温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2017年07月30日

四万温泉 「はつしろ旅館」


 今年も 「はつしろ旅館」 に泊まってきました。
 といっても素泊まりですが。
 昨日は四万温泉で開催された 「レトロ通りの懐かしライブ」 に出演したため、バンドのメンバー全員でお世話になりました。


 僕にとって、「はつしろ旅館」 は思い出多き温泉宿であります。
 2011年9月に出版した 『あなたにも教えたい四万温泉』(上毛新聞社)。
 この本の表紙およびグラビア撮影のために、カメラマンと泊り込んだ宿です。
 ちなみに、この本のプロフィールに使用された浴衣姿の写真も、ここで撮影されました。

 四万温泉は5つの地区に分かれています。
 一番にぎやかな中心は、新湯地区。
 その新湯の中でも、郵便局や信用組合、みやげもの屋などの商店が集まるメインストリートを 「桐の木平」 といいます。
 「はつしろ旅館」 も、この通りに面しています。
 ライブ会場も新湯地区にありますから、僕らにとっては交通至便で、とってもありがたい宿なのであります。


 午後5時半。
 ライブを終えて、メンバー全員で宿に入りました。
 昨日は、あいにくの雨模様。
 このイベントに6年連続出場していますが、一日中降られたのは初めてでした。
 それでも、たくさんの人に来ていただきました。
 ありがとうございます。
 心より感謝いたします。

 「おつかれ!」
 「カンパーイ!!」
 まずは部屋で、軽く缶ビールで喉を潤します。

 「さて、出陣の前に、体も清めますか?」
 「オー! そうしよう!!」
 と、雨で濡れた服を脱ぎ、たっぷりかいた汗を流しに浴室へ。

 ザー、ザー、ザー、ザーーー!

 4人のオジサンが、いっぺんに浴槽に沈めば、洗い場は、あっという間に温泉の海に。
 それでも惜しげもなく、新鮮で豊富な湯が注ぎ込まれ、流れて行きます。

 「きーっ、温泉、最高!」
 「四万温泉、最高ですね」

 ほのかに硫黄の香りが漂う、無色透明で四万川のように清んだ湯の流れ……
 身も心も、ほぐされていきます。


 いざ、出陣!
 温泉協会主催による “打ち上げ” というなのバンド交流会場へと向かいました。
 長い長い夜のはじまりであります。

 「今夜は飲むぜー!」
 「おおーー!!!」
 平均年齢57.7歳のオジサンたちは、相変わらず元気なのです。
  


Posted by 小暮 淳 at 19:52Comments(0)温泉地・旅館

2017年07月28日

「大人の休日倶楽部」 群馬の名湯・秘湯ツアー


 旅好きの大人のみなさん、こんにちは!
 今日は、「大人の休日倶楽部」(びゅうトラベルサービス) 会員限定のお知らせです。

 会員のみなさんのお宅に、「大人の休日倶楽部 旅マガジン」 8月号は届きましたか?
 41ページをご覧ください。
 白髪のロン毛頭のオジサンの顔写真が載っているでしょう!
 そうなんです。
 僕が同行するツアーの募集広告が掲載されているんです。

 題して、『温泉ライター小暮淳と訪ねる群馬の名湯・秘湯』。
 今回は、旧国鉄のフルムーンポスターや映画 「テルマエ・ロマエ」 のロケ地として有名な群馬を代表する秘湯、法師温泉を訪ねます。
 奮って、ご応募ください。


 ●出発日  2017年9月14日(木)
 ●日帰り  東京駅八重洲南口鍛冶橋駐車場集合(08:00)~東京駅解散(18:00頃)
 ●参加費  18,800円

 ■申込  TEL.03-3841-0121
 ■検索  「大人の休日会員サイト」
 https://www.jrview-travel.com/reserve/travelItem/detail?courseNo=17B4729&genteiCd=1
   


Posted by 小暮 淳 at 18:40Comments(0)講座・教室

2017年07月27日

夏だ! ライブだ! 四万温泉


 今年もやって来ました!
 四万温泉(群馬県吾妻郡中之条町) の夏の祭典 『レトロ通りの懐かしライブ』。

 早いもので、今年で6回目を迎えます。
 2012年の記念すべき第1回から出演しているバンドは、我がスーパーローカルオヤジバンドの 「KUWAバン」 だけであります。
 もちろん、今年も出演しますよ。
※(KUWAバンの出演は、15:30頃の予定です)

 湯上がりビールを片手に、今年も会いに来てくださいね!



