。
将来を約束され、保障されていた人生を捨てて、退職金を注ぎ込んでライブハウスを始めたのであります。
青天の霹靂とは、このことです。
まわりの友人たちは、ぶったまげましたよ。
でもね、なんとなく僕は彼の気持ちが分かるんですよ。
「我慢しながら生きるのは、もうイヤだ! 生涯、好きな音楽に埋もれて暮らしたい!」
っていう、ことなんです。
あれから8年・・・
彼は北関東の片田舎で、細々とライブハウスを経営しながら、毎日、大好きな音楽に囲まれて生活しています。
と、いうことで、「昭和の日」 の昨日、僕は秘蔵のレコードとソノシートを持って、彼の店を訪ねました。
ボツ!(針をレコード盤に落とす音)
シャリシャリ、シャリシャリ(レコード盤特有のノイズ音)
もう、その瞬間から店内は、昭和の空気でいっぱいになります。
オーナー(彼) と常連客と、レコードに針を落とすたびに、「あの頃は、どうだった」「好きなアイドルは、だれだれだった」と、思い思いの想い出話がポンポンと飛び出してきたのであります。
ああ、昭和って、いいなぁ~♪
ちなみに、僕が持参したレコードとソノシートは以下のようなものでした。
<レコード>
●「夢みるシャンソン人形」 フランス・ギャル
●「モンキーズのテーマ」 モンキーズ
●「モナリザの微笑」 ザ・タイガース
●「帰って来たヨッパライ」 ザ・フォーク・クルセイダーズ
●「そよ風と私」岡田奈々
●「青い花火」 浜田朱里 ほか
<ソノシート>
●「ウルトラQ 大あばれ怪獣大戦争」
●「オバケのQ太郎 Qちゃんとりでの決闘」 ほか
2015年04月29日
四万温泉 「四万たむら」②
昨日、久しぶりに四万温泉(群馬県中之条町) へ行ってきました。
一時は、取材で毎週のように通っていたんですけどね。
ここ数年は、ご無沙汰しています。
年に1回、夏のストリートライブで、おじゃまするくらいです。
僕が講師を務めるNHK文化センターカルチャー教室の 「温泉講座」 は、今年度で第7期を迎えました。
7年目ですよ~!
おかげさまで、毎年、たくさんの受講生たちと楽しく温泉をめぐっています。
なんでも、全国のNHKカルチャー教室で、温泉講座があるのは群馬県だけなんですって!
さすが “湯の国ぐんま” だと思いませんか?
と、いうことで、今年も6名の新入生を迎え、新講座がスタートしました。
新入生の中には、県外からの受講者もいます。
うれしいですね。
講師として、やりがいを感じます。
で、新年度の第1回目に選んだのが、天下の名湯・四万温泉であります。
実は、7年前の開講1回目の温泉も、四万温泉でした。
その時は、積善館にお世話になりましたが、その後、四万やまぐち館を訪ねた年もありました。
そして今回は、四万たむら。
これで四万温泉の “老舗御三家” を制覇したことになります。
俗に、この御三家のことを四万温泉では、
「歴史の積善館」、「女将のやまぐち館」、「お湯のたむら」
といわれています。
文字通り、四万たむらは、四万温泉の総湧出量の半分以上(毎分、約2,000リットル)、10本の源泉を保有しています。
しかも、すべて自然湧出泉。
しかも、実際に使用している源泉は7本だけ。
しかも 、浴場の数は8つもあり、すべて源泉かけ流し。
さすが、室町時代より四万温泉の湯守(ゆもり) をしていた屈指の老舗旅館だけのことはあります。
「今年も1年間、よろしくお願いいたします」
「カンパーイ!」
午前中に思い思いの湯を浴びて、昼食の膳に着きました。
僕の席のまわりには、新入生たちが取り囲み、温泉雑話をしながら楽しい講義(宴) となりました。
新入生のみなさん、こんな感じで、ゆる~い講座ですけど、よろしくお願いしますね。
在講生のみなさん、引き続き、ゆる~い講座をお楽しみください。
2015年04月27日
ハハ、カエル。
「病気と寿命は別ものだから」
今回も、そう言って、オフクロが3ヶ月ぶりに実家へ帰ってきました。
この3年間で、3度目の退院です。
心筋梗塞、脳出血、そして今年1月の脳梗塞。
言語障害が多少残るものの、リハビリの成果があり、日常会話に不自由がない程度には回復しています。
オフクロは来月、誕生日を迎えると満88歳。
米寿を迎えます。
オヤジは現在、満90歳。
昨年、卒寿の祝いをしました。
痴呆症のオヤジと障害を持つオフクロが、また一緒に暮らすことになりました。
小暮家は、さー大変!
