2017年07月15日
龍を見たか
2007年6月から高崎市のフリーペーパー 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) に、『ぶらり水紀行』 という旅エッセイを不定期連載しています。
途中、何年か休載期間はありましたが、昨年から再び連載が始まりました。
※(2010年までの連載は 『ぐんまの里山てくてく歩き』 というタイトルで出版されています)
で、この連載には、<公共交通機関で行く>というサブタイトルが付いてます。
そうなんです!
移動手段にクルマは使用せず、すべて電車かバス、徒歩のみで水辺を旅します。
なぜ、そんなにも面倒臭いことをするのか?
はい、たっぷり汗をかいたら、温泉に入って、キーンと冷えた生ビールを飲みたいからであります。
だからクルマだったら数時間で回れてしまうコースを、毎回、たっぷりと1日かけてめぐっています。
ということで、昨日は、高崎駅から電車で新町駅まで行き、バスに乗り換えて上野村へ。
清流・神流川周辺の滝をめぐってきました。
神流川の支流、野栗沢川にある 「龍神の滝」 を訪ねた時のことです。
滝つぼに下りて、落差約20メートルの壮大な滝を眺めていました。
クネクネと三段になって落ちる様は、まさに龍が天へ昇るかのようであります。
突然、同行のカメラマン氏が、こんなことを言いました。
「小暮さんは、龍を見たことがありますか?」
「えっ、リュウ? 龍って、いるの?」
「ええ、僕はまだ見たことがありませんが、見たと言う人は、けっこういるんですよ」
そう言って、いくつかの事例を話してくれました。
摩訶不思議な話ばかりなのですが、なかには有名人の体験談もありました。
そして、龍を見たという人たちは、みんな人生の成功者になっていました。
「まるで、座敷わらしのようだね」
僕が、そういうと氏は、滝の上に広がる青空を見上げて、
「現れてくれませんかねぇ~」
と懇願するのでした。
“龍を見た人は幸運をつかむ”
確かに昔、何かの本で読んだ記憶があります。
いったい龍とは、どんな姿をしているのでしょうか?
見てみたいような、怖いような……
※この日の紀行文は、8月11日発行の 「ちいきしんぶん」 に掲載予定です。
Posted by 小暮 淳 at 13:13│Comments(0)
│取材百景