   『レトロ通りの懐かしライブ 2017』

 ●日時  2017年7月29日(土) 11:00~16:15
 ●会場  四万温泉 新湯横丁広場(落合通り入口)
 ●出演  一般公募アーティスト
 ●観覧  無料
 ●問合  四万温泉協会 TEL.0279-64-2321
 
  


Posted by 小暮 淳 at 11:24Comments(4)ライブ・イベント

2017年07月26日

BS再放送 変更のお知らせ


 先週、NHKBSプレミアムで放送された 「ニッポンぶらり鉄道旅」 を観たというたくさんの方々からメールや電話をいただきました。
 その反響の大きさに、大変驚いています。

 昨日は、僕が講師を務めるNHK文化センター主催による野外温泉講座日でした。
 バスの中で受講生たちに 「観ましたか?」 と訊くと、半分近くの人が手を挙げてくれました。

 「先生の笑顔が良かったよ」 とか 「テレビの旅番組で、タオルを巻かずに入浴するのは先生くらいですよ」 なんていう声もありましたが、一様に 「いい番組でした」 と好評でした。
 なかには、「草津温泉の紹介だけに終わらず、“なおし湯” としての沢渡温泉を取り上げているのがいいですね。ふつうの旅番組とは、ひと味違いました」 と、深いところまで観てくださっている生徒さんもいました。

 そーなんです!
 最初の打ち合わせでは、草津温泉だけのロケ予定だったんですよ。
 でも僕が、吾妻線沿いには草津の 「おなし湯」 とか 「仕上げ湯」 とか 「流し湯」 と呼ばれる肌に優しい温泉があることをディレクターに話したところ、大変興味を持ってくださり、急きょ、ロケ先を変更したのであります。

 沢渡温泉の撮影では、組合長さんをはじめとするたくさんの温泉関係者の方々のご協力をいただきました。
 この場を借りて、お礼申し上げます。
 ありがとうございました。


 さて、先日ブログで告知した番組の再放送日に変更がありましたので、お知らせいたします。
 正しくは、下記のとおりです。
 お見逃しなく!

 ●放送局  NHKBSプレミアム
 ●番組名  「ニッポンぶらり鉄道旅 特急草津号」
 ●再放送  2017年8月3日(木) 06:30~06:59
  


Posted by 小暮 淳 at 12:38Comments(0)テレビ・ラジオ

2017年07月24日

母でなく祖母でなく曾祖母でもなく


 「わたしは幸せなんですよ。あんなにも頭が良くて、心の優しい女性は、いやしせんからね」
 僕のことを施設職員だと思いこんでいるオヤジは、目を細めながら得々と語り出しました。


 先ほど、オヤジを送り届けてきました。
 毎週末、土曜日から月曜日までの3日間、僕はオヤジを自宅に引き取って面倒を看ています。

 オフクロは満90歳。
 現在、これといって大病は抱えていませんが、老衰が進み体重はすでに30キロありません。
 体力不足のための寝たきり生活を過ごしています。

 平日は実家でアニキが両親を看ていますが、さすがにデイサービスもショートステイもない週末は、2人いっぺんの面倒は無理です。
 ということで今年から僕が、オヤジを引き取ることになりました。


 ズバリ! 介護は育児とは、似て非なるものです。
 日に日に成長する姿を実感できる育児には、希望と喜びがあります。
 ひきかえ老人の介護は、年々、その衰えを確認し、受け止めなければなりません。

 数ヶ月前までできたことが、今はできない。
 「なぜ、できないんだよ!」 と腹を立てたところで、それが自然の理なのですから仕方ありません。
 認知症のオヤジは、もう完全に僕のことが “息子” だと分かりません。
 しかも僕がロン毛なものだから、
 「お前は女だ! 息子なんかじゃない」
 とまで言われています。