僕とアニキは、てんてこ舞いです。
先週から2人で、実家のリフォームを行っていました。
というのも、障害を持つオフクロを、以前のようにオヤジと一緒に2階の同じ部屋で生活させるわけには、いかないからです。
急きょ、1階のリビングをオフクロの部屋として改造しました。
でも業者に頼んで、お金をかけるわけにはいきません。
兄弟で知恵をしぼって、あれやこれや、ホームセンターで揃えました。
医療ベッドはレンタル。簡易トイレは保険がきくので、安く購入しました。
「誰か、来たんかい?」
オフクロが帰宅すると、オヤジが2階から下りてきました。
「お客さんが来てるよ。じいさんの良く知っている人だよ」
と、わざと僕は意地悪く言いました。
でもね、オヤジは目も良く見えないし、耳もあまり聞こえないんですよ。
「おじいさん、ただいま帰りましたよ」
というオフクロの言葉にも、
「誰だ? 分からねー」
「ほら、もっと近くに寄って。良く見て!」
それでも、分かりません。
「じいさんの一番大切な人だよ」
と言ったら、やっと、
「H子かい?」
と、オフクロの名前を呼びました。
でも、オヤジは、こんなことを言うのです。
「H子は、こんなバアサンじゃないぞ!」
これがウケ狙いのギャグなら、笑えるんですけどね。
「おい、ジュン。これからが大変だぞ」
アニキが、真顔で両親を見つめています。
「ああ、分かってる。やれるところまで、2人でやろうや」
「いよいよ、本土決戦だな」
「ああ、望むところだよ」
僕ら兄弟は、いつしか戦友になっていたのであります。
2015年04月26日
『い も う と』 によせて
4月23日のブログで、『い も う と』 というタイトルの記事を書いたところ、大変反響をいただきました。
コメント欄にも感想をいただきましたが、それ以外にも友人や知人から直接、メールや電話をいただきました。
あまりの反響の大きさに、驚いています。
<.感動しました。こちらの胸まで、ポッと温かくなりました。>
<なんだか、とうに忘れていた若かりしころの切ないような空気を少し思い出したような・・・>
<「お、に、い、ちゃん」 に、ゾクッときました。>
<映画のような話ですね。>
などなど、たくさんのメッセージをいただきました。
ありがとうございます。
で、書いた本人も改めて読み返してみました。
いったい、あの文章のどこが、みなさんの心に響いたのか?
どこにでも、誰にでもあるような話なんですね。
昔、バレンタインデーにチョコレートをもらった女の子と文通をしていたということ。
大人になってから、良く似た女性を見かけたということ。
声をかけたら、その人だった。
たった、それだけのことなんです。
でも読んでいて、最後は僕も心がジーンとしてしまいました。
それは、読みながら頭の中に映像が映し出されていたからです。
想い出というスクリーンに映された、セピア色した映像です。
きっと、誰もが似たような想い出をもっているからなんでしょうね。
愛でもない、恋でもない。
でも友達じゃない。
友達以上、恋人未満というあやうい関係。
それは遠い昔にオブラートで包んだまま、心の奥底にしまい込んであった甘酸っぱい記憶です。
で、その後、どうなったかって?
ええ、何度かコンビニには寄りましたよ。
でも、急に姿が見えなくなってしまったのです。
辞めてしまったのかもしれませんね。
僕と会ったあの日が、最後の出勤日だったりして・・・
縁とは、不思議なものであります。
2015年04月25日
おいがみの知価楽展
いよいよゴールデンウィーク(以下、GW) がやってきます!
といっても、フリーランスで仕事をしている僕には平日も土日も祭日もないので、関係ないんですけどね。
ま、気分だけは、なんとなくバケーションなのであります。
で、みなさんは、GWの予定は、もうお決まりですか?
え、まだ決まっていない?
でも、家族や友だちと、どこかへ出かけたい?
それも、できれば温泉地が良くて、何かイベントがあるとより楽しいって!
そんな方に、とっておきの耳寄り情報がありまーす!
それは、このGW中に群馬県沼田市の老神(おいがみ)温泉で開催される 『おいがみの知価楽(ちから)展』 です。
主催は老神温泉観光協会ですが、企画・制作はすべて 「プロジェクトK」 で行いました。
「プロジェクトK」 とは?
群馬県内外でフリーランスで活動するクリエーターたちの集団です。
現在、カメラマンやコピーライター、イラストレーターなど約20人が加盟しています。
で、僕は、ここの副代表をしています。
今回、僕が老神温泉の本を書いたことが縁で、イベントを開催することになりました。
「老神温泉を外から眺めてみよう!」
そんな呼びかけで、19人のクリエーターたちが集まりました。
デザイナーやーカメラマンの他にも、プランナーや建築家、画家、絵手紙作家、野菜ソムリエなど、多彩な顔が揃いました。
ブランドロゴにキャラクター、ポスターデザインにオリジナル創作料理、イベントの企画などなど。
思い思いのテーマで、熱く熱く、老神温泉を表現します。
もちろん、僕もコピーライター&温泉ライターとして、作品を出展しています。
ぜひ、会場へお越しください。
※5月9日は記念イベントがあるため、終日会場におります。
※ミニライブでは、新曲を歌います。
※会場では、一般書店より早く新刊本の先行販売をいたします。もちろんサイン会もあります。
『おいがみの知価楽展』
●会 期 2015年4月29日(水・祝) ~5月10日(日)
午前9時~午後5時
●会 場 利根観光会館(沼田市老神温泉)
●問 合 老神温泉観光協会 TEL.0278-56-3013
※記念イベント 5月9日(土) 13:30~15:30
2015年04月24日
もう1つのグルメ、温泉朝食
先日、『ぐんま カレーが好きだ。』(上毛新聞社刊) という本の紹介をしました。
なんでも、とっても売れているんですって!
