2024年11月11日
熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねえ!
<源泉の温度は約62度。加水せずに浴槽へ流し入れているため、もちろん熱い。「熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねえ」 と地元の人が口をそろえて言うくらい、熱い。>
( 『群馬の小さな温泉』 より)
今日は 「みなかみ温泉大使」 からのお知らせです。
湯宿温泉 (みなかみ町) という小さな温泉地を知っていますか?
「ゆやど」 じゃありませんよ!
「ゆじゅく」 と読みます。
ファンからは漫画家、つげ義春が愛した温泉地として、“聖地” となっています。
また、マラソンの瀬古利彦選手が、合宿していた温泉地としても知られています。
えっ?
かなりマニアックだって!?
ですね、まあ、知る人ぞ知る秘湯ということです。
が、国道沿いにあるため “秘湯感” が、まったく無いのが残念なところです。
ところが、その残念なところに目を付けた人たちがいました!
住民有志による団体 「ゆじゅくリノベ」 です。
メンバーは、みんな移住して来た人たちなんですね。
「温泉旅館と飲食店が数軒あるのみで、空き家が目立つ」
「温泉地として気づかずに通り過ぎてしまうほど静か」
という欠点さえも、彼らは忖度なくPRに活用しています。
そして、ウェブサイト 『のぼせる湯宿』 を立ち上げました。
ネーミングが、しびれるじゃありませんか!
「のぼせる」 ですよ。
「熱くなけりゃ、湯宿の湯じゃねぇ!」 という地元の人の声が聞こえてきます。
自虐もまた、これ長所なり。
いえいえ、彼らにはネガティブな要素も、新鮮で魅力的に映るんですね。
実は、このタイトルには 「湯宿の魅力に、のぼせ上ってください」 というメッセージが込められているとか。
記事の内容も、プロのライターを使わずにメンバーが、見たまま、感じたままを飾らない表現で書いているのが、いいですね。
なせ、群馬に移住したのか?
なぜ、それも湯宿温泉なのか?
これからも彼らの “外からの目” と “内からの目” に注目したいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 11:59│Comments(2)
│大使通信
この記事へのコメント
つげさんの漫画のファンなのに、水上も聖地だということを恥ずかしながら、はじめて知りました。行かなくてはです!
Posted by 倉賀野のT at 2024年11月11日 15:10
倉賀野のTさんへ
「ねじ式」 「ゲンセンカン主人」 のモデルとなった舞台です。
ファンなら必見ですぞ!
拙著 『みなかみ18湯 (下) 』 参照。
「ねじ式」 「ゲンセンカン主人」 のモデルとなった舞台です。
ファンなら必見ですぞ!
拙著 『みなかみ18湯 (下) 』 参照。
Posted by 小暮 淳 at 2024年11月11日 23:22