 「H子ー! H子ー!」
 昨晩、突然、オヤジがオフクロの名前を呼びました。

 「えっ、じいさん、どうしたんだよ。オフクロはいないよ」
 「H子は、どこだい?」

 一緒にいるときは、オフクロのことだって分からないくせに、急に妻のことが恋しくなったようです。
 「H子さんは、ここにはいませんよ。明日、会いましょうね」
 「H子は、どこにいるんだい?」
 「H子さんに、会いたいんですか?」
 僕が施設職員になり切って話しかけると、冒頭のセリフが返って来たのであります。


 <あんなに頭が良くて、心の優しい女性はいない>

 本当だろうか?
 若い頃、ふた言目にはオフクロのことを「バカだ」「アホだ」「気の効かない女だ」 となじっていたくせに。
 今になって、記憶の中だけでも “愛妻家” になったのだろうか……。

 「H子さんって、素敵な女性なんですね?」
 自分のオフクロのことを、そんなふうに訊くのもヘンなのですが、話のついでなので、根掘り葉掘り訊いちゃいました。


 僕らにとってオフクロは、母であり、祖母であり、曾祖母でしかないけれど、オヤジにとってのオフクロは、今でも “愛しい女” なのですね。

 でも、じいさんよ!
 オフクロの頭と心には触れたけど、器量については褒めてなかったじゃないか!
 まっ、いっか。
 オフクロには、内緒にしておいてやるよ。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:41Comments(0)つれづれ

2017年07月21日

BSプレミアムを見逃した人へ


 <すごいじゃん!いい番組で、ばっちりでしたね>
 放送終了後、神奈川県に住む中学の同級生からメールが届きました。

 また今朝は、遠く山口県に暮らすいとこから、
 「びっくりしたよ! テレビ観ていたら突然、ジュンちゃんが出てくるんだもの。でも嬉しかったよ。元気な姿が見れて」
 との、なつかしい電話がありました。


 なんのことかと言えば、昨晩、放送されたNHKBSプレミアムの 「ニッポンぶらり鉄道旅」 であります。
 若手俳優の渡邉剣さんと一緒に僕が、草津温泉~沢渡温泉を案内しながら旅をしました。

 ご覧になれなかった人は、明日と来週の木曜日にも再放送がありますので、お見逃しなく! 



 ●放送局  NHKBSプレミアム
 ●番組名  「ニッポンぶらり鉄道旅」
 ●再放送  2017年7月22日(土) 07:45~08:14
         2017年7月27日(木) 06:30~06:59
         (3年以内に8回の再放送・国際放送・オンデマンド配信の予定あり)  


Posted by 小暮 淳 at 11:41Comments(2)テレビ・ラジオ

2017年07月19日

湯けむり浪漫 vol.2


 老神温泉大使からのお知らせです。

 「グラフぐんま」(企画/群馬県、編集・発行/上毛新聞社) の最新刊、6・7月号は、もう、ご覧になりましたか?
 5月から連載が始まった 『ぐんまの湯けむり浪漫』 のシリーズ2回目は、群馬の名薬湯として知られる老神温泉(沼田市利根町) であります。
 ※(「ろうじんおんせん」ではありませんよ。「おいがみおんせん」です!)


 今回は神が発見したという、いで伝説の真相に迫ります。

 一般に伝わる赤城山の神と日光二荒山の神の戦いは、赤城がムカデで、日光がヘビですが、なぜか老神温泉では話が逆になっています。
 また、近隣に残る 「追貝」 や 「大原」 という地名と伝説の関係とは?

 老神温泉は1つなのに、なぜ “温泉郷” と呼ぶのか?
 なぜ昔から “瘡(かさ) 老神” といわれるのか?
 はたして、“おいがみ” という言葉の真の意味とは?