発売わずか1ヶ月で、早くも増刷決定だとか。
ウラヤマシ~イ!
と、いうことで今日は、また、仲間が作った近日発売される新刊本の紹介をします。
タイトルは『温泉の朝ごはん』。
“温泉” と付いていますが、温泉本ではありません。
グルメ本であります。
それも、温泉宿 (旅館・ホテル・ペンション) の朝食だけを取り上げた、いまだかつてなかった “もう1つのグルメ”本で、群馬県内49軒の朝食が紹介されています。
僕は取材で温泉宿に頻繁に泊まっていますが、いわれてみれば朝食というのは、あまり気にしていなかったことに気づきます。
たいがい旅行雑誌で紹介される旅館の料理は、夕飯ですものね。
でも今、この旅館の朝食が “湯女子” の間で、ひそかにブームなんですって!
「おいしい朝食を食べるために温泉に行く」 らしいですよ。
で、そんなブーム到来前に、いち早くマニアックな本の制作を仕掛けたのが、コーディネートをした桑原一氏であります。
ご存知、僕の温泉シリーズのディレクターであります。
そして、制作を手がけたスタッフは、桑原氏が代表を務めるクリエイティブ集団 「プロジェクトK」 のメンバーたちです。
取材・執筆は、ライターの鎌田えみ子氏と樋山久見子氏。
デザイン・イラストは、大野美文氏。
撮影は、カメラマンの酒井寛氏と福田鉄也氏。
酒井氏は、僕の温泉本の表紙やグラビア写真を撮っているカメラマンでもあります。
そうそうたるメンバーがそろいました。
だもの、売れないわけがありませんって!
●『温泉の朝ごはん』(上毛新聞社刊) は4月27日発刊!
定価: 1,000円+税
※県内書店およびセブンイレブンにて販売されます。
2015年04月23日
い も う と
よく立ち寄るコンビニに、とても気になる女性がいます。
年の頃は50代半ば。僕と同世代のオバサンです。
なんで気になるのかといえば、遠い記憶の中にいる少女に似ていたからです。
いや、似ているというのは語弊があるかもしれません。
なんとなく、面影を感じたのでした。
40年以上も昔のことです。
中学3年生の冬。バレンタインデーの日。
僕は見知らぬ下級生の女の子からチョコレートをもらいました。
そして、こんな手紙が添えられていました。
<私のお兄ちゃんになってください。>
以来、僕とその少女は、手紙のやり取りを始めました。
彼女は一人娘、僕も女きょうだいがいません。
いつしか2人は、本当の兄と妹のように、いろんなことを手紙で話し合うようになりました。
その文通は、僕が高校生になっても、上京してからも続いていました。
今思えば、それだけの付き合いです。
直接会って話したのも、1回か2回。
僕が帰省した際に、喫茶店でお茶を飲んだ記憶があるくらい。
やがて彼女は、彼氏ができたと告げてきました。
手紙の内容は、恋愛の悩み相談ばかり。
そんなある日、彼女のお母さんから電話をもらったことがありました。
「娘を知りませんか? 家を出て行ってしまった」 と。
僕も一緒になって探しましたが、まだ携帯電話もない時代のことです。
心当たりは、たった1つ。
案の定、彼氏のところにいました。
お母さんと一緒に、ホッと胸をなで下ろしたことが昨日のことのように思い出されます。
そして、めでたく結婚、妊娠。彼女は母親になりました。
まだ20歳そこそこの若いお母さんです。
あれから30年・・・
どちらからともなく手紙のやりとりもなくなり、互いの暮らしに追われる年月が流れました。
1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月。
コンビニの店内で、その女性を見かけるたびに声をかけようかと、迷い続けていました。
胸の名札に書かれた苗字を見ましたが、もちろん旧姓ではありません。
でも昔、紹介されたご主人の名前は、そんな苗字だったような気もします。
そして今日。
朝の早い時間帯だったこともあり、その女性が駐車場に出て、ほうきを持って掃除をしていました。
これはチャンス!
声をかけてみようか、いや待てよ、もう30年以上も前のことだ。
人違いに違いない。
と、その時、「おはようございます」 と僕に気づいたその女性があいさつをしてくれました。
「おはようございます。すみません間違っていたらごめんなさい。もしかしたら、Mちゃんじゃありませんか?」
「!」
その女性の驚きようと言ったらありません。
目をパチクリ、パチクリさせています。
「小暮です。お久しぶりです」
「・・・お、に、い・・・ちゃん?」
春風が小さな想い出を運んできてくれました。
2015年04月21日
積載オーバーの軽トラで急坂をのぼる
ラジオ派の僕は、仕事をしながらラジオを聴いていることが多いので、あまりテレビ番組は観ません。
ニュースと、午後のサスペンスの再放送くらいです。
そんな僕が、ちょっとハマっている番組があります。
NHKで毎週金曜日に放送されている 『ファミリーヒストリー』 というドキュメント番組です。
毎回、各界で活躍する著名人の家族の歴史を徹底取材して紹介しています。
先週は、俳優でタレントの坂上忍さんでした。
破天荒なお父さんの人生にスポットを当てていました。
彼のお父さんは、売れない小説家。
出版社を立ち上げるも、多額の借金を残して倒産します。
そして離婚。借金を残したまま、家族の前から消えてしまいます。
その後、子役時代から俳優として活躍してきた坂上さんが、借金を返済した話は有名です。
当然、坂上さんは、そんな身勝手な父親を許すわけがありません。
「守るべきものを守ってから、自分のやりたいことをやってくれよ」
父親のヒストリー映像を観ながら、つぶやきます。
おおおおーーーーっ!
