2025年04月01日
花見に現れるサムライ
今日はあいにくの雨模様ですが、花見のシーズンを迎えました。
この季節になると僕は、恐ろしい落武者の話を思い出します。
折しも、今日は朝からどのテレビ局も、中居氏の性暴力問題で持ちきりです。
きっと昭和の時代には、当たり前のように暗黙裡に行われていたのかもしれませんね。
まだセクハラなんて言葉もなかった時代のこと。
日本全国、どこの公園でも花見会は行われていました。
もちろん、僕が勤めていた雑誌社でも毎年の恒例行事でした。
場所取り、食材とカラオケの用意は、新入社員の仕事です。
宴が始まれば、すべてが無礼講になり、羽目を外す者が続出します。
女子の体を触りまくる上司、パンツいっちょになって踊る同僚、隠し芸を披露する取引先……
今だったらパワハラ、セクハラで完全アウトの行事ですが、これが昭和から引きずってきた悪しき慣習だったのであります。
当時、得意先の担当者に、僕と同世代の “ド変態野郎” がいました。
この男、取材先にも付いてきて、所かまわず全裸になる “ヘキ” がありました。
旅館やホテルに着いたら、まず全裸。
食事のときも、まず全裸。
酒を呑めば、さらにエスカレートをして、女性に下半身を見せびらかします。
(他人に見せるほど、立派なモノでもないのにね)
たとえば、こんなことも……
接待でスナックへ連れて行った時のこと。
「こんばんは~」
と僕。
「あら、コーさん(僕のことです)」
とママ。
「今日は大切な取引先を連れてきたからね。ママ、頼んだよ」
「えっ? お連れさんは?」
彼は、なかなか店の中に入って来ません。
数分後、入り口の扉が開いて、
「ジャ~ン!」
と両手を上げながら、なななんと! 全裸の彼が店に飛び込んで来ました。
ま、こんな調子の “ド変態野郎” ですから、毎回、ハラハラドキドキの接待仕事でありました。
これは、彼の会社の業者会に呼ばれた時のこと。
やはり同じ下請け会社の人と同席したことがありました。
開口一番、こう言いました。
「ド変態でしょう!?」
「おたくでもですか?」
「そりゃあ、もう、やりたい放題ですよ」
と、こんなド変態野郎の武勇伝を話してくれました。
花見会場でのこと。
ブルーシートの上で、車座になっての宴会の真っ最中。
突然、あちらこちらから 「キャー!」 「キャー!」 と若い女性の悲鳴が上がり出したといいます。
見ると、そこには……
座っている女性の頭に、下半身を露出しながらイチモツを乗せている “ド変態野郎” の姿があったといいます。
端から女性の頭にイチモツを乗せていき、その都度、こう叫んだそうです。
「ちょんまげ~!」
筋金入りのド変態であります。
清く正しい令和の花見会場では、絶対に見られない悪しき昭和の光景であります。
Posted by 小暮 淳 at 10:46│Comments(0)
│昭和レトロ