 数々の謎を解き明かす 「湯けむり浪漫」 の旅へ誘います。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:55Comments(0)大使通信

2017年07月17日

マロの独白(28) 老いても主人に従え


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 えっ、気づかれました~!!
 そーなんです!
 誕生日を迎えまして、11才になりました。


 「マロの誕生日って、いつだっけ?」
 「夏だったよな? 8月か?」
 「違うよ、確か7月」
 「7月の何日?」

 毎年、この時季になると家族で語られる話題です。
 昔は、ペットショップからいただいた血統書(オイラ、血筋はいいんです) があったんですけどね。
 今は、どこにあるのか分かりません。

 で、何年か前に奥様が言った 「たぶん13日だったと思うけど…」 の “たぶん” が現在のオイラの誕生日となっています。


 「マロっ! ただいま」 
 「あっ、ご主人様、お帰りなさいませ~!」
 「今日も暑かったけど、大丈夫だったか?」
 「はい、ご主人様が出かけに、保冷剤をオイラの首に巻いてくださったおかげで、快適でしたよ」
 「それは、良かった。はい、これ」

 と、ご主人様がバッグから取り出したのは、見覚えある2つの袋です。

 「あっ、ビスケットとジャーキーじゃありませんか!!」
 「ああ、マロの大好物だろ?」
 「はい、ご主人様! でもどうして2つなんですか? いつもは1つじゃないですか?」
 「だって誕生日だろ!」
 「えっ、覚えていてくださったんですね!!」

 なんという、お優しいご主人様!

 でもね、やさしいのは、そこまでで、急にイジワルを言い出したのです。
 「で、マロは、いくつになったのかな?」
 「はい、11才になりました」
 「え~、じゅういっさい~! ジジイだなぁ~」
 「そうですか、まだ11才ですよ」
 「人間の年齢に換算したら、完全に還暦越えだからな! いや、古希に近いかもよ」
 「えっ、そうなんですか?(ガクゼン)」


 週末になると、大主人様がやってまいります。
 大主人様とは、ご主人様のお父上であります。
 もうすぐ93歳になります。

 認知症が進んでいて、もう、ご主人様のことも分かりません。
 (相変わらず、オイラのことはネコだと思っています)
 それでもご主人様は、介護施設の職員になりきって、寝食をともにしています。

 また、大主人様もご主人様を信頼して、慕っております。
 とっても、ほほえましい光景であります。
 (ご主人様は大変ですが)

 “老いたら子に従え” と申します。
 オイラも、そろそろ老人犬の仲間入りです。
 いつ、なんどき、大主人様のようになるか分かりません。
 その時は、ご主人様、よろしくお願いいたします。

 老いても、ご主人様に従いますからね。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:03Comments(4)マロの独白

2017年07月15日

龍を見たか


 2007年6月から高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) に、『ぶらり水紀行』 という旅エッセイを不定期連載しています。
 途中、何年か休載期間はありましたが、昨年から再び連載が始まりました。
 ※(2010年までの連載は 『ぐんまの里山てくてく歩き』 というタイトルで出版されています)

 で、この連載には、<公共交通機関で行く>というサブタイトルが付いてます。
 そうなんです!
 移動手段にクルマは使用せず、すべて電車かバス、徒歩のみで水辺を旅します。
 なぜ、そんなにも面倒臭いことをするのか?
 はい、たっぷり汗をかいたら、温泉に入って、キーンと冷えた生ビールを飲みたいからであります。
 だからクルマだったら数時間で回れてしまうコースを、毎回、たっぷりと1日かけてめぐっています。


 ということで、昨日は、高崎駅から電車で新町駅まで行き、バスに乗り換えて上野村へ。
 清流・神流川周辺の滝をめぐってきました。

 神流川の支流、野栗沢川にある 「龍神の滝」 を訪ねた時のことです。
 滝つぼに下りて、落差約20メートルの壮大な滝を眺めていました。
 クネクネと三段になって落ちる様は、まさに龍が天へ昇るかのようであります。

 突然、同行のカメラマン氏が、こんなことを言いました。
 「小暮さんは、龍を見たことがありますか?」

 「えっ、リュウ? 龍って、いるの?」
 「ええ、僕はまだ見たことがありませんが、見たと言う人は、けっこういるんですよ」

 そう言って、いくつかの事例を話してくれました。
 摩訶不思議な話ばかりなのですが、なかには有名人の体験談もありました。
 そして、龍を見たという人たちは、みんな人生の成功者になっていました。

 「まるで、座敷わらしのようだね」
 僕が、そういうと氏は、滝の上に広がる青空を見上げて、
 「現れてくれませんかねぇ~」
 と懇願するのでした。


 “龍を見た人は幸運をつかむ”

 確かに昔、何かの本で読んだ記憶があります。
 いったい龍とは、どんな姿をしているのでしょうか?