その言葉、グサリと胸に突き刺さります。
いえね、僕は彼の父ほど莫大な借金も無いし、まだ家族を捨ててはいないですけどね。
それでも、彼のお父さんの気持ちが、よーーーく分かっちゃったりするんですよ。
その、現実から逃げ出したい気持ち!
今は亡き、彼のお父さんに代わって弁明するならば、
「守るべきものを守っていたら、いつまで経っても自分のやりたいことができないんだよ」
ということでしょうか!?
まー、かなり身勝手な言い分ですけどね。
誰だって、守るべきものを守りたいし、自分のやりたいこともやりたい。
でも、その2つを同時にこなすということは、積載オーバーの軽トラに乗って、長い長い急坂をのぼっているようなものなんです。
それはそれは、大変な人生の選択であります。
これを回避する手段は、2つ。
積荷を降ろして身軽になるか、平坦な道を選んで走るか。
で、坂上さんのお父さんは、前者を選んだわけです。
でもね、どちらの選択もできない、欲張りで、小心者もいるわけですよ。
ね、そーですよね!
全国の夢をあきらめ切れずにいる真面目なお父さんたち!
弱音や愚痴を吐きながらでも、この長い急坂をのぼり切ってやろうじゃありませんか!
ウンコラショ、ドッコイショ!
2015年04月20日
スプーン付きビニ本
♪ 辛い辛い辛いカレーで
あなたを元気にしてあげる
愛情こめれば こめるほど
辛くなるのよ 私のカレー
夕ごはんはカレーにしましょう
夕ごはんはカレーにしましょう ♪
( 「夕ごはんはカレーにしましょう」 by 中山恵美子)
「編集長、これ、私からのプレゼントです」
そう言って、ビニールに包まれた本を手渡されました。
先日、僕は久しぶりに、古巣の編集室を訪ねました。
もう、10年以上も前に辞めたところです。
それなにの、今でもスタッフは僕のことを「編集長」 と呼んで迎えてくれます。
なんだか、それが嬉しくて、時々、顔を出しています。
で、編集者のKさんから渡された本は、実に不思議なものでした。
だって、いまどきビニール袋に入っているんですよ。
しかも、袋の中には、本と一緒にスプーンも入っている。
「ん? スプーンが付いているの?」
「はい、カレーの本なんで。今度、出版したんです」
と、彼女は満面の笑みをたたえています。
なんでも、彼女が手がけた処女作とのことです。
本のタイトルは、『ぐんま カレーが好きだ。』
1冊まるごと群馬のカレーについて書かれている本です。
県内35市町村をめぐるカレー旅。
スタッフのおすすめカレー店。
そしてカレーライスのみならず、カレーうどんやカレーパン。
と思えば、米や肉などの群馬産食材からレシピまで。
はたまた、カレーと相性のいいパン、食後のコーヒーやスイーツも紹介しています。
いやいや、お見それしました。
カレー好きが作った、カレー好きに贈る、カレーの本であります。
「よく作ったね。うれしいよ」
これが本を受け取った時の、僕の正直な気持ちです。
奥付に載っている制作メンバーを見れば、知っている名前ばかりです。
みんな、良くやった!
それにしても、スプーン付きのビニ本とは・・・
奇抜なアイデアに、ただただ感心しました。
●『ぐんま カレーが好きだ。』
上毛新聞社刊 定価:本体 1,200円+税
2015年04月19日
そして、松本へ
今年も行ってきました。
信州・松本へ!
もう、これは、ここ数年の恒例行事となっています。
そして僕は、この日を楽しみに1年間を生きています。
(ちょっと大げさに聞こえますが、過言ではありません)
実は、僕の著書(温泉シリーズ) は、長野県の松本市にある印刷会社で刷られています。
で、昨日が、その印刷前の立会いチェック日でした。
これを業界では、色校(いろこう) といいます。
印刷した時の刷り色をチェックする、色の校正のことです。
ディレクターとデザイナーの3人で行ってきました。
会議室の大テーブルに広げられた刷り見本を、1ページ1ページ念入りにチェックしていきます。
グラビアや本文の写真の色具合はどうか?
最終校正で訂正した箇所は、ちゃんと修正されているか?
そして最後に、表紙の紙質、帯の刷り色などの細かい部分を印刷会社の担当者と決定します。
びっちり2時間かけて、無事、色校を完了しました。
やったーーーー!
この日、この時、この瞬間を迎えるために、僕らは苦楽を共にしてきたのであります。
「お疲れさまでした」
「ご苦労様でした」
互いに、ねぎらい合い、そして・・・
もちろん、その後は、決まっているじゃありませんか!
でも時間は、まだ午後の4時です。
街に繰り出すには、少し早過ぎます。
と、いうことで、待ちきれない我々は、担当者に案内されて市内のホテルへ。
そして・・・
「カンパーイ!」
とりあえずチェックインを済ませて、ホテルの一室に集まり、缶ビールで仮の祝杯を挙げたのであります。
もちろん、その後、夜の街へ繰り出し、名物の馬刺しを肴に、地酒を思う存分に浴びたことは言うまでもありません。
ただ、ただ、美酒に酔いしれました。
※群馬の温泉シリーズ第7弾は、5月9日発行予定です。
2015年04月17日
大蛇奉納
「セイヤー! セイヤー!」
威勢のいいかけ声とともに、夜の温泉街を大蛇みこしが練り歩く勇壮、かつ幽玄神秘な祭り。
ご存知、老神(おいがみ)温泉の 『大蛇まつり』 です。
今年も来月、5月8日(金) と9日(土) に開催されます。
では、なんで老神温泉では、大蛇のみこしを担ぐのでしょうか?
こんな伝説があります。
その昔、赤城山の神(ヘビ) と日光男体山の神(ムカデ) が戦ったおり、傷ついた赤城の神がこの地で矢を地面に突き立てると、そこから湯が湧き出したといいます。
その湯に浸かり、傷を癒やした赤城の神は、陣を立て直し、日光の神を追い返したことから「追い神」、やがて 「老神」 と呼ぶようになったとのことです。
と、いうことで老神温泉の赤城神社では、昔から守り神として大蛇が祀られているのです。
で、今日、その大蛇みこしが奉納される展示館の落成式が行われました。
全長が108.22mもあり、世界一長い祭り用のヘビとしてギネスにも認定されています。
ただし、この一番巨大な大蛇みこし(何体かあります) は、12年に1度、巳年の年にしか担がれないため、なかなか一般の人はお目にかかれませんでした。
そこで、一年中いつでも観光客に見てもらえるようにと造られたのが、展示館です。
僕は今回、老神温泉の全宿を取材して本を書いた著者ということもあり、式典に招待されました。
いやいや、間近で見ると凄い迫力ですね。
僕は、実物を見るのは、これで2回目なんですけどね。
やっぱり、大きいです。
展示館の場所は、温泉街にある利根観光会館前(朝市会場) です。
ガラス張りの建物なので、いつでも見物することができます。
ぜひ、お出かけください。
老神温泉 大蛇まつり
●期間 毎年5月のゴールデンウィーク明けの金・土曜日
※(今年は5月8日、9日)
●会場 赤城神社、温泉街
●催事 御神湯守の儀、太鼓団蛇陣、若衆みこし、子どもみこし
●問合 老神温泉観光協会 TEL.0278-56-3013
2015年04月16日
メニューのない店
JR高崎駅西口から徒歩約20分。
住宅街の一角、青いトタン屋根をのせた長屋の一室。
ここが我らのNPO法人 『湯治乃邑(くに)』 事務所であります。
築ウン十年の昭和の香りがプンプンするあばら家です。
すきま風は入るし、雨もりもするけど、文句はありません。
だって、家賃はタダなんですから!
世の中には奇特なお方がいるもんで、僕らの活動に賛同して、無償で提供してくださったのであります。
昨日は、月例の役員会でした。
僕は、ここの理事長を務めています。
「すぐ近くに、安くて、いい店をみつけたんですよ」
と、役員の1人。
その言葉に他の役員も、「だったら次回の会議は夕方からにして、その後は・・・」
ということになり、いつもは2時からなのに、昨日は4時から会議となりました。
1時間半の会議を終えて、事務所の外へ。
まだ、お天道様は頭の上です。
でも、そんなの関係ねぇ~♪
と歩くこと、たったの1分!
事務所の角を曲がったところに、へ~! 居酒屋があるなんて!
“燈台もと暗し” とは、まさにこのことです。
店の名前は、「TのU」。
なんとも店名らしからぬネーミングであります。
のれんをくぐると、カウンターと小上がりがあるだけの小さな店内です。
カウンターのイスは5脚。でも、うち2脚は荷物が占領しています。
ま、僕らは3人ですからカウンターへ。
「とりあえず、ビール」
と言えば、
「ハートランドとバドワイザー、どっちがいい?」
歳の頃、50代半ばの飾り気のない、でも親しみのある長身のママが応えます。
ほほほ~、ドライでもラガーでもないんですね。
ハートランドを置いているとは、珍しい。
純和風の庶民的な店の雰囲気とは、なんともミスマッチ!
気に入った! 「ハートランドで」
久しぶりに飲むハートランド。
ホップのさわやかな香りと、キレの良さ。
長雨が続いたので、このすがすがしさは大歓迎です。
で、店内を見渡すと、壁にお品書きはなく、メニューも置かれてません。
どうも、ママにお任せのようであります。
突き出しは、良く味の染みた 「こんにゃくの甘辛煮」。
その後、枝豆にミートボール、チーズ揚げ、ほうれん草のお浸し、いか焼き、たこ焼きと、和洋折衷の小料理が続々とカウンターに並びました。
気に入った! この節操のなさ!