 見てみたいような、怖いような……


 ※この日の紀行文は、8月11日発行の 「ちいきしんぶん」 に掲載予定です。
  


Posted by 小暮 淳 at 13:13Comments(0)取材百景

2017年07月13日

キーワードは “群馬がイチバン!”


 「ええっ、マジ!? なんでサインをもらってこなかったの~!」

 過日のテレビロケから帰った晩、高校生の次女に、いきなり怒られてしまいました。
 ※(当ブログの2017年6月13日「湯の旅へ<草津~川原湯~沢渡>」を参照)

 「だって、お父さんは彼のこと、良く知らなかったんだもの……」
 父親の威厳、丸つぶれの夜でした。

 ということで彼のことは、娘にスマホで調べて、教えてもらいました。


 彼とは、渡邉剣さんです。
 「動物戦隊 ジュウオウジャー」 や 「痛快! スカッとジャパン」 などに出演した若手のイケメン俳優さんです。
 彼が “旅人” となり、僕と草津温泉で出会い、一緒に湯めぐりの旅へと出かけます。

 番組名は、NHKBSプレミアムで放送中の 『ニッポンぶらり鉄道旅』。
 身近な鉄道で旅をしながら、地域の新たな魅力を再発見していく番組です。

 今回のキーワードは、“群馬がイチバン!”
 特急草津号で群馬県内をめぐります。

 ぜひ、ご覧ください。



 ●放送局  NHKBSプレミアム
 ●番組名  「ニッポンぶらり鉄道旅」
 ●放送日  2017年7月20日(木) 19:30~19:59
         2017年7月22日(土) 07:45~08:14
         2017年7月27日(木) 06:30~06:59
 ※(3年以内に8回の再放送・国際放送・オンデマンド配信の予定あり)
   


Posted by 小暮 淳 at 12:39Comments(0)テレビ・ラジオ

2017年07月11日

昭和の忘れ物


 昭和歌謡の巨星といえば、真っ先に作詞家の阿久悠さんの顔が浮かびます。

 「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)、「時の過ぎゆくままに」(沢田研二)、「UFO」 をはじめとするピンクレディーのヒット曲の数々。
 ハリウッド映画を観ているようなドラマチックな展開の歌詞に、日本中が夢中になりました。
 今でも、ちゃんと歌詞を覚えていて、歌えるんですね。
 ※(今の歌は、まったく歌詞が覚えられません)


 先日、その阿久悠さんが、生前に語った言葉に触れました。

 「昔は “あの人は、お金を稼ぐのは下手だけど、立派な人だ” と言われた。でもバブル以降は、上の句だけで終わってしまい、下の句がない」
 と、インタビューで嘆いていました。

 “~だけど、~だ”
 その 「だけど」 が、今の世の中から消えてしまったというのです。
 「昔は」 とは、昭和の時代を振り返ってのことです。

 そう考えると、昭和って、救いの手が差し伸べられていた時代なんですね。
 人生の答えは、1つじゃない。
 お金がなくっても、楽しければいいじゃないか!ってね。

 そういえば植木等が歌った、
 ♪ 金のないヤツぁ、俺んとこ来い来い 俺もないけど心配するな ♪
 っていう歌も、昭和を代表する歌謡曲でした。


 享年70歳。
 今年は、没後10年です。
 阿久悠さんには、もっと長生きをして、詞を書いてたほしかったですね。
 でも、平成の世の中は、あまりにも人の心が殺伐として、歌の詞になりにくいのかな……

 その平成も、あと1年と少しで終わります。
 ますます昭和が遠くなってしまうんですね。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:05Comments(0)つれづれ

2017年07月09日

七夕の夜風を切って救急車


 昨日の夕刻のこと。
 猛暑の中、町内の公民館へと向かっていました。
 実は僕、班長なんです。
 氏神様の件で緊急の会議が開かれるとのことで、召集がかかりました。

 道中、メールの着信音が鳴りました。
 土曜日の夕方です。
 仕事関係ではなさそうな……。

 <今日は、浴衣祭りよ。>

 送信主は、酒処 「H」。

 そうでした、そうでした。
 前橋市の街中は、「七夕まつり」 の真っ最中なんです。
 そして、毎年 「H」 では、七夕に合わせて “浴衣祭り” を開催しています。
 といっても、いつもと変わらず、ただ酒を飲むだけなんですけどね。


 ああ、暑い! 暑すぎる!!
 群馬は、館林が最高気温の36.5度を記録しています。
 きっと前橋だって、大差はありませんって。

 会議が終われば、猛ダッシュ!
 我が家にもどり、甚平を引っ張り出したが、何年も来ていないので、シワシワで着れません。
 確か、作務衣があったはずだと取り出して、素肌に引っかけて、いざ、出陣!

 お祭り会場へ!


 「あっ、ジュンさん! ねえさーん、ジュンさん来ましたよ」
 と、店の前で縁台に腰掛け、夜風に当たりながら着物姿の常連客が、すでに、ほろ酔っています。
 店内を覗き込めば、カウンター席には、浴衣、浴衣、浴衣の綺麗どころがズラリとならんでいます。
 「おおお~!」
 と叫んだ僕の声に反応して、振り返った顔は・・・
 な~んだ、常連ばかりです。
 相変わらず、年齢層の高いHなのであります。

 「どうする? 中に座る?」
 と、僕らから 「ねえさん」 と呼ばれている店の女主人。
 「いや、外でやってるから、とりあえずビールね」


 「カンパイ!」
 「いいですね、通りを眺めながら飲むのも」
 「前橋も、いつもこれくらい人が歩いているといいんですけどね」

 1人が2人、2人が3人と時間の経過とともに常連たちがやって来て、あっという間に店内も店外も満席であります。



 「はい、ジュンちゃん、あらためてカンパイ!」
 夜もふけた頃、カウンターに残った数名とママとで飲み直しとなりました。

 と、そのときです。
 「救急車、呼んで! 救急車!」
 外が騒がしいので、飛び出てみると、店の前に人だかりが。
 さっきまで店内にいた常連のTさんが、頭から血を流しています。
 「どうしたの?」
 「転んだみたい」
 「大丈夫?」
 「念のために、救急車を呼びました」
 と、さっきまで店にいた常連さん。

 やがて夜風を切って、救急車が到着。
 Tさんは、額をタオルで押さえ、常連たちに見送られながら乗車。
 通りは、また、数分前の祭りの賑やかさを取りもどしました。


 「Tさんから、メール来たわよ」
 「どうしたって?」
 「5針、縫ったって」
 「5ハリ!」
 「みんなに、お騒がせしましたって、あやまっておいてだって」
 「でも、その程度で済んで、良かったですね」
 「とりあえず、七夕の夜に乾杯!」

 カンパ~イ!

 祭りの夜は、昔から何か騒ぎが起きるものです。
   


Posted by 小暮 淳 at 17:30Comments(0)酔眼日記

2017年07月07日

モナリザとQちゃん


 なんと! 約30年ぶりにソニーが、レコードの自社生産を再開するそうです。

 なんでも我々のようなレコードを聴いて育った世代だけでなく、若い世代にも人気が広がっているんですってね。
 CDよりも、音がやわらかいとか、やさしいとか……。
 僕なんて、CDが登場したときには、「便利だ~!」 って感動しましたけどね。