ビールから日本酒に替えて、コップで豪快にグビグビと。
銘柄は 「高清水」。秋田の銘酒であります。
サラリとした飲み心地と、しっとりとした深みのある味わいを楽しみました。
「でさ、店名の 『TのU』 って、意味あるの?」
と訊けば、
「前のオーナーがね、LUNA SEA のファンだったらしいのよ。面倒くさいから、看板はそのままなの」
なるほど、ルナとシーの和訳なのね。
でも、そのままというのがママの人柄なんでょうね。
細かいことには、こだわらない。
料理の注文も受けない。
メニューのない店って、好きなんだよな~。
また寄ろうっと!
ほろ酔い気分でトボトボと、雨上がりの街を歩きながら駅へと向かいました。
2015年04月15日
いってらっしゃ~い!
「じいさん、今日はお泊りの日だからね。9時までに用意をすませて、下に降りてきてくれよな」
そう、声をかけに実家の2階へ上がって行くと・・・
ポロシャツとベストを着て、ニット帽をかぶったオヤジが、シャキッと立っているではありませんか!
布団も、ちゃんと畳んであります。
「ストーブ切ったか? こたつは?」
「切ったよ」
「じゃあ、いつでも準備はOKだな?」
「オーケーよ」
今朝の僕とオヤジの会話です。
一見、ふつーの、愛想のいい、手のかからない老人に見えるんですけどね。
認知症というのは、なかなか他人には理解できないものです。
だって、この時点で、すでに1時間を要しているのですから。
幼稚園児より、手がかかります。
「じゃあ、お迎えのバスが来るまで、下のイスに座って待ってておくれ」
「オーケーよ」
その間に僕は、朝食の洗い物を済ませて、連絡ノートを記入します。
4月15日(水) はれ
体温 36.6度
朝食 有
排便 有
連絡事項 特になし
やがて、「おはようございまーす!」 と元気な介護師さんの声が玄関先に響きます。
「ほら、じいさん、来たよ。靴を履いて」
「オレは、なんにも持たなくていいのかなぁ~?」
「いいんだよ、俺が持ったから!」
そう言って、僕は着替えやら、薬やら、お泊り道具一式が入ったバッグを介護師さんに手渡しました。
「いってらっしゃ~い!」
僕は、オヤジをを乗せたバスに手を振りました。
そして、大きなため息を1つ・・・
さあ、ここからは俺の時間だ!
新聞を読んで、本を読んで、次は昼寝だな。
僕の1日が始まりました。
2015年04月14日
なぜ、やせるのか?
20年前にイギリスへ渡った友人が、久しぶりに帰国し、電話をくれました。
「テレビでジュンちゃんを見たんだけどさ、どーしちゃったの? やせちゃって! 苦労したんだね」
無理もありませんって。20年前は今より20㎏近く太っていましたからね。
おっしゃるとおり、苦労の連続なんです(ウソウソ)。
先日の某パーティー会場にて。
僕の読者という人と、名刺交換をしました。
「描いていたイメージと違うので、驚いています。もっと、ふくよかな方だと思っていました」
いえいえ、間違いではありませんよ。
半年前までは、そうでしたから。著書や新聞に載っている僕は、あなたのイメージどおりです。
とにかく、急激にやせたことへの反響は、すさまじいのであります。
では、なぜ、やせたのでしょうか?
今日は、その謎を僕なりに解明したいと思います。
まず、“晩酌をやめた” ことが最大の要因だと思います。
同じような体験をしている人がいないかと、ネットで検索してみると・・・
います、います! 見る見るうちに激やせした人たちが!
晩酌をやめると数ヶ月で、必ず3~4㎏やせるようですよ。
理由は、肝臓の働きによるものです。
肝臓はアルコールを優先に分解して、糖質や脂肪の分解は後回しにするらしいんです。
で、アルコールが入ってこなければ、糖質や脂肪をせっせと分解してくれるらしいですよ。
う~ん、分かったよう分からないような。
だって、僕は酒をやめたわけではありませんからね。
家庭内禁酒をしているだけです。
ネット上でも、晩酌だけで10㎏以上やせた人は、見当たりませんでした。
次に考えられる要因は、“摂取量と消費量のバランスの変化” ではないでしょうか。
以前から僕は、仕事以外では車に乗らないことに決めています。
市内ならば、急ぎの用ではない限り、徒歩か自転車で移動しています。
たぶん、晩酌をやめたことで、エネルギーの摂取量と消費量のバランスが逆転したんだと思います。
最後に、もう1つ!
“食生活の変化” だと思います。
4~5㎏やせた頃から、無性に体が野菜をほっするようになりました。
「あ~、キャベツの千切りをバリバリ食べたい!」 「トマトを丸かじりしてーなぁ~」 ってね。
肉食中心だった味の嗜好までもが変わってしまいました。
以前のように、トンカツや唐揚げを見ても 「食べたい」 とは思わなくなってしまいました。
以上、とりあえず3っの要因が考えられますが、僕は医者でも栄養士でもないので、真実のところは分かりません。
でも、これだけの理由で、8ヶ月間で14㎏はやせませんよね?
2015年04月12日
トリビアの反響
7日に放送された群馬テレビの新番組 『ぐんまトリビア図鑑』 は、ご覧になりましたか?
えっ、見なかった?