 “原点回帰” でしょうか?
 最近は若い人たちに、フィルム式のインスタントカメラも人気なんだとか。
 “便利” が、つまらなくなってきたんでしょうかね。

 確かに、音楽も写真も、昔はありがたみがありました。
 手間ひまかけた分、大切に大切に扱っていた記憶がありますもの。


 ところでレコードの話になると、必ず出てくるのが 「最初に買ったレコードって、なんだった?」 ですね。
 これによって年齢や時代が判ってしまうのですが、ズバリ! 僕の場合は、ザ・タイガースの 『モナリザの微笑み』 でした。
 小学校の5年生だったと記憶しています。

 ま、僕には7歳年上のアニキがいますからね。
 物心がついた頃には、我が家にレコードプレーヤーがありました。
 加山雄三とか、ベンチャーズのレコードは、すでにあったわけです。

 初めて、お年玉で買ったタイガースのレコード……
 もちろん、今でも大切にとってありますよ。


 でもね、古くは、ソノシートなんていうのがあったんですよ。
 そう、レコードみたいに硬くなくて、下敷きみたいにペニャペニャなやつです。
 子ども向けのレコードは、みんなソノシートでした。

 で、最初に親に買ってもらったソノシートは何かというと、「オバケのQ太郎」 だったと記憶しています。

 さすがに、ソノシートは残っていませんが、レコードはすべて残っています。

 今でも聴けるのかって?

 はい、実家には、僕とアニキのコレクションがあり、いつでもレコードを鑑賞することができます。
 でもね、やっぱり、不便なんです。
 針も飛びますしね。
 ま、そこがレコードの良さなんでしょうけど……。


 あなたが最初に買ったレコードは、なんですか?
   


Posted by 小暮 淳 at 16:13Comments(0)つれづれ

2017年07月05日

夏を知らせに


 「おおおおーっ、カッチョイイ~!!」

 昨晩、遅くのこと。
 ひと仕事を終えて、パソコンの電源を落として、缶チューハイのプルタブを引いた時でした。

 ふと目の前の窓に目をやると、網戸に、大きな黒い塊が張り付いています。
 <ギェッ! ゴキブリ?>
 でも、目を凝らして、よーく見ると、角があります。
 それも、湾曲した立派な角です。

 そう、ノコギリクワガタのオスであります。
 思わず、「カッチョイイ~!!」 と叫んでしまいました。


 長年の読者さんは、覚えていると思いますが、我が家には毎年、この季節になるとカブトムシがやって来ます。
 もう何年も続けて、僕の仕事場に遊びに来ています。
 でも今年は、まだ現れません。

 その代わりにか、ノコギリクワガタが早々に、夏を知らせに来てくれました。


 この土地に引っ越してきて、23年目の夏です。
 当初に比べれば、野原も田畑も雑木林も、だいぶ消えてしまいました。
 それでも生き物たちは、住みかを追われながらも、こうしてたくましく生きているのですね。


 ケーン! ケーン!

 今日は朝から隣の空き地で、キジが鳴いています。

 がんばれ、がんばれ、生き物たち!


 今年も夏がやって来ました。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:16Comments(0)つれづれ

2017年07月03日

博物館へ行こう!


 中之条町観光大使および四万温泉大使からのお知らせです。

 現在、中之条町歴史と民俗の博物館 「ミュゼ」 では、企画展 『世のちり洗う四万温泉』 を開催中です。
 四万温泉の歴史からはじまり、明治・大正・昭和時代に四万温泉を来遊した文人たちにまつわる資料や品々が展示されています。


 で、平成時代のブースには・・・
 な、な、なんと! こ、こ、小暮淳のコーナーがあるではありませんか~!!!!

 実は僕、なんも知らされていなかったものですから、ビックリ仰天いたしました。
 拙著 『あなたにも教えたい四万温泉』(上毛新聞社) の一文を引用したパネルや直筆の原稿、さらには超レアな水彩画、書画なども展示されています。

 ※これらの作品は、2000年に四万温泉で開催された 『探四万展(さがしまてん)』 というイベントに出展したもので、ふだんは所蔵者である「鍾寿館」(四万温泉) の館内に展示されています。


 ということで、僕の読者には必覧の企画展なのであります。
 ぜひ、四万温泉への行き帰りに、お立ち寄りください。



   中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」
    企画展 『世のちり洗う四万温泉』

 ●会期  2017年7月1日(土)~8月30日(水)
 ●時間  9:00~17:00 (入館は16:30まで)
 ●休館  木曜日 (ただし8月10日は開館)
 ●料金  大人 200円、子ども 100円
 ●問合  ミュゼ TEL.0279-75-1922
     


Posted by 小暮 淳 at 15:26Comments(0)大使通信

2017年07月02日

四万温泉大使に任命されました!