そんな人は、明日の再放送をご覧ください。
※(再放送は土曜日の10:30~、月曜日の12:30~)
第1回の 「富岡製糸場を支えた知られざる遺産」 は、だいぶ反響があり、放送直後からたくさんのメールをいただきました。
「なかなかいいミニ番組です」「家族も面白そうと一緒に見ました」「群馬に住んでいても知らないことが、まだまだたくさんありそう」「次回も楽しみです」 などなど。
アドバイザーとして監修を務めている僕としても、うれしい限りです。
いや、正直のところ、こんなにも反響が良いとは思いませんでした。
さて、次回のトリビアは?
「日本で最初は富岡製糸場ではなかった!」 という、とんでもないタブーな謎を追います。
あの世界遺産にも国宝にも登録された富岡製糸場。
「上毛かるた」にも、“日本で最初の” と読まれていますよね。
でも、国内第1号は違ったんです!
このあたり、僕の大好きな 「上毛かるた」 のいじりネタであります。
下仁田ねぎ同様、「上毛かるた」 には謎がいっぱいあるんです。
今後、1つずつ解明していきたいと思います。
※(下仁田ねぎの謎については、上毛新聞社発行の 『下仁田ねぎの本』 をご覧ください。詳しく書きました)
と、いうことで14日の第2回も、お楽しみください。
『ぐんまトリビア図鑑』 は、毎週火曜日 21:00~21:15の放送です。
2015年04月11日
下山支度
先日、ブログで、来月出版される新刊本の最後の原稿を書き上げたことを報告しました。
※(2015年4月9日 「終わりは旅の始まり」 参照)
そしたら、そのブログを読んだ知人から、こんなメールが届きました。
<お疲れ様でした! まるで登山家みたい。頂上で至福のいっぷくしてくださいね>
んーーーー、たった、これだけの短いメールなんですけど、胸の奥にジーンとしみてきました。
うれしいじゃ、あーりませんか!
家族だって、かけてくれませんよ。そんな言葉!
ああ、誰かが、どこかで、見ていてくれるんだ~。
ってね、とっても幸せな気分になりました。
Hさん、ありがとうございます。
僕は、本を1冊作り上げることを、たびたび登山に例えてきました。
登山口に立ったとき、希望でワクワクしています。
でも、5合目を過ぎたあたりから苦しくなって、「今なら、まだ引き返せる」 「いやいや、あきらめてはいけない」 と葛藤を繰り返し、自分で自分を叱咤激励し、ときには 「お前は天才だから!」 とおだてあげ、急登を息も絶え絶えに上ります。
そして、最後に手にするものは・・・
自分の2本の足で登り切った者だけが味わえる、絶景と達成感であります。
この頂上からの景色と満たされた心に出合いたくて、人は山に登るんですよね。
でも、いつまでも頂上に留まっているわけにはいきません。
登山とは、下山もふくめて “登山” なのであります。
至福の一服を済ませたら、すぐに下山の支度にかかります。
今日の午後、業界用語で 「付け合わせ」 といわれる最終の校正チェックが行われました。
ディレクターとデザイナーと筆者が1つのテーブルを囲んで、赤字の入った何枚もの校正紙を1つの校正紙に書き写してまとめる作業です。
基本、校正は3人が行います。
まず筆者本人と編集者、そして取材先(温泉宿のご主人や女将さん) にも送り、記述に誤りがないか見てもらいます。
これらを1つにまとめ、訂正箇所が直っているかチェックする作業が 「付け合わせ」 です。
本日、2時間半かけて、無事に全チェックが終了しました。
これにて下山の準備が完了です。
ふもとに下りる頃には、新刊本が出来上がっていることでしょう。
2015年04月10日
1㎏のゆくえ
また1㎏、やせました。
これでトータル14㎏の減!
いったい、僕の体の中で何が起きているのでしょうか?
「小暮さん、原因を究明してダイエット本を書けば、ベストセラー間違いなしだよ」
「ダイエットしているわけでもないのに、そこまで体重が減ると、ちょっと心配だな」
「うわ~、本当だ! ブログで読んで知っていたけど、実物に会うと感動するね」
などなど、友人知人から感想をいただいています。
とにかく不思議なんです。
何かをきっかけに、体質が変わってしまったとしか思えません。
その、きっかけとは?
読者は、すでにご存知だと思いますが、8ヶ月前の家内とのケンカです。
売り言葉に買い言葉、「だったら晩酌をやめなさいよ!」 のひと言が、すべての始まりです。
半月後には6㎏、半年後には12㎏、その後は毎月1㎏ずつ体重が減少しています。
※(詳しくは、当ブログの2014年9月12日 「逆鱗の功名」 参照)
確かに晩酌はやめました。
でも酒はやめていませんよ。
飲み会には出かけて行くし、ときには家内に見つからないように陰でコソコソと紙パックの日本酒を寝る前に飲んでいます。
食事も3食、きちんと食べているし、チョコレートやせんべいなどの間食だってしています。
なのに、まだ、やせ続けているんです。
「一度、ちゃんと医者に診てもらったら?」
と言う人もいますが、僕は月に2回も主治医のもとへ通い、血圧やら花粉症やらの症状を診てもらっているのです。
主治医いわく、「血圧も正常だし、以前より健康」とのこと。
昨晩、風呂に入る前に体重計に乗って、さらに1㎏減っていることに気づきました。
たかが1㎏ですが、200gの挽き肉のパックが5個分ですからね。
全裸を鏡に映して、しげしげと自分の肉体を眺めました。
顔、胸、腹、尻、足・・・
いったい、どの部分から1㎏が消えたのでしょうか?
どう見ても、挽き肉パック5個分なんて、見当たらないのです。
2015年04月09日
終わりは旅の始まり
取材期間10ヶ月、執筆期間11ヶ月、制作期間丸1年。
訪ねた温泉宿は、計54軒。
“終わりのない旅はない”
そう自分に言い続けてきましたが、ついに終わりを迎える時がきました。
昨日、最後の原稿 「あとがき」 を入稿しました。
これでシリーズ7作品目となります。
毎回、僕は、この 「あとがき」 を書く日を夢に見ながら取材を続けています。
少しの緊張感と寂寥感、そして、ここまでたどり着いたことへの充足感。
いくつもの感情がないまぜとなって、筆を進めます(キーボードを打ちます)。
今回も、この “旅” で感じたことを、素直に書かせていただきました。
今、言い知れぬ解放感の中にいます。
「ああ、この充足感と解放感を味わいたいがために、僕は旅を繰り返しているんだなぁ~」
と。
ここから先は、信頼する制作スタッフへバトンタッチ!
出版社の編集者、デザイナー、ディレクター、印刷会社の技術者へとバトンが渡されていきます。
そして、1ヶ月後・・・
書店で、また読者のみなさんとお会いすることになります。
今回は、コンビニでも販売されるとか。
より多くの読者とお会いできるといいですね。
今日から、つかの間の休息を楽しみたいと思います。
でも旅の終わりは、また新しい旅の始まりでもあります。
2015年04月08日
焼きまんじゅうろう、ふたたび参上!
今夜、久しぶりに仲間が集まりました。
スーパーローカルオヤジバンド 「KUWAバン」 のメンバーです。
来月、沼田市でミニコンサートがあるので、それに向けての練習を始めました。
いつもは60年代のオールディーズや70年代のフォークソングのコピーを中心に演奏しているのですが、今回はオリジナルソングがほとんどです。
さらに新曲が2曲入るため、バンドメンバーは力が入っています。
それと、昨年から紅一点でドラム&パーカッションに、画家の須賀りすさんが加わりました。
今回は、初の和太鼓にも挑戦します。
かなり楽しい内容になっています。
で、オリジナル曲の中には、あの 『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 がふたたび帰ってきました!
えっ、「焼きまんじゅうろう」 を知らない?
「焼きまんじゅうろう」 とは、群馬のソウルフード 「焼きまんじゅう」 を全国に広めるために誕生したご当地ヒーローですよ。
三度笠に股旅スタイル、背中には焼きまんじゅうを背負っています。
人情に厚く、悪を憎んで弱き者を助け、必殺技は “あまから剣法 みそだれ返し”。
※(詳しくは、当ブログの2011年9月14日 「焼きまんじゅうろう参上!」 を参照ください)
ちなみに 「焼きまんじゅうろう」 は、れっきとした群馬県のキャラクターとして、『日本全国ご当地キャラクター図鑑2』(新紀元社) に掲載されています。
で、なぜ今回、復活したのかといえば、沼田市が群馬を代表する “焼きまんじゅうの町” だからであります。
応援ソングとして、歌います!
コンサートの会場と日時については、後日、発表いたします。
♪ やんやん やきまん まんじゅうろう
こげめほどほど こうばしや
やんやん やきまん まんじゅうろう
見た目べたつく 面がまえ
でも 内はさっぱり よっ 心意気 ♪
(作詞/野村たかあき 作曲/小暮 淳)
2015年04月06日
新番組、明日スタート!
僕は長年、群馬テレビのニュース番組でコメンテーターをしていますが、このたび番組の制作に参加することになりました。
と言っても、ネタの提供と監修という立場ですので、番組には出演しませんので、あしからず。
で、その番組が、いよいよ明日からスタートします。
タイトルは、『ぐんまトリビア図鑑』。
う~ん、いかにも僕が好きそうなテーマだと思いませんか!
いわゆる、知っていそうで知らない、群馬の謎学の旅であります。
歴史、伝統、風土、自然、そして人生……
地域の埋もれた記憶を再発見します。
第1回目の放送は、「富岡製糸場を支えたもうひとつの遺産」 と題して、昨年、世界遺産に登録された富岡製糸場にまつわるナゾを追いかけます。
高崎の観音山丘陵にあるボタ山と、製糸場の関係は?
繭を運んだ旧上野鉄道とは?
下仁田ネギの普及に製糸場が欠かせなかったわけは?
などなど、とっておきのトリビアを紹介します。
もちろんシリーズでは、温泉にまつわるトリビアも登場しますよ。
明日7日、夜9時スタートです!
ぜひ、ご期待ください!
『ぐんまトリビア図鑑』
●放送局 群馬テレビ(地デジ3ch)
●放送日 毎週火曜日 21:00~21:15
※(最終火曜日を除く)
●再放送 土曜日10:30~10:45 月曜日12:30~12:45