 Old boys, be ambassador.
 (中年よ、大使になれ!)


 今日、中之条町(群馬県吾妻郡) のツインプラザ交流ホールにて、文化講演会『あなたにも教えたい四万温泉』 が開講され、僕が講師を務めてきました。
 ところが、ここでも、またまたサプライズが!
 (もちろん、本人にだけ事前連絡はありましたが)

 講演の前、壇上に四万温泉協会事務局長の森博昭氏が登場し、僕の四万温泉大使への任命を発表。
 会場からは、かすかに 「おおー」 という、どよめきの声が……。
 名前を呼ばれ、演台の前へ。
 四万温泉協会長の関良則氏より、委嘱状が授与されました。


 すでに僕は昨年の10月に、中之条町からは観光大使に任命されています。
 まさかの “W大使” の任命です。
 事前に知らされていたとはいえ、驚きと喜びを隠せません。

 講演会は、そのままのハイテンションで突入!
 たっぷり1時間半、熱く熱く、四万温泉の魅力を語らせていただきました。

 講演終了後は、中之条町長や博物館長、四万温泉協会長らと昼食会に出席。
 今後の中之条町および四万温泉のPR活動について話し合いながら、楽しいひと時を過ごしてきました。


 なんだか昨年から、思わぬサプライズが続いています。
 みなかみ温泉大使、中之条町観光大使、老神温泉大使、伊香保温泉大使、そして今日の四万温泉大使です。
 こんなにも大使をいただいてしまって、良いのでしょうか?

 ま、もらえるものは、もらっておきましょう!
 きっと何か、お役に立てることがあるでしょう。


 四万温泉のみなさん、これからも、よろしくお願いいたします。
 とりあえず、今月29日の 「レトロ通りの懐かしライブ」 でお会いしましょう!
    


Posted by 小暮 淳 at 20:15Comments(2)大使通信

2017年07月01日

不労死がコワイ!


 最近、“過労死” という言葉を目にするようになりました。
 いわゆる働き過ぎにより死にいたる日本人が、急増しているとのこと。

 でも日本人って、昔から働き過ぎって言われていましたよね。
 なぜ、ここにきて……と思うのですが、要は、それにより死んでしまう人が増えたということです。
 なんだか、子どものいじめの世界と似通っていませんか?

 「そんなに辛かったら、会社を辞めちゃえば!」
 が通用しない人たちなんですね。
 真面目な人ほど、我慢し続けて体調をくずしてしまう。
 中には、うつ病を発症して、自殺へ追い込まれるケースも……。


 厚生労働省が、「過労死ライン」 というのを発表しています。
 これは勤務時間外の業務が月80時間を超えて、脳卒中や心疾患を起こした場合、労災認定されるという目安です。
 80時間といったら、平日4時間以上の残業ということになります。

 日本のサラリーマンは、半分以上が 「過労死ライン」 を超えていそうです。


 でもこれって、フリーランスの世界では、まったく通用しない目安ですよ。
 まず、“勤務時間内” と “勤務時間外” の区別がありません。
 24時間、365日無休ですからね。

 だったら、いつ休んでいるのかって?
 はい、仕事が無いときです。
 ずーーーっと無ければ、ずーーーっと休みであります。

 だから 「働き過ぎ」 と言われるほど仕事がある人が、ちょっぴり、うらやましかったりします。
 だって僕らフリーランスは、過労死よりも “不労死” のほうが怖いんですから!

 ま、それを百も承知で、自ら飛び込んだ世界なんですけどね。


 働き過ぎのみなさん、命あっての人生ですぞ!
 ご自愛くだされ。
    


Posted by 小暮 淳 at 12:31Comments(0)つれづれ